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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
番外編 大和神国編
183/260

三人旅 巨大湖の秘湯編

トムとアカツキは新たな姿に覚醒? する。

バイクを走らせ私達は北上し、途中で中簑那なかみのなて微妙な街に寄る。

バイクを降りてトムとアカツキと歩いてると、羊に肉が入った何か某麺に似た食べ物屋が点在してた、私はラム肉は好きだがあのメン料理だけは苦手だ。


どうせなら値上がって今は、安売りの時しか食べれないメーカーによりタレの味が違う、ジンギスの方が良い。

街の人の服装は着物や袴や洋服と、江戸・明治・現代の服装が入り雑じった不思議なカオスだった。


何か歓迎されてない感じだ・・・やはり、あの地域の雰囲気と同じで何か嫌な感じだったので、街を出て再びバイクで走り出した・・・やはり、よそ者歓迎しないのは異世界も同じらしい。

途中蛍の群生地の町と書かれた看板が在るが、周りの景色見てもそんなに綺麗な環境には見えない、昔居たブラック企業の地域も、蛍推しだったがそんなに環境が良いとは思わなかった。


大きな川沿いを走り川沿いに店が在り、鰻の柳屋て店を見ると冒険者やら旅人や地元民が行列に成ってた。

トムとアカツキが同時に言う。


「・・・・・・美味しそうだよご主人」

「・・・・・・お腹空いて来たよ、この美味しそうな匂い」

「鰻のを焼く香りだな」


焼いてる鰻から放たれた、香ばしいタレの香りが外に漂う煙りに含まれた香りに、更に行列は増える。

そもそも猫も、食べさせてくれるのだろうか?


グゥ~グググゥ~


トムの腹の虫が盛大に鳴く。


「限界だよご主人」

「僕もこの美味しそうな匂いに、空腹が限界だよ」


だが運悪く割烹着姿の店員が二人出て来て、一人が客の人数を数え終えもう一人に言うと、もう一人の女将さんらしき割烹着の女性が言う。


「今並んでるお客様で、本日の分は終了です・・・申し訳在りません」


一礼して慌ただしく店に入り、入れ替わりに出て来た看板を持つ店員が、最後尾の後ろにに本日終了と看板を立て、急いで店に戻る。

絶望しながら怨めしく私の顔を見るが、並んでも食べれたか怪しい。

二人にはまだ我慢して貰い、目的地の伊岡の街に近付きスピードを落として、関所らしき近くまで行った。


街の入り口に着いたが何か役人らしき者達が来る、若い役人と四十代後半らしい役人・・・私より歳上ぽい、今は十代の身体だけど・・・


「貴様、何だそれは!」

「怪しい奴!」


サスマタを此方に向け言う・・・ゴーグルしてるからか?

ゴーグルを外し顔を見せ、時代劇の関所のお役人そのまんまな、着物に袴姿に白のハチマキ姿のお役人。

一応確認に聞いてみる。


「お役人さんですか?」

「見ての通り役人以外何に見える」


訝しげに一人の役人が言ったので、トムが私に言う。


「あの盗賊をこの人達に渡したら」


トムが喋るとお役人は固まり、暫くしたら何故か変な事を言われた。


「もしやお主は異世界からの勇者様か?」


何か面倒なフラグが立った気がしたので、勇者とか嫌なのでそう言うのは若い少年達に任せたい、地球で中年してた私が勇者とか有り得んしめんどくさそうだ。


「この乗り物は遺跡で手に入れた物で、このトム達は途中で仲間に成った旅の仲間で、私が異世界からの勇者では在りませんよ」


口裏を合わせてはないが、うんうんと腕を組みして頷くトムとアカツキ、役人は納得いかないと言った顔をするが・・・


「途中で盗賊を捕まえ、これも遺跡で手に入れた物で輸送して来ましたが、どう致しますか?」


盗賊のワードに何か心当り有るのか、二人は話し合い一人が何故か走って関所の中に行き、もう一人の役人が言う。


「何人位だ?」


トムが言う。


「いっぱいだよ」

「だね」


アカツキが話すと役人は私を見て言う。


「やはりお主は異世界からの勇者では?」


私は勇者とか英雄の召喚でも転生でも無いので。


「違います」


ハッキリ言ったのに納得できない顔をする。

勇者や英雄に祭り上げられてたまるか!


「それより一人出して貰えんか、一応確認したいのでな」


言われたので、キューブから一人選び大柄の男を出したら・・・


「・・・・・・まさか・・・間違いない」


険しい顔で盗賊を見ながら言う、役人のおっちゃん。


「こ奴はなかなか捕まらない、火付け盗賊の般若狐一家のかしら五平ごろへいではないか!!」


大物の盗賊なのかな?


