再び分岐点、ルートD
私達はディープマジックキャスターと戦って居た、繰り出す黒い炎の魔法に黒き稲妻の攻撃を、魔法の土壁の土魔法アースウォールと、目に見えない魔力フィールドのイージスマジックフィールドを駆使して防ぐ、再び黒き複数の炎弾攻撃に再びダンジョンの床を複数岩壁にして、防御する。
「次こそ燃えろ! 愚かな下等な者達!」
黒い炎をディープマジックキャスターが放つ、トムは全力で回避しアースウォールが、黒い炎で一撃で消え灰に成るが複数作ったお陰で、イージスマジックフィールドがギリギリ持つ。
「あれを複数の攻撃は、ヤバいだろうよ」
私は精神魔法のイージスマジックフィールドを、一度解除し再展開して更に魔力の密度を上げる、アカツキは目を瞑り妖精の矢を連続で再び放つが、弱点に刺さった筈だがまた効果は薄い………効いてるが、倒すに至らない。
「先に貴様を血祭りにしてやるわ!」
アカツキに放たれた黒い炎は、私のイージスマジックフィールドが防いだ、だが重い一撃を連続で喰らい砕け散った、イージスマジックフィールドを再び展開、後ろに回り込んだトムが妖精の槍を持ち後頭部に、突きを二連撃で刺すが浅く黒い炎ではない攻撃を構成し始めた。
「い……いつの間に………だが、この攻撃は誰も防げまい」
黒い大きな玉は怪しく中心が蠢く魔法は、本能的にアレは危険と知らせるがアカツキもトムも同じで、アカツキとバックステップで後ろに下がったトムが、同時に攻撃を放つ。
光を纏った妖精の槍がトムから放たれ、光の魔法矢じりの先に濃密なエネルギーをタメ放つアカツキ、同時に放たれる黒い大きな玉は私を狙い……オレかよ!
「ふざけんなよ、ゲテモノモンスター!」
「我をぶじょ………」
同時に突き刺さった攻撃は、ディープマジックキャスターの顔面を吹き飛ばした、グロく飛ぶ目玉は汚い。
私は神速で紙一重回避したが、着弾したダンジョンの壁が円球にえぐれていた。
ディープマジックキャスターは頭の無い姿で、力なくその肉体は神殿ぽい場所の床に崩れ落ちる。
そしてどや顔でトムが一言。
「僕達に勝とうなんて、まだまだだねモンスターくん」
何をカッコ付けてるやら………
大量の虹色の宝箱が空間から出現し、期待して三人で開けて行くと宝箱を開けると妖精の小麦大量の袋の山と、妖精のティータイムて精神安定ポーション、他には妖精のブレンド蜂蜜に妖精の万能蜂蜜、万能薬は精神異常や状態異常の回復薬。
魔法の包丁セットの海セットに肉セット、普通は海の次は陸か山だと思うが………
巨大な魚解体包丁は大太刀や野太刀より大きい、処刑台のギロチンとは言わないが大き過ぎるだろう。
他には聖霊酒………赤い液体魔力回復ドリンク、妖精の息吹きは緑液体の技体力回復ドリンク、生命の息吹きは透明な液体の全ての異常回復や、体力に疲労に魔力をフル回復ドリンク、ドリンクの容器は何故かフラスコの様な容器だが。
他にはエンゲージリングが8個、妖精のリングまた大量………エンゲージリングは、女神様とは違う神の様な存在の力で対象を守るらしい、原理や効果は不明。
たぶん不思議なエンゲージアイテムと同じだろう、まあ此方は婚約指輪とかとして使えるヤツかな、また私に残酷なアイテムをくれるが、此れハーレムルートの前触れ……期待して振り替えったら、残酷が待ってるかも知れん期待はやめよう、モテなかった社会人時代の地球を思い出せ………
あと祝福のエンゲージリング、またかよまたエンゲージリングかよ、『祝福の』が付いただけだろ?
