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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
番外編 大和神国編
188/260

分岐B 大社の秘湯温泉

私達は冒険者ギルドを出て、城下町の諏訪茅野に向い街を歩く。

 アカツキはトムが見る風景を見ようと、フユちゃんの肩に乗るが、フユちゃんは重いらしくやや猫背に成って歩くが、何故か顔は幸せそうだから放置する。

 途中でシャーロさんが、私の服の袖を引っ張り、道の先に在る湖岸に建つ建物に指を指す。


「マサさん、アレ何かしら?」


 温泉マークの看板が在り、大衆温泉と書かれた杭が近くに在る。


 「大衆温泉らしいよ、まあ色々な人が入れる温泉だね」

 「じゃあ行きましょう」


 何故かノリノリのシャーロさん、温泉の入り方分かってるのは不安に成るが、まあフユちゃん居るし大丈夫なはず。

 仕方なく大衆温泉に向かうと、客は余り居らず冒険者カードやアイリス貨幣や、大和通貨等が使えるらしいしので試しに、入浴料五百アイリスをカードで、石板みたいなのにタッチしたら、支払い完了と文字が浮かぶ。


「さて、温泉が待ってるぜ」

「相変わらず風呂好きだな・・・ご主人は」


何か呆れた様な顔をするトム、それを無視して脱衣場に行くが・・・反対側に行く二人は普通に話す


「水着着用では?」

「温泉は基本肌かだよ?」


人に聴こえる場所で、そんな話をするな! 聴こえてるぞ、全く性欲とか沸き上がりそうだから、そう言うのは聞こえない様に話すのが常識だ。

脱衣場で脱ぎ終わり異世界最初の温泉に突撃する、扉を開けたら・・・混浴ではないがジジイ率が高い、だけど湖を眺めて温泉が楽しめる露天風呂だ。


温泉を隔てる壁の向から、二人の声が少し建物に反射した声だが、やはりシャーロさんが水着を着て入る行動をしてるみたいだ。

ハゲ散らかしの爺さんが三人が居たが無視し、何故かジジイは鼻の下を伸ばし黒いグロいジジイとは思えん、アレを立てながら女露天風呂を見ようとしてた。


さっきの声はジジイにも聴こえてたらしい、ジジイとは思えん凶暴なアレが邪魔らしく、塀らしきのに登れずに居た。

だが一人のジジイが湖と温泉を分ける、石垣から女風呂と分けてる板の終わりに身を乗り出し、覗こうとしてたが覗けず仕方なく足が掛かる場所から登り、他の二人のジジイも登るが何故か途中で運悪く、湖の水がジジイ達に掛かり落ちジジイはケツを強く打ち重症。

ケツの骨でも骨折したかもな・・・


「誰も居ませんね・・・」

「だからって水着はだめですよ」


隣から二人の声と共に、ジジイ達はケツの痛みを我慢し這って脱衣場に消えて行った、私は見なかった事にし身体を洗ってから入るが、隣からの会話がもうあかん。


「フユさんの肌はスベスベですね・・・」

「シャーロさんは胸が大きくて羨ましいです・・・」


煩悩退散・・・煩悩退散・・・想像禁止!

小説やアニメや漫画の主人公なら、聖人君子で済ませるだろうが此はリアルだ、覗きたい気持ちは有るが異世界で犯罪者に成りたいとは思わない。

同意上なら・・・・・・そんな度胸・・・有るだろうか?

だが此だけは言える、理性が吹っ飛んでしまえばたぶん獣化するだろう、私だって男だし・・・うん年のブランクあっても・・・・・・

だが理性が削られて行く会話が聴こえる・・・


「フユさんの髪は綺麗ですね」

「シャーロさん・・・早く身体を洗って下さい・・・」

「フユさんは本当に肌がスベスベです・・・」

「キャ! 変な所を触らないでッ!!」


何処を触ったんだ!!


「マサさんに聞かれたら困りますよ」

「男ですから聴こえてたら来ますかね?」

「来たら困りますよシャーロさん」


行ったら私は暴走するからね・・・理性が吹っ飛んで暴走するからね。


「まあ来たら犯罪者ですけど・・・」

「異世界でもですか?」

「・・・・・・たぶん」


たぶん訴えたら犯罪者確定に成るな・・・知らないが


「試しに呼んでみましょう」


なので私は先手で先に言う。


「シャーロさん一緒に入るかい? まあ、さっきの数人のジジイがそっち覗こうとして落ちて、ケツを押さえて去って行ったが・・・」


何故か返事が返って来ない、ジジイの事を言ったからか? それとも、会話が筒抜けだったから静かに成ったのかな?