「でかしたぞ旅の者、報酬は沢山貰えるぞ」

「そうなんですか?」

「ああ、江戸の極悪盗賊で江戸は治安が悪いからな、あそこは一度は首都に成ったがとあるが、今は尾張が首都に成ったが元首都に居た徳川家は、他の地に居る事が判ったが帰るつもり無いらしいしな」


江戸て・・・まあ、盗賊引き渡してお金手に入る何てファンタジーの王道だな。


「それにしても、何で盗賊の頭の五平は白目を剥きで気絶しておるんだ?」

「魔法で全員気絶させたので」


バイクで吹き飛ばして、地面に突き刺したからとは言えない。


「魔法か・・・まあ生きてれば問題無かろう、誘拐した女子供を自白させねば成らぬからな」


自白させる魔法が在るが、関わってもたぶん胸糞で終わるし関わらないどく。

暫くするともう一人の役人が、息をきらし帰って来て。


「盗賊引き取りに、お奉行様直々に来るそうです」

「お奉行様も今日は、コイツの調べで大変に成るだろうな」


白目を剥き気絶してる盗賊の五平を見て、もう一人の役人は溜め息を付きながら待つと、トムとアカツキが言う。


「お腹空いたよ」

「早くあの美味そうな、あの鰻ての食べたい」


それを聴いて役人のおっちゃんが言う。


「腹が減ってるのか、だが暫く掛かるぞ」

「「そんなぁ~」」


絶望するトムとアカツキに、さっき走ってた若い役人が言う。


「出前を頼みますか?」

「・・・・・・俺達も昼飯食いパクれてるからな」


そう言い若い役人の提案を受け入れると、関所の役人詰所らしきばしからまた若い役人が二人が来る。


「アイツらに出前を頼む様に言っとけ」

「分かりました、佐助さん」


若い役人は此方に来る役人に向かう前に、トムとアカツキは言う。


「僕は鰻てので」

「僕も鰻てので」

「私はカツ丼」


若い役人は言う。


「カツ丼てなんですか?」

「・・・・・・」


無いらしいので仕方なく。


「みたらし団子十人前」

「・・・・・・あの親父に頼むか・・・」


役人のおっちゃん佐助さん? は言う。


「ワシらでも滅多に鰻食えないのに・・・・・・」


そんな事は私は知らんよ、そして二時間お奉行とその一行がぞろぞろ来て、関所の中でどうやって捕まえたかとかを部下に聴取を書かせてた。

盗賊は出した端から殴り起こし、起きないのは縄に繋いで馬で来た役人が、馬で引き摺りながら街の中に戻って行き。

満腹のトムとアカツキは近くで寝てる、更に報酬は冒険者ギルドなる機関を通して払うらしい。


「ギルドにこの書状を出せば、報償は貰えるだろう・・・殿が更に忙しく成るが・・・」

「自白に時間掛かりそうですね、お奉行様」


佐助さんと言われてた、役人がお奉行にそう言うと疲れた顔で言う。


「舌を噛まれて自害されたら終わりだ、しかも余罪すら解明出来ずにな・・・・・・」


悪人捕まえたのに罪悪感を感じるのだが・・・・・・

仕方なくある提案をした。


「自白させる魔法が在りますが」

「誠か!」


お奉行さん顔近い、美少女でないムサイ男の顔わ要らないよ。


「あの大柄の男が自白させれば良いのですよね?」

「そうだ、出来るなら今やって欲しい、あとワシの元で・・・・・・」


何か勧誘して来たので。


「嫌です」

「即答とは手痛いな・・・」


何か痛い視線を複数感じたが無視、気にしたらお腹が痛く成る、ストレス用の胃薬探して無いし・・・・・・

魔法欄から自白魔法を選び放つと、白目を剥きながら話し始めると、拐った女達は違法媚薬で薬漬けにし死ぬまで犯して、死んだらその時の拠点近くに埋めたらしい。


子供は闇市場で売りさばき、他国か闇商人に幼い少年少女はその手の趣味の、闇市に売ったらしいが世界の何処に居るかわは知らないらしい。

知ってるのは闇ギルド位とか言ってるが、闇ギルドの大和神国の拠点が江戸と大坂おおざからしいに神戸らしい。


何か反社会的勢力みたいな、闇ギルドだな・・・

確か時代劇も大坂とか江戸の周辺に、盗賊の拠点とか在るんだよね・・・


奴らの拠点を全部吐かせ、この地を治める殿様が上様に報告して、拠点を壊滅と奪った金等を回収するらしい。

あと此処の姫を誘拐する依頼や、複数の依頼主も吐きお奉行は頭を抱え、更に他にも異国の身なりが良い冒険者の襲撃依頼もされてたらしい。


元何処かのアサシンギルドの生き残りは、身なりの良い冒険者を追ってたが、途中で海で安い船に乗って全員亡くなったが、追っ手た最後の一人が依頼し仲間に成ったらしい。


その最後のアサシンは、捕まえてるかは分からないが近々襲撃して、ターゲットを皆殺しにする気だったらしい。

女性も居るらしく、それは盗賊達が泣き叫び壊れるまで全員で犯して楽しむのだったらしい。


「何か頭と胃が痛いな・・・・・・」

「我々もです・・・・・・」


自白の内容が外道な内容も含まれており、口に出す事も躊躇ためらう内容も多々ある。

自白は数時間も話す盗賊の頭、夕方に私はお奉行に解放され関所は手形や、冒険者カードと言うアイテムを出さずに疲れた身体と精神で、街に入ると木造の家屋が広がり活気のある声と、夕食の香りが漂って来るが街頭は提灯ではなく、ガス街頭の様な明治や大正の様なレトロな雰囲気を出し、ガスとは思えない発光をし夜に備えて、通りを照らす。


私が入って来た場所は天竜大河の街の入り口の一つで、他にもさっき見た列車とかが出入りする他の関所や、洗馬塩方面の関所や佐久上方面関所等、諏訪岡湖と呼ばれる湖の地域には複数の関所が在るらしい。

あと日本ではあり得ない光景の山は在るし、大和富士て山は頂上が雲を突き抜けて居る。

トムとアカツキを連れ今日の宿を探すが、湯治客と参拝客で満室が多く湖畔通りを歩き、更に宿屋を探すが雑魚寝の宿は嫌なので、更に数十分歩き明日行く予定だった冒険者ギルド付近も探したが、他の国の冒険者だったりが泊まり満室で泊まれず。


