分岐B 異世界温泉地にて・・・
分岐B編の続編です。
私は浮遊バイクみたいに乗り慣れた車を運転する、未だに荷物の場所で膝を抱える冬美ちゃん、何かこそこそ話す三人娘は普通なら姦しいのだろう。
やれやれ帰ってくれた方が気が楽だったな、こそこそ話しをされるの嫌いなんだよね・・・・・・
冬美ちゃんには悪いが少しハンドをキル、冬美ちゃんは少し位置が動いた程度・・・・・・普通、もう少し転がったりするがまあ大丈夫なら良いや。
「イタァ~イ!」
「私はもう少しでシャーロンに、ファーストキスを奪われる所だったわよ、ちゃんと運転・・・イヤぁー!」
優姫さんはシャーロンさんにヘットバッドをかまし、恵理さんはヘッドバッドされ恵理さんの方に向いた、シャーロンさんと百合展開に成る所だった。
あとうるさかったので軽くハンドを戻し、逆Gを食らわせた。
「ちゃんとベルトして、行儀悪いと痛い目に合うぞ」
ジト目で恵理さんと優姫さんが睨む、シャーロンさんはおでこを押さえ涙眼。
「やれやれ引率の教師ではないが、未成年の娘の面倒は大変だな」
「だね」
「何で残ったんだろうね?」
何故か恵理さんは更に睨み、シャーロンさんはシュンとして優姫さんは、何か言いたげだ。
崖らしき場所が多い道に行き、余り人通りが無いので関所近くまで行き、見えない場所で降りて徒歩で関所に向かう。
「女神様がくれた冒険者カード持った?」
だが四人娘は同時に言う。
「貰ってないわよ?」
「貰ってませんよ?」
「カードて、買い物に必要なアレ? ですか?」
「・・・・・・無いです」
冬美ちゃんは悲しげに言う、まあ遠回しに女神様が四人に早く帰れとのメッセージだろう。
だがこの四人はこの程度では帰らなかったが、とある冒険で流石に嫌なモンスターに遭遇し帰るが、さて誰が最初に帰るだろうか?
私はトムを肩に乗せると懐かしい高さと喜び、アカツキは抱っこしたらそのまま喉を鳴らす、何か冬美ちゃんから羨ましい視線を受けるが、二人は私の仲間だから渡さない。
「街の中は自由行動で」
「良いわよ」
「・・・・・・恵理さん、お金どうしますの?」
「このカード使えますか?」
恵理さんは嬉しそうに言うが、優姫さんが肝心な事を言うと恵理さんは青ざめる、シャーロンさんは何故か王冠マークが入った、ブラックカードを出して聞くが・・・異世界で元の世界の物が使えれば、大抵の異世界に迷い込んだ者は苦労しないだろう。
「シャーロンさん」
「ハイ?」
何だろう的な顔をするシャーロンさんに言う。
「自分の居た世界ではないから、普通に使えないよ」
「・・・・・・やっぱりダメ」
恵理さんは、シャーロンさんの肩に手を置き言う。
「普通に考えても無理よ、やっぱりて思ったら言わない方が良いわよ、残念な人て思われるから」
優姫さんが近くで頷くが、君達女神様からアイテムとか貰わなかったのか?
「君達、女神様からアイテムとか貰わなかったのか?」
「貰ったよ」
優姫さんやシャーロンさんに、何かトムかアカツキを狙ってる冬美ちゃんが頷く。
「それにお金入ってない? 私は在ったぞ、この国と世界共通通貨のアイリス通貨」
四人は貰ったアイテムを確認すると、何故か全員まちまちな金額だったらしい。
一番持ってたのはシャーロンさんて次に冬美ちゃん、次に優姫さんで最後は恵理さん・・・・・・
「私だけ少ないわよ・・・・・・」
恵理さんは金額を言わないが、シャーロンさんは凄い金額が入ってたらしい、冬美ちゃんが次に多いが金額は不明で次に優姫さんらしいが、何が基準での配当なんだろうか?
