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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
番外編 大和神国編
184/260

分岐B 異世界温泉地にて・・・

分岐B編の続編です。

私は浮遊バイクみたいに乗り慣れた車を運転する、未だに荷物の場所で膝を抱える冬美ちゃん、何かこそこそ話す三人娘は普通ならかしましいのだろう。

やれやれ帰ってくれた方が気が楽だったな、こそこそ話しをされるの嫌いなんだよね・・・・・・


冬美ちゃんには悪いが少しハンドをキル、冬美ちゃんは少し位置が動いた程度・・・・・・普通、もう少し転がったりするがまあ大丈夫なら良いや。


「イタァ~イ!」

「私はもう少しでシャーロンに、ファーストキスを奪われる所だったわよ、ちゃんと運転・・・イヤぁー!」


優姫さんはシャーロンさんにヘットバッドをかまし、恵理さんはヘッドバッドされ恵理さんの方に向いた、シャーロンさんと百合展開に成る所だった。

あとうるさかったので軽くハンドを戻し、逆Gを食らわせた。


「ちゃんとベルトして、行儀悪いと痛い目に合うぞ」


ジト目で恵理さんと優姫さんが睨む、シャーロンさんはおでこを押さえ涙眼。


「やれやれ引率の教師ではないが、未成年の娘の面倒は大変だな」

「だね」

「何で残ったんだろうね?」


何故か恵理さんは更に睨み、シャーロンさんはシュンとして優姫さんは、何か言いたげだ。

崖らしき場所が多い道に行き、余り人通りが無いので関所近くまで行き、見えない場所で降りて徒歩で関所に向かう。


「女神様がくれた冒険者カード持った?」


だが四人娘は同時に言う。


「貰ってないわよ?」

「貰ってませんよ?」

「カードて、買い物に必要なアレ? ですか?」

「・・・・・・無いです」


冬美ちゃんは悲しげに言う、まあ遠回しに女神様が四人に早く帰れとのメッセージだろう。

だがこの四人はこの程度では帰らなかったが、とある冒険で流石に嫌なモンスターに遭遇し帰るが、さて誰が最初に帰るだろうか?


私はトムを肩に乗せると懐かしい高さと喜び、アカツキは抱っこしたらそのまま喉を鳴らす、何か冬美ちゃんから羨ましい視線を受けるが、二人は私の仲間だから渡さない。


「街の中は自由行動で」

「良いわよ」

「・・・・・・恵理さん、お金どうしますの?」

「このカード使えますか?」


恵理さんは嬉しそうに言うが、優姫さんが肝心な事を言うと恵理さんは青ざめる、シャーロンさんは何故か王冠マークが入った、ブラックカードを出して聞くが・・・異世界で元の世界の物が使えれば、大抵の異世界に迷い込んだ者は苦労しないだろう。


「シャーロンさん」

「ハイ?」


何だろう的な顔をするシャーロンさんに言う。


「自分の居た世界ではないから、普通に使えないよ」

「・・・・・・やっぱりダメ」


恵理さんは、シャーロンさんの肩に手を置き言う。


「普通に考えても無理よ、やっぱりて思ったら言わない方が良いわよ、残念な人て思われるから」


優姫さんが近くで頷くが、君達女神様からアイテムとか貰わなかったのか?


「君達、女神様からアイテムとか貰わなかったのか?」

「貰ったよ」


優姫さんやシャーロンさんに、何かトムかアカツキを狙ってる冬美ちゃんが頷く。


「それにお金入ってない? 私は在ったぞ、この国と世界共通通貨のアイリス通貨」


四人は貰ったアイテムを確認すると、何故か全員まちまちな金額だったらしい。

一番持ってたのはシャーロンさんて次に冬美ちゃん、次に優姫さんで最後は恵理さん・・・・・・


「私だけ少ないわよ・・・・・・」


恵理さんは金額を言わないが、シャーロンさんは凄い金額が入ってたらしい、冬美ちゃんが次に多いが金額は不明で次に優姫さんらしいが、何が基準での配当なんだろうか?


