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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
大和神国編
22/257

次なる試練(笑) 混浴は許しません。

さて色々な世界はあるけど,この三人娘は微妙にキャラ濃い?気がする。

マジックポートで諏訪岡湖最下部に倒置する,キョロキョロ見渡すルーシエ一行。


「ここは何処何ですの?」


ルーシエは興味津々で,目から星が出そうな笑顔で聞いてくる。


「諏訪岡湖の大迷宮だけど。」

「大迷宮は本当にあったのか,伝説で無く。」


侍………いや千石さんが詰め寄る。


「デカイイカの魔物でしたね。」

「そうだな,影豹や虎も居たな。」

「なんとあの影豹と一戦交えたと。」

「当分見たくないですね。」

「僕は虎達ですね。」


ルーシエ一行とカシム王子は興味津々であるが,当人達はうんざりである。


「師匠達今度こそ此方に」


カシム王子が北海転移魔法陣を指差す。


「ギルドに向かうぞ。」

「そんな師匠,俺この先に興味津々なんですが。」

「一人で行けよカシム王子」

「頑張れカシム君」

「分かりました諦めます。」


真ん中の転移魔法陣にトムが大漁の悪党達を引き摺りながら入り,騎士や千石さんとカシム王子が数人引き摺りながら入る,そして私は。


ぷにゅぷにゅ


ぷにゅぷにゅした小さい膨らみがたまゴホン。


「何で君達私の腕に胸押し付けて,抱き付いてるの?」

「これは母上直伝の,意中の殿方を落とす方法らしいですわ。」

「私はお側使いのメイドからですわ。」


バチバチ


メイド,雇い主の娘にそんな事吹き込むなよ。


「でわお邪魔虫のエリーは気にしないで,参りましょうマサ様」


ピキ


「胸が小さいのだから効果無いでしょう,ルーシエは引っ込んで身を引いて下さい。」


ピキピキ


二人共同じサイズのはずだろうに,なんとなく小高い山二ついや小高い山の谷間に腕が…………


「「A以上有ります」」

「何がA以上なんだ?」

「今小高い山とか言われた気が」

「左に同じくですわ。」


心の声を拾うなよロリ二人。


ぷにゅぷにゅ


「さてトムが待ってるし向かうか。」

「「アピールが足りないのかしら?」」


ここでロリルートに入ったら,異世界行った元オッサンはロリコンでしたに,成ってしまう。


三人とロープで縛られた三人のアサシンは,魔法陣入って行く。





-伊岡冒険者ギルド-


「ギルマスまた光が。」

「何だとまたかよ,どうなってんだ。」


スキンヘッドの厳ついギルマスが,出て来た物に驚く。


「またアンタかよ,て何だその黒装束達はて………この刺青(いれずみ)は狐火盗賊一味,誰か城と奉行所から人連れて来い。」


腕を捲り見た刺青には,狐火盗賊一味の証があったからだ。


「アレここ冒険者ギルドよ。」

「本当に伊岡に戻って来たぞ。」

「色々武者修行して色々な不思議に出会(でくわ)したたが,これはまた面白い。」

「これ悪党達で溢れますよ,トム師匠。」


大漁の盗賊と工作員の黒装束山で,ギルドは久々?の満員である。


「それよりスペース開けて,マサさんが通れない。」


〘今日はどうなってんだ?〙


スキンヘッドギルマスが難しい顔をするそこに魔法陣から雅史達が出る。


「そろそろ離れてくれないかな,二人共。」

「ルーシエ早く離れなさい,マサ様が困ってますわよ。」

「エリーが離れたら離れますわ(腕から)」

「「ムムムム」」

「何か保育士の気分なんだが。」

「「何だか分からないけど,子供扱いしないで。」」


分からないのに怒るのかよ。


「「で誰と付き合う」」

「何でいきなり付き合うが出るんだぁー。」

「そんな事より依頼達成だ兄ちゃん。」

「「そんな事とは聞き捨て成りませんわ,厳ついハゲマス。!!」」

「だから俺はスキンヘッドだぁ~!!」

「まあ坊主とも呼ばれるな。」

「昔海坊主と呼ばれた古傷が痛むから,止めてくれ。」


海坊主と言えばファル○ンだな,昔バズーカ持って町で暴れたのか?