祝福の内容は無いが異世界人にしか、効果はないアイテムらしい、使う機会在るのか?
他には従魔の首輪が有るが、契約の首輪で裏切り以外制約は無いし、使うならフェンリルとか格好いいモンスターにしたいな、仲間に成る同意してくれるならね、解除も可能らしいし。
他には愛人リングは妻に成らないが、内縁の家族として認めた者に送ると、何かピンチの時に不思議な力が起きて守ってくれるアイテムらしいが、まあ使う時は無いから持ち物の肥やしだな………
そして回復アイテムを三人で分けて、装備を一部変え対水攻撃の水龍の鱗の御守りと、水竜神の牙の加護のアクセサリーを装備し、トムとアカツキは軽い魚鱗の鎧をし、転送陣に入り最下層に到着。
最下層は巨大な空間で、少し深めな海水と巨大モンスターらしきラスボスが居ると、空間が言ってる様な巨大な部屋だ。
最下層には貝殻の山、ラスボスの餌らしく中身は無いが貝殻石化には使えるから、貰うがたまに鮪王の骨やらが散乱してたりする、骨は売れそうだし此れもゲットし奥から怪しげに光る物が来る。
「遂に僕らのご飯が……」
「美味そうなラスボスだと良いな」
「食えなかったらどうする気だ?」
え!? て顔で、何故か私を見る二人だが現れたのは、物凄く巨大なイカだが、頭に幽霊船が二隻頭に付いてる………何か、伝説の、巨大なダイオウイカがモデルらしいクラーケンに似てるが、頭の幽霊船が異様な雰囲気を出している。
ゴオオォォォォォー!!
轟音響かせ何か叫んだ、うるさいイカ野郎………いやゴーストシップは、頭の幽霊船から魔法の砲弾を放つ、先制攻撃を先にされ私達は魔法弾を回避し、出鼻を挫かれたが戦闘態勢に入り武器を握る。
「影分身を喰らえ!」
トムは影分身を呼び太い触手を斬る、小太刀では刃が短過ぎたが私がダークアビスを投げ貸し、トム影分身がダークアビスバージョンの影に変わる、触手を水面に叩き付け威嚇してる様だ。
「ご主人、借りるよ」
黒系の色の大剣の刀身が光り、ダークアビスを構え神速で走り触手を切り落とし始めるが、直ぐに触手は再生し触手は再び生えして来るが、トム達的には食材を大量ゲットしか思ってない。
「此れでも喰らえっ!」
アカツキが妖精の槍を投げ流星衝を発動、頭に刺さり貫通してダンジョンの岩壁に刺さる、ダメージは薄そうだ。
私は流星菊一を抜き、顔面辺りを一刀両断を繰り出すが直ぐに再生する、だが斬った一部から巨大な水のエーテル魔石が見えた。
水のエーテル魔石は生活に必要、私は空中戦闘の神速を使い頭を斬るが回復が速い、しかも幽霊船の魔法弾が増えた気がするが、鬱陶しい攻撃だったが途中で古い砲が砕けたのか、たまに鉄の塊が落ちてる。
無駄に触手がキューブに貯まって行く、あと頭の一部とかも回収されてるが、イカの……いやゴーストシップの肉は食えるのだろうか?
