更に北へ
首都ノーラスを出発し北に向かい行く、北の海エルドラ海とルーヴル海の海水が融合する、ミールス運河のエルドラ海側港交易都市ミールスには行かず、スノーフラワーとノーラスの国境中立貿易の港貿易都市、ミーラレイヤーに来てるがネーミングが微妙な街だ。
センターウォールアルプスで、スノーフラワー国に入国出来るのは大和神国と、前に大和神国に喧嘩を売り滅びた国とノーラス国だけである。
センターウォールアルプスの山に、トンネルが出来ればルーベルト国も隣国に成るが、現在その予定は無いのが現実。
私はティナとルリエと食いしん坊を連れ、港都市では珍しい大きなTHEおふくろの味食堂に、五人で入りそれぞれ料理を頼み食事を始めた、色々な会話は情報収集に成るし、今度は情報を聞いて興味の有る物から行こう、さてさてどんな情報が聞こえるだろうか。
「ノーラスの北の果てに、珍しいグリフォンが居るらしいぜ」
「昔何回か冒険者が、グリフォンに会いに行って一人だけ仲間に成ったアレだろ?」
近くからそう話が聞こえ聞き耳を立てる、グリフォン乗ったり仲間にするのも異世界の醍醐味だなと、最近その一つは叶えたが………ポンコツな仲間だけど。
「マサシさん、今私に失礼な事を思いませんでしたか?」
ルリエを見て思ってたが、顔に出てたかは分からないが誤魔化す事にする。
「グリフォンて聞いて、仲間にしたいなとな」
「空を飛行出来るのに、グリフォンを仲間にて……………」
「私はお友だちに成りたいです」
キラキラの目でティナが言う、だがとある二人は言う。
「「グリフォンの肉美味しいかな?」」
「「「…………………」」」
三人で食いしん坊に冷たい目線を送った、気にせずにお代わりオーダーしてたけど。
他には物騒な話も聞こえる………
「ジェイムズ聞いたか?」
「またスノーフラワーで、悪い方のクーデターの噂だろ?」
「マリー姫が拐われたとか噂に成ってるな」
「まあそれはないな、本当なら親衛隊の首が全部飛んじまうぜ」
物騒だな色々と、だがティナは会った事があるらしく、マリー姫の話をする。
「マリーお姉さまは美しい銀髪で、確かもう二十歳なのにお相手は居ません、まあ………お父様と同じく娘を嫁に出したく無いらしいですからね、お父様の場合は私ではなく末の妹のソフィアですけどね!」
最後怒気が混じってた気がするな、まあそれはそれとしてそのマリー姫を見てみなく成った、さてどうするか………ギャルゲーなら選択肢出そうだな。
貴方の選択は…………
〖マリー姫に会いに行くぜ、ヒャハァー!〗
〖グリフォンを仲間にするぜ!〗
〖僕達が居るじゃん!〗
〖我を仲間にするなら、ヤブサカデハナイ〗
〖私を助けてダーリン〗
何だこの選択肢、どうしたキューブよ何のネタだ?
キューブは答えないが選択肢はそのままだ、何故か下の二つは私の運命に関わりそうな気がするな。
銀貨を空中に弾き運命を託したコインは、先にグリフォンに会いに行く事にしたが、選択肢に一つ増えた……………
〖誰かの命を捨てますか? さあ、選べ人間………〗
なにこれ、怖いんだけど………
新たな選択肢を提示されたが………
〖マリー〗
〖祐奈〗
〖優姫〗
〖異世界のお前〗
何で異世界の私なんだ? 一応分からないが、知らない祐奈はなんとなくもう手遅れな気がする、異世界の私とは言われても困るし優姫は…………あの娘だよな、マリーは姫の事だし異世界の自分なら、誰にも迷惑掛からないだろうからそちらにすると……………
〖寿命で死に、記憶無い人生にリセットされました〗
寿命で死んだなら問題無いが、何か気持ち悪い選択肢だなコレ、キューブが選択肢やらを消し通常化した、何だったんだろうか?