「シャーロンさんは姫だから億は分かるけど、何で私は冬美さんの次なのかしら?」
「私に言われても・・・・・・」
優姫さんに言われても困る様だな冬美ちゃん、四人を連れ関所に向かい私は役人に冒険者カード提示を言われたので、不思議な板盤にカードをタッチするとすんなり通された。
四人は500アイリス払い入った、私はキューブの地図を見て冒険者ギルドに向かう。
四人は迷うのが嫌だそうで、四人で行動するようだ。
「じゃあな、頑張ってくれ」
「あんたなんか居なくて、問題ないわよね優姫さん」
いきなり優姫さんは恵理さんに言われ、一瞬動揺するが何かを切り替えた様に言う。
「そうですわよねシャーロンさん」
「私は彼と行動しますよ?」
「私は猫ちゃんと」
トムとアカツキは、冬美ちゃんに即答で答える。
「「NO!!」」
「そんな即答しなくてもぉ~」
何で英語何だ? しかも腕をクロスさせ✕にし拒否してる。
私とシャーロンさんで冒険者ギルドへ、冬美ちゃんはダメージにより優姫さんと恵理さんと行動に成った、一応護身用に電撃攻撃の棒を所持してるらしい。
「まあ頑張れよ」
「私は国以外の文化に興味津々です、早く行きましょう」
チラチラとトムとアカツキを見て、諦めきれない冬美ちゃんに私は言う。
「冬美ちゃん、一緒に来たいなら次はトム達が嫌がる事をしたら、反撃受ける覚悟をしてね」
トムとアカツキは此方を見て言う。
「反撃しても良いの? ご主人」
「反撃しても怒らない?」
私は二人に言う。
「爪と噛み付き以外で、肉球の攻撃ならOK」
「「ヨシ!」」
こうして大義名分を得たトムとアカツキ、冬美ちゃんは目に輝きを取り戻しやって来たが、この時冬美ちゃんは甘く見てた。
(猫のパンチはそれ程ではないから、反撃されても痛くないから大丈夫)
だがトムとアカツキは猫の姿をしてても、地球定義の猫ではないので冬美ちゃんはアカツキの脇を抱き、懲りずにまた猫吸い体勢に成ると、アカツキが射程内に捉え冬美ちゃんの顔を捉えた。
「ヤメロ!」
「べぶしっ!」
アカツキの肉球ビンタを食らい、冬美ちゃんは顔に肉球の後がクッキリ残る。
冬美ちゃんは身体をガタガタ震わせ言う。
「コレ猫の力と違うよ」
「手加減して反撃してるけど」
アカツキの言葉に唖然とする四人、そもそも喋れてるのだから察しろよと思ったが、少ないがたまに此方を少し見ながら去る通行人も居た。
「まだ僕に恥ずかしい危害をするなら次は、グーパンだからね・・・抱っこは許すけど」
冬美ちゃんは土下座すると、アカツキに言う。
「抱っこさせて下さい、アカツキ様」
「宜しい」
何かアカツキと冬美ちゃんで主従関係が、成立してるのだが冬美ちゃん、それで良いのか?
