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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
番外編 大和神国編
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我等の旅にイケメンは要らない

釣りの勝負は何とか私が勝った、だが王族のアラビアンの様な服装で青い服には紋章が織り込まれてる、曲刀が二振り交差しその上を鳥が羽を広げてる。

何故か武器やアイテムもお金もない、顔面偏差値だけ無駄に高いし腹が立つな・・・


「つかぬ事を聞くが、此処はどこですか?」


彼はイケボな声でそう聞いて来た、声までハイスペックとか何か許せんイケメンだな、海にリリースしたいな・・・


「大和神国だよ」

「トムが君を釣り上げたんだよ、魚ではなくね」


私の代わりにトムとアカツキが説明してるが、そのイケメンリリースしないのか?


「此はご丁・・・大和神国・・・此は大変だ、あの蛮族異世界人の皇帝が、何故か大和神国を滅ぼしたいみたいだけど、我が国は大和神国ではないが侵略されて困ってるのだ」


そんな事は私は知らない、そもそも大和神国の国民ではないし、私の知った事ではない。


「あと我が国を助けて欲しいが、冒険者ならお金を出せば傭兵に成ってくれるか?」


いやいや・・・冒険者は冒険者だから、金を積めば傭兵に転職しないからね。


「無茶苦茶だね、コイツ」

「コイツ倒しとく?」


アカツキ・・・『一杯いっとく』的なノリやめろ!


「まあそんなに金は出せんが・・・」

「出せんのに勧誘かよっ!」


さてと面倒は嫌だし、無能な国のトップが増税した世界から、ストレス解放されたし厄介事は極力回避だ。

美少女のお誘いは受けるが、金絡みな厄介は逃げよう・・・

異世界でモテ期来ないかな・・・イケメンは要らん、絶体影が薄く成ってイケメン無双に成るだろう。

モテるのは何時の世もイケメンだ、フツメンは普通にモテるが普通以下はモテ期が短いし分からないのだ。


「さて、二人共先を行くぞ」


前足を掲げ二人は言う。


「ご主人のスキルで作った、美味いご飯食べるぞ!」

「ご主人のスキルで作った、食事で食い倒れるぞ!」


刺身を要求する気だな・・・まあ良いが、私は釣りはしても食べないからな。

イケメンを放置しバイクを出し、トムとアカツキはどちらがサイドに人形で乗るか、じゃんけんをしてるが猫の姿で二人で乗れよと思った、風景は見えないけどね・・・


「何だ? この異様な物は、何かの兵器か?」


何か聞こえるが空気だし無視、アカツキが勝ったらしくサイドにアカツキが乗り、隙間にトムが猫の姿で乗る。


「さて、何処かで南国気分を味わいたいな・・・」


暑い海の砂浜で冷たい炭酸が飲みたい気分だ、あと危険無ければ海で泳ぎたいが・・・


「グラサン必須だよねご主人」


キジトラにグラサンにビーチパラソルて、何処かの雑誌の表紙みたいな絵に成りそうな。


「グラサンて何? トム」

「装備すると凄い格好良い、アイテムだよね?」


アレは防具類のアイテムだろうか? そもそも、陽射しがキツイから目を護る為の物だが・・・


「まあ、ゴーグル有る位だしサングラスも在るだろう」

「サングラスとは何だ? 教えてくれ」


何かそよ風の声が聞こえた気がするが、私とアカツキはヘルメットをしゴーグルを掛け、魔力を流しエンジンスターターのボタンを押し、何か走って追いかけて来るがスピードを上げるが、数分でまた変なのが現れる。


「止まれぇー! てグヘェ!!」

「「「「「「「お頭!!」」」」」」」


今度はぼろぼろの着物に褌姿の、貧しくって盗賊に成りました的な姿の数人の、体格が良い口の周りが髭モジャで何か汚い男を、また身体を張り停めようと現れたがまた同じ光景を見る。

何か鬱陶しいな、この国の盗賊やら山賊やら・・・


「お頭が怪我させた賠償に、金をすべ・・・グヘッ!!」


アカツキが特殊弾を、リボルバーから撃って悪党の一人を鎮圧するが、それ以前に私の出番が減るのだが・・・アカツキよ。


「僕の出番をアカツキに奪われた!」

「私もだぞトム・・・」


何故か聞かないふりをするトム、活躍すれば私が美味しい刺身を出すと思ってるのだろう・・・

残念だったな、活躍しても二人共同じメニューだ!