グリフォンの居る地に向けて銀河鯨を発進させた、今回は調子が良かったのか翌朝には到着した、何時もならもっと時間が掛かったのに何故だ?
東に進んだルーヴル海の、ノーラス側の山脈の更に内陸の人が住んでない地に、青く美しい鳥に真っ白なグリフォン………知識で知ってる、あのグリフォンではないのが居た。
「優雅に飛んでますよマサシさん」
「ホエ~ 私もグリフォン欲しいです」
「欲しいて…………ルリエさん…………」
ティナは空を飛ぶ普通のグリフォンに興奮し、ルリエは興奮気味にアレ欲しいと言うし、そのルリエを見て覚めた眼差しで居るミサーナ、グリフォンを見て何か構想を練り始めた親子、何故かお茶してる母娘が居たが見なかった事にする。
私はティナを連れて降り立つが…………
「私は飛行魔法は初めてなので、次回は手加減して下さいねマサシさん」
ティナはエアーウイングで連れて行くのは、まだ早かったらしいがスピードも考えないとなとも思った、まあグリフォンにワクワクして忘れてたのも有る、いわゆる『オラ、ワクワク』である。
まあスーパー的な事は出来んが、飛行は気ではなく魔法で飛べてるので、最高時速は試してないが重量とかキツそうだから、身体を鍛えてからだろうか?
先ずは白いグリフォンの元に行くと、此方に気付いてたらしく暇そうに待ってた。
キューブで調べるとアルビノ種……突然変異種らしい、しかも二百歳越えなのに衰えを感じない、長命種なのかな?
ティナは眼をキラキラさせて見てた、白い獅子の身体に白い鷲の頭に大きな白い翼、さてさて交渉開始だ。
先ずは自己紹介し仲間に成らないかと話す、あと仲間に成れば食べ物は保証すると言うと。
「よし、食べ物が保証されるなら我は問題ない」
「では僕も仲間に成るよ」
「ケルン居たのか………」
「年下の唯一の友達に酷くない」
「グッ…………」
何か痛い事を言われ、苦虫を噛み潰したような顔をする白いグリフォン、白いしガンダムとかにするか名前…………
「ルークおじさんは不器用だから、僕が友達になったのにね」
名前あったんかい………まあルークか、何かルークて感じはしないな…………
「アレックスだと相討ちに成りそうだしな…………」
「そのアレックスは何だかは知らぬが、勝手に我の名前を考えないでくれないか………」
文句を言われてしまった、まあ他にV2とかウイングとかダブルXとかしか、名前が浮かばなかったが………ZとかZZとかクロスボーンは無いな。
仕方ないのでルークの名前のまま仲間にした、尚ケルンは何故かトムと契約し近くに潜んでた、メスのグリフォンのミリーは何故かルリエと契約した。
ティナを乗せルークに乗り、雪の森の上空を飛び銀河鯨の場所に向け、暫しのグリフォン飛行旅はなかなか怖い………地球に居た頃なら。
グリフォンの毛は獣臭いがふかふかで、後で風呂に入れて汚れを落とそう、あと獣臭さも確実に落とそう。
その日はどんちゃん騒ぎで、ルーク達の歓迎会をしたが未成年は勿論立ち入り禁止だ。
ルリエは下戸なのに一杯ワイン飲んで、直ぐ潰れるしルーク達はワイン一樽位は軽く飲み、何故か白夜とクロと酒飲みバトルが勃発し、酒泉馴れしてないグリフォン達が先に酔い潰れた。
翌朝は私には以外の酒飲みは全滅、二日酔いにより動けないメンツ達はさておき、もう一つ気になる案件に向かい銀河鯨を向かわせた。
決してこの国の姫を拝みたいからではない…………… 嘘です……………本当はどんな美人か見たいです。
マリー姫の救出に成るかは分からないが、また以外に早く銀河鯨は目的らしき場所に着いた、何か寒く雪の在る地では銀河鯨の動きが良い気がする、何故だろうか?