「次僕の嫌がる事をしたら、手加減の腹パンね・・・」
「やらないのでご勘弁を・・・アカツキ様」
何だかなぁ~
理恵さんと優姫さんは二人に成り、顔を見合せ動揺してる様だった。
「じゃあ行くよ二人共」
「ハイ・・・えぇ~と」
何か呼びずらそうだったから言う。
「私の事はマサで構わんよ」
二人に言うとシャーロンさんは。
「私はシャーロでお願いしますね」
「私はフユで」
冬美ちゃんも言い私の後に続き来た、アカツキはフユちゃんに抱く加減を指示してた。
完全な猫様状態である。
冒険者ギルドを目指して歩く、大抵異世界物は冒険者ギルドに悪党渡す描写は無かったが、役人に渡すともれなく長い拘束を余儀無くされるからだ。
それに冒険者ギルドにも、悪党に賞金を懸けてる筈だしと思いながら、暫く歩いてると、良い匂いが街の通りからして来る・・・鰻を焼く匂いだ。
諏訪湖周辺の岡谷や上諏訪にも何軒か鰻屋は有ったし、配達途中に近くを通るから直ぐに思い出せる、まあ昔は地元にも一件在ったが今はない。
「先にお昼にしょうか」
「「賛成」」
トムとアカツキは右前足を上げ。
「不思議な美味しそうな香りがします」
「鰻の匂いこんなにするなんて初めてです」
シャーロンさんはワクワク顔で居て、冬美ちゃんはアカツキに急かされてたが、鰻の焼く匂いに足が先に進んでた。
「じゃあ鰻屋で昼かな」
「はい」
「早く早く・・・」
もう冬美ちゃんは先に向かってた、鰻屋の近くに茶屋も見つけ私はトムにお金を渡し。
「私はあっちで食べるから、四人で鰻を食べて来ると良い」
「行ってきますご主人」
目を輝かせ行くトムに冬美ちゃんも、鰻屋に入りその直後『美少女の勇者様だ』とか聞こえた。
何か少し騒ぎに成ってるが何故か、シャーロンさんは隣に居るのだけど。
「・・・何で行かないの?」
一応聞くとシャーロンさんは。
「貴方に付いて行くと言いましたよ」
当然の様に言われたが、鰻屋を凝視してるのは直ぐに分かった。
「此処は甘い物とか食べれる店、まあ甘味・・・分からないよね」
「甘いの私は好きですよ」
だが涙目で飛んで来た冬美ちゃんによって、茶屋で団子を食べる事は出来なかった。
「マサさん、一人で鰻屋は無理無理無理・・・・・・」
テンパりながらそう泣きながら言う冬美ちゃん、仕方なく手を引っ張られ行くことに成った。
「勇者様御一行だぞ」
「ありがたやありがたや」
何だ? 何かの勇者宗教かな? 暫く様子を伺うと、店の店員に客が私の姿を見て。
「もしかして貴方が、異世界から来た勇者様ですか?」
「違います、異世界勇者では在りません、通りすがりの旅の冒険者です」
冬美ちゃんがボソリと言う。
「何かに水戸黄門みたいな台詞ですよ」
うるさいよフユちゃん、だがシャーロさんが私に言う。
「水戸黄門てなんですか?」
「媒体がキューブにあったら説明するから、今は黙ってて」
何故か悲しそうな顔をするシャーロさん、それより勇者ではないと説明したが、何故か納得出来ない顔の人々だったが、店主の営業妨害の逆鱗に触れ、この話は無かった事になった。
騒ぎを起こした店員の方は、店主から今日の給与無しと次は無いと言われ、常連客の一部も次は出禁と言われていた。
騒ぎの中普通に、店の端でこっそりと鰻を食べ、恵理さんは感度しながら食べてるし、優姫さんは無言で食べてる様だった。
そしてフユちゃんと、アカツキにトムは何とか鰻を頼めた、結局シャーロさんは鰻を食べなかった、何故かって・・・・・付いて来たから。
私は店を出て再び茶屋に行、腰まで伸びた艷やかな黒髪の店員さんに、注文をする。
「私はみたらし団子五人前で」
「このあんみつナデシコスペシャルで」