「さて雑魚狩りと言えば魔法だが、悪党倒しの基本は叩き斬るだが、お金に成らないから骨折してくれ」


悪党の雑魚が一斉に言う。


「「「「ナメるなぁぁぁぁ!! デブ野郎!!」」」」


ブチ


何か溜まってた物と、怒のボルテージが何時もより早く来た・・・怒の感情のまま、刀を返し相当痛い思いをして貰う、生きてるのが苦痛な位の痛みを味あわせてやる、バイクを降り速攻で叩き伏せる。


「刀の露にしてくれるわぁぁぁぁぁ!!」


近くに居た竹槍持ってる奴の、竹を破壊し刀背打ちを食らわす。


「ギャァァァ!!」

「何で太ってるのにはやグヘッ!!」

「あのデぶふぉ!」


うるさいから竹槍を破壊し、刀背打ちで沈める。

身体とスキルが馴染み身体が何時もより動く、剣道の構えから時代劇の戦いの再現の様に、片手一本で刀で間合いを計りながら悪党を沈める、片足かかとを上げ摺り足を使いつつ悪党を叩き倒す。

一集落位の人数を三人で倒してると、何故か余計なのが来た。


小高い丘の上から息を整え、何故か格好付けてるのが居た。


「俺も加勢するぞ!」


剣も無いのにどう加勢する気だろうか?

腰に手を・・・重さで普通分かる筈だが、このイケメン天然なのか剣を探し焦ってた。


「トムが釣り上げた時から無いよ」


残念な物を見る目でアカツキは言う。


「あの兄ちゃんバカなのか?」

「普通重さで分かるだろ?」


言葉は通じて無いがアカツキの言葉で、悪党からもあのイケメンは残念な扱いに成ってる。


「剣は無くとも、棒で」


近くのへし折れた竹槍を持つと、悪党達の残り数人がイケメンに集まり・・・


「何かコイツ腹立つから、コイツを先に血祭りだ!」

「何だ? 何故に俺に群がって、待て集団でとはひき・・・」


悪党達はイケメンに群がり、イケメンに集団攻撃し前を気にして背後を取られ、周りから一斉に殴り掛かるのを見てイケメンは竹で迎え撃つが、背後から股にキンテキを食らいうずくまり悪党達から、蹴り殴りを食らってた。