「で,嬢ちゃん達の報酬と()()だが………」

「私とトムは要らないので,ルーシエ一行に渡して下さい。」

「良いのか?」

「金はさっきの売却が有りますし,報酬より高い値段ですし。」

「マサさんがうっかり売って。」

「まあまだ在るしな,あと本当に二人共離れて。」

「「い・や」」


その後女騎士ルーシーに引き摺られて離される二人。


「ルーシー私の恋路を邪魔しないで。」

「何で私まで引っ張って行くのよルーシー」

「まだ本来の目的の,旅の途中ですよ。」

「尾張は私とマサ様と行きますわ,そのまま駆け落ちして………ぽ」

「そんな予定は無い。」


〘永遠に〙


「そうよルーシエは皆と行きなさい,私はマサ様とこの町でデートして楽しんでますから。」

「そんな予定も無い。」


〘永遠にそう永遠にだ〙


「何だ尾張に行きたいのか?魔道列車で行けるぞ。」

「「「「「え?」」」」」


フリーズする千石以外のルーシエ一行。


「だから言ったのに,魔道列車なら速く着くとルーシー殿に。」

「あ………あ………アレ本当だったんだ,前に聞いた男は列車は高いて聞いたのだけど。」

「まあ長門(ながと)から特別特急を使えばな,それにしても長門から何故北陸ルートなのか不思議なのだが?」

「こっちが聖条京と尾張ルートて聴いたからよ。」

「反対側だ。」

「「「ルーシー!!」」」

「ルー姉!!」

「ベッドの上での情報は宛に成らないわね。」

「この淫乱魔王がぁー!!」

「前より酷く成ってるわよヘクター!!」


役人が来て引き摺りながら運ばれる黒装束達。


「アル,そいつら国まで運んでね。」

「ルーシエお嬢様,何で僕なんですか?」

「貴方がお父様の使いだからよ。」

「ルー姉では?」

「仕事は出来ますが,人選ミスですわよ,まあもう一人護衛候補居たのだけど………,思い出したくないですわぁ~………ハァー。」


姫様も人選ミスと思ってたんだ,あと姫様が嫌そうな顔を………,もしかして()()()()()()()()()()()()()()