店員さんはシャーロさんの注文に、何故か『えっ!』て顔をする。
「そちら量が通常の三倍ですよ」
通常を知らないシャーロさんには、その説明は意味がないので。
「普通の人が食べる量の三倍の量で、普通には食べられない量だってさ」
それを聞いたシャーロさんは。
「通常の量が分からないので、その通常を下さい」
「以上ですか?」
店員さんは少し待ち・・・・・
「みたらし団子五人前と、あんみつ一つですね・・・少々お待ち下さい」
確認を済ませ店の奥に行き、注文の品を話してる声がする。
私とシャーロさんは店内の、座敷はシャーロさんには無理なので、席に座りシャーロさんは赤い敷かれた布に、興味津々に触ったりしてた。
待ってる間にキューブに、時代劇やアニメや科学番組観れないか探す。
キューブの機能一覧の娯楽項目に、どこでも家のテレビに接続して、シアタールームで見れる機能が在るらしい。
私は使えるなと思ったが、他にもゲームやアダルトな物も見えると知り、ヨッシャーと思った。
人間溜まる物は溜まるからね、大人の店は利用する事は無かったし、異世界の大人の店は病気とか怖いし。
まあ地球の大人の店も、リスクはあるけどね・・・・物はあっても。
暫くするとみたらし団子が来て、緑茶とみたらし団子の皿を三枚置き、十五の串のみたらし団子を眺めてから、私はお茶を軽く飲み、さあ異世界のみたらし団子の味を確かめる。
「・・・・美味いな、タレが甘じょっぱいが私が知る、みたらし団子の他の味とはまた違う、いくらでも食べれそうだ」
次にシャーロさんの、あんみつが来た。
「おまたせしました」
「・・・・・コレがあんみつですね」
シャーロさんは目を輝かせ、地球と変わらないあんみつを、木のスプーンを手にし上品に一口食べる。
感極まった顔で、シャーロさんは味わいながらあんみつを食べ進めてた、無言で・・・・・
お茶をおかわりし、異世界のみたらし団子を堪能した。
シャーロさんが食べ終わるのを待つと、満足顔のフユちゃんとトムにアカツキが来た。
次は冒険者ギルドで、悪党の引き渡しだ。
シャーロさんが食べ終わり、精算をしてから私達は冒険者ギルドに行くが、フユちゃんはちゃっかり大福を店で買ってたりする。
茶屋から暫く歩き何か暖簾が在り、木の看板には達筆に『冒険者ぎるど』と書かれた看板、何故にギルドだけひらがな?
私は肩にトムを乗せ、何か蒲焼臭い臭いを口からするトムと、アカツキを抱きながらのフユちゃんと、興味津々なシャーロさんを左右に連れて入る。
コレは他人が見たら両手に華だよな、フユちゃんは何かキキョウか八重咲きナデシコか、藤かなて感じで、シャーロさんは美しく咲く白き薔薇かな、他の異世界の姫らしいし。
暖簾をくぐり中に入ると、ギルドの中は何かお役所みたいな雰囲気と和洋折衷の感じがした。
女性の服装は袴と着物の明治・大正風な服装に男性は、何故か黒いベストにリクルートスーツのパンツを履いて、色々な色のネクタイをしていた。
「何かカオスだな・・・」
「マサさんもそう思いますか?」
フユちゃんもカオスな光景に、同じくカオスと思ったらしいし。
シャーロさんは難しい顔をし、私を見て言う。
「何か服装に統一感がありません」
「シャーロさん、私にそれを言わないで」
私はポニーテールのちんまい身長の、受付に話に行く。
「いらっしゃいませ、伊岡冒険者ギルドにようこそ。
モンスター素材の買い取りは奥のカウンターへ、お仕事やモンスター討伐等は、外国の冒険者団体の方が居る場所に、掲示板が在るので受けたい依頼は、貼り紙を取って私まで申告をお願いします」
説明を聞いてから話す。
「悪党を捕まえたけど、それの引き渡しは何処ですれば良いですかな?」