「シャーロンさんは姫だから億は分かるけど、何で私は冬美さんの次なのかしら?」

「私に言われても・・・・・・」


優姫さんに言われても困る様だな冬美ちゃん、四人を連れ関所に向かい私は役人に冒険者カード提示を言われたので、不思議な板盤にカードをタッチするとすんなり通された。

四人は500アイリス払い入った、私はキューブの地図を見て冒険者ギルドに向かう。

四人は迷うのが嫌だそうで、四人で行動するようだ。


「じゃあな、頑張ってくれ」

「あんたなんか居なくて、問題ないわよね優姫さん」


いきなり優姫さんは恵理さんに言われ、一瞬動揺するが何かを切り替えた様に言う。


「そうですわよねシャーロンさん」

「私は彼と行動しますよ?」

「私は猫ちゃんと」


トムとアカツキは、冬美ちゃんに即答で答える。


「「NO!!」」

「そんな即答しなくてもぉ~」


何で英語何だ? しかも腕をクロスさせ✕にし拒否してる。

私とシャーロンさんで冒険者ギルドへ、冬美ちゃんはダメージにより優姫さんと恵理さんと行動に成った、一応護身用に電撃攻撃の棒を所持してるらしい。


「まあ頑張れよ」

「私は国以外の文化に興味津々です、早く行きましょう」


チラチラとトムとアカツキを見て、諦めきれない冬美ちゃんに私は言う。


「冬美ちゃん、一緒に来たいなら次はトム達が嫌がる事をしたら、反撃受ける覚悟をしてね」


トムとアカツキは此方を見て言う。


「反撃しても良いの? ご主人」

「反撃しても怒らない?」


私は二人に言う。


「爪と噛み付き以外で、肉球の攻撃ならOK」

「「ヨシ!」」


こうして大義名分を得たトムとアカツキ、冬美ちゃんは目に輝きを取り戻しやって来たが、この時冬美ちゃんは甘く見てた。


(猫のパンチはそれ程ではないから、反撃されても痛くないから大丈夫)


だがトムとアカツキは猫の姿をしてても、地球定義の猫ではないので冬美ちゃんはアカツキの脇を抱き、懲りずにまた猫吸い体勢に成ると、アカツキが射程内に捉え冬美ちゃんの顔を捉えた。


「ヤメロ!」

「べぶしっ!」


アカツキの肉球ビンタを食らい、冬美ちゃんは顔に肉球の後がクッキリ残る。

冬美ちゃんは身体をガタガタ震わせ言う。


「コレ猫の力と違うよ」

「手加減して反撃してるけど」


アカツキの言葉に唖然とする四人、そもそも喋れてるのだから察しろよと思ったが、少ないがたまに此方を少し見ながら去る通行人も居た。


「まだ僕に恥ずかしい危害をするなら次は、グーパンだからね・・・抱っこは許すけど」


冬美ちゃんは土下座すると、アカツキに言う。


「抱っこさせて下さい、アカツキ様」

「宜しい」


何かアカツキと冬美ちゃんで主従関係が、成立してるのだが冬美ちゃん、それで良いのか?