だがこの時アルは知らなかった,疑惑以前の問題だった変態イケメン騎士だのだが,後に誤解により雅史は戦う羽目に。


「飛空艇なら諏訪岡湖から発着便あるぞ,国家間短距離発着便もだが,一部運行中止と西のヤバい国は運行無いが,フェアリーグレートアーチ便なら,週一で在るぞ。」

「「「「「……………………在るの!?」」」」」

「おう,昨日週一便が来たな。」


国からそのフェアリーグレートアーチ経由で船を使い,呪われた地を回避して長門から陸路旅をした一行は,楽な旅があったダメージが襲う。


「色々ケチりましたわねお父様,後でお父様を問い詰めないと,………フフフフフ短距離国家間飛空艇を黙ってたお父様は,本当………色々問い詰めましょう………。」


アルはルーシエを見怯える。


何か髪が逆立って黒い何かが見える,あと目が笑って無いですよ姫様。


隣ではルーシーがおでこに手を当てて居る。


「これは帰国したら波乱ね。」


ヘクターはキビキビとギルドの報酬等の,事務処理していた。


「………ではお嬢様,飛空艇を直ぐに手配します。」

「宜しくねルーシー。」

「通信なら貸そうか?まあ日が暮れてるから,飛空艇も魔道列車も厳しいだろうが。」


厳ついギルマスが心配してか,ルーシエ達に情報を言ってる。


さて私達は買い物にレッラGOだ


「さて行くぞトム」

「アイサー」


変化し肩に登る。


「「「「…………姿が変わった!?」」」」

「それでわ(これ)にてご免。」


〘時代劇ぽい台詞言えた。〙


何故かその程度で喜ぶ雅史だった。


「ちょっと師匠達,俺の存在忘れ無いですか,師匠……ちょっと師匠……」


雅史が立ち去り暫しの沈黙………


「「…………あっ,しまった逃げられた!!」」


追い掛けるがもう姿は見えない,少女達の恋心は本物なんだろうか?


頭に手を充て頭が痛いと嘆くルーシーと,依頼ボードを見て暇潰しする千石,姫様に素性バレたと青い顔をしてるアル,大丈夫なのかこの一行。


雅史は先ず近くの醤油やから買い漁って行き,この日醤油と味噌に米問屋は一部,在庫不足に陥る。


「少し食べてから帰るか。」

「待ってましたよマサさん。」

「そこの茶屋で休もう。」


茶屋と暖簾(のれん)がある店に入る。


「…………マサ師匠あんなに買って,お金大丈夫なんですか?」

「大して使って無いから,問題ない。」


空いてる場所に腰を下ろす。


「………………………」


あんだけ費用掛かってたのに少し?我が国の国庫並みなのだろうか?冒険者は儲かるのだろうか?国の財政復帰も戦後の課題だしと色々と考えるカシム王子。


「いらっしゃいませ。」


奥から美人店員が来たので注文する。


「注文お決まりですか?」

「ハイ、私はみたらし団子五人前。」

「僕は三色団子九人前」

「………………軽く食べるのですよね。」

「「そうだけど?」」

「……………………」



この先付いていけるか不安を覚えるカシム王子。


「では,その三色団子一つ」

「以上ですね,では少々お待ちを。」


巫女服風の姫カットされた黒髪ロングの美少女が,何かを思い出しそうで出ない顔をして居た,外を狐のお面をした者が通ったり,白い髪の青年猫耳が過ぎ去り犬耳の男は,団子を見てヨダレを流し黒髪とブルーぽい髪の猫耳青年二人に,引き摺られて行った。

暫くすると団子がやって来た。



「お待たせしました三色団子一つと,みたらし団子五人前。」

「僕の三色団子は?」

「申し訳ありませんが,四人前しか在りませんでしたが宜しいですか?」

「…………それでお願いします。」

「申し訳ありませんお客様,少々お待ちを。」


ガッカリするトム。


「やはり団子はみたらし団子だな。」


じゃるり


「やらないぞトム」


通りを眺めてると,黒髪の少女が食べ歩きして居る,白いベレー帽にエリーみたいな神官ぽい服装にて,ルーシエ達より少し?小さい身長の娘だが,人混みの向こうに消えて行った。


