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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
番外編 ドラルーラ国~ノーラス国・スノーフラワー国編
212/260

雪深い北の国にて

 素材を売る為と、ルリエの冒険者ランクアップの為に数日滞在、ルリエはアカツキに任せトムは近くの川に釣りに行き、私はゼノンジジイにスパルタで焼き物をさせ、たまにアカツキに骨董屋とかに売りに行かせてるが、安値で買われてるらしい。


 私は気分転換に牛のモンスター狩りをする、なかなか良い肉質のモンスターが多く、高い外国牛肉て感じの肉質がそれなりに居た。

 ルリエの冒険者ランクアップは、意外に時間が掛かり高いレベルの冒険者と同伴だったのでとか、色々議論に成ったらしいが最終的に初心者駆け出しから、腕立つ冒険者には成れたらしい、ランクはCランクらしいがどうやって成ったかは知らないし、知る必要はない……………


 そして私は金髪で毛先がロール気味の、清楚な見た目のエスティナて令嬢と出会った、色々王都を案内して貰い肉料理のレパートリーが少し増えた切っ掛けになった、この国独特の煮込みハンバーグ風の味も記憶した………スキルが。

 アレンジの余地も有るので、この王都の肉屋も案内して貰ったが、何処に行くも店員や店主が何か顔が強張らせて居た、まあ令嬢を物影から見守る女騎士やら殺意を私に向ける、目付きの悪い女騎士と優男騎士やらが居たけど。


 この令嬢………もとい姫のエスティナは、世界の旅に興味もあるけど双子の弟はイケメンだが過保護で鬱陶しいし、一つ下の妹は先に恋人作られない様に妨害して来るらしい。

 昔に封印された遺跡にとある王族が行き、一人犠牲に成ったけど目覚めかけた魔獣を倒したらしいけど、亡くなった貴族の仲間は問題児だけど良い奴だったらしい、本来エスティナ達王族の女性は倒した魔獣だかの、勇者と結婚する役割が有ったけど母親の親戚が娶られたらしい、と言うエスティナ嬢は困った顔をしながら私に言う。


「何で私が王族て分かったの?」


 不思議そうにエスティナ………フランクに、アダ名呼び希望をされ今日も出会ったら、「ティナですよマサシさん」と言われたので仕方なくティナと、アダ名で言う事に成ったがそれから店を案内して貰い今に至る、ティナの質問に思った事を答えてやった。


「隠れてるつもりの目立つ護衛に、店の人の困った顔での対応にあの、殺意を向ける騎士を見ればね………」


「あの馬鹿二人が決定打な気がしますね………」


 頭を抱えるティナ、出会って二日目の昼下がりの高そうなレストランで、今度はシチューが美味い店に案内して貰った。

 確かに美味い店だが高い値段だ、材料の質とかのコストの値段だろうか? まあ、良い肉質のモンスターや牛肉は美味いからな、でも何故かさっきの話しの後からティナは浮かない顔だった。


「この頃の夜に現れるモンスターは、昔出たモンスターと違って強過ぎるらしいのだけどね、何故か数日前から減ってお父様が喜んでるのですよ、強過ぎるモンスターが城の側の草原に出ればね…………」


 少し食べてからそう話すティナ、私を見ては何か言いたそうなティナだが、確かにそれを狩ったのは私達だがそれは全部、ルリエとアカツキに丸投げした……何故かルリエが泣いてたが。

 ルリエはエルフだが色々疑われたみたい、勇者ではないかとか色々………良かった、ルリエに行かせて………またあのやり取りをしなくて良い。


「エルフさんと猫精霊様はまだ仲間が居るて、胸を張って言ってたらしいけど、仲間は目立つの嫌だから美味しい食材を探しに、先に進んでるとか言ってるわ………毎日」


 ジト目で私を見ながら言う、確証かくしょうは無いが貴方でしょう仲間ってとジト目が訴えてたが、私は言う。


「勇者ねぇ~」


 ルリエが勇者扱いされてるのを聞いた日は、全員で大爆笑したのは言うまでもない、ルリエにぽかぽかと弱パンチを肩叩きの様に食らったが、ポンコツを知る者には笑い話でしかないし、ミサーナが笑い過ぎて腹筋崩壊し大変だったらしいが、私は放置一択だけどね…………


