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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
番外編 大和神国編
192/257

旅巡り・・・悪を挫き金を巻き上げる

再びあの男が登場します、今回は釣られて。

原宿の更に先に有る地域の、関所を出てトムとアカツキを乗せ、ヘルメットとゴーグルを付け、魔力を流しエンジンを起動させ走る。

エンジンを吹かして、風の様に走り行く・・・景色は流れ行きトムとアカツキは目を輝かせる、街道に沿いをキューブで確認しながら前に進む、キューブの情報の方位は北を示し富士山より高い山脈を見ながら、北上し街道を人が歩いて無い端を走る。


途中で茶屋に寄り五平餅に似た物や、モンスター肉やカボチャの餡が入った饅頭を食べ、近くに在る牛の厄除け神社で参拝をする。

事故が無いのが一番だから、厄除け神社で祈願して貰い御守りも買い、何処でも家を使いつつ北上したら次はケレード海、大和神国の大陸と隣の超大陸の間に在る海は越えずに、海岸線を走り途中で金や銀の大鉱脈の街の金沢にやって来た。


この金沢は日本の金沢とは違いは有るが、雨が多く蟹や海老が豊富に獲れるのは同じだが、高品質の金や銀や白金が山から採掘され、川からも砂金等が採れる名所らしい。

岩盤が硬く特殊な魔法爆破技師や、洞窟を特殊に掘削する掘削技師、後は線路引きや鉱石運搬等をする労働者。

出稼ぎに金等の採集等の仕事に来る労働者が、全国から冬に増える傾向らしいが、たまに出稼ぎが上手く行き家族を連れて移住する者も居るらしい。


他にも金や銀に白銀に白金細工の職人が多く、たまに修行しに来る若手の職人見習いが来るらしい。

他にもやはりあぶらとり紙はこの異世界にも有ったが、日本程人気と言う訳では無いらしい。


だが私は何故人が居ない海岸に居る・・・

黄昏ながらケレード海を眺めるが、何故眺めるのかは分からないが・・・たぶん、街にカップルらしき集団が沢山居て敗北感が私を押し潰したからだろう。


異世界は美男美女率が高いし、更に日本と違いストレスフリーな税金制度、しかも国としては少なく各大名が管理した税金制度で、基本財務省に近いお役所は有るが財務省みたいに既得権の為に、何でも税金を作り出世するそんな馬鹿げた制度は無い、まあそれが普通だが既得権が普通でないだけだな。


あと日本と違い環境を考えながら、素早い対応で資源開発をしてるので貿易は黒字らしい、何て羨ましい過ぎる世界なんだ・・・

コンビニとかは無い発展途上だが、裕福どは同じ言葉に文字を使い日本人と同じなのに、此方の大和神国の方が幸福度は段違いで高いだろう。

まあ盗賊や汚職武家等、日本の政治家の汚職と変わらない者も居るし、詐欺とかスリも普通に居るのだが何故に国のトップのカリスマ性だけ、天と毒沼の差があるのだろうか?


国民を大切にする大和神国の関白と、国民を大切にせずの某政治家・・・異世界に来て良かったかもな・・・

あの政治家では夢も希望は無いが、絶望と失望と政治不信は募っただろうな・・・


だがそんな思考を止める影が見えた、海を見てると思考を止める変な影が水平線の向こうに見える、何か木製の帆船に見える気がする・・・異世界だしな、だが異世界なのだがこの大和神国の船は地球と同じ鉄の船だ。

港に停泊してた他の国のは帆船だったけど、魔道列車成る大和神国に走る列車は特殊な機関で走ってるらしい。


そして船もエーテルを変換しエネルギーにし、航行出来る様にしてるらしいが秘匿技術らしい。

ケレード海の向こうには、野心家の皇帝が居るらしいが異世界でも、やはり居るんだな野心家のろくでもないの・・・


帆船らしき影が更に大きく、そして船団規模に見えて来たのと同時に、沢山の警報らしき鐘が鳴り響き『敵襲だぁー!!』と男の声が複数街から聞こえる。

どうやらその野心家の国の船団らしい、何か何処かの国家首席とさっきの苛々で腹が立つてたので、侵略して来る位だから沈めても良いよね?