「今,何か嫌な予感を感じたが,通り過ぎた少女かな?予感が薄く成った。」

「僕も食料の危機を一瞬感じましたよ。」

「……………………」


その感覚に付いていけないカシム王子だった。





食べ終え支払いを済ませ,人気の無い場所に移動しマジックポートで移動する。




その頃祐奈は。


「おかしいわね,見付からない私の海鮮丼………そう言えばさっき役人らしき人達が,黒い服装の運んでたし………もしかして。」


ギルドに向かう祐奈だが,直感がざわめく。


この日祐奈とルーシエとエリーの,三色ロリが集合し三人は何かを感じる………だがこの先の展開は書かれないだろう。


「書きなさい。」

「「書きなさいよ。」」


嫌です。



「「「ちょっと待ってちょっと!!」」」


慌てる3色ロリを置き去りに物語は進む。




雅史達は拠点に到着する,カシム王子は思考が追い付かない。だが森に切り株や障害物を見付ける。


「アレは何ですか?師匠達。」


切り株ある場所を指差す。


「鍛練用のアスレチック的な物。」

「では寒いので,手合わせして体を温めましょう。」


やる気満々なカシム王子だが。


「ダンジョンで魔物と連戦したからヤダ。」

「僕はこれからマグロ祭りだから。」


いやそれ理由には成らんぞトム。


「何でこんなに寒いのに,平然としてるのですか?」


不思議そうにカシム王子が聞く。


「旅装備を着てるから。」

「右に同じく。」

「…………………」


〘答えに成ってません,師匠達。〙


「それエリーのパクリだぞトム。」

「あの小娘が多用してるだけです。」

「そうだな。」


家に入りタビを脱ぎ,外套や笠と一緒にカバンに仕舞い,自室に向かう。


「そこで手を洗う様にカシム君。」

「トム師匠何ですかこの泡は,あと水暖かいですよ何なんですか?トム師匠」

「泡石鹸と温水だけど?」

「泡石鹸は分かりませんが,普通に水が使えるなんて何て羨ましい。」


後ろから何か聴こえるが,カシム王子の事はトムに丸投げしてある。


部屋に行きラフな格好にし,台所で伊岡の商店街で売れ残ってた豆腐と,八百屋で買った大根にジャガイモと,人参に玉ねぎを出し鍋を3つと圧力鍋を用意,家に入る前に雲が怪しかったので,トム以外はシチューとカレーと豚汁成らぬ大猪汁を作る。