鰻屋が沢山在りトムとアカツキは、ヨダレを口の端に光らせながら私を見る。

宿屋が先だ、途中に茶屋と鰻屋が在る通りを過ぎ、近くから騒がしい声がする。


「この鰻で今日もアルをお・と・こ・にしてあげるわ」

「黙れ破廉恥大魔王、食事が不味くなる!」

「何ですって! ヘクター」


何か色欲全開の人が居るらしいが・・・・・・


「私達の事も考えて発言なさいルーシー」

「そうですわ、ルーシーのせいで未だに目的の場所に着きませんわ」

「ルー姉・・・・・・もう僕を襲わないで・・・」

「─────ヘクターのせいで、アルに嫌われたじゃあない!」

「自分の行いの結果だろ、色魔大魔王!」

「さっきより悪く成ってるわよヘクター!」


一部冒険者は理解してるらしく、さっさと店の前を通過し大半の人々は騒がしい程度に去って行く。


「異世界物であるある自動通訳かな・・・・・・」

「それ無ければ無理でしょ普通」

「言葉の理解程旅に必要な能力は無いよ」


まだ在るぞ、飲料水が身体に合うかとか食べれる物かとか、色々在るぞ。

最悪温泉だけで後はキャンプ風に、キューブで一夜を過ごす手も有る。

途中神社に向かう参道を見て、誰かに呼ばれた様な気がして何となく行くと、大きな杉が何本も生えた神秘的な場所に出た。

更に不思議な現象は続く、参道から外れた方に更に感覚のまま行くと、狸? のお面をした巫女姿のおかっぱ姿の少女が、手招きし此方と歩いて行く。


「アレ絶体人間じゃあないよ」

「でも悪い気配はしないよ」


トムとアカツキがそう言う、私は何だかは分からないが付いて行くと、身軽に岩の階段を上る狸お面の巫女・・・・・・一応尻尾は無いが大きな赤と白のリボンが、やたらと印象深いが人では無さそうだが、狸に化かされて騙されては無いみたいだし付いて行く。


狸お面の巫女の後ろから付いて行った結果、蛍の様な物が飛び岩をくり貫いた様な温泉が何ヵ所も有る、不思議な場所に辿り着いた。


「ありがとう、狸のお面の巫女さん」

「お・・・・・・」


何か『お』と聞こえたが、何か慌てて何処かに帰って行った。


「今『おと』とか聞こえなかった?」

「僕は『さん』と聞こえた様な・・・・・・」


何か言いたげな二人に一言。


「私は地球では独身だったぞ」


何か怪しむトムとアカツキ、脱衣場らしき場所で脱ぎキューブから、お風呂セットを出して身体を洗ってトムとアカツキの身体も、猫用シャンプーで洗い洗い流してから三人で入ると。


「おぉ~! 疲れが抜けてゆく様な、不思議な感覚の温泉だ・・・・・・」

「身体が温泉に浮くよ・・・・・・」

「不思議な感覚だねぇ~」


何故かトムとアカツキは、耳にお湯が入らないしお湯に身体が浮いてるし、器用にも程が在るだろう。

キューブにはお酒が入って居て、トム達にはマタタビ酒を出すと夕食前なのに張り切り、呑む気満々でおつまみとかあったので、スルメは火で炙り皿に置きカニカマやカリカリも置いとく。

私は何故か入ってた、からあげ○ンの濃厚チーズ味やレモンやゆず胡椒とか入ってたが、クルミやナツ類が入ってた。


「それ頂戴」

「僕も!」


目敏くチーズ味を爪で指差す二人、仕方なく一人一つ渡した。


「頂きます!」

「頂きます、ご主人」


楊枝を器用に使い食べると・・・・・・


「熱々・・・美味い・・・熱々・・・」

「猫に熱いのはどうかと・・・・・・」


猫舌だが私も食べると・・・・・・・・・

コンビニと変わらない温かい、普通のから揚げだったが何故か涙目で睨む二人。


「普通の温かさだけど?」

「「嘘つけ!!」」


私の濃厚チーズ味を二人は食べると・・・・・・


「僕のと熱さ違う」

「そうだそうだ!」


試しにトムのとアカツキのを食べると、揚げたてを入れた様な熱さだった。


「・・・・・・持った感じ変わらないのにな・・・・・・」


更に食べるとアレ? と思う。


「上以外は普通だな・・・・・・」

「「え?」」


トムとアカツキも食べると、熱くないらしく食べてた。


「本当だ!」

「何なんだろ、僕らのだけ上の方だけ熱いなんて」


犯人は意外と知った者だが、それは三人が知る事は無い。


「仕切り直して温泉宴会だな」

「「賛成!」」


トムとアカツキは座りながら、から揚げを食べてコップに注いだマタタビ酒を飲み。


「ぷはぁ~」

「プハァ~」


微妙に違う二人のプハァ~にツボる。


「から揚げにほろ○いは反則だな・・・

ジントニックもなかなかだ、から揚げに酒は飽きるまで無限だな」


グラスを光る虫の光を眺めながら、もう夜空に成った空に向かい乾杯し、銀河妖精と言う名らしい虫が飛ぶのを眺めながら、から揚げを食べて更に酒を呑むが何か夜空に、白い点が見えた気がするが気のせいだよな・・・・・・