ゴーストシップの回りに渦潮の様な波が発生する、水位も増え始め大技の兆しとトムの怪しげな動きをしてた。
私はトムを見て怪しげな違和感を感じ、トムが触手を斬り終わると何かをゴーストシップにした直後、また触手の再生が活発化してるのを…………頭痛がするな……トムよ。
呆れながら私はトムに言う。
「トム………いい加減にしないと、夕飯抜き」
「それだけはご勘弁を!」
回復ポーションで触手が直ぐに生える様に、再生が遅く成ったら回復ポーションを使い、触手をまた狩ってたらしい。
「犯人はお前かぁー!!」
アカツキにも、メチャ怒られたトムだった。
そして弱ったゴーストシップの再生、ゴーストシップの頭に光る水のエーテル魔石の光が弱くなり、私とアカツキでラストアタックをし何とか倒せた。
倒した直後にアカツキは、トムに飛び蹴りを喰らわせてたがその直後、ゴーストシップが倒れた時に発生した波らしきのと回転する波を二人は直撃、私は空中に居たのでダメージは無いが、アイテムや鎧で二人は不思議なバリアでノーダメージだ。
ゴーストシップはキューブに回収、解体に時間が掛かると表示される。
宝箱は出ないが奥から何か開いた、重い音がしたので向かい三つの転送魔法陣と、洞窟らしき入り口を発見し先に洞窟らしき奥に行く。
そして辿り着いた部屋には、巨大な貝の宝箱に金フレームの白金の宝箱に、鎖に封印された白い太刀と虹色のワイドサイズ宝箱、他に白く輝く宝箱は私が開く。
トムは巨大な貝の宝箱を期待して開いたが、巨大なピンクとディープブルーとブルーの真珠が入ってた、あとは珊瑚の宝石にミラクルブルージュエル、海で奇跡的に出来る不思議なブルー魔法の宝石、効果は…………何故か???に表示されるが、大切な人捧げる宝石としか解明出来ない、珍しい宝石だから仕方ない。
私は白く輝く箱を開ける、中には地図と爆破スイッチの様なGコンの様な物が入ってた。
「月は出ているか?」
二人は私に振り向き、ご主人何言ってんのて顔をされた、だってGコンに見えなくないんだよ、この魔法らしきの以外で便利瞬間移動アイテム、モビルスーツ売るよ………売りたくないなロマンの塊だし、金が欲しくてもアレは私は言わないが敵の武器とかなら売るかな。
「モビルスーツ欲しいな……………」
私の呟きを二人は無視をし宝箱の中を物色する、地図は青い銀河鯨が眠る海域が書かれてる、何故かこの星の一番深い海溝に眠ってる、島として…………まあこのGコンで行けるらしい、まあGコンではないが……………
後は天空にピクシーガーデンが在るらしい、まあ天空の妖精の庭だねは前回行かなかった海の先の大地に有る、入り口の遺跡の地図だが空からでも入れるらしい。
Gコン…………もとい瞬間移動アイテムと、地図とカードキーに不思議な水晶の様なキー以外は無かった、鎖に繋がれた刀は月下桜……鍔には、月と桜の花びらの細工が有りグリップの握りも良い。
大太刀の刀で二刀流には向かないが、扱い易いから私が貰っとこう。
虹色の宝箱には黒竜燐の剣と白竜燐の剣はトムが、あとダークアビスは返して貰う………返しなさい、技を掛けてお仕置きをし武器を返して貰った、アカツキがトムに『バカな奴』と蔑んだ目で見てた。
アカツキには黒竜燐の大剣を渡した、だがトムが奪いアカツキが殴り最終的に、アカツキが黒・白竜燐の剣に成った。
エルダードラゴンの剣は、ロングソード系だったがアカツキに渡した、先にトムにゴーストシップのケゾの一部焼きを放り投げてから。
竜の紋章が入った黒竜の打槍はトムに、白竜の打槍はアカツキに渡した。
他に妖精の小麦粉2tに、疲労回復ポーション2ダースに神鉄のインコッド3t、ティアムーン鋼鉄インコッド2tに、ムーンティアリウム特殊合金インコッドを3tを手に入れた、
他の宝箱からはミズン鉱石に、ミズンリウムやミズンインコッド、アルミインコッド等数十t。
ティアムーン鋼鉄は魔力を増幅する鉄、しかもオリハルコンの上位金属で神鉄には及ばないが、オリハルコンでも倒せない敵を剣に加工して斬れるらしい、ゴーストさえ倒せるがそれは多分普通には鍛造出来ない、まあキューブが在るからなんとか成る、現状は私には要らない武器金属素材だが、ロマン武器を造るのも良いかとも考えてる。
魔力増幅装置の金属の一つに使える、他にアルミより頑丈なミズン鉱石は衛星の一つの金属、ムーンティアリウムは魔力内包金属で、普通の魔法の攻撃を防いだり盾にすれば無傷の魔法防御盾だ、また敵の放った魔法を吸収する特性も在る。
弱点はティアムーン鋼鉄の武器と神鉄の武器に、紙の様に斬られる以外はファイヤーボールの爆風すら防ぐ、ただし魔法にも斬れる魔法が存在するので、過信は出来ないらしい。
特殊加工すればマントに織り込んだり、鎧も作れるが特殊製法らしいので、コレもキューブでしか製作不可能。
この星の鍛冶職人が扱えない鉄を、何故に宝箱に入れるのかね?