人参とジャガイモを切って圧力鍋に,大根は別の圧力鍋にいれ玉ねぎを高速で切る………やはり高速でもダメか,痛い目が…………。

スキル先生を発動し玉ねぎを斬る。


手を洗い氷で刃を冷やした刺し身包丁で,マグロの身を切りトム専用刺し身盛り完成………,中トロ半分で船盛四つ出せるな。

ゴーストシップの薄造りとイカそうめんも出して。


じゃるり


「持って行って,食べても良いぞトム。」

「ヤッタァー!!!!」


ジャンプするのは良いが,天井に穴空けるなよ。


「トム師匠,俺もその食べ物を食べたいです。」

「イカなら良いよ」

「この白薄い物ですか?」

「ハイ,肝醤油な。」


今視線を感じた用な。


「「ゴクリ…………」」

「コレなんですか?」


いつの間にか盗賊に捕まってた銀髪少女が居た,それにしても透き通る様な青い瞳に,外国人なのに何か幼さと女性らしさを兼ね備えた顔立ちだな…………美女過ぎる眩しい。


「刺し身だ。」

「あの()()()()料理の,これが刺し身。」

「あ………僕のマグロがぁ…………」

「デリシャスです。」


何でこの銀髪少女は箸を器用に使えるんだ?あとそれトム専用の箸なんだが…………。

トム専用のフォークと予備箸を出す。


「また僕のマグロ…………そこの僕の刺し身を食べるなぁ~!!」

「この醤油でしたか?美味しいでぇす。」

「これなかなか食べるのに苦労が,スベスベして中々に食べ辛いですね。」


カシム王子が何か,箸に四苦八苦してるが放置。


「今度はこの白薄い物を。」

「我慢の限界よ私も食べる!」

「裏切り者,私も食べたい!」

「………………追加するか。」


茶色のブレザー姿で白ニーソの黒髪ツインテールと,セーラー服姿で紺ソックスの黒髪ロング女子高生が,テーブルに向かって突撃してくるが。

ダイニングのフローリングで靴下の摩擦で滑り,顔面ダイブする女子高生二人,涙目だったのでライトヒールで治療する。

ギャグマンガ以外で初めて見たぞ,顔面ダイブ。


「「何いまの?」」


つり目のツインテール少女が,興味津々に瞳を輝かせる。


「回復魔法だけど。」

「ファンタジー魔法……………て異世界なのここ。」


ツインテールがアホ毛を立てる,何か生き生きしてるが………,その近くではおっとり顔の黒髪ロング少女が,何かキョロキョロと探して居る。


「実は家のドッキリでしょ?政略結婚嫌お見合いで逃げたから,お仕置きなんでしょ…………何で誰も?」


何か大変な家庭みたいだな。


「私なんて視察中の車が爆発して,身体バラバラのはずですが?」


ニコニコしながらトンデモない事を言う銀髪三つ編みロング…………,あと防寒着の下は何か高そう白で統一された,服装だな………


「「?…………何て言ってるのかな?」」

「視察中に車が爆発して,バラバラ死したんだと。」

「「笑って言える死に方では無いけどて,何で分かるの。」」

「通訳スキルだけど。」

「なんて羨ましいスキル,やはり異世界だから王子と騎士が…………」


何か妄想の彼方に向かうツインテール少女。


「銀髪の姫とそこに王子居るが。」

「王子?」


じゃるり


美味しく刺身を食べるトムと,イカそうめんに苦戦するカシム王子が振り向き。


「…………呼びましたか師匠。」

「弟子にした覚えは無いぞ王子。」

「…………想像の王子と違う,こう周りにバラが………」

「何か失礼な事を言う娘ですね。」

「君と同い年だよ皆。」

「「「「え!?」」」」

「え!?これで17歳なの,許せないからその胸分けて。」


ボインボイン


胸をガードする黒髪ロング少女


「何で変な手付きでこっちに来るの?これでも学園では小さい方よ。」


ゆっくりと移動する黒髪ロング少女。


「私より大きいわよぉ~」


ツインテールが黒髪ロングを追いかけるが,一度在ることは二度ある………走った途端再び顔面ダイブしかもツインテールが,後ろから黒髪ロングのスカートの中にダイブ。


ぷにゅ


「ひぁー………」


ツインテールがスカートから顔を出すが,ツインテールのスカートの中身が危うく見えそうだった。まあツインテールが黒髪ロングのスカートから顔を出す時にとんでもない物が,一瞬見えた気がする………布が見えない生し……ゴホン……。


「ぷハァ………ごめんね。」

「それより怪我とかしてませんか?」

「打っただけだから大丈夫…………」

「どうかしましたか?」


何か悩んでからツインテールは言う。


「凄いの穿いてるね。」

「!?カァ……………」


黒髪ロング少女が両手で顔を隠す。


「再び❮ライトヒール❯」

「紐が………」

「〘紐なら生尻が見えるよなやっぱ〙………………清楚そうなのに大胆な。」

「!?カァ……………」


黒髪ロング少女はダメージがデカイ。


さて人参煮えたはずだ調理の続きだ続きを。


「カレーが先かシチューが先か悩むな。」

「カレーとシチューとは何ですか師匠。」

「大和帝国の家庭料理ですか?」

「私大トロ握り。」

「私はそのカレーとやらを。」


ツインテールは何で大トロの握りを要求した,あとトムよだれ,あと黒髪ロングの娘よ学校給食にカレー出なかったのか?


「シチューから作ってカレーだな。」

「手伝おうか?こう見えて両親の帰り遅いから,弟にご飯作ってるし。」

「私もなにか?」


黒髪ロング少女が名乗り出る。


「「何か危なっかしいから座ってて!」」


シュンとしながら刺し身を食うんかい。


「玉ねぎ炒めてくれ,バターはそこ。」

「オッケー」


手慣れたツインテール,女子力高そうである。


「シチューにはこの肉で………,フフフどんな味に化けるやら。」


隣でドン引くツインテール。


「これ鳥の魔物肉ね。」

「異世界魔物肉キター!!」

「テンション高くない?唐揚げ食べる?」

「お約束の冷めない道具でしょう。」

「だが注意点がある。」

「?何」


早く食べてみたいらしいが。


「ニンニク風味が強力だ。」

「そこら辺は大丈夫,気になる異性居ないから。」


そう言う問題だろうか?