「僕達の存在忘れられてるよ」

「イケメンは男にもモテるのかな?」

「色々な意味でモテモテだな・・・」

「見てないで助けてくれ!」


股を押さえながら私達に言うが、私達は同時に言う。


「何か腹立つから無理」

「格好付けて出で来たのにこの有り様」

「残念な奴だね」


私達に向かって、イケメンは言う。


「だから、助けてくれ!」


涙目で言うから仕方なく助けた。


「・・・・・・」


何か言いたげな元イケメン、まあ回復すれば元に戻るが回復魔法は使いたくない、困ってる人や美少女には使うが無駄にイケメンには使わない。

悪党をキューブに仕舞い、たいした金額に成らない小悪党の事を言う。


「たぶんお金に成らないだろうな、コイツら」

「だねご主人、だけど迷惑に成りそうなだから一応出す?」

「悪党は役人に出さないと」


顔がアザだらけのあんぱんが、何か更に言いたげだ。

あと困ってるイケメンは、街に行けば大抵誰かが助けてくれるから助けない、再びバイクに乗り出発しょうとすると、サイドに勝手に乗ろうとするイケメンをトムが蹴り。

アカツキが乗り込みトムも乗り、立ち上がる前に逃げた。


「置いて行かないでくれぇ~」


仕方ないので荷物を探す事にした、引き返さず放置したままだが、野郎をサイドに乗せる趣味はないからだ、トム達は猫だし癒しだから良いのだ。

海岸線を走り釣った辺りの海域海面を飛び、小さな島に座礁した木の舟が有りアカツキは変なボロい袋と、変な魔法陣が在る祠を見た後、曲刀を見付それも回収しキューブが魔法陣は、今は使えないと表示する。


どうやら諏訪岡湖の大迷宮を攻略しないと、この魔法陣は機能しないらしい。

ダンジョンだし何か在るかもだし、気が向いたらもう一度行くのも有りだろう。


回収した荷物をアカツキが、サイドカーに乗りながら持ちまたバイクで戻る、たまにサメに襲われるがスピードは此方が上だ。

不利な場所で闘う気は無い、スピードを上げ砂浜に戻り街道をとぼとぼ歩く無一文イケメンに、奴の荷物らしきのをアカツキが放り投げ去る。


「此は俺の荷物・・・何でびしょ濡れなんだ?」


砂や海藻やら海水でびしょ濡れの荷物、イケメン・・・カシムは呆然としながら所持金を見る、カシムは兄や父に国内から逃がされ、出来れば援軍を頼める国を探す使命を携えカシムは近くの街を探す。


「あの太った男は、なかなか剣を使えるらしい・・・彼に、弟子入り出来ないだろうか?

俺はもっと強くなりたい、国を守れる力が欲しい・・・」


無理だろう・・・出会いが違えばもしかしたら、他の並行世界の様に弟子入りしてたかも知れない。

今の時点でのカシムの弟子入りは、難しいのである。


そしてどの並行世界等の雅史とは違う道を歩む、この雅史は近くの街に小悪党を出したが、被害が雅史達だけなので軽い罰を小悪党は受けるだけだった。

被害が無ければ報酬も出ない、仕方無しに一行は街を出て夕陽が照らす海を眺めながら、南下をして行く。


途中大和神国の海軍基地が在る、長門に寄り黒い特殊な鋼の黒い城を見る、まあ戦艦だが煙突からは重油の黒い煙ではなく、光の粒子を出し日本歴史の巨大戦艦の大和や武蔵より、更に大きいかも知れない船体に巨大砲門。

たぶん50センチクラスの三連砲だが、前方に二砲塔に後方に二砲塔の全十二門搭載で、現代に近いレーダーらしき物や高い艦橋に、人が小さく見える船体の大きさ。

戦時中だろうと私が居た時代だろうと、こんな巨体戦艦技術は無理だろうな・・・予算的に。

此から何処かに向かうのだろうか?

艦隊旗らしきのと戦いの神らしき旗が、艦橋近くに昇り慌ただしく出港するみたいだ、走る乗組員の姿が慌ただしい。


チート級の戦艦を見終わり、この世界の海軍能力は分からないが、この前魔法の中に吸い込んだ船レベルなら、超射程から簡単に落とせるだろう・・・測量はどうするかは知らないが。


この戦艦は後に被害は出なかったが、宣戦布告に対し隣国の全ての軍事拠点と、宣戦布告した異世界人にの邸宅に砲撃を式神で偵察し、目標を全て攻撃し隣国は指導者を失うがそれは、数十日後の事であるとある者の証言により、大和神国初の開戦に成ったが、敵海軍戦力は壊滅して居て戦艦対帆船軍艦の対決は、虚しい技術差と副砲だけの攻撃で静かに戦闘は終わった。