キューブにも明確に敵と表示されてる、しかも船団は10隻を越える大船団で、危険度が高いから先制攻撃か逃げる事を推奨と文字が出る。

助ける義理は無いが、私の旅に立ち塞がる敵は滅ぼす・・・


「デカイ魚釣れたぞアカツキ」

「トムに負けるなんて・・・屈辱・・・」

「・・・・・・」


シリアス的な雰囲気ぶち壊しなんだが・・・


「マグロ釣れないかな?」

「僕は食べた事無いから早く釣って見せてよ」

「僕も実物は見てないけど、刺身は美味かったよ」

「早く釣って食わせてよ!」


この二人はこの非常事態の空気感じて無いらしい、そもそもたまにモンスターらしき魚を釣っては、ネコパンチ一撃で倒してるが・・・どんな腕力だよお前ら。


キューブに長距離の魔法をピックアップして貰い、異界の

魔王の力を借りた魔法を推奨された。

キューブに出たその魔法の、使うために必要な呪文を読む・・・


「始まりにして金色こんじきの魔王よ、我等の前に立ち塞がりし全て愚かなる者に、無限の金色の闇に誘いざなわん・・・」


てのひらに黒とこんじきが混ざる玉が構成され、そしてそれを私は船団に向け放った。

黒と金色の玉が一瞬で向かい何処かに着弾し、暗い闇の球体が海に現れ大船団の影は、暗い闇の球体に呑み込まれてる様に見えた。


少し強風が起き私は踏ん張り耐え、トムとアカツキは猫の姿で丘を転がり降りて行く・・・竿は何処かに行ったみたいだ。

強風が止むと大船団の影はなく、何か騒ぎが街から聞こえるがやったのが私とばれると面倒だから、急いでトムにアカツキを回収し街から離れた。



◆◆◆◆



「喜一より先に我が力を使う奴が現れるとは、全くあの御方は我に何をさせたいのか・・・まあ良い・・・」


金色の光を放ち、謎の女性の姿をした魔王は今来た人間を、不思議なビジョンに映し見る、悪い笑みをしながら暗い空間で、悪しき人間は無様にもがく姿を見て哀れな者達と嘲笑あざわらう。

勇ましくも自分は助かりたいと、無限の闇に走り回り出口を探す滑稽な人間、だが一緒に吸い込まれたらしきモンスターに、食いちぎられる人間も現れる。


「弱肉強食じゃな・・・まあどの道、モンスターでもこの闇から出られんがな・・・」


無限に広がりし金色の闇は、人もモンスターにも等しく絶望を与えるのだった。



◆◆◆◆



大和富士と言う富士山を遥かに凌駕する山を見ながら、私は南下しながら旅をしてるが・・・

街道を外れキューブが珍しい果実が在る場所を示す、私は迷い無くバイクを向け行くが・・・また現れる・・・今度は山賊かな?


「止まれ!! ぐふぉ!?」

「「「「お頭!」」」」

「六助ぇ~!!」


動物・・・いやイノシシや熊の、動物かモンスターの毛皮のベストを着た如何にも山賊の大男を跳ねた、安全祈願してきたが悪党は跳ねて良いて事かな?


「・・・・・・くっ! 良くも俺を・・・殺れ、金目の物を全て剥ぎ取れ!!」


地面に刺さった褌丸出しで、汚いケツをぴくぴく痙攣してる手下は助けないのか?


「僕達の出番だね」

「やってやるぜ!」


何故かムキムキのケットシー姿でシュワル○ェネッガー張りに、ランチャーガンと機関銃を肩から提げ・・・


「一網打尽だぁー!!」

「悪に容赦無しだぜ!」


トリガーを引きトムのランチャーガンから放たれたのは、電撃のスタングレネード弾で、大男の山賊の頭に当たると電撃が炸裂して、周りを巻き込み感電麻痺する。

残った手下はアカツキの、死なない程度に痛い特殊弾でうめき声をあげながら倒れて行く、更に近くの森から増援が来るが武器を抜いた瞬間に、トムのスタングレネードが炸裂して感電か、アカツキの機関銃から放たれる特殊弾の餌食だ。


私はその倒れた悪党をキューブに回収させ、ケツが引っ掛かる奴は毎度の様にかかと蹴りで入れる。

トムとアカツキは森に入り、逃げた山賊を追い狩人の様に山賊を狩る。

トム達の後を追い向かうと洞窟前で、トムはグレネード弾の弾倉を変え、準備が終わると何発も洞窟に向けグレネード弾を放つ。


洞窟からは複数のうめき声が響き渡る、洞窟から煙と共に出て来た山賊を、リボルバーの2丁拳銃に変えてたアカツキが容赦無く特殊弾を撃ち込む。


「フッ・・・」


何か銃口に息を吹き掛けて、格好付けるアカツキ・・・何処でそのネタ仕入れた?