「ホイ唐揚げ。」

「想像以上の匂いのパンチ力,では頂きます。」


モグモグと何か小動物みたいに食べる,しかも幸せそうに。


「何これ………スーパーの高い鶏肉をタイムセールで,昔安く買って唐揚げにしてけど,これは生まれて初めて衝撃的な美味さよ,ジュウシーな油が堪らない…………」


ゴクリ


他は見なかった事にし,シチューにロック鳥の肉を入れる,カレーには豚肉の残り。


「カレーに豚肉,カレーは牛でしょう?」

「家は豚肉派だ。」

「家は激安牛よ。」

「相入れんなツインテール。」

「意見が合うわね恰幅良いやつ……………」


ビシ……ビシビシ


「トム師匠,雅史師匠の後ろに鬼の仮面が」

「アレが見えるとは感心だよカシム君。」

「お褒め頂き有り難う御座います。」

「褒めてないけど,アレを出現させたら大変だよ…………」


トムの震えを見て怯えるカシム王子。


シチューは好評ですっからかんに成ったが,皆食べ過ぎだろうロック鳥のシチュー。

カレーは結局一人で食べたと,ここに記する………シチューは予想越えた味だった。




自分のとトムの食器は洗い終え,残りはツインテールに任せユニット制作に向かう。


「何で君が後ろから着いて来てるの?」

「まだ自己紹介してませんでしたので,私はルエーデンの姫だったシャーロットです,皆からはシャーロンとかシャロと呼ばれてました。」

「私はそうだな。」

「マサでしたよね。」

「宜しくだ。」


握手をしたが……手柔かい……だが姫の割に普通に喋って聴こえるが?