そして辿り着いた地は、スノーフラワー国のアモール川の小さな寂れた街に、二日酔いのトムをポーション飲ませて復活させて、二人で降り立った。
ティナは面識在るが危険な場所に連れては行かない、それにティナを連れて行くと余計なオマケが来そうだし、何人も護衛する程余裕は無い。
トムにキューブの検索地点に、猫の姿で忍び込ませたがなかなか帰って来ない、反応はマリー姫近くに在るが何故か戻らないトム、暫くすると動き数分後毛がボサボサのトムが帰って来た。
撫でまくられたらしい、しかもモフモフされたらしくが通気孔と、食事の出し入れの窓にトイレとはお粗末な穴と無害スライムに、乱暴はされてないがボロボロの服装だったらしい。
「よし、今すぐそいつらをこの世から消そう」
「…………本気でいってますよね?」
「………美人に酷い扱いをする悪党に、人権は無い………そもそもそいつらも姫に人権無い扱いだし」
「まあ金目の物は余り無かったですよ、身代金てより国の指導する権利を渡せですから…………」
酷いクーデターだな、人質奪って国の運営権利渡せてろくでもない人間だな、どうせ独裁者にしか成らないだろうさ。
街全体が敵かも知れないので、眠りの魔法を使い寝かせてからワイヤーローブを片手に、悪党の拠点に入り固く締め上げてから、キューブに放り入れて姫を救出したが何故かキューブは、マリー姫の身代わり影武者と表示する。
だがトムがモフモフした相手はココではない、更に奥の酷く環境が悪い場所に居た、確かに無害スライムは居たがトイレとは言えないし、トイレをするのにカーテンすらない。
臭いは余り無いがお風呂に何日も入って無い、その独特の香りがしたが仕方ない、病気はしてないみたいだが何時かは病気に成るかも知れない。
何故影武者まで捕まってたかは知らないが、影武者をトムがおんぶし私は姫をお姫様抱っこして出た、美人の姫をお姫様抱っこなんて一生経験出来るか分からないし、少しばかり夢くらい見させてくれよ。
銀河鯨に戻り目覚めさせてから、ティナに状況説明して貰いお風呂に行って貰った、ルリエの予備服装が役に立ったがバストが微妙に合わなかったらしい。
ティナとシャロさんにルリエにミサーナが、何故か両手を付き悔し泣きをしてたが、そんなに胸の大きさに差が有ったのだろうか?
ティナを連れてルリエを勇者に見立て………
「なんですかぁ~ この変な格好の服装は?」
「勇者だからですよ、ルリエさん」
「嫌ですよぉ~(号泣)」
「………………」
苦笑いしながら、何とも言えない顔のマリー姫とメイド服で変装した影武者は、私を見ながら何故あのエルフが勇者何ですか? と、言いたげな視線を向けて来る。
因みにマリー姫の影武者は、性病に掛かってたがそれは悪党の野郎全員、ご病気だったしさて誰が元かは不明。
ウロライナーのあの不思議な香茸の、実験ポーションで性病も治ったがお礼にと、夜の大人の関係にも成った………何故かマリー姫とも、凄く幸せな夜を過ごした………まあ、ティナがいつの間にか混ざってたが………まあ、ティナも可愛いし責任取るかな………旅を終わらせる気は無いが。
運………此で使い切ったかな、まあ影武者は私の妻に成るらしいので、王様に直談判して寿退職するらしい。
因みにマリー姫の影武者はまだ二人居るらしい、それに今回マリー姫の貞操を守る為に、嫌々男達の慰み物に成ったらしい。
