新たな銀河の旅へ
アレから押し問答が続き、説得と現実を受け止めるまで二週間掛かった、何故かルナリアの胸を見て発狂してルリエの転んだタイミングと、花梨ちゃんのボディーががら空きが不幸を生んだ、ルリエは大変な目に会い花梨ちゃんもボディーに深傷を負った、まあティナの回復魔法の練習に成ったしまあ良いか。
「まさか頭突きをボディーに食らうとは、油断してたとは言えあのエルフさん恐ろしいです………」
「私はカリンさんの方が恐ろしいですよ」
確かに本当にエルフかと長くストーカーされてたからな、まあそれよりどうやってこの世界に来たか聞いたが………
「私が聞きたいわよ、何かのドッキリとも思ったし」
そう話す花梨ちゃん、まあもう時期卒業だったらしい………高校を、異世界の高校はどんな勉強や活動とかが在るのだろうか?
まあ色々聞いても埒が明かないので、女神様に来て貰ったが………
「また、私は騙されませんよぉ~」
「この子口と行動が伴って無いわよ?」
騙されないと言う花梨ちゃん、足はガクブルで生まれたての動物の様だ。
「私は十七歳ですよ!」
「おいおい…………」
卒業間近って言ってただろうに、何故一歳若返る? まあ目が泳いでるが。
「たぶんこの子嘘がヘタですよ、マサシさん」
「うっさいわ!」
ルリエの言葉にややキレる花梨ちゃん、理不尽な………
「この人間さん怖いです」
腰が引けるルリエ、だったら言わなければ良いのに………エナは初女神様に感激してたが、ティナは確か二度目だったかな? ルナリアは何故か正座し、女神様を崇めてたし………女神様はルナリアとエナに困惑してた。
約一名放心して燃え尽きた様に立ってる、ミサーナ嬢は今の現状と現実を受け入れて無いのだろう。
最終的に花梨ちゃんは帰って行った、その代償にこの地で倒れた式神等は復活出来ない制約付きで。
そして女神様は何故か、銀河鯨に何か力を与えた後に「まあ、今後も頑張りなさい」と、意味深に近い笑みを残し去って行った。
そして銀河鯨に銀河の地図が何個か増え、暫く悩みながらこの惑星に滞在して数日後、新たな銀河に向けて出航した。
流石の銀河鯨も移動してたには時間が掛かるらしく、不思議な空間のトンネルを長く走り続けた、その間はトムやアカツキと手合わせし身体が鈍らない様にした。
そして辿り着いた新たな銀河の、最初の惑星は…………宇宙空間だった………どうして?
銀河鯨は普通に動いてるので大丈夫そうだ、周囲の宇宙を見渡せば階層の様に成った星が並ぶ、此処は本当に新しく来た銀河なのだろうか?
違う異世界に迷った様な感覚に陥る、だが以外にエナ達は冷静でワクワクしてるし、ルナリアに至って楽しみ的なオーラが出てるのだが………
グリフォンやトム達はまあ通常運転だ、宇宙を肴に刺身を食べてたり魚の頭をバリバリと食べてたり、違う意味で頼もしいのかマイペース過ぎるのか、頭が微妙に痛い気がするが考えてても意味はない、そうアイツらは基本的に美味い物が食べられれば、他はどうでも良い奴等だ。
「雅史、酒だぁー!」
「酒持ってこぉーぃ!」
馬鹿ポン太にアゴで扱われる覚えは無い、ので頭をグリグリしてやった。
「「痛いからやめろぉー!!」」
そして近くの星には行かず、また違う銀河を目指し再度潜り再び出た場所は、不思議な惑星だった。
茶色い饅頭みたい毛玉が跳び跳ね、集団で移動しながら草原を駆け抜ける、真下は分からないが此処はまたファンシーな銀河の惑星らしい、晴れやかな薄日の日差しの太陽が二つ・・・・・・太陽が二つ?