「次僕の嫌がる事をしたら、手加減の腹パンね・・・」

「やらないのでご勘弁を・・・アカツキ様」


何だかなぁ~

理恵さんと優姫さんは二人に成り、顔を見合せ動揺してる様だった。


「じゃあ行くよ二人共」

「ハイ・・・えぇ~と」


何か呼びずらそうだったから言う。


「私の事はマサで構わんよ」


二人に言うとシャーロンさんは。


「私はシャーロでお願いしますね」

「私はフユで」


冬美ちゃんも言い私の後に続き来た、アカツキはフユちゃんに抱く加減を指示してた。

完全な猫様状態である。


冒険者ギルドを目指して歩く、大抵異世界物は冒険者ギルドに悪党渡す描写は無かったが、役人に渡すともれなく長い拘束を余儀無くされるからだ。

それに冒険者ギルドにも、悪党に賞金を懸けてる筈だしと思いながら、暫く歩いてると、良い匂いが街の通りからして来る・・・鰻を焼く匂いだ。

諏訪湖周辺の岡谷や上諏訪にも何軒か鰻屋は有ったし、配達途中に近くを通るから直ぐに思い出せる、まあ昔は地元にも一件在ったが今はない。


「先にお昼にしょうか」

「「賛成」」


トムとアカツキは右前足を上げ。


「不思議な美味しそうな香りがします」

「鰻の匂いこんなにするなんて初めてです」


シャーロンさんはワクワク顔で居て、冬美ちゃんはアカツキに急かされてたが、鰻の焼く匂いに足が先に進んでた。


「じゃあ鰻屋で昼かな」

「はい」

「早く早く・・・」


もう冬美ちゃんは先に向かってた、鰻屋の近くに茶屋も見つけ私はトムにお金を渡し。


「私はあっちで食べるから、四人で鰻を食べて来ると良い」

「行ってきますご主人」


目を輝かせ行くトムに冬美ちゃんも、鰻屋に入りその直後『美少女の勇者様だ』とか聞こえた。

何か少し騒ぎに成ってるが何故か、シャーロンさんは隣に居るのだけど。


「・・・何で行かないの?」


一応聞くとシャーロンさんは。


「貴方に付いて行くと言いましたよ」


当然の様に言われたが、鰻屋を凝視してるのは直ぐに分かった。


「此処は甘い物とか食べれる店、まあ甘味・・・分からないよね」

「甘いの私は好きですよ」


だが涙目で飛んで来た冬美ちゃんによって、茶屋で団子を食べる事は出来なかった。


「マサさん、一人で鰻屋は無理無理無理・・・・・・」


テンパりながらそう泣きながら言う冬美ちゃん、仕方なく手を引っ張られ行くことに成った。


「勇者様御一行だぞ」

「ありがたやありがたや」


何だ? 何かの勇者宗教かな? 暫く様子を伺うと、店の店員に客が私の姿を見て。


「もしかして貴方が、異世界から来た勇者様ですか?」

「違います、異世界勇者では在りません、通りすがりの旅の冒険者です」


冬美ちゃんがボソリと言う。


「何かに水戸黄門みたいな台詞ですよ」


 うるさいよフユちゃん、だがシャーロさんが私に言う。


 「水戸黄門てなんですか?」

 「媒体がキューブにあったら説明するから、今は黙ってて」


 何故か悲しそうな顔をするシャーロさん、それより勇者ではないと説明したが、何故か納得出来ない顔の人々だったが、店主の営業妨害の逆鱗に触れ、この話は無かった事になった。