「…………知り合いですよね? あの、お笑い勇者エルフとか言われてる、ドジなエルフさんと………」


 もう化けの皮が剥がれたみたいだな、まあまだルリエは危なっかしので修行でまだここに居るが、暫くしたら旅を再開する予定。

 あとシチューは美味しく、後でクリームシチューで再現出来るかスキルと試す事にした、何故クリームシチューかと言われたら、クリームシチュー派だからと答えておこう。


 デミグラスや素材だけを煮たりや、ホワイトソースのシチューではなく生クリームやチーズを入れた、日本のシチューが食べ馴れてるのでやはり、シチューはクリームシチューだね。


 そして再び夜にルリエの修行と、新たな強敵………モンスターのご登場と何故か、民族衣装的なミーデル風な服装をしたティナが現れた、やっぱりて顔で私を見ながら。

 トムにティナの護衛を任せ、護衛騎士が居ないティナにトムは仕方ないて顔で居ると、ティナは高そうな剣を抜き言う。


「王家に代々伝わるこのエック…………」


「そんな国宝を持って来るなゃぁー!!」


 全力でツッコミをしてしまったが、何か伝説の剣の名前に似てたような………気のせいだな。


「良いじゃない、私はお姫様だしたまに持ち出して、ストレス解消にモンスター狩りしてるもの」


 何か頭痛がするんだが………可愛らしい顔して、恐ろしい事をさらりと言ったよこの(ティナ)は、まあナイトウルフと新顔のモンスターだけだし、そろそろ狩場を再び移動かな?

 ティナも加わりナイトウルフを、ルリエとティナは援護されながら倒して行く、そして私は赤い目の堅そうな槍角の様な牛モンスターと対峙する。


 何か不意に戦闘BGMが欲しくなる、ロ○サガシリーズの戦闘BGMをね、まあ無理だが…………

 体格は普通の牛より一回り大きな牛で、ツインスピアーホーンブルて名の牛モンスターらしいが、繁殖期に成ると雌を求めて夜にも出没して、人里等に出没すらしいが普通なら王都に近郊にはでないらしい、何故現れたかと言われたら私に聞かれても困るとしか言えんよ。


 普段はルーベルト国の東に有る、センターウォールアルプスの人が寄り付かない谷間の草原や、天敵の少ないウルフが余り居ない場所に生息してるらしい、ナイトウルフを狩って減ったから来たのだろうか?


 ついでに遠くに居た雌も狩って、肉のストックは増えたが味は後で確認が必要だ、ついでにダークキャップデスゴブリンも久々に遭遇したので、一体以外を倒して後はルリエが涙を流しながら、何とか弱らせたのを倒した………まだまだ修行が足りないな、まあティナがドン引きしてたが、遅いので銀河鯨の客室で一泊させた、とある二人から殺意を感じたが私では無いみたいだ。


 翌日ルリエにティナを送って貰ったら、何故か一緒にルリエと帰って来たティナは、私に嬉しそうに言う。


「王家の剣を探し出すまで、帰って来るなて怒られちゃった」


「「「?」」」

「あの剣偽物だったらしいです、しかも普通に良く斬れるレプリカで、私まで何故か疑われましたよ…………王様に」


 知らんがねぇ~

 てな訳でティナが仲間に成ったが、一応宝物庫を見て回ったら変な紙が有ったらしいが読めないらしい、一応私が見ると。


『下級次元の勇者に貸した、聖剣グランセイバーは回収させて貰う、剣が失くなり恨むのならこの星を統括する、働きが足りない神に文句を言え、アレは世界を救済の剣であり国を維持する剣ではない、あと名前を勝手に変えるな以上。』