余り突っ込むのはやめよう、空の彼方にはリングらしき物が見えるファンタジー、物理法則ならもう此処はあのリングの岩で、大地はクレーターにだらけに成ってるな。
青く広がる草原、テラノサウルスやプテラノドンらしき恐竜モンスターに、白く咲き誇った花々に誰かの墓碑らしき物、朽ちた何かの建物と更に遥か遠くに集団墓地らしきの、試しに墓碑の場所に降り立つと、墓碑には二つの女性らしき亡骸があった、二人の名前は綾にシーラらしい。
墓碑で眠る者は夜市て名らしい、この人物がこの星の人類の始まりの紀元で、この人物の死により人類史が終わりを迎えたらしい、何か近くから恨みらしき日本語が刻まれてたが、私には身の覚えが無い。
内容は『雅史許さん』とか、『雅史の姿したヨシナカ許さん』とか、私は雅史だが夜一何て知らんしヨシナカて誰だ?
沢山の雅史の嫁を孕ませたのに、何故ヨシナカて名乗る雅史に瀕死の重症をとか、この恨みはとか書いて在るが……他人の嫁を寝取ったらダメ絶対。
まあ深手を回復出来なかったのが死因らしい、近くの女性の骨は近くに埋葬した、集団墓地にはマリーの名やシャロさんの名前に、フランソワーて名前にこの前居た花梨ちゃんの名前や、他にもエリエリスにルリーナにエルナーにエリザベスに、シャーロットに絵里や恵理に桜や雪にルナリアにエルリーナにセーラ、ルイーズにエスティーナにメグルンや祐奈に優姫にフィーネにカルミナ等、二万近くの墓碑が立ち並ぶ異様な集団墓地、何故か同じ名前があったりと謎が尽きない。
ルナリアは自分の名前と同じスペルの墓に壮絶とし、何故かフランソワーて人の五人の中に、何故か一つミサーナ嬢と同じスペルが有り、膝を付き坊勢とする。
エナやルリエは無かったが、マリー姫と同じスペルの墓にエナは愕然としてた、一体あの夜市と言う男は何故同じ名前の女性を、こんなに集めたのだろうか?
まあ私と同じ名前な奴が恨まれたらしいが、私には関係は無さそうだし………結局一ヶ月調べたが、墓碑は夜市て男が娼婦の異世界人や女子高生を買った所から始まり、沢山の嫁に子供を産ませてこの惑星の人口を、一時的に増やしたらしいがどんな方法で、女性を手に入れたかの詳細だけ虫に食われてた日記帳、何故か私に似た筆記体だったが。
他にも普通にはあり得ない超科学の建物の残骸や、高度だったらしき足跡があちら此方に残る、更にトムが変な封印された金の巨大な十字架を見付、その場所にはこう書かれてた。
『この神は邪神によりこの地に封じる』と、近くの碑には書かれてたおり、厳重に何かの封印の気配がする………邪神とはどんなのを、司ってた神だったのだろうか? 邪神にも、たぶん色々あるだろうし。
白い花はラムリアスて言うらしい、この惑星しか咲かない花らしいので、種や花を採取し銀河鯨で惑星の裏側に行く、海を越え更に広がるラムリアスの花畑、暫く此処に滞在するがもう墓や墓碑はあの最初の場所以外は無い。
トムとアカツキは近くの川に釣りをしに、ポン太達は酒泉探しの旅に途中で降りて去った、まあ腹が減れば帰って来るだろう、グリフォン達はティナとエナを背中に乗せて散歩中、基本的にこの惑星のモンスターは見掛け倒しで弱い、グリフォン達の渾身の一撃で即死する程。
暖かな日差しに何故か抱き付かれ、隣に寝るルリエとタヌキのミサーナ嬢、もう何が何だか分からないが全てを放り出して昼寝をする、ミサーナ嬢を引き剥がし隣にわざわざ寝るルナリア、その後醜い争いが勃発してエナの雷が二人に落ちる。
一番得したのはルリエらしい、私には意味が分からないがルリエは気持ち良さそうに寝てた、毎日惰眠の日々な気がするが………ルリエに至っては。
暫くはこの惑星で過ごす事にした。