ブレイクタイム アネッサと愉快な仲間たち………
とある惑星のとある魔法が発展した国の、とある魔法学園で赤髪のロングポニーテールで、小柄な美少女が居た。
入学式は退屈で春のうつつに眠ってしまった、学校指定の制服に少しアレンジが許されたマント、カバンは自由でベルト付き魔法ポシェットはウエストにしてる、容姿は美少女魔女と言っても過言ではない少女、アネッサは未だに目覚めない。
そのアネッサの隣には、小学校から幼馴染みのエリーゼが肘で突く、無駄に大きな胸で男性の視線を集める、歩く淫魔サキュバス幼馴染みである。
「何か今物凄く、貶された気がするんだけど、アネッサ………起きてる?」
目覚めないアネッサ、そして入学式は終わり枯れない桜の花の祝福と、担任から早々に職員室に連行されたアネッサだった。
この日アネッサが両親から、お小遣いが相当減額されバイトをする事に成った、基本は優しいが厳しい時は厳しい、それはアネッサの母の祖母と父の祖父が似た性格だったからだ。
そして何故アネッサは良く寝るかは、夜の予知夢に有る。
本来ならアネッサに、予知夢の才は無かった………だがこの世界のアネッサは、顔が認識出来ない太った年上の男と、ケットシーらしき猫の夢を見る、服は見た事無い特長なので直ぐに夢と分かる。
学園を合格してから見える様に成った、しかしその後お小遣いが減額を補填する為に、バイトを始めると予知夢は消えた、暫くは働き半年後に辞めた………お小遣いの金額が戻ったから、あと放課後に食べ歩きがしたかったから。
何て薄情な予知夢なんだと、入学式の居眠りの代償を払って欲しいと、アネッサは内心毒づくが後に回収する、奢らされた本人は知らないが。
ある日学力と飛行制御安定評価がトップの、灰色髪の同級生に出会いそして仲間に成った、勉強は普通に出来るけど……エリーゼは淫魔だから、だいたい下から見た方が早い。
「アネッサ、私に勉強教えてよぉ~」
嫌だ…………絶対に嫌だ、直ぐにお菓子を食べるエリーゼは私に嫌味を言う、『アネッサは私と変わらない量食べてるのに、何で太らないの』と、やかましいわこの乳牛! 私だって、身長とか胸とか胸とか育ちたいわぁー!!
それをフランに話すと。
「分かる…………物凄く分かる………リーゼは、お菓子抜きにして勉強させるべきだよ、私達の精神衛生的に」
私達は同士に成ったが………身長は、フランの方が高い………牛乳飲んでるから?
「身長伸ばすなら、ポテサラだよ」
ポテラー………ポテトサラダを理由に、マヨネーズを過剰摂取するマヨラーの進化形、たまにマヨネーズ臭いフラン。
「マヨラー辞めないと、何時か若くして死ぬよ」
だが警告を聞かないフランだったが、違う意味で若くして死ぬフランだった、主にミミックに上半身食べられて。
だがそれはフランに春が来ない前提、たまに違うダンジョンで男に慰み物にされ廃人に、他のパターンでは飛行中に鳥に襲撃され、墜落死やら普通に冒険者に成らずに大学に行き、研究者に成り独り身で孤独老衰死等、フランには不幸の率が高いがそれはマヨネーズが原因、とあるマヨネーズを中毒者の様に食べてるからだ、さてフランは今の人生を生き残れるか?
だがこのフランは、アネッサにマヨネーズを取り上げられて、両親の死亡事故が回避された世界で、フランは苦学生ではない人生を謳歌してたが、たまにマヨネーズ病が発症し『ポテマヨ~』と彷徨うフラン、『お菓子は何処………お菓子………』と彷徨う、エリーゼゾンビが同時に現れる。
何とかエリーゼはフランの献身的な教えにより、二学年に進級をする事が出来た、フランは魔法実技がギリギリ通過、良く学園に入学出来たのか不思議のレベル前だ。
周囲からはデコボコトリオとして認識される、フランは魔法実技がポンコツだが魔法制御能力は高い、エリーゼは天然バカだが平均より少し上な魔法能力けど。
「アネッサ、今私を天然バカて言った?」
「? なに言ってんの? 前から天然バカじゃん」
「アネッサ酷い!」
私は普通に難なくこなせるが、身長は去年より3㎝伸びた程度、まだフランには届かない……フランですら、まだ158㎝も身長は在ると思う、胸は私が少しの差で成長したがフランにはな内緒。
リーゼの贅肉を何とか取って、自分に増やせないかとたまに男達の視線にそう思う、私みたいな小さな身体に惚れる物好きは居ないだろう。
「どうせ私は胸が小さいから、誰も妻にしてくれないだろうな………」
昼休みの屋上で、日向ぼっこしながら食べたお弁当箱を魔法のポシェットの中に片付け、フランは魔法教師に呼び出されリーゼは日直で居ない、魔法のポシェットから昼寝用布団とクッションを出す。
「少し寝よ…………」
目蓋を閉じ何時もと違う桜の香りがした、誰かが私を呼んでる………違う私を見てる、でも何か暖かい空気を感じる。
「…………学生みたいだな、異世界の他の惑星には日本みたいな街並みが在るな」
男の人の声?