全弾撃ち尽くしたトムは前足で汗を拭う・・・


「良い仕事をしたな・・・」


清々しい笑顔で言うトム・・・だがまだ山賊は、涙を流し鼻水流し洞窟から出てくる、バルサンで虫をホイホイしてる様な光景だな。

催涙ガスが洞窟からで終わる頃には、山賊は全て倒し終わりゴキブリの様な山賊は、二十人を超える数の筈だ・・・


キューブを見ながら、山賊の巣穴に入る・・・臭いな・・・

臭いから消臭スプレーと防護マスクをして入る、普通にくさい臭いは防御してはくれないらしい。

山賊のお宝を探し探すが、寝床や食い散らかした物が腐った物があちこちの部屋に有る、途中から松明が燃え催涙弾の弾に直撃し伸びた者や、仲間に踏まれて重傷な者も回収し奥に向かう。


先頭にはアカツキがリボルバーを持ちながら、音を警戒しながら進むが警戒する程の山賊は居ない、呻き声を出して倒れてるからだ。

山賊の頭の大男の部屋に辿り着いたみたいだ、高そうなモンスターの毛皮が地べたに引かれ、時代劇で見る小判とかが入った木箱を発見、何故かアカツキが器用に鍵を開けると大判が入ってた、他に金塊やアイリス通貨が出て来た。


「山賊のクセに大金だな・・・山賊のお宝は、有効に私が使おう・・・足が着く物でなければ・・・」


更に探し向かうと木箱の檻に入った、幼い着物を着たエルフが居たが、エルフでも着物を着るのが居るのだな・・・

何故か鍵は無いのでかかと落としで破壊する、破壊した音で幼きエルフは目覚めた・・・


「私を遂に・・・辱しめるのですか?」


私は山賊でも無ければって、幼き姿のエルフは美少女だったが、私にロリコン趣味はないが防護マスクを外し一応名乗る。


「私は旅の者、名は雅史だ」


トムとアカツキは同時に名乗る。


「そのお供のトムだ」

「そのお供のアカツキだ」


幼きエルフも名乗る。


「大和富士近くの神樹に住まう、エルフの里の幼きエルフ・・・私の名は桔梗です・・・」


まあエルフ耳だったからエルフと言ったが、この着物を着た幼きエルフはファンタジーには居ない、黒髪のエルフである。

日本と同じ風土だから、黒髪なのだろうか?

一応話を聞く事にした・・・


「この近くに果物が群生する奇跡の場所があり、私は何年ぶりだろう? 果物を獲り向かってたら道を間違えて、捕まっちゃいました・・・昨日・・・テヘッ・・・」


何とも言えない空気が漂うが、鼻が曲がる臭い悪臭も漂って居る。


「その果物が在る場所に案内を頼む」

「本当なら人間には教えたくないけど、助けられましたし他言無用でなら教えます」


助けたのに何か、助けなかった方が良かったかな? 箱に入れたままにしとけば、良かったかもな・・・放置して。


洞窟を出て仕方なくとぼやきながら、桔梗は私達を案内するが・・・・・・


「───また道に迷っちゃった・・・」


私達は同時に言う。


「「「使えねえ!」」」


この幼いエルフ、ポンコツだ・・・


「前はお母さんと一緒だったし・・・」

「「「次も親同伴で行けよ!!」」」


仕方なくキューブの地図で、フルーツの群生地を目指した我々はポンコツ幼いエルフが、モンスターに喧嘩を吹っ掛けて尻拭いしても、野菜や果物しか食べたくないと言ってる横で、焼き肉をして見せ付けながら食べたり、川を渡るのに石の苔に滑りながされて藍・・・も、トムが一本釣りで助けたりした。


フルーツが沢山ある森に夜中近くに着いた、一人迷惑に泣き叫んでるが・・・放置だ。

蜂に刺された顔や、岩や川や迷惑でのたんこぶも無視だ、私がスリッパを持ってるのも、トムがピコピコハンマー持ってるのも、アカツキが巨大ハリセンが少しボロボロなのは、ポンコツが原因だ。


戦利品に高級蜂蜜に、高品質の回復苔に茸や最高級薬草を手に入れてるのは秘密だ。


「痛いヨォ~!! 蜂に刺されて痛いよぉ~!!」


子の本当女の子なのだろうか?