他には不思議シリーズの釣り道具24点、その内大型海王類モンスター専用道具は5点、釣竿には筋力限界突破などバフが在る、あの一角皇帝マグロが釣れる釣竿て事かな?
船では釣りは不可能だな、磯釣りにしか無理かな………
他に色々在るが以下省略………………
私達は転送魔法陣が在る場所に戻り入らず、Gコンを出していや瞬間転送アイテムを握り、青き銀河鯨の地と言ってからボタンを押したら転送完了し巨大な島に居た。
島の真ん中だと思うが海は見えないし、何か温泉旅館的な建物が在ったり、白い砦の様な建物も在るがそれは、銀河鯨のブリッジの入口らしい。
好奇心に吊られ島を見て回るより、先に銀河鯨のブリッジの在る建物に何か違和感が在るが入り、日差し避けされたホールの先には、図書館と異世界語で書かれたレトロな雰囲気の扉が有り、扉を開けて見た室内は無限に広がった図書棚と、数少ないテーブルに何故か充実した仮眠スペースに、ドリンクバー的な設備や軽食にお菓子と、此処は天国かと思ったが中を見て回るのは後回しにした。
他には作物貯蔵庫はキューブと同じ機能、小麦の自動生産場所が有り何百年分の小麦が、劣化せずに貯蔵されてるが妖精の小麦粉とは違う質らしい。
しかも銀河鯨固有種らしい、一体この鯨はどんな機能が内蔵されてるのだろうか?
他は鍛冶補助ユニット付き、武器・防具・道具工房は、図書館の本の技術や製法を使った製造をするらしいが、近くには巨大製造ドックが在るが何か建造する予定は無い。
更に進みSFみたいなエレベーターを発見、中に入り他の場所に転送された場所には、真ん中に不思議な色に輝く鯨のオリハルコン像、その周囲に六芒星にイルカのオリハルコン像が配置され、イルカのオリハルコン像は六属性の色に着色され、鯨の像の近くにカードキーを入れる鉄らしき柱が在り、そこへ行きカードキーを挿入するとカードキーが入り、部屋全体に光に満ちる。
「マスター登録を願います」
鯨の像から声がする、機械の男の声でだ………異世界で。
「マスター登録はカードを入れた柱の天辺に、手をタッチして頂くだけです」
手を柱の天辺にタッチすると、手がスキャンされる。
「高位肉体の人間と認識致しました、マスター登録山本雅史と登録完了…………此より、銀河鯨の説明を致します」
高位肉体………女神様に作られた、身体だからだろうか?