 そう書かれてたが、ティナに言ったら膝を付き絶望してたが、国とは民が居ないと国に成らないし伝説の武器が、国を成り立たせる訳ではない。

 まあ某政党はそれを忘れて、何十年も暴走してるし税金が湯水の様に使う某機関も、国の税金は国民が居てこそである事を忘れてる、経済音痴とか国の中枢が言われても仕方ない状態と、今思えば確かにと思うな。


 一応ティナを連れトムとアカツキに、誰も入れない様にある場所に行き女神様に謁見して貰い、一応話をしたが女神様も知ってる剣らしく、この世界の為に成らないしアレは強過ぎる敵を倒す為の剣らしい、しかも私利私欲の為に与えた物ではないとティナは叱られてた、王家の代表者として………理不尽な気がするな、まあ王様には夢枕に立つて説教するとか女神様は言ってた。


 まあ娘が直に怒られたから、親も怒られるわね………何故か私まで一緒に立たされてたのが分からんが、まあたい焼きを渡したら文句を言いながら帰って行った、新しい聖剣欲しければノーラスの勇者試練を受けろだそうだ、だがティナは受ける気はないらしいし、追い出されたし自由に冒険したいから仲間に成ると言われた、仕方なく工房でティナのサイズをスキャンして、軽いフル革鎧を設計してルリエとは違う防具にした、柔らかな革を使い少しローブ風にした、少し欧州民族衣装デザインからスイスかフィンランドにリトアニアで迷ったが、ミーデル風な服装だったしとスイスのハイジドレスとか、そう呼ばれてるらしきミーデルを基礎にしたベスト革鎧に、袖が脹らませる特長を無視して長袖ブラウス、此はオリハルコンを食べる虫の糸を使った、生地で作った最強に軽い防具である、洗濯も可能なお得な防具のはず。


 スカートはティナのリクエストで、何故か鮮やかな黄色ベースに成った………金髪なら青と思うが、後にアリスエプロンドレス風を作るけどね、なんとなく着せたい気分だ。

 ブーツはロングにして膝までの長さにし、まあルリエの様にドジではないから、膝を護る必要は無いが一応だ。

 何故か抱き付き喜ばれた、何故か刺す様な嫉妬の視線を感じたが気にしない、なにか金髪と銀髪のストーカーみたいなのが居るが、気にしたら負けだ。


 そして数日場所を変えたルリエ道場は、ルリエがナイトウルフに圧倒出来る様に成ってから、移動を開始した。

 食材もティナのお勧めの店に、私が行き買い込んだが何人かの騎士が監視してたが、ルリエが渡した手紙のせいかは不明だが、更に殺気を放つ騎士が二人居たが無視だ。


 素材もそれなりに売ったし、ゼノンジジイはスランプを脱し始めたらしいので、次はインスピレーションの更なる向上を刺激する為と、寒さ慣れして貰う為に行く場所を金貨を親指で弾いて、裏ならノーラス国で表ならスノーフラワーに行く、さて出た場所を告げに行き私達は北に向かった。


 フィールドのおかげで気温差が無い移動、まだ穏やかな陽射しの中で雪の無いノーラスとルーベルトの国境を越え、まだ黄金色に成り始めた麦畑を通過、ゼノンオッサンとルリエは紅茶を飲みながら眺めて居た。

 そして隣国ウロライナー等の街道の終着点、このノーラスの国の首都ノーラスに到着した、城は無いが大きな要塞首都はなかなか大きな大きさ、異世界の大統領制度を取り入れた政治らしい、トムは興味ないので来なかったがゼノンのオッサンは、アカツキに強制連行され冒険者ギルド行きのルリエと、私に懐いたティナを連れ普通の服装で、転送アイテムを使い人の居ない場所に降り立つ。


 何故か呼んでないが居るミサーナ、何故かティナと火花を散らすが気のせいだな、気のせいにしとこう。

 私はティナとオマケのミサーナを連れ、美味い店巡りに行きゼノンオッサンはトムの監視付きで骨董市や骨董品の店に行くらしい、街は木組みの家が多くヨーロッパ情緒溢れる街並みだ、先ずは最初はキューブで検索して、ティナやオマケも食べれる店に行く。