フタナリエルフでは無いよな・・・わんぱく過ぎるからな。

あとエルフなのに何故に、魔法で回復しないのだろうな?


「誰かぁ~ 私を癒してよぉ~」


駄々をコネ始めたが私達は見ぬふりをする。


「私は魔法使えないけど、いつかエルフの大賢者に成るんだヨォ~!!」


使えないのかよ! ポンコツにも程が在るだろう。

ポンコツエルフを放置し、私達は何処でも家で一晩を過ごした。


翌朝霧が立ち込める中ポンコツエルフは消えてた、しかし気配はするが無視をし、瑞々しい葡萄や桃を獲り自分の為に作りたいお菓子をイメージする。

女神様のお陰で大抵の料理が、普通以上に作れる。

しかも地球や異世界の映像コンテンツが、無料で観れるからそれをスキルらしきのが再現してくれる。


だが一つ問題は、この世界に地球や異世界の材料の代わりを探さないと成らない、バニラエッセンスとか入れてくれてるが無限ではない。

バニラエッセンスの代わりや、異世界のレシピの解明等色々必要が多い。

基本は同じだが牛モンスターのすき焼は、普通の割り下ではない調味料が使われてた。

何かのアクセントらしいが味が気になる、あと豆腐も品種が多数有りキューブにも有るが、何故か色々有ったり無かったりなので、なんとも言えない。


名の無い不思議な果物や、梨の香りがする不思議な果実梨もどきは、食べるだけで傷や魔力や体力が回復するらしい。

獲れるだけ獲ろう、他には甘く瑞々しい不思議な果実至宝の果実は、梨もどきの変異種らしくこれを食べると全て回復しどんな呪いや毒も数ヶ月向こうにするらしい。


他にはリンゴだが淡いピンクの、一目惚れリンゴは意中の相手に食べさせると、好意が有ればメロメロに惚れるらしいし夫婦喧嘩も、これを食べれ喧嘩も収まるが副作用にどんなに避妊しても、数日間妊娠する確率が高く成り出来難い体質も数日間、症状が無くなり子供を確実に授かるらしい。


まあ早く言えば食う惚れ薬だな、好意度が低過ぎる状態で使うと、毛嫌いされ更に関係が悪化するらしい。

諸刃の剣だな・・・


他にもハート型の桃も惚れ薬の様な物だが、副作用に男はギンギンに女性は発情するらしい・・・媚薬かな?

他にも月夜に採る月光桃と月下桃は、通常の数倍の糖度の桃だが月夜でその場で行けますが以外はただの桃らしい。

昨日獲れば良かったな・・・名前はそのままだが、もう糖度は普通の桃だ・・・


「私を見捨てたお礼よ!!」


闇討ちにしては甘い、闇討ちにするなら討てる間合いで無言でするもんだ、討つなら討たれる覚悟も有るだろう。


「チェストぉー!!」

「そんなぁ~ バカな!!」


回避しつつ着物を掴み、顔を向かせチョップを喰らわす。


「ぐぺぇ・・・」

「変な擬音だな・・・」


ポンコツを寝かせ獲り尽くし、若い木を何本か持って行く。


「スッキリし過ぎなきがしますよ、ご主人」

「確かに・・・」


トムとアカツキに何か指摘されたが、聞かなかった事にして果物以外にも、使えそうな木の実や植物が有ったので、何かの撃退に使えそうな()()()()()()山葵や、()()()()()()青唐辛子は後々考える。


ポンコツはトムが担ぎ南に向かって行く、森を出てトムは担いだままサイドに乗り、アカツキは猫の姿で隙間に乗る。

再びバイクを走らせてポンコツ運ぶ、神樹の近くの森にポンコツを放り投げ、私達は再び旅を始めたが・・・。


「オラァー! 止まり・・・ぐふぉ!!!」


鶏冠頭にイボイボが付いた肩当てに、ノースリーブのモンスターらしき毛皮のベスト、下は何故か褌。

・・・・・・山賊や盗賊ではなく、頭にボウフラ沸いた変態かな?