「ぐがぁ~」

「・・・むにゃむにゃ・・・」


いつの間にか二人は寝てた、仕方なく全身を拭き何回か試行錯誤して毛が乾く、熱風の魔法を制御出来たらしくドライヤーの様に、トム達を乾かし近くにちぐらを出して寝かせた。


トム達の散らかしたのを片付け、他の温泉にも漬かる。

不思議なブルーの温泉に、ハチミツ色の温泉や黄金にお湯が輝く温泉、黄緑の何かバイオ液的な感じの温泉に入り、聴取とかの疲れが癒されるが何か身体が少し軽い気がする。


「私も入って良いかしら?」


私は微妙にほろ酔いだったが、女性の声だけは覚えてたがこのあとの記憶は無い、何か記憶を消されたかの様に真っ白だ。


目が覚めると何故かキューブの中らしく、昨日のキューブの何処でも家の天井に、何故温泉に入ってたのに布団でしかも着替えて寝てたのか分からない。

何か左手に何か小さくも良い感触がする、ふと左手を見るとそこには知らない女性が居た・・・

しかも狐耳の黒髪美女・・・・・・金髪のお約束ではないが、此は此で・・・・・・


プニプニ・・・・・・


 「アァ〜ン!」

「夢で無いのか・・・・・・」


 もみもみ


「はぁ~ん!!」


とりあえず布団から出て、着替えてメシを食ってから考えよう・・・・・・

二日酔いの頭痛は全く無いのに、何故こうなったか意味が分からない・・・・・・

左手の感触は素晴らしかった・・・・・・小さいが・・・



◆◆◆


男が部屋を出たのを確認し、記憶を消したのは成功したみたいだ。

此で私が・・・・・・めば、特殊な異世界人との・・・・・はこの地域の平和に繋がる。

操ったとは言え昨日は激しかった・・・・・・


「何としても私は・・・・・・」


私は急ぎ神界に帰り、大和様に怒られたが何とか私の企ては、成功した・・・・・・はず。


◇◇◇


納豆ご飯と即席味噌汁の朝飯を食べ終え、部屋に戻ると布団しかない、アレは幻覚だったのだろうか?

トムとアカツキを探し回ると、外のちぐらでまだ寝てたが二日酔いらしく、唸りながらちぐらから出て二日酔いの洗練を受けて居た。


「おはよう・・・イタタタタ」

「おはよう・・・・・・ヒギャァー」


自分の声に二日酔いのダメージを受ける二人。


「全く困った二人だ」


何か怪しい黄緑の温泉に二人を入れたらあら不思議、二人は猫の姿からデカイ人間サイズの猫に成った・・・・・・

普通外見とか変わるだろうよ、何故か二日酔いも治まりシャキンとし、二人は魔法を簡単に使い全身を乾かした。

私は試行錯誤して温風にしたのに、二人はあっさり熱風を温風に変え空中に手入れ、首にネクタイをして何かのポーズをしたが意味がわからん・・・・・・


「何がしたいんだ?」


眼を光らせ二人は言う。


「ご主人のボディーガード」

「ご主人の用心棒」


理由バラバラなんだが・・・・・・


トムはベルトを出して銃らしきのを、ベルトのホルダーに差し込みバズーカを担ぎやる気満々でサングラスをし、アカツキは背中に機関銃を背負い、ランチャーやショットガンを肩に担ぎ装備する、今にも某映画のBGMが流れてマフィアに誘拐された、娘を助けに行きそうだ・・・・・・


「お前ら何処の戦場に行く気だ?」


まあ行くんなら悪いハゲジジイと、独裁豚共と独裁党の無能政治家を駆逐して欲しいな・・・地球の。

トムとアカツキは不思議そうな顔で、真面目に答える。


「ご主人に立ち塞がる全ての敵」

「ご主人に立ち塞がる雑魚を含めた、全ての敵」


イヤ・・・武器がオーバーテクノロジーだから、接近する脳筋には有効だし魔法を使うタイムラグに有効だが、色々後が面倒だから止めろ。


「少し話し合おうかお前ら」

「「何か怒ってるよ?」」


色々と言うと仕方ないと元のサイズに戻り、誰も居ないダンジョンや沢山モンスター退治の時だけ、火器の使用を許可した、大抵目立つ事は良くない人達を引き寄せる、面倒な王様や姫とか頭のおかしい女とか・・・・・・

余り人が居ない場所なら、人間サイズの姿を許可したがそれはモンスターと戦う時と、誰も居ない場での食事の時にしたが後に、精霊のケットシーの存在を知ると解除するが、この時の私にそんな事は知らないに決まってる。


「さて出掛けるぞ」

「まだ僕は朝ごはん食べてない」

「僕もだよ」


・・・・・・知らんがなぁ~

カリカリの小袋を渡し、チーズ味と懐石マグロとカツオを渡したら、何故かチーズ味を取り合う二人。

仕方ないので懐石を仕舞い、チーズ味をもう一つ出すと何故か白い目で見られた・・・・・・


「さて温泉巡りに行こうか」

「僕は鰻」

「僕も鰻」


食い気共めぇ~

来た道が変わって居て神社を昼前にやっと出て、トム達に鰻屋で鰻を食べれるかと聞かれた、結果だけ言おう・・・普通に食べれた、何故か『精霊様じゃ!』と拝まれてた。

あと色々鰻屋の人や町の人の話だと、人間の大きさや牛の大きさの猫の精霊が普通に居るらしい、あと猫耳をした猫人も居るらしい。

情報を手に入れ何故かケットシーに、変幻だかは分からないがトム達に人目の無い場所で、さっきの姿を許して数十万アイリスの小遣いを渡し私は冒険者ギルドと温泉に。

トムとアカツキは鰻屋の食べ歩きをするらしい、あと何故かケットシー姿は食欲が増しまだまだ食べれるらしい。


「数日は滞在するから、各個人の責任で過ごせよ」

「「・・・・・・え!?」」


何故に『え!?』なんだ? 沢山小遣いやっただろ?