「静かな温泉は良い・・・・・・」


何か男として残念だが、シャーロさんが此方に来なくて安心も有るけど、来てたら私はどうなってただろうか・・・

誰も来ない露天風呂で、貸切状態で一人湖を見てたが、変わらない風景に飽きて、キューブを見て何故か有るptabを取り出し、異世界で何が観れるか確かめたら地球で観れたコンテンツや、知らないコンテンツが観れるが観たら絶体のぼせるな。


トムとアカツキは脱衣場から此方には、未だに来ないが仕方ない・・・猫だし。

私は身体を温泉でほぐし適当に温泉から上がり、着替えてからトムとアカツキを連れて男湯の脱衣場から出ると、ケツを負傷したジジイがお役人に私の方を指差し。


「アイツがワシらのケツを蹴った」

「「そうじや・・・ぐぎやぁー!!」」


ふんどし姿で言うジジイに、私は言う。


「女湯を覗こうとして、湖の水をちょうど登ってる時に被って、露天風呂の床にケツから落下してました」


ジジイズは私を睨み言う。


「「「見てんじゃあねぇーよ!・・・アッ!!」」」


墓穴を掘るジジイズ、役人は一応ジジイを引き摺り連れて行く、ふんどし姿のジジイを容赦無く引き摺りながら。


「「「ギャァー!!」」」


たぶん骨折してるケツの痛みに、悲鳴を上げるジジイズ、そして後ろには真っ赤な顔の二人が居た。


「今二人を覗こうとしたジジイ達が、お役人に引っ張られて行ったよ」


フユちゃんは顔を上げずに言う。


「見て・・・ました・・・」

「私は何で、あんな事を言ったのでしょうか?」


顔を手で隠し、耳まで真っ赤なシャーロさんが言う。


「じゃあ次の温泉だな」

「「私達の恥ずかしさは無視ですか!」」


私は知らないので放置し、アカツキは再びフユちゃんが抱っこする。


「ちゃんと歩けよ」

「はい、アカツキ様」


真っ赤な顔をしたままだが、大丈夫か? フユちゃん。


さて日が陰り始めたし最後だ、大社に在ると言う温泉に向かう。

夕方に近い時間だが途中の参道りに在る、長い歴史らしき茶屋でいっぷくする。

いっぷくて言ってもタバコのいっぷくではない、休む方だし私はタバコの臭いがダメな人間だ。


「いらっしゃいませ、三名様ですね・・・ご自由にお座り下さい」


私は店内の席に座り、右隣にトムで何故かシャーロさんが左隣に座る、そしてアカツキを椅子に座らせたフユちゃんが正面・・・

何故に固まって座る必要ある?


「注文お願いします」

「「もう!」」


私はみたらし団子一択だし、何か気まずい空気には耐えられんのだよ。


「ご主人、僕は甘い大福もち」

「フユよ、僕は三色団子だからな」

「はい、アカツキ様」


いつまであの茶番を、あの二人は続ける気だ?


「じゃあ・・・私もマサさんと同じで・・・」


熱視線を私に向けて何故言う、注文は店員に言ってくれよシャーロさん。


「ご注文をお聞き致しますね」


なので私は・・・


「みたらし団子八人前一つにみたらし団子一つと、大福もち三人前に・・・」


フユちゃんが続けて言う。


「三色団子一つ・・・」

「二人前だ」

「はい、アカツキ様」

「・・・・・・」


着物姿の店員さんは、何とも言えない顔をしながら、メモを取ってた。


「三色団子二人前と、あんみつを一つお願いします」


店員さんは確認してから店の奥に下がる。


「アカツキ?」

「なんです? ご主人」


溜め息しながら聞く。


「いつまで茶番を続ける気だ?」


一応聞くとアカツキは、フユちゃんを見てから応える。


「元の世界に帰るまで」

「酷いです、アカツキ様」


アカツキも早く帰れと、言いたいらしい・・・たぶん。


「お待たせしました、あんみつと三色団子二人前とみたらし団子と、大福もち三人前です・・・」


私以外のが先に来た、他の店員がお茶を遅れて持って来たが私のみたらし団子は来ない。

暫く待つとやっとみたらし団子が来た。


「みたらし団子八人前です、ごゆっくりお召し上がり下さいませ・・・」


それではお茶を飲み、みたらし団子を連続で食べお茶を飲みを繰り返す、みたらし団子の甘いタレはまた違った店のタレらしく、なかなかハマりそうな美味さだった。

最後に来た割に食い終わると、まだフユちゃんとシャーロさんは食べてた。

トムはいつの間にかお茶ではなく、水をアカツキと飲んでたが何処から出したんだ?