ちんまい受付嬢は目が点に成り、固まって居たが暫くすると走り、ギルドマスターと書かれた部屋に走り、ドアを開け『マスター、凄いの来たよ!』と言ってた。
「何だと! 凄いのが来たのか咲!」
「悪党を捕まえたて、太った冒険者さんが言ったよ」
フユちゃんとシャーロさんが、口を手で隠し顔を私とは反対に向け、笑いを堪えながらぷるぷるとしてた。
「ホラだったら許さないぞ咲」
「私に言われても困るよハゲ」
「ハゲ言うな、スキンヘッドだ」
ハゲもスキンヘッドも、変わらないきがするぞ。
部屋から現れたのは、鼻の下に髭が在り如何にも海坊主みたいな、厳つい男だった、しかも声は低く某ベテラン声優に似てる声だ。
「海坊主?」
「ファルコンだろう、グラサンしてバズーカ持たせたら」
「?」
フユちゃんは何それて顔をする、どうやらシティーハ○ターネタではないらしいし。
「何かボディーガードに雇えそう」
たぶんボディーガードには出来ないよ、顔は厳ついけど。
受け付け窓口にファルコン、いや冒険者ギルドだからギルドマスター、略してギルマスだろう、厳つい海坊主ギルマスに話をする。
「街に来る前に街道で、黒装束の男達に絡まれて、武器を出されたので魔法で気絶させたのを、旅で手に入れたアイテムで運んで来たのですが」
「聞く前に話すなよ、まあ良いが・・・・ココで一人出してくれ」
何か言いたそうな顔をし、海坊主ギルマスは私に言う。
「では一人・・・・あの頭て呼ばれてた奴で良いか」
キューブの悪党を収納してた欄から、大柄の男を選び何も無い空間から男を出した。
海坊主ギルマスが歩き、盗賊の顔を見て険しい顔に成り、肩の袖を捲ると般若の入れ墨があった。
「でかしたぞ兄ちゃん、コイツはお尋ね者の中でも高額の悪党だ、コイツだけで軽く五十両の賞金が貰えるぞ」
たぶん小判で五十両だろうな、大判とか金額とか用途違うからね。
大抵扱われるのは小判だし、持ち運びし易さは小判が断然だろう。
それにまだ居るし、海坊主ギルマスに話す。
「まだこの盗賊の部下居ますけど」
「・・・・・そいつ等は、ギルド裏まで来て貰うが良いか?」
さっさと片付けたいので、応じる。
「勿論」
「ヤス」
「はい!」
近くに居た冒険者ギルドの職員の、書類を書いてた男性に海坊主ギルマスは。
「代官呼んで来い、ヤス」
「了解」
手を止め立ち上がると、背伸びをしながらのんびりと、ギルド裏口らしき場所から外に出た。
「じゃあ俺達も行くぞ、報酬は冒険者カードに振り込まれるが、分配はどうするんだ?」
フユちゃんとシャーロさんは、頭を傾げ言う。
「私はそれに関わってませんよ」
「同じく私もです」
変な顔をする海坊主ギルマス、二人とは途中で出会ったと話した、まあ実際は四人だけど、まあ二人は冒険者カード無いと話すと。
「冒険者カードなら、千アイリスで発行出来るぞ」
高いのか安いのか分からない、発行手数料だ。
「カード作りましょうフユさん」
「そうですね、興味ありますから」
二人は咲てちんまい受付嬢に連れられ、冒険者カードを作りに行った。
私はギルド裏の倉庫に行き、倉庫に全ての悪党を出し終わると、海坊主ギルマスが顎を外していた。
全員気絶してるので、楽に出せたが暫くするとカードを作り終えた、シャーロさんとフユちゃんが現れた。
「見て下さい、私の冒険者カード」
シャーロさんのカードには、シャーロン・F・エルナンドと名前が表記され、年齢十八歳と書かれてた。
フユちゃんはつい最近誕生日だったらしく、十七歳に成ったばかりらしいし、次は二年生だったらしいがまあ帰れば、高校二年生に成れるさ・・・たぶん。
