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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
番外編 大和神国編
185/257

撫子姫の魔法特訓と・・・

色々あってこの地域の大名の、撫子姫の魔法特訓に付き合う事に成ったが・・・


「次教えて次!」


魔法欄の魔法を教えて良いのかは分からないが、良くファンタジーアニメに出る魔法を教える事にした、まあ実際に使わないと分からないしね。

手の平を前方に掲げ、魔法制御をしながら魔法名を唱える。


「ファイヤーボール!」


手の平の前にソフトボール位の、炎の玉を構成されそして昨日の魔法が放たれる感覚に似た感触で、ファイヤーボールは湖に飛び水に着弾して爆発した。


「・・・・・・たぶん怒られるよ、さっき他国の人居たし」

「・・・・・・怒られるより、捕まるかもね」


撫子姫と顔を見合せ頷いて、私は撫子姫の手を取り来た方向とは逆に向かう、地球に居る時には無かった青春をしてる様な気分だが、此は人生やり直して良いのだろうか?

青春みたいなこの瞬間を、若返った身体で楽しんで良いかは分からないが、楽しんで悔いが無ければ良いかと撫子姫の手を優しく握りながら、キューブが新たに示したのは湖の中心だった。


「少し不思議な乗り物に乗るけど大丈夫?」

「大丈夫だよ」


少し先で足を止めキューブからバイクを出し、ヘルメットを出して被って貰い、撫子姫を後ろに乗せ私は魔力を流しエンジンを稼働させた、身体に掴まって貰い発進して湖に向かい行くと、ホバーより快適に湖面を疾走し水飛沫を上げる。


「何か楽しい!」

「そうかい撫子姫」

「そろそろ撫子て呼んで欲しいな・・・」


聞かなかった事にしカーナビの様に、行き先を疑似画面の様に地図に示し向かうと、数分で鳥居や小さな社が在る島に着いた、少し浮遊する高さを上げ船着き場や砂場すらない、孤島の様な小さな島に上陸した。。


「さて目的地に着いたよ撫子姫」


キョロキョロと周りを見渡す撫子姫、何かを思い出した用で私に言う。


「此処は諏訪岡湖のダンジョン入り口だよ」


何か説明風に言われたが、デカイ岩山が社の裏に在るが他にダンジョン入り口は無いし、キューブをバイクから外しバイクを収納して、撫子姫の手を取りキューブが示すデカイ岩山に向かうと、古いぼろぼろのしめ縄が在る場所を指し、穴の中に撫子姫を抱っこして入る。


「少し抱き上げて行くけど、我慢してね」

「・・・・・・うん大丈夫だよ」

(男の人に抱っこされるなんて、何か嬉しい様な恥ずかしい様な・・・何だろうこの感情・・・)


まあ姫をお姫様抱っこするのて、これイケメンとかイケメン勇者の特権だが、普通以下がしてすません姫・・・

魔法を使いダンジョンに光を放つ。


「フレアーライト!」


暗い戦場とかに放つフレアー弾の様な光が、行く先を照らし発光しながら階段の先に降りて行く、私も撫子姫を抱っこしながら進む。

ダンジョンの岩で出来た階段は、足場が悪くゆっくり慎重に階段を降りて行くと、辿り着いた場所を見ると通路が在るのだが、そのダンジョン通路が水がヒタヒタで私は良いが、普通の巫女装束の撫子姫には無理だった。


「撫子姫にはこの先はびしょ濡れだから、此処で魔法をためしましょう」

「・・・・・・仕方ない・・・ですよね・・・」


撫子姫にはヘルメットを被ったまま、他の魔法を使える様にする。


「さっきの魔法魔法使えそう?」

「やってみるよ」


前に手を向け火の球が手の平の先に出現し、そして撫子姫は魔法名を唱える。


「ファイヤーボール!」


何故かファイヤーボールは飛んで行かない、たぶん前に飛べとの意識だろうか?

困った顔で私を見る撫子姫に、私は思い当たる解決策を言う。


「前に炎の玉を投げる感じで、放てば良いのでは?」


手の平からボールを放つ様に・・・


「こうかな?」


腕を振りかぶり投げるホームで放つと、炎の玉はダンジョンの通路の奥に向かって飛び、着水したのか爆発して湯気が霧のように通路の先に漂う。


「出来たぁー!」

「やれば出来るじゃん」


満面の笑みで撫子姫は。


「うん、貴方のおかげだよ」


キューブの地図に赤い点が移動してる、どうやら今ので敵が接近してるらしい。


「次は電気にしない」

「デンキ?」


アレ? 外灯て電気では無いのかな?

一応試しに教えて見る、たぶんサンダーボルトだから雷の球だろう。


「じゃあ行くよ、サンダーボルト!」


かざした手の平の先に雷球が構成され、少し魔力を増やしそして放つ。


「行け!」


スパークする球を放つと同時に、ゴルフボールの大きさから膨張しバレーボール位に拡張し、スピードを加速し通路の奥に行きモンスターに着弾したらしく、キューブがモンスターを自動回収を始めた。