銀河鯨には自動で農作物を作る場所や、大気のエーテル魔力や魔元素……魔素を変換し、銀河鯨の内部施設にエネルギー供給してるらしい。
海水を精製して塩や飲料水が、大量ストックされてるらしいが体内には、汚水や麦藁やもう枯れた作物の木等を分解する、スライムが居るらしいが大抵麦藁を分解してるらしい。
旅館みたいな施設は、乗員が寝泊まり出来る場所であり風呂も完備されてるらしい。
銀河鯨の背中の大地は、本体には届かないので問題なく建物を建築や、植物を植える事が可能らしい。
後で収集した果物の木を植えよう、後々はもっと増やしたいし果物でお菓子も作りたい、甘いと可愛いは正義だしな……
「違うよご主人、魚こそが正義だよ」
「僕は特に刺し身だね」
何か脱線したが無視し、説明が終わると生命維持システムの貯蔵に、エーテル魔石がいくら在っても良いので集めて欲しいらしい、運行するエネルギーは沢山在るらしいが。
「マスター、銀河鯨の名前を何時でも良いので付けて下さい、図書館で格好いいのを探して」
何か先読みされてる気がする、まあ期待されたら応えるのもやぶさかではない。
「ブンブン丸とかは?」
「フザケルナ猫畜生!」
「じゃあお刺身鯨号」
「お前も黙れ、オレンジ猫畜生!」
「「畜生言うなぁー!!」」
何か漫才が始まったが、ブンブン丸とか刺し身鯨丸とか無いわぁ~
「それではマスター、銀河鯨の稼働をして下さい」
「「無視すやをなャァー!!」」
言われたのでゲームあるあるネタを言う。
「バンガード………発進!」
「勝手に、海洋要塞都市みたいな名前にしないで下さい、マスター!」
怒られた、そして何故か部屋が揺れたが、コケたりはしない不思議な感覚だ。
「全員シートに座って下さい、本格的に浮上を開始致しますが、猫畜生は海に行って泳いでな!」
「「ざけんなぁー!!」」
なんだかなぁ~
あのネーミングセンスに、トムとアカツキは怨みを買ったのかな? やっぱり…………
何故かトムが中央の座席に座ると、椅子が天井に向かい飛んで行き天井に穴が開き、トムは何処かに飛んで行った……たぶん数十分後に帰って来たが。
「アホを排出しました、マスター中央の席へ」
何かジェット機の緊急脱出シートと、世界一不幸な男が『クソッタレー! 』と、飛んでいくシーンが脳裏を駆け抜ける。
「大丈夫だよな」
不安だらけに聞くと……
「ご心配無く、マスターの席に畜生は座らせません」
覚悟を決め座るが、座り心地最高の椅子だった………
あとこの椅子のスペアは、どれだけ有るのだろうか?
「僕はトムとは違うから、普通に座るさ」
アカツキが座ると自動でシートベルトされ、アカツキは自由を失った…………
「たぶん安全の為だよね? ご主人」
「私に聞かないでくれ」
そして揺れが大きく成って行く…………浮上を、本格的に始めたらしい揺れが更に大きく成る、そして私にはシートベルト無いのだろうか?
「魔元素タンク満タン確認、エーテル魔力変換機構稼働、浮遊機構及び星渡り機構及び、時空間航行システム稼働開始………浮上出力更に増大します………」
更に揺れが大きく成る………
銀河鯨がドラゴン海溝の水面から、浮上を開始すると青い光を放つ銀河鯨。
身体に付いた砂を海に落としながら、元浜辺は崩れ去り海との境界線は消えて行く。
パラシュートで着地し、ブチギレながら走るトムは途中の揺れで、ズッコケて顔面強打し涙目で立ち上がりながら、回復ポーションを飲んで痛みを回復させる。
「何で僕だけ、踏んだり蹴ったりなんだ?」
色々やらかしてるからです。
長年の堆積物を海に落とし、銀河鯨は宇宙の青より蒼い本体を数千年振りに、大気に晒すのだった。
「通常運転に移行開始………出力安定、銀河鯨のコンディションすこぶる良好…………星渡り機構稼働出力安定、重力機構エネルギー変換機構安定………」
絶好調て事だろう、色々な機能を聞いたあとに惑星移動を試す事にした、星渡りか………ロマン溢れる響きだ。
「面白い星にワープ開始」
「面白いかは不明ですが、この星より文明が発達した星にワープ開始します………
ワープ必要高度クリアー………問題なく行けます、マスター」
