温泉巡りと
社会人の朝は早い、それは長年の習性であり二十代だったら、間違いなく二度寝し慌てて朝食を食べて、会社にギリギリに行っただろう二十歳辺り。
身体を完全に起こす為に朝風呂に入る事にした、着替えを持ち部屋の露天風呂に向かい、扉を開けると何故か猫の姿で寝てる二人が、邪魔なので部屋に放り込み、朝焼けに光る湖を眺めながら、ゆったりとトマトジュースを飲みながら風景を楽しむ。
トマトジュースは血圧に良いらしいが、私は基本トマトが好きだから飲んでるだけに過ぎない、本当に本当だぞ。
野菜ジュースは美味いかは、飲んで見ないと分からないが、試しに新しい物は色々なメーカーのを飲んでる、たまにハズレを引くが。
ニンジンの繊維が多いのは失敗した、私の口には合わなかったがゴールドパ○クのキャロットジュースは、普通に飲めてるので飲んだ感触に味次第だろう。
風呂を上がり江戸時代の旅装束に着替え、朝食を食べてから何故かまだ寝てるトムとアカツキを、少し隠し宿から出て少し少ない人通りを歩く、ふと宿を振り返り昨日は見る余裕は無かったが、振り向いた先には黒き立派な城が在った。
どうやらアレが撫子姫の実家らしい、振り向いた先に行けば城下町だが私は城下町には行かずに、諏訪岡湖の温泉巡りを始める。
次は原宿と言う地域らしい、原と言う地域の温泉宿だから原宿らしい、諏訪岡湖に流れる川に掛かる赤い漆塗りの長い木の橋を渡る、橋の真ん中でトムとアカツキを出したら何故か甘えて来る。
仕方ないので頭を擦り付けて来る二人を、肩に乗せ微妙に肩が重い気がするが仕方ない、両肩から風景を眺める二人に言う。
「どっちか抱っこに変えない?」
「「・・・・・・・・・」」
何故か睨み合う二人だが、今日はトムを抱っこしたい気分だったので、強制的に抱っこしアカツキは昨日のトムの様な感じで、肩に伸びながら右耳近くに顔が有る。
「ご主人、もっと首辺りをマッサージして下さい」
目を細めながらリクエストするトム、仕方ないので後頭部辺りをマッサージや撫でを混ぜ、ゴロゴロと喉を鳴らすトムを抱っこしながら、原宿に向かって歩き行く。
原宿は冒険者が居ないが湯治客が多い、浴衣に下駄の温泉街らしい人達にすれ違う、途中の屋台に金鶏の温泉玉子の暖簾に引き込まれて、温泉玉子を三個買い湖の畔にある座れる石の腰掛けに座り、殻を剥いてから三人で食べたが・・・初めて味わう、黄身が美味トロ半熟で活力が沸いて来る様な玉子だった。
「コレもう少し買おうよ、ご主人」
「何か活力が沸く感じがするよご主人」
どうやら二人もこの金鶏の温泉玉子が、気に入ったみたいだが何故か、二人も活力が沸いた様な感覚だったらしい。
そして再びまた屋台に行き、買えるだけ金鶏の温泉玉子を買い他に無いか見て回る。
ほう葉の葉におにぎりに味噌を入れたのを、焼き蒸しにしたのを食べたが・・・・・・うん、この味は秘密にしとこう美味いから・・・アッ!