「…………今私、名前がぞんざいにされた気がしますよ、マサシさん………聞いてます?」


 勘の良いミサーナ(オマケ)だな、だがオマケはオマケであるから仕方ないのだよ。

 大通りに出て散歩しながら、アンティーク溢れる街灯が並ぶ石畳の歩道を歩く、何かシャーロック・ホームズの時代の様に車道には、乗り合い馬車や荷馬車が行き交う。

 ビックベンは無いがビックベンに似た時計台に、何かの仕掛け舞台らしきのが見える、この首都の象徴らしい塔。


 途中エーテル魔石エネルギー式の、携帯ランプやアンティーク風な机等を見て回る、ティナがクマのぬいぐるみを自費で買えば、我慢の限界を越えて物欲に走ったミサーナ(オマケ)は、青いドレスのクマのぬいぐるみを買ってしまった。

 まあ食費は一応貰ったが、ゼノンオッサンが資料として貰った壺とかに、等価交換されてたりする………実際にはミサーナの食費は、ゼノンオッサンの資料に消えた。


 一応ミサーナも自分の資産は有る、親のお金だが未成年だし当たり前だが金額が甘い、ミサーナに甘過ぎないかなあの親達は。

 ゼノンオッサン達の食費は、ミサーナの世話やオッサンの作品の収入や新しい挑戦をして、父親よりニーズに合わせた職人の頭角を表した、シスコンの成長稼ぎによって賄われてる。


 まあその姉に、スパルタで本来習う筈の勉強をみっちりと叩き込まれてるが、新天地の国の文字や文化に公用語の勉強も平行で行われてる、何故か私は必要ないとシャロはしてないが私は知らん、後で泣きを見るのはシャロだからね。


 ティナは妹の分も買い、自分が倒して配当されたお金を自分の裁量で買う、ナイトウルフの毛皮は珍しい………戦う冒険者は保々居ないので、色々高く売れて初日のルリエは金額に気絶したらしい、呆れながらアカツキが話してた気がする。


 そして送り先を見た店主は、何回確認してたが沢山物を買った御礼と、ティナが妹宛に買った品はこの店の業者によって、丁重に運ばれる事に成った。

 一応ティナのサインに家紋印入りの手紙を添え、多めの輸送賃をティナが渡した。

 家紋は二頭のグリフォンに、神に回収された剣が真ん中に有るが、後に剣は神の居る場所に帰ったと報じたが、王家は存続され続ける事に成る、勇者の試練は行かなかったが家紋は少し変わっただけだ、二頭の立派なデザインに成ったグリフォンと中央に不思議な鯨の紋章に。


 店を出て食事をし、魚料理を食べる二人の表情はコロコロ変わる、不味かったり美味かったり微妙だったり、私は香草ステーキやコンソメスープを食し、コンソメスープよりコーンスープ派だなと思ったが、ついでにうすしおのポテチが食べたく成ったが、コンソメスープのせいではないコンソメと、コンソメ味のポテチが連想されたからだ。


 更に散歩しながら雰囲気の良い店に行き、ファンシーシロクマのぬいぐるみを買う二人、何故か馬が合い仲良くなってたが譲らない物は譲らない二人だった、何故か私の前で下着のデザインの好みを聞く二人、私に聞くなよと言っても聞かない二人、私は下着より猫の置物や猫の絵柄の皿等にしか興味は無かった。


 穿いてない下着に興味は無い、例え想像してもっこりしてもだ、そう私は…………やめよう傷口が開く………何のかは言わないが。

 そして数日滞在して観光買い物を満喫したのだった。




 エスティナ「やっと私のヒロインターン発動です」

 ルナリア「わたしのヒロインターンが来ませんよ作者!」


 残念ながら纏めENDにしかルナリアヒロインは、在りませんたぶん。


ルナリア「………………酷い!」

ローリエ「私のターンは?」


 そして次回に続く………


 ローリエ「だから私のターンは?」

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