「喋り方が姫らしく無いと言われます。」

「…………何も言って無いけど?」

「何時も同じ事を言われます。」

「で,何でストーキングしてるんだ?」

「それは,暇だからです。」

「………………客間にゴーホーム」

「私は犬では有りません。」


犬ぽい気がするのだが。


「確かここに有った,コレあげるから部屋に戻って。」

「飲み物ですか?」

「ソフトドリンクですよ。」


果物の味がする水だけど。


「では戻りま~す。」


何かスカートの下から尻尾が出そうな勢いで,寝ていた客間に戻って行った。


「で,ストーキング二番手の黒髪ロングは何しに。」

「私はストーカーじゃあ有りません。」


何かムッとしてるが無視。


「何で去ろうとしてるのかしら?私……まだ自己紹介してなかったから。」


モジモジくねくねモジモジ


「モジモジくねくねするな,黒紐パン」

「乙女に酷いですよ,太った人……えとマサでしたね。」

「…………で。」

「私は優姫(ゆうひ)よ,宜しく………」

「……………で?」

「私にも何か欲しいけど………」


汚れを落としただけだから,温泉に入って貰おう………これ以上邪魔されたくない。


「温泉在るから入って…………」

「温泉ですって」

「近い近い。」

「沸かしたお湯を温泉て言ったら,許しませんよ。」


何か黒いオーラが出てるぞ優姫嬢ちゃん,だが良い匂いが………アカンアカンよワシ。


「で混浴ですの別れてますの?」

「そこの廊下の先,そもそもトムと二人の予定だったから,混浴状態だ。」

「今すぐ壁を作って,あとトイレ何処?」


涙目の優姫。


「トイレはあそこ」


トイレに走り込む優姫だった………早く言えよ。


このあとトムと女子三人が温泉で混浴する,ツインテールが優姫とシャーロンの胸を握り潰そうとするが,雅史は知らない話しである。


「二人揃ってそんな大きなの許せない。」

「「キャー!!!!」」


ツインテールの叫び声が温泉に響き渡った。


「マタタビ酒美味い………」

〘静かに入って欲しいな,あの人達。〙


全裸の三人娘が走り回ってるが,トムはマタタビ酒とマサから貰った,酒のツマミを食べながら専用温泉を満喫する。


その頃カシム王子はリビングのソファーで,布団すら掛けずに寝ていた。


「師匠………俺の剣術を………」




-伊岡宿屋-


「マサ様が何処にも居ませんわ。」

「ここの宿屋には居ない様ですよ。」


そろそろ諦めて欲しいです,ルーシエ様。


「緊急用の王国飛空艇どうなのかしら?」

「それが出発前に国王様が,もう少しで乗って来る所だったと聴きました,あとアイツがどさくさに紛れて乗ろうとしたらしいですよ。」


一瞬フリーズするルーシエ


「…………………」


頭を抱え始めるルーシエ,忘れてた悪夢が脳裏を過る。


「ルーシエ様…私めの………」


ゾワゾワ


思い出したくないので切り替えるのだった。


「…………まあこれで飛空艇が往復すれば,国費やエーテル魔石の関係上,一年は飛べませんね………緊急以外ですけど。」

「燃費悪いですよね,長距離飛空艇て我々の旅費より高いらしいですね。」


短距離なら普通に各国飛空艇を持って居るのだけど,軍事利用を避ける意味かは不明ですが長距離飛空艇は,風のエーテル魔石の燃費が悪過ぎるのよね。


「まさか私の命を狙って,壊滅したギルドが来るとはね。」

「後ろにギルバート様を懐柔し,国を乗っ取りたい勢力が発覚したらしいです姫様。」

「全く我が国にも,悪党の討伐する隠密欲しいですわね,あと変態退治も。」

「彼は国最強騎士で普通ならハイスペックですけど,姫様の護衛に入って何を勘違いしたのか,姫様に求婚するなんて。」

「アレで最強では無ければ,お父様も騎士から除名してましたけど。」


二人ため息を吐いたと同時に,ヘクターが戻り報告をする。


「明日早朝に尾張行きの飛空艇と,魔道列車があるそうです。」

「で…………他は」

「…………えぇーと」

「ほ・か・わ」


目が笑って無いのですが姫様。


「近くの宿屋にも温泉宿にも居ませんでした。」

「抜け駆けエリーは?」

「しょぼしょぼして帰って来て,部屋に居る様です。」

「エリーは放置して明日に備えるわよ。」


だが次の日波乱が待って居るのである。




その頃祐奈は。


「やっぱり温泉街は温泉よね…………,胸を成長させる温泉ないかしら。」


残念ながら祐奈は辿り着けない,そう何処かの残念爆乳プリーストが仕出かした為。


「ちょっと今の誰……………,誰よ覗いてるのは。」


Aが大事な所を手で隠しながら,動揺して温泉を見渡す。


「誰よ今私をAとか言ったヤツ,もう少し在るわよ………,乙女の柔肌を見るなんて許せない,あの世に送ってあげるから出て来なさい。」


そして雅史は。


「確かに視線を感じたのに………,何処に逃げたの…………」


仕切り直してその頃雅史は。


「覗き魔は何処に逃げたの……………」


何故か怯えながら,全裸で探す祐奈だった……………




「駆逐艦風漁船と大型エアーバイク完成~」

『マスターの要望道理重力制御等の術式や,どんな波や走行時のG無効化等完了しました。

古代鮫の合成エーテル魔石は,浮遊バイクに成りましたが,推進力にドラグナイトコンバーターを設置しました。』


プラーナを合成したドラグナイトを経由し,プラーナ等のエネルギーを増幅し,コンバーターから排出し推進力に変換する。

漁船は魔法制御棒で重力エネルギーを電気や動力炉に転化し,推進ポンプ式で航行する。

一応最大速度は20ノット以上と言っておく,風のエーテルが稼働すれば魔石が消えるまで潜水航行も可能だが,まだ試して無い為性能不明。

まあ迷宮図書館の書物を生かしたバイクと漁船だが、さて明日が楽しみだ。

でも外は意外な物が降り始める。


「何か怪しい雲行きだったし,カシム王子の防寒具と女子高生二人はトレンチコート系にして,シャーロンはもう持ってたが着替えとかあの三人どうすれば………汚れない下着や服とか無いかね,あの三人用の。」