まあ私が貞操奪ったが、それは姫が決めた事だから私は関係無いと、エナ………まあマリー姫の影武者は言った………のちにマリー姫とは、一晩の行為で必中したがのちにエナとの息子を見せに行ったら、王様に殺される程睨まれたが王妃様がその王様を殴り倒し、この王妃様には逆らわない様にと心に誓った私だが、のちにマリーも嫁入りしてマリーの代わりに他の腹違いの妹が、ティナの弟の嫁入りしてるのだがティナとの子供を実家に見せに行くと、ティナの妹に…………変な眼帯騎士を刺客に放って襲われたが、まあ返り討ちにしたしティナの妹は王妃様に怒られて終わったけど、縁談は王様が潰してるから結婚は難しいだろう。
まあのちはのちである、再び話を戻す。
あとそれと影武者とは言ってるが、王様が王妃様以外と励んだマリー姫の妹である、更にマリー姫の弟にも王妃様以外との子の影武者が居る、あと似た人物も影武者として採用されてるが、基本親が居ない子供から選出されてる。
汚職して元没落した貴族も含まれてるので、子供に罪はないが親を選べない不運でしかない、そして本来腹違いの影武者は本人が体調不良の身代わりに、国の式に出たり身の回りの世話や友達代わりとして、マリー姫と共に行動をしたりするらしい。
さてマリー姫とティナに習い、王様に謁見したが二十代後半と言っても良い美貌の王様、だが実際は四十歳近いがマリー姫が産まれた年は、王様達が十代中半辺りで励んだ子だかららしいな、王妃様は王様より数歳若いが…………日本だったら法的にアウトだろうな。
あとエナは王様がごねたが、王妃様は女の幸せを父親が奪うなと扇子で殴られ、渋々私の嫁として許される結果に成った。
一応引き出物にウロライナー産の、香茸を渡したら何故か王様に喜ばれたが、王妃様は………
「今晩は久々に熱い夜に成りそうね」
意味深な言葉をぼそりと言う、意味を知ってるが知らないふりをするティナとマリー姫、真っ赤に成りどんな顔をしながら困った表情で私を見る、此方を見られても困るがこの時王妃様が、私とティナとマリー姫もタダ成らない関係と見てたとは、この時は知らずに居た…………しかも女の勘で分かったらしいが、確実な確信はマリー姫の妊娠騒動とのちに言う。
女の勘は怖い・・・・・・・・
悪党達の身柄は王様に渡し、指導者ナントかプーチンは見せ物と戒めとして、私達が去った後に公開処刑された。
何か何処かの大統領に似てたが、まあ名前も一部同じだし転生したエロハゲ脳筋大統領だったかも知れない。
色々すっ飛ばしたが、ティナとエナと恋人に成り男女の関係も此からも続く、そして私達はゼノン一家を連れて再びあの星に向かった、ゼノン一家の終着駅に向け星間移動を開始さしたのだった。
そのはずだったが、ゼノンのオッサンが粘土がまだ欲しいと言ったので、寒い場所を選びながら再びレーティシア国に来た、粘土採掘をゼノン一家にも手伝わせ何故か近くで魔法の練習してた、銀髪でも白髪とも言えない灰色の女の子に捕まり、弟子にしてと言われた。
こうしてミサーナ嬢が嫉妬心を覚えるキッカケと、シャロさんが何故か諦めたキッカケが、この灰色の女の子のルナリアが始まりだった。
何故かルナリアの両親は快く、何故か娘を旅に出したが普通はまだ早いとか………もう、成人年齢だし構わないと………
何だか分からないが、ルナリアも仲間に成り美少女魔法使いが加わった、ポンコツだが可愛いエルフに灰色髪の美少女魔法使い、姫に姫の影武者に貴族令嬢とバラエティな仲間が増えたもんだ。
そしてやっと星間移動を開始した、新たな家族エナとティナに新たな仲間にルナリアを加えて、芸術の国え向けて出発だ。
追記∶この分岐では和政が復活した、ザザファーを退治したが勇者とは言えない評価により、王様からお金を貰い領地を貰いそして、地球風に討伐の慰労を満場一致で出掛けたが、某宗教団体発祥の温泉地に向かうが仲間のティアのお陰で、水脈が壊れて温泉は出なくなった。
だが数年後和政の妻の爆裂魔法により、和政の領地に温泉地に成り儲かるのだった。