しかもペットボトルだが、見た事ないラベルの飲料水だし。


自分とトムとアカツキの代金を払い、フユちゃんも代金を払いシャーロさんは慣れない手付きで、何とか今回も払って居た。


大社の境内に入りシャーロさんは迷いそうだから、手を繋ぎ歩くが参拝客の帰り客の波にフユちゃんが捕まり、流されて行く前に手を取り、何とかアカツキ以外無事に居るが、アカツキは何とか人波から抜け出し戻ってきたが、肉球ビンタがフユちゃんに炸裂する。

理不尽すぎるぞアカツキよ!


「あんまりいじめるなよアカツキ」

「だって僕は人波に流されたんですよ、危うく何回か踏まれそうに成りましたよ」


アカツキならフユちゃんより、立ち回れた筈だ・・・女神様が作り出した猫なんだから。


「アカツキはフユに抱かれてたから、そうなったのさ」

「ご主人の肩に寝てる奴に言われたくないわ」


全く騒がしいがしょうがない奴だ、フユちゃんの手も繋ぎ人通りが少ない端を歩き、参拝をしたりおみくじを引いたが私は、温泉に入ると運気が上がるらしいがさっき入って来たが、今の所は普通な気がする。

シャーロさんは中吉で待ち人来るらしい、フユちゃんは大吉だが待ち人来が帰るかの迷いを断ち切るべしだそうだ。

シャーロさん待ち人来るの他にも、多数の待ち人の中から伴侶を選ぶべし、伴侶次第では良縁来たりて家族円満だそうだ。


「私が伴侶を選んだ先は、伴侶次第て事ですかね?」

「私は早く帰れておみくじにも、言われてる気がします」


たぶん虫モンスターに遭遇する前に、地球に帰ってればトラウマの夢を見ずに済んだと、後に冬美はおみくじの意味を知る。


御守りを自分に合ったのを買い、次は大社内にあると言う温泉だが、巫女らしき少女に聞くと・・・


「私は巫女さんではないんだよ、縁結びのおみくじ引いたら良縁待ち人来るて書いてたから、此から探しに行きながら何時もの茶屋で出会を探して来るんだよ」


呑気に巫女装束の少女はそう言い、街の方に歩いて行ったがもうすぐ夕方だが、変なのに付いて行かなければ良いが・・・

結局おみくじを売ってた巫女さんも知らないらしい、だが長く参拝に来てるお婆さん曰く、たまに境内の森の奥から温泉の香りがするらしいが、川や小川が無い森から何故に香るかは分からないらしい。


森に行く道を教えて貰い、秘境ぽい境内の奥の温泉を目指して進む。

お婆さんが教えてくれた場所には、石の階段前に祠が在りそして森の奥に向かって、石の階段は続いてるが少女二人には少し酷な階段だ。


「大変な石の階段だけど、二人はどうする?」


聞くと意外な返答をする二人だった。


「行きますよ、マサさん」

「私も頑張ります」


長そうなのに行く意志が在るらしいので、私が先頭を歩きアカツキとトムには何かあった時には、私を置いて二人を逃がす役目をして貰う。

石の階段は神社の階段とは違い、自然とも職人が加工したとも思えない石の階段、森からひんやりした空気が顔を撫で過ぎる。


途中誰かに呼ばれた気がしたが、シャーロさんが追い付くと気のせいだったのか聴こえなく成る。

確かに『お父様・・・此方』とか、『マサ様・・・早く来て』とか何かリアルに女性の声だったけど、20数年女性経験無いから幻聴でも聞こえたのだろうか?


何十分掛かっただろうか・・・温泉の香りがし、確かにお婆さんが言った匂いは本当で、私は我慢できずに先に向かい石の階段の先に辿り着くと、岩をくり貫いた様な色々な色をした温泉が在った。

試しにキューブで、人間が入れる温泉をリサーチすると、全て入れるらしいが問題も在る。

それは大自然故に脱衣場が無い、いや・・・在るには在るが小屋てより、雨から衣服を雨から余り濡れない程度。


他には幻想的に光る、蛍かは分からない光る物が飛んでるが、近くでは今到着したらしきフユちゃんとシャーロさんは、この光景をトムとアカツキは興味無さそうだったが、三人で眺めてると何か良い雰囲気に成る。


雰囲気のお陰かシャーロさんが私を見て微笑み、フユちゃんは手を握り恥ずかしそうにしながらも、幻想的蛍火らしき光の円舞を見て居た・・・


「・・・・・・初めて見る光景ですが、綺麗ですね・・・」

「・・・・・・私も初めて見る光景ですが、何故か儚い感じもしますが神秘的ですね・・・」


二人は感想を言いながら、何故か私に身体を預けて来るがそんなに好感度が高い事をした覚えはない。

一応盗賊から助けたが、盗賊と一緒に倒してしまってるからマイナス評価か、評価ゼロよりはマシ程度だろう。


二人のこの好意の様な行動に、私はどう行動をすれば良いんだ?