「何か凄い!」


眼をキラキラさせて言う撫子姫。


「次どうぞ」

「うん」


満面の笑みで撫子姫はサンダーボルトに挑み、これも成功したがダンジョンの通路の奥まで行ったらしく、着弾した音は全くしなかった。


「少し疲れたから、今日は終わりにしない?」

「次会えるか分からないよ」

「え?」


何故か悲しそうな顔をするが、最後に身を守る魔法をキューブで検索し、撫子姫に教えた。


「・・・・・・これ結構疲れるね・・・・・・」

「そうかな?」


この魔法が使われない日が在れば良いが、そう私は思った。


しかし雅史のこの魔法を教えた事により、鉄壁の姫巫女と呼ばれる事に成ったが、護身用複合魔法は一度発動すると数日は身を護ってくれたが、発動に魔力をそれなりに使うので大変撫子には疲れる魔法だった。

だが利点に害する者から、見えないフィールドで護られてるので、自分を害する者が直ぐに判別出来それ以外の人とは普通に過ごせた。


「じゃあ帰ろう撫子姫」

「・・・・・・ハァー」


溜め息をし雅史の手を取り、撫子はまた抱っこされ岸まで戻り、茶屋までデートの様に散歩し別れた。


「またね!」


そう手を振り去る撫子姫、夕日をバックに撫子姫は帰路に着いた。


「さて今度こそ温泉巡りだ!」

「少し顔を貸せ」


振り向いたらお約束が居た、何か怖いチンピラ風な冒険者に絡まれ、私は全力で逃げた・・・普通に怖いし顔が。


「デブのクセに足が速いだと!」

「撫子姫とイチャイチャしやがって、捕まえてぶっ殺す!」


何だか知らないが、走ってたらさっき別れたばかりの撫子姫に追い付きそして、追い越したら顔が唖然とした。


「アレ? 今のあの人だよね・・・あっ! 名前聞くの忘れてた!」


だがその後に来たチンピラみたいな冒険者を、撫子姫は見えないフィールドで護られたのだった。


「何か疲れたな・・・」


私は後方から追手が無い事を確認し、宿探しから始めると普通に大きな宿屋に泊まれた。

松が植えられた如何にも高そうな、格式在りそうな宿に入ると『いらっしゃいませ』と、従業員の出迎えにビビる。

絶対地球に居たら、絶対利用しない高い旅館だった、ブーツを脱ぎブーツをキューブに仕舞い、少し変な顔されたが名前をキューブに有ったボールペンで記帳した。


金箔の壁に何が書いてるか分からない掛け軸、リアルな鶴と白い毛の尻尾の亀と、天に昇りそうな金箔の龍の置物。


「空いてる鶴の間にご案内して」

「はい、女将さん」


先を歩く若い従業員の後ろを歩いて行くと、宿屋の奥の『鶴の間』と達筆な筆で書かれた間に案内された。


「お客様此方に成ります」

「ありがとうございます」

「茶菓子はご自由に御召し上がり下さい、温泉はこの鶴の間の外に湖が見える個人露天風呂と、部屋に在ります旅館の案内地図に記載されてますが、複合温泉は広く迷うお客様も居ますのでご注意下さい。」


どんだけ温泉広いんだよ!


「夕食は部屋のお品書きから選べますので、決まり次第番号札を部屋の投函口に入れますと、従業員が回収し調理を始めます」


料理は肉が良いな・・・


「それではごゆっくりして下さい」


従業員は去って行く、着物の裾を気にしながら。

襖には木の板に細工をした鍵らしく、『鍵』と書かれた木の板鍵を『奥に差し込んで下さい』と、書かれてたので板鍵を押し込むとカチャと音がし、試しに襖をスライドさせると開いたが眼に写る部屋は・・・


高そうな紫色の座布団に、高い旅館に良くある漆塗りのテーブル、菓子折りが入った木製の菓子入れにガスコンロポイ物に掛かった、ヤカンに陶器の湯飲みに急須と落ち葉の筒。


「・・・・・・先にメニュー見るか、温泉は部屋のを使おう」


異世界の料理は日本と同じだったが、興味で牛鍋を頼んでみた、温泉は湖が一望でき波音を聴きながら凝った身体を解しながら、温泉を堪能しながら行灯あんどんの灯りと星空を眺め・・・・・・

何か空に昨日よりハッキリ白い点・・・いや、何か動いてる様な気がする・・・・・・


暫く白い点を見てたが首が疲れるので、普通に星空を見て地球とは違う月らしき衛星が三つもある異世界、厄介以外は大歓迎だけど面白い事は大歓迎だな・・・・・・

まあ大抵厄介が多いと思うが、出来ればそれは勘弁して欲しいと私は思った。


部屋の一番大きいサイズの浴衣を着て、夕食を待つとご飯が入った桶にヤカンをどかし鍋を掛け、牛鍋の用意を始める。

一応三人前を頼み肉が煮えるのを待つ、良い香りがし火が通った事を確認してから食べ始める。


「・・・・・・美味い、肉が噛むと蕩ける感覚が異常だ・・

・・・」


無言であとは食べ高い肉は、こんなに美味いのかと私は初めて高級な肉と異世界の牛鍋に、私はハマり美味しい肉も旅の目的にした。

まあ女神様が入れてくれた食料も在るし、のんびり旅をするがトムとアカツキは何してるやら。


そのトムとアカツキは、食べ過ぎ倒れ寝てる所を変な集団に連れ去られてたが、体調が回復し猫の姿で怪しげな一団から逃げ出したのだった。

トムとアカツキは雅史と行動する事を選び、また食べ過ぎて連れ去られても困るしと思った、勘を頼りに雅史が居る宿屋に向かったが、途中で迷い猫の姿で湖が見える温泉が在る場所で一夜を過ごした。

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