猫舌には熱かった、だけど止まらない美味さだった。
あとは半熟のゆで卵が入った、ほう葉味噌おにぎりは反則で美味かったが、やはり熱いのも回避不可能だった。
腹を満たし温泉前に出店を見回る、蜂蜜が入ってるらしき黄金の鶏の飴細工に、夏が近いらしく『初夏の前に風鈴はいかがですか? 』のノボリと、涼しく鳴る風鈴だ。
涼しげな金魚の風鈴と、青き尾の長い鳥の風鈴を買いキューブに仕舞う。
何故かトムとアカツキは不思議そうな顔をする、暫く歩き金鶏の湯と書かれたノボリと、木製の大きな看板の見た目宿屋に着く。
「普通に宿屋に見えるな・・・」
「「僕は入らないよ」」
「・・・・・・仕方ない、私が出るまで散歩か食べ歩きさして来なよ」
二人に言うと二人は同時に『嫌』と言う、仕方なく連れて行き貴重品は無いが脱衣場で、不審な輩を監視して貰う。
冒険者カードで入浴料を払い、男湯と女湯と混浴と少し高い入浴料の個室温泉を選んだ。
本来は夫婦や温泉でカップルがしっぽりと、男と女の関係を深めたり夫婦水入らずで、激しくしたりする個室が在るが用途は別れてる。
子宝祈願の湯や縁を深める湯に、恋仲を深める湯に何故か? の湯と、モテモテ祈願の湯は注意書きが有る。
他に私が此から入る湯は、黄金鶏の湯で金運と何かの運を手に入れられるらしい。
「僕達の監視要らないよね?」
「でも変な人間に遭遇しないし、のんびり寝れるよトム」
私はトムとアカツキを連れて、黄金鶏の湯個室温泉に向かうと畳の休憩室に、軽く饅頭とか置かれて居たが・・・何故か脱衣場近くには冷えた牛乳が。
牛乳は一本100アイリスらしい、先にトムとアカツキの分を買い二人に渡す。
「頂きます」
「初めてだけど、頂きます」
牛乳瓶の木蓋を器用に爪で開け、二人はごくごくと牛乳をケットシーの様な姿で飲む。
「ぷはぁ~」
「もう一本!」
自分で買え! アカツキよ。
あとモテモテ祈願の湯は、注意書きの一つには大金が有り安定した収入が在る人間、どんな女性も平等に結婚出来る度量と、人妻と重婚不倫の際は人生終了の覚悟が必要らしい。
早く言えば本人の意思は無視し、言い寄って来る女性全員とハーレムに成る祈願湯らしい。
二つ目は見た目はパッとしないが、モテモテ祈願者はとにかくお金を稼ぐのと、相手は此方も選べないらしいがハーレムは確定らしい。
三つ目はモテモテには成らないが、複数の運命の相手とハーレムを築けるが、子孫はこの湯に来て子作りしない限り子孫は出来ない。
最後のは制限が在るがハーレム人生だろう、何か商売上手な気がしなくは無いが・・・・・・
まあ消してある四つ目が気になるが、たぶんリスクが在る注意書きだったのだろう。
トム達は座敷で座布団を布団の様に敷き、牛乳をもう一本飲み終わってから寝るらしい。
私は脱衣場で脱ぎいざ温泉に行くと、高級感溢れる檜らしき露天風呂が在った。
お湯は光の加減で黄金色に見える、先ずは身体を洗いスッキリトニックリンスインシャンプーで、髪を洗い金の鶏の像に手を合わせ、金運と運ガチャに運命託して温泉に入る。
温泉に浸かると何故か極楽気分に成る、身体や魂の隅々まで癒される様な気分だが、まさか色々な意味で癒されてるとは私は知らなかった。
そして私はこの温泉で複数の運命に別れた、それはまだ見ぬ生涯の伴侶に他の雅史と同じ伴侶、だが違うのは多数在るがそれでも違ったのは彼女達だけだろう。
他の中途半端な雅史と同じハーレムでは無いが、ヨシナカ達の一部伴侶も含まれるが、それでも彼らとは交わらない運命ガチャ温泉。
私は自分の運命さえ知らずに温泉を満喫し、更なる温泉や面白い物や異世界の旅のスタートラインを、この温泉から始めたとは思わなかった。
この温泉に入らなかった私は、どんな運命を辿って居るのか私は知りたい・・・・・・
こうして呑気に運命ガチャした私は、呑気に温泉で伸びをしながらうたた寝して、危うく『どざえもん』に成る所だった。
どざえもんとは何かて? 水死体に決まってるだろ?