フユちゃんのフルネームは、大林冬美らしい。
フユちゃんは何故かギルドに入ってから、私かシャーロさんの後ろに居るが、ギルマスが怖いて訳でも無いだろうな、海坊主ギルマスは会計要員を連れて来て、盗賊の賞金の算出をしギルマスに、『これくらいの金額です』と話すと、ギルマスは。
「少し増やせ、どうせもう少し値上がるだろうからな」
と話すと仕方ないなと、そろばんを弾き此れでとか声がする。
「まあこの位だろうよ」
「私は知りませんよ」
何やら職員が文句を言ってたが、海坊主ギルマスは言う。
「奉行に後で手数料貰うから、問題ねぇーよ!」
知らないぞて顔で、溜め息をしてギルドに帰って行く職員。
「待たせたな兄ちゃん、さあ報酬の支払いに行くぞ」
海坊主ギルマスの後に続き向い、途中ギルド内で金髪美少女と目が合う、可愛らしい美少女で何故か神官の様な衣を纏い、どう見ても神官よりお嬢様な感じだが、可愛いしこんな彼女異世界で欲しいなと思った。
その先には更に可愛らしい、銀髪の美少女が居るが、何故か此方とも目が合うが、何故か寒気がするのは何故だろうか、此方も異世界彼女にしたい位可愛いが、寒気の原因が分からないので、触らぬ神に祟り無し的に、この銀髪美少女には関わらない様にする事にした。
海坊主ギルマスは何かの板を操作し、唸りながら何かしてたが。
「兄ちゃん、この板にカードをタッチしな、一応それでアイリス貨幣が冒険者カードにチャージされる」
チャージカードみたいな感じかな?
私はカードを不思議な板にタッチすると、何も起きなかったが入金されたみたいだ。
「確認は冒険者カードの、支払い使える店を利用すれば直ぐに分かるさ」
冒険者カードを見せれば、冒険者カードを使える店か店が言ってくれるらしい。
「で、コイツ等捕まえたの何処の辺り何だ?」
海坊主ギルマスに聞かれたので、遺跡で手に入れたと嘘を言って、キューブの地図機能を使い説明をした。
「便利な遺跡のアイテムだな、俺からは何から出てる光の地図かは分からないが」
分からなくて良いです、捕まえる前に通過した街や、フユちゃん達の事は伏せた、盗賊達が沢山居た場所を教えた。
「なら、その近くに隠れ家とか在るな」
海坊主ギルマスが凶悪な顔をする、フユちゃんはそれを見て更に怯える。
いや・・・・シャーロさんも、足をガクガク震えて居た、この海坊主ギルマスは二人に恐怖を与えたみたいだ。
「色々助かったぜ、兄ちゃん」
「ーーーそうですか?」
何だか知らないが、海坊主ギルマスを助けた覚えはない。
「次はモンスター素材とか頼むぜ」
「魔物とかですか?」
海坊主ギルマスに聞くと、ギルマスは言った。
「魔石持ちも合わせた魔物は、全てモンスターだろうがよ」
らしいので魔物狩りは、モンスター狩りと一括りに出来るみたいだ。
「さて観光しますかね」
「僕はまた鰻を」
トムが右前足でアピールすると、フユちゃんは。
「異世界の大社とか温泉とか見て回りたいです」
「私は全てが新鮮で、フユちゃんのタイシャやオンセンに興味津々です」
多数決により鰻は却下された、トムとアカツキはガッカリしてたが、後でトムとアカツキに、幸運? かは分からない出来事が起きる。
「噂だが本大社には、温泉が在るらしいぞ・・・・たぶん混浴だけどな」
海坊主ギルマスの話に、フユちゃんは真っ赤な顔に成り、シャーロさんはそれがて顔をする。
まあ最悪水着でも私は構わないが、分かれてるならトムとアカツキと、裸の付き合いだなと思った。
「情報ありがとう御座いました」
「観光楽しめよ」
海坊主ギルマスの笑顔は、キツかったと言っておこう。
私達は冒険者ギルドを出発して、本大社に向うのだった。