 騒ぎを起こした店員の方は、店主から今日の給与無しと次は無いと言われ、常連客の一部も次は出禁と言われていた。


 騒ぎの中普通に、店の端でこっそりと鰻を食べ、恵理さんは感度しながら食べてるし、優姫さんは無言で食べてる様だった。


 そしてフユちゃんと、アカツキにトムは何とか鰻を頼めた、結局シャーロさんは鰻を食べなかった、何故かって・・・・・付いて来たから。


 私は店を出て再び茶屋に行、腰まで伸びた艷やかな黒髪の店員さんに、注文をする。


 「私はみたらし団子五人前で」

 「このあんみつナデシコスペシャルで」


 店員さんはシャーロさんの注文に、何故か『えっ!』て顔をする。


 「そちら量が通常の三倍ですよ」


 通常を知らないシャーロさんには、その説明は意味がないので。


 「普通の人が食べる量の三倍の量で、普通には食べられない量だってさ」 


 それを聞いたシャーロさんは。


 「通常の量が分からないので、その通常を下さい」

 「以上ですか?」


 店員さんは少し待ち・・・・・


 「みたらし団子五人前と、あんみつ一つですね・・・少々お待ち下さい」


 確認を済ませ店の奥に行き、注文の品を話してる声がする。

 私とシャーロさんは店内の、座敷はシャーロさんには無理なので、席に座りシャーロさんは赤い敷かれた布に、興味津々に触ったりしてた。


 待ってる間にキューブに、時代劇やアニメや科学番組観れないか探す。

 キューブの機能一覧の娯楽項目に、どこでも家のテレビに接続して、シアタールームで見れる機能が在るらしい。


 私は使えるなと思ったが、他にもゲームやアダルトな物も見えると知り、ヨッシャーと思った。

 人間溜まる物は溜まるからね、大人の店は利用する事は無かったし、異世界の大人の店は病気とか怖いし。

 まあ地球の大人の店も、リスクはあるけどね・・・・物はあっても。


 暫くするとみたらし団子が来て、緑茶とみたらし団子の皿を三枚置き、十五の串のみたらし団子を眺めてから、私はお茶を軽く飲み、さあ異世界のみたらし団子の味を確かめる。


 「・・・・美味いな、タレが甘じょっぱいが私が知る、みたらし団子の他の味とはまた違う、いくらでも食べれそうだ」


 次にシャーロさんの、あんみつが来た。


 「おまたせしました」

 「・・・・・コレがあんみつですね」


 シャーロさんは目を輝かせ、地球と変わらないあんみつを、木のスプーンを手にし上品に一口食べる。

 感極まった顔で、シャーロさんは味わいながらあんみつを食べ進めてた、無言で・・・・・


 お茶をおかわりし、異世界のみたらし団子を堪能した。

 シャーロさんが食べ終わるのを待つと、満足顔のフユちゃんとトムにアカツキが来た。

 次は冒険者ギルドで、悪党の引き渡しだ。


 シャーロさんが食べ終わり、精算をしてから私達は冒険者ギルドに行くが、フユちゃんはちゃっかり大福を店で買ってたりする。


 茶屋から暫く歩き何か暖簾が在り、木の看板には達筆に『冒険者ぎるど』と書かれた看板、何故にギルドだけひらがな?


 私は肩にトムを乗せ、何か蒲焼臭い臭いを口からするトムと、アカツキを抱きながらのフユちゃんと、興味津々なシャーロさんを左右に連れて入る。


 コレは他人が見たら両手に華だよな、フユちゃんは何かキキョウか八重咲きナデシコか、藤かなて感じで、シャーロさんは美しく咲く白き薔薇かな、他の異世界の姫らしいし。


 暖簾をくぐり中に入ると、ギルドの中は何かお役所みたいな雰囲気と和洋折衷の感じがした。

 女性の服装は袴と着物の明治・大正風な服装に男性は、何故か黒いベストにリクルートスーツのパンツを履いて、色々な色のネクタイをしていた。


 「何かカオスだな・・・」

 「マサさんもそう思いますか?」


 フユちゃんもカオスな光景に、同じくカオスと思ったらしいし。

 シャーロさんは難しい顔をし、私を見て言う。


 「何か服装に統一感がありません」

 「シャーロさん、私にそれを言わないで」


 私はポニーテールのちんまい身長の、受付に話に行く。


 「いらっしゃいませ、伊岡冒険者ギルドにようこそ。

 モンスター素材の買い取りは奥のカウンターへ、お仕事やモンスター討伐等は、外国の冒険者団体の方が居る場所に、掲示板が在るので受けたい依頼は、貼り紙を取って私まで申告をお願いします」