まあ死ぬ運命は結婚しても無いらしいが、何故知ってるかって? 未来の私がキューブで見てるからさ。
誰を伴侶にした私かは秘密だが、お一人様の私の人生は現状見てないが、はてさて私の選んだ以外の運命は気になるが私は此にて退散居たそう・・・・・・
ちょと娘よ覗き見は良くない、ちょと娘よ何故に逃げる・・・息子よお前もか! て・・・ちょとお母さん達に慌てて言いに行くな、アレ達は結構・・・・・
「───危うく個室温泉で死ぬ所だった、それにしても気持ちいい湯だった、寝落ちする位初めて経験する気持ちいい湯だ、金運ではなく温泉としてまた来たいな」
更に身体が軽く成り身体を拭き、旅装備を着てトム達が居る座敷に行き、キューブからいちごミルクを出して飲み干し、暫くぼぉーとしトムの腹の虫が鳴くまでのんびりしてた。
ぐぅ~ぐぐぐぅ~
「トムうるさいよ」
トムの腹の虫の音にアカツキはキレる。
「腹が減ったから、仕方がないだよアカツキ」
当然の様に言うトム。
「さてまた食べ歩きながら、今度は街を出て異世界の秘湯や甘いものでも食い旅するか」
だがアカツキとトムは同時に言う。
「僕は世界の美味しい魚を」
「僕は世界のマグロと蟹と、秋刀魚と鮎とイワナと鶏肉を」
トム・・・欲張り者だな、しかもリクエストが具体的過ぎるぞ。
私は肩にトムを乗せアカツキを抱き、温泉施設を出て気の向くまま歩き出した。
この先の運命に向かって・・・・・・
シャロ「再びメインヒロインチャンス到来よ」
撫子「残念、私がメインヒロインだよ」
アリシア「違うよわたしだよ」
ルーシエ「いえ、チョイ出でしたが私ですよねダーリン」
エリー「寝言は寝て言ってねルーシエ、私がメインヒロインよ」
セーラ「違いますわ、シャロお姉様でもルーシエでもエリーではなく、私です」
??「たぶん私・・・ゴメンナサイ・・・睨まないで・・・」
??「妾の存在も忘れるで無い・・・ちょと、妾の名前が何故に??に成ってるのじゃ」
雪「私この頃影が薄いですが、私もメインヒロインですよね?」
ルリエ「私も忘れないで下さい、私もメインヒロインですよね?」
エルリーナ「ポンコツエルフと、ポンコツ大和神国の姫は黙りなさい、私がマサのメインヒロインよ」
ルリエ「初対面なのにひどいですぅ~」
雪「そうですわ、こんなポンコツエルフと一緒にしないで!」
ルリエ「雪さんも初対面なのに、酷いですよぉ~」
エリス「私達の出番無いですよ、エルお姉様・・・私の出番とプリン・・・」
エルリーナ「そんなぁ~」
*この世界ではエルリーナとエリスは、生まれてませんのでご注意下さい、ですがハルモニアには何故かプリンではなく、チーズケーキがたまに女性冒険者の間で食べられてます、何故にプリンが作られないかは秘密です。
祐奈「私は居るわよね?」
*残念ながら神の手違いにより他の世界で、オークのメスに成ってます・・・。
膝を付きダメージにより灰に成る三人。
優姫「私がメインヒロインよね?」
*帰った人はメインヒロインには成れません。
灰に成った屍が増える。
フローラ「なら私かしら?」
フローラ姫「私も!」
*フローラ姫は年齢的に入りません、ルイーズと桜姫も含まれます。
更に増える灰に成った屍達。
花梨「私もワンチャンありよね?」
フラン「私も?」
??(フランソワーだが違う名)「では私がやっとメインヒロインですねて、私はフランソワーて名前以外なんですか?」
エリス「まだ出れるだけマシでしょ、フラン」
フラン「初めて顔を合わせますが、呼びました?」
??「呼んだエリス?」
エリスは混乱し元フランソワーと、他の星のヒロインのフランにあたふたするのだった。
アレッサ「フランが有なら、私が独り勝ちメインヒロインもありよね?」