「ワープ開始!」
「ワープ開始します」
外の風景を写し出してたスクリーンの、外の画像が歪むと一瞬で風景が変わった………何の風情も無いな。
「星渡り機構問題なく稼働し、目的の惑星エリアスアースに到着致しました」
私はスクリーンを見ながら、新しい星に期待する。
「美味しい飯が在ると良いな………」
アカツキはシートベルトされて動けない、何故か私はシートベルトしなくて良かったらしいが………
「ご主人、僕は何時解放されるの?」
「私に聞かないでくれ」
「忘れてました、オレンジ畜生」
「何か扱いが更に雑に成ってない?」
暫くしてからアカツキは解放され、アルステッドに銀河鯨に空中停泊を頼んだ。
「僕、再び参上!」
「もう外に出るだけど」
トムに言うと『え!?』て顔をされた。
トムを連れ外に行くワープエレベーターに入り、三人で再び外に………まあ外には外だが、元海岸だった場所の海の家的な建物に出た、ワープエレベーターの出口の一つらしい。
「海に近いし釣ろうぜ!」
親指? から爪を出して、『野球やろうぜ!』的なノリで言うなよトム。
「美味い魚釣ろうよご主人」
仕方なく付き合う事にした、大型モンスターさえ釣れるバフ付き不思議な釣竿大型専用を使い、トムとアカツキが同時に………同時に釣り始めるのかよ!
そして先にアカツキがヒット、器用にリールを巻き釣り上げたのは、巨大なモンスター…………
「最初から大物釣るなよ!」
「不思議な釣竿は凄いな…………」
「そんなのんびり出来んぞ!」
釣りをしてたトムが、爪から斬撃を放つが身体の鱗が硬いらしく弾かれた。
「そんな………バカな!」
外が弾かれるなら中を攻撃するまで、下顎が三つに割れ口を開くモンスターに魔法を放つ。
「喰らえ! サンダーボルト!」
雷球を放ち口の中に喰らわすと、口の中に着弾したらしく暴れながら白目を剥くモンスター、口から煙を出しアカツキを見ると感電してた。
「僕まで巻き添え………」
全身の毛が逆立って居た。
「良かった、また僕じゃなくって………」
倒した判定でキューブが回収、だが当然トムも釣り上げ今度はアカツキのサンダーボルトで、トムが感電したのは言うまでもない。
そして釣り合戦を始めたトムとアカツキ、私は放置してこの惑星を見て回る事にした。
そしてトム達が釣り上げた、ワニの様な巨大なモンスターはレヴィアタンブルー、特長は全身青く物理や魔法防御力が高い鱗ではなく皮らしい………
肉質は部位により鶏肉や鯨肉や、不思議なうま味の部位等の肉質が味わえるらしい。
「から揚げは鉄板だな、さて他は何にするかな?」
トム達の昼飯は放置して途中、町に寄り真珠を売りに出したら怪しまれたが、誰も知らない他の国のダンジョンの宝箱から手に入れたと、そう説明したら半信半疑で何かを鑑定し嘘で無いと分かったらしく、高値で小さな真珠は売れたがまだ大量に、小さな真珠はまだ有るので資金はまだ余裕で売りに出せる。
ついでに町を歩けば昼前だが、喫茶店………外見に騙されたファミレスだったが、しかもこの世界に来てそんなに年月経って無いが、懐かしく思うが………匂いに釣られハンバーグステーキを頼み、トム達に内緒で懐かしい味に近いファミレスの味を堪能した、ドリンクバーも勿論頼んだけどね。
野菜ジュースや緑茶や烏龍茶は無かった、何故かコーヒーとかは普通に有るのに。
ファミレスを堪能し人通り無い場所から、また空を飛び桜が舞う街を見て回ると、昼休みらしく高校生? が魔法を使いサッカーをしたり、練習場で魔法の練習してたりする。
「高校生魔術師の学校かな、なかなか興味深い」
私は学校の屋上の出入口屋根に降り立つ、回りを見渡すとテニスコートでは魔力のテニスボールで、技魔法らしきラリーをする熱血学生とクール学生が、白熱の攻防を繰り返す。
「まだまだだね、ファイヤードライブA!」
「やらせるかよっ! ジャ…………」
野球場では炎を纏ったボールを投げ、火の玉豪速球をバッターが軽々と打ち場外ファールをかましてた。
ボールは場外には場外たが、途中でボールは姿を消した……何かの魔法で、場外に飛んだボールを回収したのだろうか?