 説明を聞いてから話す。


 「悪党を捕まえたけど、それの引き渡しは何処ですれば良いですかな?」


 ちんまい受付嬢は目が点に成り、固まって居たが暫くすると走り、ギルドマスターと書かれた部屋に走り、ドアを開け『マスター、凄いの来たよ!』と言ってた。


 「何だと! 凄いのが来たのか咲!」

 「悪党を捕まえたて、太った冒険者さんが言ったよ」


 フユちゃんとシャーロさんが、口を手で隠し顔を私とは反対に向け、笑いを堪えながらぷるぷるとしてた。


 「ホラだったら許さないぞ咲」

 「私に言われても困るよハゲ」

 「ハゲ言うな、スキンヘッドだ」


 ハゲもスキンヘッドも、変わらないきがするぞ。

 部屋から現れたのは、鼻の下に髭が在り如何にも海坊主みたいな、厳つい男だった、しかも声は低く某ベテラン声優に似てる声だ。


 「海坊主?」

 「ファルコンだろう、グラサンしてバズーカ持たせたら」

 「?」


 フユちゃんは何それて顔をする、どうやらシティーハ○ターネタではないらしいし。


 「何かボディーガードに雇えそう」


 たぶんボディーガードには出来ないよ、顔は厳ついけど。

 受け付け窓口にファルコン、いや冒険者ギルドだからギルドマスター、略してギルマスだろう、厳つい海坊主ギルマスに話をする。


 「街に来る前に街道で、黒装束の男達に絡まれて、武器を出されたので魔法で気絶させたのを、旅で手に入れたアイテムで運んで来たのですが」

「聞く前に話すなよ、まあ良いが・・・・ココで一人出してくれ」


 何か言いたそうな顔をし、海坊主ギルマスは私に言う。


 「では一人・・・・あの頭て呼ばれてた奴で良いか」


 キューブの悪党を収納してた欄から、大柄の男を選び何も無い空間から男を出した。

 海坊主ギルマスが歩き、盗賊の顔を見て険しい顔に成り、肩の袖を捲ると般若の入れ墨があった。


 「でかしたぞ兄ちゃん、コイツはお尋ね者の中でも高額の悪党だ、コイツだけで軽く五十両の賞金が貰えるぞ」


 たぶん小判で五十両だろうな、大判とか金額とか用途違うからね。

 大抵扱われるのは小判だし、持ち運びし易さは小判が断然だろう。

 それにまだ居るし、海坊主ギルマスに話す。


 「まだこの盗賊の部下居ますけど」

 「・・・・・そいつ等は、ギルド裏まで来て貰うが良いか?」


 さっさと片付けたいので、応じる。


 「勿論」

 「ヤス」

 「はい!」


 近くに居た冒険者ギルドの職員の、書類を書いてた男性に海坊主ギルマスは。


 「代官呼んで来い、ヤス」

 「了解」


 手を止め立ち上がると、背伸びをしながらのんびりと、ギルド裏口らしき場所から外に出た。


「じゃあ俺達も行くぞ、報酬は冒険者カードに振り込まれるが、分配はどうするんだ?」


 フユちゃんとシャーロさんは、頭を傾げ言う。


 「私はそれに関わってませんよ」

 「同じく(わたくし)もです」


 変な顔をする海坊主ギルマス、二人とは途中で出会ったと話した、まあ実際は四人だけど、まあ二人は冒険者カード無いと話すと。


 「冒険者カードなら、千アイリスで発行出来るぞ」


 高いのか安いのか分からない、発行手数料だ。


 「カード作りましょうフユさん」

 「そうですね、興味ありますから」


 二人は咲てちんまい受付嬢に連れられ、冒険者カードを作りに行った。

 私はギルド裏の倉庫に行き、倉庫に全ての悪党を出し終わると、海坊主ギルマスが顎を外していた。

 全員気絶してるので、楽に出せたが暫くするとカードを作り終えた、シャーロさんとフユちゃんが現れた。


 「見て下さい、私の冒険者カード」


 シャーロさんのカードには、シャーロン・F・エルナンドと名前が表記され、年齢十八歳と書かれてた。

 フユちゃんはつい最近誕生日だったらしく、十七歳に成ったばかりらしいし、次は二年生だったらしいがまあ帰れば、高校二年生に成れるさ・・・たぶん。

 フユちゃんのフルネームは、大林冬美らしい。


 フユちゃんは何故かギルドに入ってから、私かシャーロさんの後ろに居るが、ギルマスが怖いて訳でも無いだろうな、海坊主ギルマスは会計要員を連れて来て、盗賊の賞金の算出をしギルマスに、『これくらいの金額です』と話すと、ギルマスは。