そして指導者やその側近はどんな攻撃をされたのか、その攻撃も知らぬ内にこの世を去る。

敗戦後に大和神国の属国に成り、ナージュやスノーフラワ国と同盟を結び、他の並行世界とは違う三国が納める不思議な国に成るが、後に全世界の首脳会議を開く場所に成るとは誰も知るよしは無い。

しかも大和神国の魔道列車が後に、他の大陸まで延長するのは更に数十年後の話である・・・・・・


大和神国の博士はやはりこの物語でも、姿を表さないが雅史達が各地で売った物で、更に新しい発明を何百年もするとは誰も思わないだろう、何せこの星の神が関わった人物ではないので、色々な世界で好き放題発明をする博士はやはり登場しない。


そして………雅史達は砂漠と砂丘が広がる地にやって来た・・・


「やっぱ暑い砂浜にはパラソルだよな・・・」

「僕は浜釣りするよ、トムは?」


アロハシャツにグラサンに麦わら帽子、釣竿に収納アイテムを持ちアカツキが、パラソルを日陰にしてリクライニングチェアに寝そべりながら、冷えたミルクを飲みながら満喫してたトムに言う。


「見ての通り優雅に、冷たいミルクを飲みながら寝るのさ」


グラスに入った冷たいミルクを持ち、アカツキに言うトムそして何か言いたげに、パラソルを設置が終わり柔軟体操を始めた私に視線を流すアカツキ、アカツキは釣りだしトムはのんびり寝るなら、私は泳ぐ一択だよね。


「異世界の海を体験しないとな」

「「一人泳ぐ気満々だ!」」


満々だが何か?

地球より海が綺麗で危険な海、海パンは普通なので一応回復ポーションや、万能薬は浜に用意し海に突貫します!


「雅史少尉、突貫します!」

「「何処にさ!」」

「海にさ」


何処かの『人参は要らないよ』主人公のセリフを言い、海に走り突撃する。


「本当に海に行ったねトム」

「中身若くないのに・・・肉体が若返ると、精神も若返るのかな?」

「まあ僕は今の聞かなかった事にするよ、それにそれ言ったら刺身が出なかったら嫌だし」


トムは背中に嫌な冷や汗が流れた、まあ雅史には聞かれて無かったみたいなので、セーフだろう・・・たぶん。

トムは足を組ながら、冷えたミルクを飲みながら聞かれて無い事を願う。


「プラゴミも変な文字のゴミも無い海、素晴らしい・・・」


変な文字のゴミは、中国語とハングル文字を指すがそんなゴミ、異世界まであったら困るのである。


「アカツキはまだ釣りをしないのか?」


まだトムと話してるアカツキ、キューブを見て囮ブイてアイテムを見て、一応沖に向かい投げると予想以上に遠くに飛び落下すると、サメモンスターやブルー系のヘビの様なモンスターが、うじゃうじゃブイに群がり暴れて居た。


「沖はやっぱり危ないな・・・」


そして学生以来の海でクロールをし、少し深い場所でサザエやスキルを使い食べれる貝を獲り、昼は豪華にバーベキューをした。


「サザエ最高!」

「美味いよ・・・これ最高だよぉ~」


地球より大きいサザエ、アカツキは涙を流し食べトムは焼けたのから、どんどん食べて行く。


「私は焼肉だな」


何故か高い肉が沢山入れてくれてた、こんなに高い肉を貰えて良いのだろうか?

色々な名店の焼肉のタレで食べ、コンビニ塩おにぎりを食べながら贅沢な昼バーベキューをした。


「ペ○シコーラが異世界で飲めるの最高!」

「ち○ーる食べれるのも最高」


何処でも家で身体を洗い次に向けて走らず、暫くパラソルの日陰で炭酸飲んで過ごし、出発したのはその3日後だった。



アカツキ「三日も浜釣り楽しめたよ」

トム「アカツキは二日目ボウズだったけどな」

アカツキ「うるさいよトム!」

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