何か『むにゃむにゃ』と聞こえたので、ふと下を見ると寝顔が可愛い赤髪のポニーテール美少女が居た。
「なかなか可愛い寝顔だ、しかもレジャーシート付きの布団を敷いて寝てるし………」
何かコロコロ表情が変わる美少女は可愛い、だが突然美少女が叫ぶと同時に扉が開きたゆんたゆん、巨乳女子高生が現れた。
「届けぇー!!」
「?」
「?」
目を覚ました赤髪のポニーテール美少女は、たゆんたゆん女子高生を見て一言。
「何だ、リーゼ居たんだ…………」
「アネッサは何時も以上に、私の扱いが酷い!
赤毛の美少女はアネッサて名前らしいが……
「あ"ぁー!!」
私に気付いたらしいアネッサて子は、私に指差し。
「未来視の欠片の出会いと、違うじゃん」
何か文句を言われた…………
「不審者よアネッサ!」
「大丈夫、凄い魔法を使える人だよ………たぶん、私の運命の人だよ」
運命? 何言ってんの?
「でも彼は見た目普通以下だし、年上ぽいしイケメンじゃあないよ」
「余計なお世話だ、サキュバス女子高生」
「イケメンが全てじゃあないよ、魔乳サキュバスリーゼ」
「何で知らない男性とアネッサと同時に、私がサキュバス認定されるのよ!」
「あざとそうだし、胸が異常にデカイから」
私は普通に答え、アネッサて少女は。
「男をその魔乳で誘惑してるから」
「私はあざとくも、誘惑してないもん!」
無自覚天然魔乳らしい………まあ、私にはムダだが。
「それにしても、リーゼの魔乳に靡かないね」
「私を胸だけの魅力の女扱いしないで、アネッサ!」
「? 違うの?」
「違うわよー!」
胸がデカイの好きな野郎には、容姿と両方だろうな………私は無いが、私は普通に思った事を言う。
「巨乳好き達にモテモテだろうな、君は」
「そんなモテ期イヤァー!!」
「実際クラスの男子にモテモテだよ」
「…………やっぱり男子て、私の胸目当て?」
何故か私を見て言うリーゼて魔乳。
「私に聞くな、そいつらに聞け!」
「何で私怒られてるの?」
私に聞くからだ、私がそんな輩の思考を知るわけ無かろう。
「たまにリーゼの魔乳に靡かない男子居るし、男性全てが答える筈は無いよね」
「普通に当たり前だが………」
何を当たり前な事をと、私は内心思った。
何か扉から人の気配を感じて、私は何となく苦手な匂いの気配を感じて逃げた。
「「逃げた!」」
「悪いが苦手な匂いがするから、私は去らせて貰う」
走りながら捨て台詞を言って、エアーウイングで緊急離脱した。
「…………何で何も無しで空飛んでるの、アネッサ?」
「だから凄い魔法使えるて言ったけど」
アネッサはエリーゼに呆れ顔で言う、そんな事を言われても困るエリーゼだったが…………
「二人共居た」
ポテマヨパンを片手に、扉を開くフランに二人はまたかと溜め息をする。
「あの人の苦手な匂いて、フランの事かな?」
「たぶんね、たまにフランからマヨの匂いするし………」
「私、そんなにマヨ食べてないよ!」
ジト目でフランを見る二人だった………
アネッサ「私のヒロインロードの始まりよ!」
フラン「私の出番が全く無い、コレ私大ピンチ?」
優依「一番ピンチなのは、私な気がします……………」
普通に優依ルートは考えて無い、Dルートです。