 「少し増やせ、どうせもう少し値上がるだろうからな」


 と話すと仕方ないなと、そろばんを弾き此れでとか声がする。


 「まあこの位だろうよ」

 「私は知りませんよ」


 何やら職員が文句を言ってたが、海坊主ギルマスは言う。


 「奉行に後で手数料貰うから、問題ねぇーよ!」


 知らないぞて顔で、溜め息をしてギルドに帰って行く職員。


 「待たせたな兄ちゃん、さあ報酬の支払いに行くぞ」


 海坊主ギルマスの後に続き向い、途中ギルド内で金髪美少女と目が合う、可愛らしい美少女で何故か神官の様な衣を纏い、どう見ても神官よりお嬢様な感じだが、可愛いしこんな彼女異世界で欲しいなと思った。


 その先には更に可愛らしい、銀髪の美少女が居るが、何故か此方とも目が合うが、何故か寒気がするのは何故だろうか、此方も異世界彼女にしたい位可愛いが、寒気の原因が分からないので、触らぬ神に祟り無し的に、この銀髪美少女には関わらない様にする事にした。


 海坊主ギルマスは何かの板を操作し、唸りながら何かしてたが。


 「兄ちゃん、この板にカードをタッチしな、一応それでアイリス貨幣が冒険者カードにチャージされる」


 チャージカードみたいな感じかな?

 私はカードを不思議な板にタッチすると、何も起きなかったが入金されたみたいだ。


 「確認は冒険者カードの、支払い使える店を利用すれば直ぐに分かるさ」


 冒険者カードを見せれば、冒険者カードを使える店か店が言ってくれるらしい。


 「で、コイツ等捕まえたの何処の辺り何だ?」


 海坊主ギルマスに聞かれたので、遺跡で手に入れたと嘘を言って、キューブの地図機能を使い説明をした。


 「便利な遺跡のアイテムだな、俺からは何から出てる光の地図かは分からないが」


 分からなくて良いです、捕まえる前に通過した街や、フユちゃん達の事は伏せた、盗賊達が沢山居た場所を教えた。


 「なら、その近くに隠れ家とか在るな」


 海坊主ギルマスが凶悪な顔をする、フユちゃんはそれを見て更に怯える。

 いや・・・・シャーロさんも、足をガクガク震えて居た、この海坊主ギルマスは二人に恐怖を与えたみたいだ。


 「色々助かったぜ、兄ちゃん」

 「ーーーそうですか?」


 何だか知らないが、海坊主ギルマスを助けた覚えはない。


 「次はモンスター素材とか頼むぜ」

 「魔物とかですか?」


 海坊主ギルマスに聞くと、ギルマスは言った。


 「魔石持ちも合わせた魔物は、全てモンスターだろうがよ」


 らしいので魔物狩りは、モンスター狩りと一括りに出来るみたいだ。


 「さて観光しますかね」

 「僕はまた鰻を」


 トムが右前足でアピールすると、フユちゃんは。


 「異世界の大社とか温泉とか見て回りたいです」

 「私は全てが新鮮で、フユちゃんのタイシャやオンセンに興味津々です」


 多数決により鰻は却下された、トムとアカツキはガッカリしてたが、後でトムとアカツキに、幸運? かは分からない出来事が起きる。


 「噂だが本大社には、温泉が在るらしいぞ・・・・たぶん混浴だけどな」


 海坊主ギルマスの話に、フユちゃんは真っ赤な顔に成り、シャーロさんはそれがて顔をする。

 まあ最悪水着でも私は構わないが、分かれてるならトムとアカツキと、裸の付き合いだなと思った。


 「情報ありがとう御座いました」

 「観光楽しめよ」


 海坊主ギルマスの笑顔は、キツかったと言っておこう。

 私達は冒険者ギルドを出発して、本大社に向うのだった。

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