そして私は他で服を脱ぎ、二人は脱衣場擬きで着替える。

何か見たら水着らしきのが見えたが、何故か私を見ながらひそひそ話をしてたが、私は先に温泉に入る前に身体を洗い、泡が温泉に入らない様に身体を流す。

まあ何故かぬるま湯が岩の溝を流れてるし、桶が入る穴すら在るしなんだかなぁ~


◆◆◆◆


私はフユさんと話をする、さっきの温泉でどう彼にお礼をするかです。

盗賊から助けてくれましたが、私達も被害を受けましたがそれよりは、盗賊に襲われて男達にまわされ慰み物にされ死ぬよりはマシです。


彼にお礼をする為に付いて回りましたが、まさか温泉での冗談が聴こえて無いと思い、試しに普通の声で冗談で言ったら、先に言われて私は凄く恥ずかしく成りました。

でも男性の身体には興味は在ります、ですが私にそんな度胸は在りませんが、何故か隣で『本当行くのですか?』とフユさんに言われましたが、行ける程私は恥女では有りません。


少ししてから私はフユさんと話をし、どうしたら彼に助けられたお礼を出来るか話をしましたが、結局結論は出ませんが在る提案を一つ出しました、それはのぼせる状態での思考で後先考えて無い提案。

お礼に身体を差し出すです、本当なら私の世界で厚待遇のおもてなしと、助けてくれたお礼の晩餐会や接待をしますが此処は異世界、私には身体しかない・・・

お金も脳裏に過りましたが、盗賊の討伐報酬や茶屋の払いを見てると、私が今在るお金を渡しても意味は在りません。


フユさんも同じくお金か、何か喜ぶ物をと思ってましたがアカツキニャンコさんからは、情報を引き出せなかったみたいです。

そして着替えてる時にフユさんは、強い意思の瞳で私に言います。


「もうさっきのシャーロさんの案で行きましょう、凄く恥ずかしいですが・・・男達に襲われた記憶より、一回死んでますし異世界から帰れても彼にお礼は出来ません。

それに異世界で助けてくれたお礼が身体でも、私はさっきの雰囲気で良いかなと思っちゃいました」


それを聞いて私も・・・


「フユさんもあの不思議な雰囲気で、彼ならと思ったのですね」


赤い顔をし頷くフユさん、私は白いビキニを着てフユさんは青いビキニを着て、二人で彼を見るとタオルだけです。


「・・・・・・私達居るのに平然とタオルだけですね・・・」

「・・・・・・でも意識はしてましたよさっき、心臓の鼓動が早かったですからね」


こうして私達は少し勇気を出して、何処かのお礼する気が無いし彼が助けてくれたのに、バカにする二人はどうでも良い存在なので、私とフユさんは緊張をほぐしながら先ずは身体を、水着姿で洗いに向かいます・・・洗うボディーソープ在りませんが・・・

ですが何故かダンディーな顔で、彼が使ってたボディーソープとシャンプに身体を擦るタオルを、トムさんが持って来てくれましたが、使って良いのでしょうか?

でもさっきは置いて有ったのを使いましたが、汗の香りで彼に抱かれるのは嫌だし、仕方なく借りました。


◆◆◆◆◆



二人も水着姿で身体や髪を洗ってるが、いつの間にか私が使ってた柿渋シャンプインリンスや、ボディーソープが二人の元に在るのだが。

まあ犯人は近くに居たトムだろう、二人が洗ってる間にタオルを外し近くの黄金に輝く温泉に漬かる。

何か一瞬誰かが温泉に飛び込んだ音がしたが、二人は洗ってるし気のせいだろう。


温泉は深いが腰掛けれる岩の段々が在る、此なら全身浴も半身浴も出来る、お湯は温めで長く入れそうだ。

水分補給にパックのトマトジュースを出して、まったりしながら飲む

何て素晴らしい温泉なんだ、お湯を救うと透明な黄色だが自分のお湯に漬かってる部分は、何故か息子が見えない。


「さて僕も入るか!」

「僕もご主人と入るよ」


猫なのに入る二人は浅い段で猫とは思えない、座り方で温泉に入るが・・・何故かもう身体がびしょびしょだった。


「あそこのグリーンの温泉は、良かったですよ」


トムがそんな感想を言えば、アカツキは違う感想を言う。


「僕は身体が生まれ変わる様な、不思議な感覚がしましたよ」


そして二人揃って・・・


ぐぐぐぐぅ~


お腹の虫を鳴かし私を見る。


「温泉パーティーしながら寛ぐか」

「「賛成!」」


キューブからから○げクンを出し、有る種類全部出すとトムとアカツキは海鮮系を食べ始める。


「熱々・・・」

「熱々・・・」


アレ? そんなに熱い状態だったかな?