「兄貴!!」

「兄じゃ!!」

「兄ィー!!」

「俺の嫁ぇー!!」


最後のは聞かなかった事にして、バイク止めたらまたトムがガンランチャーを放ち、雷撃の一撃で全員倒した。

身ぐるみ剥いでお金をゲット、ナイフや棍棒も奪い道具屋で売るのは常識、ついでにコイツらの汚い服も売っとこう。


コイツらもブチ込み暫く走ると街があり、バイクを降り関所で冒険者カードを石板? にタッチして入り、冒険者ギルドに悪党を買い取って貰い、コイツらの武器や防具も買い取り可能らしいので売った。


一応ダサい服は冒険者ギルド近くの、武器屋でカスの値段で売れた。

更に南下しまたバイクの前に現れる・・・


「止まれ!! 通行料に小判三枚だぜ・・・て、止まれ・・・ギャア~!!」


茶髪に鶏冠を染めた世紀末のゴツイ、盗賊のリーダーらしきのは吹っ飛び藪に刺さってた。


「兄じゃ!!」

「頭!!」

「兄貴!!」

「親分!!」

「アナタァ~!!」


最後のは聞かなかった事に、またしょう。


「次は僕だね」

「「「「「ぐえぇ~!!」」」」」


また機関銃の特殊弾で一網打尽、また剥いでブチ込みまた出発する、また途中で悪党を冒険者ギルドに売り、金を手にし汚い装備も売り旅を続ける。


日射しの感じが変わったし海岸沿いを走り、何か大物居そうな場所にバイクを停め、第一回海釣り大会を始めた。


ルールは簡単、女神様がくれた釣竿と疑似餌以外使用禁止、釣ったモンスターは自分で倒す、人間釣れたら美少女なら私が貰い、男はトムとアカツキが面倒見ろ以上。


「理不尽だよね最後の」

「男でもご主人が面倒見てよ!」


異論は聞かん、私は大物と人魚を釣るぜ!!

遠くに投げる為にモーションを大きく取り、海に向かってリリース!


「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」


疑似餌に鶏冠頭何て無かったがな・・・まあ言いか。


「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」


トムとアカツキも、変な疑似餌が付いたままリリース。

まあ途中で空中で外れ海に落ちて行ったが、着水し数秒で引きが来る。

大物らしく引きが強い、ステータス不明だが力一杯引き揚げると、真っ赤で立派な異世界鯛が釣れた、これはめで鯛幸先の良い獲物だ、まあモンスターなんだが・・・


刀を抜かずに鞘で撲殺しキューブに入れ、またリリースすると・・・


「兄貴ぃぃ~ 今行きますぅ~!」


アカツキは・・・フグを釣ってた、しかも高級フグで内蔵の毒は、恐竜やドラゴンすら一撃で死ぬ毒らしい。

地球の最強フグ毒の五十倍らしい、そしてトムは・・・見なかった事にし、再び釣り上げあのは毛深い手足が付いた鯛の半魚人・・・要らないな。


「死ね! ファイヤァァァァァァボォォォォル!!」

「「勿体ないよ!!」」


あんなグロいの食う気かよ! だが遅い、ファイヤーボールは鯛半魚人をこんがり焼いた・・・焼けてしまった。


「僕が食べる!」

「トムは釣り上げた男を介抱しろ、アレは僕が食べる!」


鱗を剥ぎ無我夢中で食べる二人、褐色のアラビアン風の少年は生きてるが、気絶してるのか目を覚まさない。

よし()()()()()()山葵を、鼻に塗ると直ぐに反応しのたうち回る。


「ゲホッ! グハッ 痛い・・・痛いです・・・母上様・・・」


さて釣りを再開するか、再びリリースすると・・・


「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


また変な疑似餌が、何か目付き悪いボサボサ頭で黒い服装の男が海にダイブし、サメのモンスターの尻尾らしきのが見えた気がする。

再び釣り上げると、200kg級マグロの大きさの虹色に輝く鰹を釣り上げた。


「私の完全勝利確定だな」

「「負けてたまるかぁ~!!」」

「誰か・・・水を・・・水を・・・ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


褐色の少年を放置し、勝負をしたが美少女を釣れる事は無かった・・・

このイケメンアラビアン少年、海にリリースしたら美少女釣れますか?


『釣れねえよ・・・では次の・・・』


何か聞こえた様な・・・結局、このアラビアンイケメン少年を仲間にする事に成った・・・美少女の方が良いのに・・・




カシム「再びお願いします師匠」

雅史「君だれ?」

カシム「酷いですよ師匠ぉぉぉぉ~!!」

トム「うるさい!!」

お盆過ぎたのでスローに戻します。

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