メグルン「ならば我もアリですよね?」
*メグルンはこの時代では人妻なので無理ですが、アレッサヒロインの可能性は非常に高いかも知れません・・・たぶん。
膝を抱え落ち込むメグルンだった・・・がそれは娘が引き継いだが、とある少年と結婚が確定。
ロゼ「だったら次は私がメインに成って、チョコを沢山食べれますよね?」
アリシア「私が居る限りロゼがメインは無いよ」
ロゼ「・・・・・・え!?」
ロゼはフリーズし動かないが、確かにとだけ・・・
カルミア「なら次は私よね?」
ローリエ「カルミアちゃん残念、私は今回まだ結婚してない二十代だから、カルミアちゃんの需要が大分無いわよそれに、私結婚してなかったらメインヒロインに入ってたからね、それにカルミアちゃんより数歳上だから、年上キャラも私が奪ったわ」
*ローリエのこの世界の年齢は、21~26歳の辺りとだけ、本来弟だった子は逆にローリエより先に妊娠しましたが、生まれる前に流産してます、ローリエの父親は他界しローリエは恋愛自由に成ってます。
カルミアはメグルンの隣で、膝を抱え泣く・・・カルミアはローリエに敗北を食らった。
ネモフィラ「私を忘れては困りますわ」
*残念ながら今回は完全に、バナージ王子の妻候補固定です。
ネモフィラはカルミアの隣に座り、涙を流しながらいじけるのだった。
ルナリア「私はどうなんですか?」
あり得ますとだけ・・・
ルナリアは初めて、メインヒロインの昇格チャンスを得た。
エリーゼ「フランとアレッサが有なら、巨乳代表の私はありよね?」
*基本作者は巨乳をヒロインにはしません。
エリーゼは独り立ち尽くす、ヒロイン達から痛い視線を受けながら。
雪姫「私は?」
*フランソワーが二人も登場しません、あと他の世界からのヒロインの出番は在りません。
雪姫と凛々子と凛やまだ出てないヒロイン達は、絶望するが君達は他の主人公のヒロインなので無理です。
??「なら本編で出番無くした私は有るわよね?」
*残念ながらヒロインですら在りません、面倒なそこらの取り巻き連れたお嬢様です。
??は膝を付き敗北した。
シャロ(銀髪)「なら私は有るわよね?」
*基本ダブりキャラは存在しません・・・あと、某バンパイアレディーは、花梨が生身で出るため出番は在りませんし、花梨は転生ではなく迷い人としての予定です。
膝を付く屍の塊が増えて行く。
時見「私はアリ?」
未定です・・・
時見「そうかぁ~」
桜「私もかしら?」
*桜は例外無く入りませんが、時見はたぶん有りとだけ返答ですが、あんた旦那居るだろ?
シャロ「あのピンク髪の人だけには、負けられない」
アリシア「私達が霞むキャラだからね」
フラン「そうですね、強敵過ぎます」
ローリエ「確かにアレはヤバイわ」
??(元フランソワー)「お世話に成りましたが、ライバルに成ると私も勝てるか・・・」
花梨「諦めたらそこで終わりだよ、私はスト子から清楚ヒロインに生まれ変わってみせるわ!」
撫子「そうだよ諦めたら終わりだけど、私がメインヒロインだから心配しないでね花梨ちゃん」
白雪「あのルーシエは使えないから、私が代わりに出ますわ」
白雪(フランソワー(エロメイド))「私もあの色気が無い私より、私が相応しいですよね・・・あと被りますから、貴女は無いですよ」
白雪「その言葉、そのままお返ししますわ」
二人の白雪がバチバチと火花を散らす。
アレッサ「アリシアて人が、メインヒロインセカンドだったし私もここで目立てるよね?」
さて次回からどうなるかは内緒ですが、完結ルートのヒロインルートが在るとだけは確定してますが・・・
ルーシエとエリーの扱いは・・・・・・オマケ要素とだけ・・・
マリー姫「アレ? 私の出番は?」