虎を防寒具素材にして,異世界高額の防寒具は完成した………それを知らない雅史。


「ヒートエーテルテック………使えるのだろうか?」


魔法天才腐女子以外は魔力コントロールに,時間が掛かるがそれはさて置き再び何かを作り始める,ラボの光はまだ消えない。



そして次の日そとは真っ白,だが雅史は台所には居なかった………。


「マサさんおはよ…………?あれ居ない。」


リビングには女子二人とカシム君,台所にはツインテールが難しい顔をしている。


「そこの猫ちゃん」


黒髪のツインテールに,台所から呼ばれる。


「トムです。」

「トム君,君の飼い主は何処?」

「………それ僕は聞きたいですよて…………何か甘い匂いが。」

「この匂いて…………パンケーキの様な……」


ぐう~

きゅるきゅる~

ぐう~

きゅー


「今色んな所から音が,まあ1つは僕ですけど。」


赤くなる女子三人集。


「上かな………まだ三階は行って無いんだよね,マサさんの自室だらけだし。」

「呼んだか?」


廊下から雅史登場,皿にはある物が。


「ほい,シャーロン,コレ食べてみて。」

「パンケーキ?………何か違う。」

「ホットケーキね,しかもこのソースはバイト先のソースと違う。」


どんなバイトしてたんやら。


ツインテールがクリームを味見する。


「何この生クリーム,女将………女将を呼べ。」

「やめろ使い古しネタは,それは野生の乳牛から手に入れた,牛乳から作ったヤツだ,除雪して色々改良したついでにな。」

「色々改良?…………それよりコレ究極のメニューでも作る気?」

「究極に美味い肉は食べたい。」

「…………でサラダにする野菜やドレッシングやマヨは?」

「?無いぞ」

「嫌々体格的にマヨラーでしょ?」

「マヨ嫌いですが何か?」

「僕はマヨの油が好きですが何か?」

「…………………」


さてと。


「カレーを食うか,トムの願いを叶えに。」

「マグロ三昧の為にですねマサさん。」


カシム王子が詰め寄る。


「俺の稽古は何時ですか?」

「外を見てから言いなよ。」


降り積もる雪は未だに降り続いている,刀の影響ではないよね?


「コレはカシム王子の防寒具ね。」

「コレが優姫で,コレツインテールな。」

「…………!?」


何かツインテールが睨む。


「何で私だけまだ髪の特長なのよ。」

「優姫とシャーロンは昨日自己紹介されたしな。」


頷く二人。


「納得いかない,私をのけ者に……やはり昨日胸握り潰せば。」


ツインテールが変な手付きで,二人に詰め寄るが。


走り出すその瞬間雅史はデジャヴを見るそして,転んだ拍子にピンクと白の縞模様を目撃する。

シャーロンがゆっくりと,捲れたスカートを直す。


「さて飯にしよう。」

「今日は何ですか?」

「ゴーストシップの刺し身。」

「「ゴーストシップの刺し身?」」


ピンク縞々は屍の様に動かない。


「顔打ったから癒して。」


色々な意味で真っ赤な顔のツインテールであった。





次回に続く。






トム「次回はマグロ血祭り」

マサ「そうだっけ?私は鼻血で死にかけた様な。」

ミリスタ「私の次の出番は何時かしら。」


もう少し待て。


祐奈「ちょっと何で私だけA設定なのよ,外の選択では少し有ったはずよ。」


気のせいです。



次回は北の海で海水浴………魔物が。

次回初航行。


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