私は眠いけど目を覚ます…………誰も居ない、だが何かが違う景色。
「此処は夢で有り夢ではない、夢現の届かない幻影にして未来視に近い世界、現実に成る可能性は無いが未来視の欠片さ、実現するかはアネッサお嬢ちゃん差次第だ。
さあワシがこの未来視の欠片が散らばった、この世界を案内しようアネッサお嬢ちゃん」
近くに黒猫が居た、街は見覚えが在る筈なのに違和感が在る、しかも欠片の一つでは私は学園を卒業したらしいけど、私は定職はしてないみたいだ。
また景色は変わり今の私が太った男と、楽しそうに箒を使わずに空を自由に飛んでたけど、男の人の顔が何かに邪魔されて見えない。
また景色が変わり私は学生結婚してた、驚きだけど私の他にも私と変わらない………言うまい、何で私はハーレム一員の妻に成ってるのか分からないが、幸せそうな私は羨ましい。
また景色が変わり夜の公園に行くと、やはり顔が何かに阻害やされ見えないまた同じ男性、何か私は勝負するけど惨敗する……悔しい。
また景色は変わり夜桜舞う場所、何故かリアルに感じる夢には案内してた黒猫が居ない、だけど桜の木下に彼は居た。
のんびりと桜に寄りかかり星を見ながら、何かドリンクを飲んでるけど何かは分からない、そして桜吹雪の中に消え行く景色。
そしてまた景色は変わり今と変わらない服装、私は愛用の箒に跨がり不思議な魔法ポーションを持ち、箒無しで空を飛ぶ太った男の人と競争してた、私はポニーテールだったのにツインテールに髪型が変わってた。
「魔法が知りたいなら、捕まえる事だね……その呪いを解くポーションは高いよ、ポーション使わずとも回復させる魔法は教える気無いが、飛行魔法を知りたいなら私を捕まえる事だ。
まあ今回も逃げ切るけどな、アネッサちゃん…………」
不思議な服装の太った男性はそう言う、私は子供扱いするその男に何回も逃げ切られてる、私は今日こそ負けるもんかと更にスピードを上げる、海面スレスレを軽く波を立て急上昇。
夜の海は静かだけど神秘的だ、私は更にスピードを上げ追うけど捕まらない、今まで本気を出さなかったのにこの男性には、本気を出さないと捕まえられない。
「届けぇー!!」
(私の想いと共に、始めて好きに成ったこの人に…………)
「何に、届けなの?」
不意に声がした方を見ると、リーゼが不思議そうな顔で私の前に居た、不思議な夢の先が知りたいのに、リーゼに邪魔をされたけどまた見れるかな…………未来視の欠片、あとリーゼを見て一言。
「何だ、リーゼ居たんだ…………」
「アネッサは何時も以上に、私の扱いが酷い!」
私は未来の欠片に、将来的に重大な夢を見た気がする……あの空に居た青いクジラは、一体何だったのだろうか? あと本当に訪れるかは分からないけど、私はポシェット型のアイテム袋に、昼寝用の布団を仕舞い長期休み前の、春うららの陽射しを浴びながらリーゼに思う。
「リーゼの無駄な脂肪、日差しの熱で全部燃えれば良いのに」
「私を燃やさないでね、アネッサ………」
冷や汗を流すリーゼに私は、悪戯ぽくリーゼを見て微笑んでやった、更に冷や汗を流すリーゼ………私は日差しと言ったのに、何で魔法防御の構えをしてるのだろうか?
「我が身を護れ!」
何か本気で魔法を発動させたよ、この天然バカ………だけどこの日私は運命に出会った。
そして私は翌日、夢の私と同じツインテールにした……昨日の夜の勝負が悔しかったし、私のイメージチェンジにクラス皆が驚いた、いやリーゼはまた男子に取り囲まれ、長期休みのデートや交際申し込みされてた、爆発すれば良いのに………私は見た目アレだけど運命の人に出会えたし、まあどうでも良いがモテてるの見ると爆発しろと言いたくなる。
「リーゼモテモテ空間ごと、爆発すれば良いのに」
近くでフランが過激に言うが私は言ってないよ、回りの女子がフランに同意し頷き、リーゼは半泣きで私に助けを求める、見てないフリをすると絶望的な顔をするリーゼ、だがリーゼは以外に身が固い……そしてロマンチストであり、物凄く恋愛観が面倒くさい………
リーゼの今日の地獄はまだ始まったばかりだ、放課後の帰りの寄り道してパフェを食べるまで、その夜リーゼはまた太ったと私に言う、知らんわぁー!!。
そして時は経ち、私は再会した……もう………負けない、私は未来視の欠片の一つの未来に辿り着いた、次は未来を私は掴む………アレ? あの空のクジラは………
何時かに続く。
アネッサ「続いてよ、私がヒロインで」
フラン「違うよ、私がヒロイン」
エリーゼ「じゃあ私……」
アネッサ「それは無い」
フラン「それは絶対無い」
同時に二人に言われ凹むエリーゼだった、アネッサがヒロインに成るかは不明だけどね。
アネッサ「しなさいよ作者!」
優依「ごめんね、私が先に出会っちゃった」
アリシア「私も」
アネッサ「ライバル多すぎない作者!!」
愉快な仲間はフランとエリーゼですが、アネッサはとある話しとは違う性格にしてます、たぶん。