私はレッドを食べるが地球で食べた時の温かさだ、やはり唐揚げには酒が必要だ。

トムとアカツキにはお猪口ちょこにマタタビ酒を注ぐ、私はほろ○いを出して飲む。


やはり酒は良い、身体は十代だがやはり酒の耐性は社会の身体と変わらない、濃厚チーズ味を食べながら酒を飲む。

カルピス系や乳酸系の酒とチーズ味は合う、柚子やシークワーサー味にカボス味は安定して美味い。


異世界の夜空には複数の月が浮かぶ、まあ月より色が在る星何だが・・・大気が在るのかな?

目を離した隙にトムとアカツキは、酒瓶をラッパ飲みしながら唐揚げを食べ尽くしてた。


「酒が入れば陽気に成るさ!」

「じゃんじゃん飲んで更に陽気に成ろう~♪」


いつの間にか風呂から上がり、酔いどれ二足歩行の足運びで変な踊りをする二人。


「唐揚げ♪ 唐揚げ♪」

「マタタビの追加を下さいな~♪」


陽気にも程が在るだろうよ、だが身体を洗い終わった二人が同じ温泉に入って来る、何だ此は・・・異世界に来たばかりだが死亡フラグか?


「ご一緒しますねマサさん」

「昼は良いって言いましたよね?」


ぐうの音も出ないので反論はしない、フユちゃんはか○あげクンを見て言う。


「私、家ではジャンクフード禁止だったから、友達が食べてるのが羨ましかったんですよね・・・」


そう言いながら手慣れた手付きで、チーズ味を楊枝で食べるフユちゃん。


「美味しそうです一口・・・ハァ~~」


一口濃厚チーズ味をフユちゃんの食べ方を真似し、食べたシャーロさんは意識が飛んだらしい。

流石青いコンビニのベストセラー唐揚げ、他の世界の女性すら虜にしおった。

紙コップと冷たいボトルのお茶に、スポーツ飲料や炭酸飲料や果物に野菜ジュースを置く。


「私はお茶で」


フユちゃんは冷えたお茶を紙コップに注ぎ、シャーロさんは何故かほろ○いを手にする。


「それはお酒だよ」

「まだ十代ですが、私は嗜む程度には飲めますよ・・・公務では晩餐会で、ワインを飲む機会が在りますので最近飲んでますの」


まあ私はシャーロさんは止めないが、フユちゃんは完全にアウトだから止める。

シャーロさんは他の世界だし、フユちゃんは地球だし法律的にダメだからだ。

あと居ない恵理さんと優姫さんもアウトだ、あと数年後なら法律上セーフだがこの異世界基準は不明だし、私は元々成人を越えてるからな。


「このお酒美味しいですわ」


シャーロさんはお上品に酒を飲む、庶民的なチュウハイをゆっくりと色っぽく・・・

そしてフユちゃんは、酔い潰れてる仰向けで寝てるトムのお腹を触る、だがトムはびしょ濡れのまま大の字で寝てる。

仕方なく下半身が出ない様に回収し、タオルで拭いて酒を片付けゴミも回収する。


アカツキも大の字で寝てるが、風呂から出ないと無理だが全裸では出れないが、何故か後ろから抱き付かれたので振り向くと、フユちゃんは赤い顔をしそわそわしてる姿が見えたので、抱き付いたのはシャーロさんらしい。


「マサさんに私はお礼がしたいです、盗賊に襲われなかったのは貴方のおかげ・・・」


私が言おうとすると、もじもじしてたフユちゃんがキスをし口を塞ぐ。


「・・・・・・」


キスをされる程の好意度高い事をしてないが、まさかおみくじの御利益だろうか?


「だから私達は貴方のにお礼をしますね・・・」


私は流されて藍・・・流されて行く・・・



シャーロン「私は一時的の、メインヒロインを狙いますわ」

冬美「恥ずかしいけど、私を受け止めてね・・・」

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