「それ数日分だから足りなくなったら、私を探せ」

「「一日で無くなりそうだけど」」


どんだけ鰻屋を回る気だよ、一応は言っとく。


「だから自己責任でと言っただろ、数十万も普通は一日では無くならんぞ、博打とか変な詐欺に遭遇しない限り・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」


二人して何か言いたげだ、そもそも鰻を沢山食べれる様に成ったからって、猫の胃袋と人間サイズの胃袋の差が出ただけだと思うから、無限に食べれる気に成ってると思う二人だが、腹を壊しても私は知らない。


「お腹の加減考えて食べろよ」

「「?」」


ダメだ・・・本気で無限に食べれると思ってそうだ。

キョトンとした顔で二人は言う。


「お腹の加減?」

「無限に食べれると思うけど?」


ダメだこの二人、まあ自己責任とは言ったし大丈夫だろう。


「じゃあ私はギルドに行くよ」

「本当に無限に食べれるのに・・・」

「うんうん、食べれるのにね」


二人と別れギルドに向かい、女神様が作ったらしき免許証みたいな鉄? のカードを、戦闘服の胸ポケットに入れ昨日見付けた冒険者ギルドを目指す。


ギルドに向かう途中の茶屋に寄る、近くの場所に座ると割烹着の小さなポニーテールの女性が現れ。


「いらっしゃいませ、ご注文は御決まりですか?」


ざっと見て注文する、まだ昼は食べて無いし昨日のみたらし団子は、大丈夫だったしそれに絶品だったし。


「みたらし団子四人前とお茶」

「みたらし団子四人前ですね、少々御待ち下さい」


え? お茶は?


背の小さい女性は店の奥に行き、『みたらし団子四人前』と言って暫くしてから、お盆にお茶を持って現れた。


「緑茶です、みたらし団子は少々御待ちください」


お茶は無料らしい、あと茶柱が3本立って居るし良いことが起きるのだろうか?


「こんにちは、咲ちゃんお饅頭と大福を食べに来たよ」

「撫子様、何でまた城を抜け出してまた食べに来てるのですか!」


声の主を見るとふわりとした腰まで伸びた黒髪に、巫女装束姿をした黒髪美少女が居たが、この巫女装束の美少女は高貴な人物らしく、店員の小さい身長の女性があたふたして居た。


「同級生なんだから、様は無し何だよ」

「撫子様は姫様ですよ!」

「私は跡継ぎではないし、恋愛は自由だから咲ちゃんと同じだよ、家はこの地域の大名でも私は私だから」

「でも・・・・・・」


姫でも色々居るんだな・・・・・・大抵、家の権威振りかざし敵を作るか、権威と知能で自分の身を守る仲間を増やすか、良き隣人を増やしコネクションを増やし、良好な人間関係を構築するかだろう・・・たまに、下道ややらかしは在るかもだが。


「撫子嬢ちゃん、また来たのかい」


店主らしき爺さんが店の奥から、みたらし団子を持って現れた。


「おじちゃん、また来たよ」

「此で男が居たら安心できるのだがね・・・・・・」

「それは不敬になりませんか?」


慌てるポニーテールちんまい店員、だが本人の撫子て姫は言う。


「たまにイケメンや家臣から求婚されるけど、私より地位とか透けて見えるんだよね・・・・・・」

「仕方ないのですよ、家に生まれた運命さだめでしょう」

「私の話は無視ですか!」


やれやれとちんまい店員の咲て女性を、二人は少し見てから話を再びする。


「運命でも私は私を見てくれる男性が良いんだよ」

「爺が死ぬ前には出会って下さいね」

「じゃあ長生きしてね」

「さて、お客さんみたらし団子御待ち」


私にみたらし団子を渡し、店主は店の奥に逃げて行った。


「まったく長生きしてねて言うと、都合が悪い顔して逃げるんだから」

「しくしく・・・・・・」


無視されて店の端で膝を抱える、ちんまい咲店員さん。

みたらし団子を一つ取り口に運ぶと、地球では味わった事無いあまじょっぱいタレに、モチモチふわふわで醤油の良い香りがし病み付きになるが、昨日食べたみたらし団子に似てる気がするが、出来立てだかは分からないが、昨日のより絶品だと思う。


「お茶おわり」

「・・・グッスン・・・少々御待ちお」


店の前を歩く人は撫子姫に手を振ったり、挨拶をして去る人やたまに俺様系な人が来ては、恥ずかしいポエムを口にしては玉砕して居た。


たまにフラれ頭にきて、剣に手を掛ける者が居たが、近くからお役人らしき人が現れてお持ち帰りされていた。

山に成った饅頭は消え、紅白大福が息を吸うように消えてゆく。


「店員さん、みたらし団子おかわり」

「また四人前ですか?」


またとは心外である、再び頼んでるだけだ・・・

四人前の皿が数枚在るが、此はここのオヤジのみたらし団子が美味いから仕方ないのだ。


「なかなか食べますね、貴方も」

「いえいえ、お嬢さん程では在りませんよ」


何か稲妻の様な感覚が今過ぎた様な・・・・・・

撫子姫は笑顔だが眼が笑ってない・・・・・・


「私より食べてますよ」


笑ってない眼でそう反撃する。


「いやいや、お嬢さん程息を吸う様に食べてませんよ」


何故か私は売り言葉に買い言葉を使ってしまったが・・・


「それは貴方の方では?」


まあ落ち着こう、私より若い娘の戯れ言だし、大人しく聞かなかった事にして美味しいみたらし団子を堪能しよう。


「やはりみたらし団子が一番だな」

「大福やお饅頭の方が美味しいよ」


落ち着こう大人の対応・・・対応・・・


「何であの二人は食べ物で、争ってるの?」


咲店員の一言はスルーする。


「咲ちゃん」

「ひゃい!」


再び眼が笑ってない状態で、咲店員に見て言う撫子姫。


「争って無いよ、お饅頭と大福が一番美味しいてこの人に言ってただけだよ」


喧嘩腰で言ってるから意味はないよ。


「ごめんなさい、だから不敬で私を裁かないでぇ~」


眼が笑ってない状態で咲店員に、撫子姫は聞く。


「・・・・・・私そんな事すると思う?」

「ひぃー!!」


ビビる咲店員、可哀想に・・・・・・


「そんな事しないよ」


悲鳴を聞いて悲しそうな顔で、撫子姫はそう言う。


「眼が笑ってない状態で身分の高い人が言ったら、そりゃあ普通の人やビビりの人間には怖いだろうよ」


涙眼で頷く咲店員、何故か私の背後に隠れるが私を自分を守る盾にするな!


「そうなの咲ちゃん?」


後ろで頷いてるらしき咲店員、更に悲しい顔をする撫子姫に一言だけ言う人が現れた。


「此は姫様また公務サボって、お気楽に食べてるのかい?

ワシらが払った税金で良くも沢山食えるもんだね、色々な意味で感心するよ・・・税金の無駄遣いだね」


嫌みたらしく言う婆さんだが、確かにとも思った。


「・・・・・・」

「またあの婆さん、正論だが言い過ぎだろう」

「でも殿が民から集めた税だし、言われても仕方ないけど撫子は優しいお方だし・・・それに、民の話を聴いてくれる姫だしな、それに他愛ない話も聞いてくれるし」


ギッと話をする人を、イジワルそうな婆さんは睨み去る。


「お代を置いて行くよ・・・・・・」


小判を一枚置いて立ち上がる撫子姫に、一応声を掛ける。


「そんなに落ち込むなら、稼いだ金で食べれば良いだろう」


何故か驚かれたが、直ぐに顔が曇る。


「私は魔法すら使えないんだよ・・・・・・」


咲店員を見ると、何とも微妙な顔をしてた。


「アレは魔法が使えないより、属性が分からないてだけな様な・・・・・・遠くから見た感じだけど・・・」


そんな小さな声が聞こえたので、何かモヤモヤするのでアイリス紙幣を適当に渡して、撫子姫の手を握りキューブで適当な場所をピックアップし、ギルドに寄ってから行く事にした。


「・・・・・・強引だけど何か嬉しいんだよ・・・」


ギルドに着き中に入ると、何かお役所みたいな雰囲気と和洋折衷の感じがした、女性の服装は袴と着物の明治・大正風な服装に男性は、何故か黒いベストにリクルートスーツのパンツを履いて、色々な色のネクタイをしていた。


「いら・・・・・・」


受付嬢らしき人が固まる、まあ私が手を引いてる人物に絶句してるのだろう、掲示板らしき場所では全身鎧(スーツ)姿の騎士を従え、金髪と銀髪の中学生位の子が二人居て、女性のスーツ騎士が少年に『今日も一緒に寝ましょうね』とか、真昼からお盛んな事を言って居た。

鎧の肩には国か家紋らしき刻印が在り、盾に剣が二振りクロスした紋章に、盾の上で羽ばたく鷲がらしきのが刻まれているが、貴族だかの娯楽旅の護衛とは大変そうだなと思った。


「さて昨日の報酬でも貰うか」

「報酬?」


撫子姫に一応言う。


「此処に来る前に盗賊を捕まえて、昨日お役人に渡したんだよ」


それを聞いて撫子姫に言われる。


「貴方だったの? お陰で、お父様の仕事が増えたんだよ」

「大悪党だったみたいだね」

「・・・・・・とんでもない大悪党だよ、あの悪人達は・・・私も危なかったらしいし」


まあ姫だしそうかもね。

受付嬢らしき人に向かい。


「昨日の盗賊の報酬を受取に来ました、書状はこれです」


書状を渡すと青い顔して、受付嬢らしき女性は奥のギルドマスターと書かれた部屋に行った。


「結構な金額だと思うよ、お父様が疲れた顔して家臣に賞金覚え書き渡して、深い溜め息を何度もしてたし」


そんな事を言われても困るのだが、受付嬢らしき人が部屋から出ると私は受付嬢らしき人に連れられ、撫子姫と共にギルドマスターの部屋に入った。


「お前さんか、大金の・・・・・・何で、撫子姫まで居るんだ?」


ガチムキの頭皮にキズがあり、生えないだろうスキンヘッド頭をカキながら、ギルマスらしきハゲは言う。


「色々在りましてねハゲマ・・・責任者の方」

「・・・・・・今ハゲマスて言わなかったか?」


怖い形相で睨むハゲマス。


「気のせいですよ、冒険者ギルドの責任者の方」

「怪しいな・・・・・・」

「何か海坊主て見た目だよね」


撫子姫が言うとギルマスは言う。


「姫・・・」

「なに?」


溜め息をして海坊主ギルマスは言う。


「海坊主は古傷が疼くのでやめて下さい・・・・・・」

「ごめんなさい、海坊主さん」

「姫・・・わざとではないですよね?」


明後日の方を向く撫子姫に、溜め息をする海坊主ギルマス。


「困った姫だな・・・」

「そんな事より、スキンヘッドギルマス報酬を下さい」

「スキンヘッド言うな!」


何故か私だけ睨まれた。


「報酬は世界共通通貨で構わないなら、冒険者カードを提出してくれ、入金するから」


冒険者カードを渡すと変な顔をされた。


「盗賊倒したのに実績は無しか、しかも実績エンブレム無いのにB級冒険者とは不思議だな、しかもB以上は実績在ってもランク上がらないし、勇者や英雄の白金カードでも無いし異世界人が必ず発行される、虹色カードでも無いし初めて見るカードだしな」


女神様から貰ったカードですから。


「まあ冒険者カードだし、偽造なら入金出来ないから判るしな」


受付嬢らしき女性にカードを渡し、スキンヘッドギルマスは言う。


「お陰で昨日出す予定だった依頼が消えて、良かった様なまあ・・・盗賊が原因だから、調査依頼は下手すると犠牲者が出てたかも知れんから、礼を言うぞありがとよ兄ちゃん」


何だか知らないが人助けも? したらしい、撫子姫以外でも。


「殿からと関白様からも報酬が出てる、当分遊んで暮らせる金額だが、遊郭に行くと数日で無くなるぞ」


姫が居るのだが、その下ネタ良いのか?


「海坊主さん、私が居ること忘れてない?」


近くで撫子姫がハゲマスを睨むと。


「ハハハァー忘れてたぜ」


わざとらしい笑いをし言うハゲマス、二人の視線の間に何かのスパイクの閃光が弾ける、何だかなぁ~。

無事入金されたらしき戻って来た、受付嬢らしき女性は冒険者カードをハゲマスに渡す。


「終わりました」

「ご苦労様、受付に戻ってくれ」

「分かりました、お茶はご自分で淹れて下さいね」


そう言い受付嬢だった女性は退室して行った。


「客が居ても茶は出さんよ」


別にハゲマスの淹れた茶は飲みたくないしな。


「茶屋のお茶の方が美味しいから、要らないんだよ」


ハゲマスはスルーして言う。


「このポンコツ姫を連れて駆け落ちか?」

「私はポンコツじゃあ無いんだよ、海坊主さん」


この二人めんどくさい・・・


「魔法の属性が分からないらしいので、何処かで魔法を使ってどうして魔法が発動しないか見てみようと」


変な顔をして・・・・・・まあ元々変な顔だが、ハゲマスに言うと。


「属性が分からないだと! それで、学校卒業出来たて不思議だな・・・咲と同級生なのに、まあ今日はバイトに来て無いが・・・」


さっきの店員は撫子姫の同級生らしい。


「姫だからって魔法が必須ではないんだよ」

「俺は水が得意だけどな」


あぁ~海坊主にピッタリな得意属性だな。


「見た目以外も海坊主だね」

「うるさいぞ姫」


苦々しい顔で言うハゲマスに、ニコニコする撫子姫・・・ポンコツと言われたお返しに満足したらしい。


「さて行こうか、姫さん」

「普通に撫子て呼んで」


ハードル高いのだが・・・


「置いて行くよ姫さん」

「むぅ~」


頬を膨らませて可愛い仕草でも、私は高いハードルに挑む気はない、そして退室するとまだ銀髪と金髪ロリ二人が居た。


銀髪ロリと金髪ロリ二人は大体155前後の身長、顔は可愛いが撫子姫に似た空気が、銀髪ロリから感じるのは何故だろうか?

二人共に顔が整ってるし、普通の令嬢な気がしない美しさだが、ロリにしてはニーソを履いてるが綺麗な曲線美の足に、絶対領域の魅力に持って行かれそう。


銀髪ロリはシルクの様なオリハルコン糸の、白いワンピースミニスカに白いベレー帽と普通の外套を手持ち、白いニーソにロングブーツに絶対領域にはガーターベルトが見える。

金髪ロリは水色のトンガリハットに神官らしくないが、法衣ポイうす水色の装備にタリスマンらしき腕輪とペンダント、トンガリハットにも色とりどりの、タリスマンらしき宝石が有るが此方もミニスカで、銀髪ロリと同じく白いニーソとロングブーツにガーターベルトと、見た目に反する服装をしてた。


長い赤い髪の騎士が、いつの間にか一人増えてるが女性らしく、何かもう一人の女性騎士に説教をしてる様な・・・


「・・・・・・親戚なのに、貴女は本当本能のままねルーシー」

「エルザお姉様・・・だから落ち着いて、私が旅のお金を寝た男に盗られても、エルザお姉様が来たから・・・・・・」

「ルーシー!!」

「ヒィー!!」


怒気と怒りの炎がエルザと呼ばれた、女性騎士から立ち上る。


「私はひ・・・ルーシエお嬢様とエリーお嬢様の、ご両親から旅費と騎士団団長として、ルーシーの騎士解任の辞令と内務の転職強制書を渡しに来ました、あとアル・・・」


少年がピンと背筋を伸ばし待つ。


「この国のこのギルドから、ギルド本部経由で急ぎで国に報告が在り、昨日アサシンギルドの残党が何故か捕まったらしいからそいつの輸送を、私が乗って来た緊急時の飛空艇で、ルーシーと移送しなさいとの王命令です」

「了解しましたエルザ様」


昨日捕まえた中に、そんなのが居たのかな?


「あとお嬢様達」

「何でしょうエルザ団長」

「何でしょうエルザ様」


何かにビビるロリ二人。


「何故に早く資金が無いと、本国に言わなかったかのかしら?」


二人は男性騎士を見ると男性騎士は言う。


「うるさいバーンが来ると思って、言わなかったかと普通に言えば良いのに」

「「アレは騎士としては頼りに成るけど、強い相手が居ると腕試しするし声が全力過ぎてウザイ」」


エルザて女性騎士は頭が痛いと、兜に手を当て何かを思い出す様に項垂れた姿勢に成って行く。


「バーンは騎士としても内務も出来るけど、熱血馬鹿なのは認めますが他にも在りますよね?」


ギクッとするロリ二人、何かを察したロリの仲間達。


「縁談が嫌なら私の様に、ダーリンを捕まえる事ですね。

ねぇダーリン」

「此処でダーリンと言うなエルザ!」


ジト目で男性騎士を睨むロリ二人、勝ち誇りロリを見るエルザと呼ばれた女騎士、だがロリから反撃を受ける。


「ヘクターのプロポーズを、何回も無下にしてたのに良くのろけれますね」

「ヘクターは良く我慢して、何年も恋人で居ましたね・・・」

「まあ、たまに別れようかなとは思う時も在りましたが」


それを聞いて、エルザと呼ばれた女騎士は膝を付く。


「まあそれでもエルザは、ルーシーとテルミナから受けた、私の心の傷を癒してくれましたから・・・初恋の傷心傷を・・・」


ヘクターと呼ばれた騎士の言葉に、銀髪ロリが待ったを掛ける。


「親戚だから身内の後始末に来たのよ、そうでしょ前にルーシーが言ってましたわよ」


エルザ騎士は銀髪ロリに言う。


「それ付き合う前の話しです、ルーシエお嬢様」


一人逃げようと足音を消しながら、去ろうとしてたが。


「逃げても無駄よルーシー、貴女色々やらかしたから王様から監視付きに成ったから、あと強制でバーンとアルと結婚は王様命令だから絶対よ」

「アルは良いけどバーンは嫌ぁ~!!」

「僕の意思は無しですか・・・」


話し終えたらしきタイミングで、同じ鎧の騎士がぞろぞろ入って来て、ルーシーて女騎士とアルて金髪少年が連れて行かれた、そして部下らしき騎士が敬礼し話す。


「団長、三人の対象を確保完了しました」

「ルーシーとアサシンギルドの残党は、必ず逃がさずに城まで移送せよ」

「了解しました団長」


部下らしき騎士が急ぎギルドから出て行った、何だか分からないがあのルーシーて騎士も、何だか知らないが犯罪者と同じ対象だったみたいだ・・・まあ、旅費盗まれて反省無しでは仕方ないか・・・


「何か外国の人は言葉は分からないけど、大変な修羅場に合った気がするんだよ」


確かに修羅場だったが、それより撫子姫は何故に魔法が使えないかが優先だ、私は撫子姫の手を引き人気の少ない湖岸に来た。


「魔法が使えない理由て分かる?」


一応聞いてみたら、意外な答えが。


「勉強とかは皆と同じなんだけど、魔法の授業だけは皆とは隔離されて勉強させられたんだよ・・・」


続けて撫子姫は言う。


「しかも外部講師で魔法の構成を口で言うだけで、実際にその外部講師が魔法の使い方の実技は受けて無いんだよ。

しかも私にいきなり魔法を使えとか、何故理論を理解してないとか罵倒して来るんだよ」


私は思った、使えない講師に当たったなと、理論畑で実際にどんな魔法か実演しないとか、普通に講師として駄目だろう。

自分の魔法を知るのにも良いし、撫子姫と魔法の勉強をするか、確か昨日熱風を制御するに身体から手先に向かい流れるエネルギーみたいのを感じたから、昨日の感覚を糧に魔法欄の魔法を試す。


「先ずは・・・この蛍火を試そう」

「蛍火を試す?」


指先に集中し魔法名を唱える。


「蛍火!」


指先に蛍の光の様に点滅する光が現れた。


「わぁ~凄い、此が魔法」

「撫子姫も」

「今のを頭に浮かべて・・・・・・」


撫子姫の指先に光が集まり・・・


「蛍火なんだよ!」


何故か光は消えた・・・


「たぶん『なんだよ』は余分だったみたいだね」

「嘘!」


めげずに私がしたのと同じにして、指先に再び光が集まる。


「蛍火!」


私より大きい親指位の蛍火が、点滅してた。


「出来たヨォ~」

「やったね」


手を広げハイタッチして撫子姫の、初めての魔法は成功した。


「魔法成功すると、何か気持ち良いね」


そう微笑みながら撫子姫は言う、私はもう暫く撫子姫の魔法の手伝いをする事にした。



ルーシエ「再び登場ですわ」

エリー「ヒロイン枠に何故入って無いの、作者許しませんわ!」

ルーシー「この話しでは私は結婚するらしいけど、何で旦那の一人がバーンなのよぉーーー!!」

ヘクター「うるさいぞ淫魔大魔王!」

ルーシー「また変なあだ名を付けないでヘクター!!」

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