女神イーリス参上
僕達は頭が蟻に身体がカマキリの巨大な赤い虫モンスターと対峙する、近くにはあのめんどくさがりのエルフの死体? が転がってる。
「ルリエが知ったら泣くだろうな・・・生きてれば」
「だな・・・生きてれば」
「ビックボインエルフお姉ちゃんキタァー!!!」
「早く助けないのですか?」
ルーカスのテンションが異常だ! 何が良いのか分からないが、まあ人それぞれだよね・・・・・・知らんが。
敵はレッドアントカイザーでまだ下の方のモンスターらしいが、鎌腕や剣腕はなかなか厄介そうだ。
「身体硬いらしいから、間接部を狙えよ・・・まあ父が昔戦った方法だけど」
「「・・・・・・」」
確かめながらの予定だったけど、間接部が弱点ならてなかなか斬れない気がするが、氷とか弱点な気がする・・・虫だし・・・あの刀か剣なら斬れるかな? だが、試してみたい闇魔法も有るから試すかな・・・
「深淵の夜の暗さより尚暗き闇よ・・・・・・神々の魂すら凍てつく冥府の刃よ・・・」
構成する魔力から冷気が溢れ出ると、レッドアーリーカイザーは後ろに一歩引き警戒する、モンスターの野性的な勘が危険と教えてるのだろうか?
「漆黒の剣と成れ・・・・・・深淵冥斬!!」
黒き深淵の刃が構成し黒き深淵色した、魔法の剣から黒い氷の粒子が舞う。
「グラビティドライブ!」
魔法が脳と神経にリンクするが、リンクし繋がる時に何か神経がゾワゾワするのが難点だな、エーテルドライブブーツで浮遊し刃を構え周りに重力のフィールドが展開し、敵に向かい加速し首の関節に払い抜け斬りを一撃で放つと、斬った場所から氷り斬れた蟻頭が綺麗に切れ地面に落ちる。
「本番で上手く行くと思わなかった」
「・・・・・・レオンは気行き当たりばったりだな」
「・・・・・・何で二人は寒くないのすか?」
「私も寒さに慣れてる筈なのに、寒いですよその魔法」
ルーカスとルーナが寒そうにしてるので、魔法を解除し珍しいモンスターをまた一つ手に入れた、まああのギルマスが払えるかは分からないが。
「で? どうする?」
助けたは良いが、このバインバインエルフのローズはどうするか考えてると、マイケルがルーカスを見て言う。
「ルーカス、ルリエの所に運んでやれよ・・・まあ、ルリエが生きてたらな・・・自爆死乙してなければな」
「・・・・・・何か僕を扱い易い便利な奴と思って無いですよね?」
マイケルはルーカスに言う。
「便利なのは、ルーカスのスキルだけどな」
「確かになマイケル」
「回数制限在るスキルですから、ホイホイと使いたく無いですよ」
「「じゃあルーナと此処で留守番か、ルーナをお供に送り届けるか選べ」」
ルーナが僕達に言う。
「私はルーカスさんの監視役ですか?」
「頼んだよ、寝込み襲わないか」
「さっきのテンション異常だったからな」
「・・・・・・」
何も言えないルーカスは、渋々て感じで回復魔法を使いローズさんの胸を凝視しながらお姫様抱っこし、地面が湿ってたし何か匂うがルーカスは何か旅立ってたがルーナにチョップを、頭に喰らうと正気に戻ったが不安がややアップしたのは言うまでも無い、ルーカスがスキルを使い一瞬で姿を消し向かったので此方も近くの巨大な縦穴? に、入って行くと斜めに下る穴に警戒しながら進み下りた先には、カマキリモンスターのマンティスや蟻頭のレッドアーリーカイザーや、レッドアーリーガード等数体死体やら生きたエルフや美女やイケメンを運んでたが、死体のほとんどは何故かノースリーブの野郎だらけなのは何故だろうか?
「行くかねマイケル」
「暴れてやるぜ!」
「俺もやってやるか」
いつの間にか居たドランはドラゴンデストロイヤーを軽く持ち、見た事無いモンスターにワクワクしてるのか不敵な笑みをし、そして勝手に向かって行った。
「オラァー!」
「流石ドラゴン・・・血の気が多いな」
「まあ剣弾かれてるが、俺達の剣はどうなんだろうな?」
そう言いながらマイケルは剣を鞘から抜き、軽くマンティスの胴体を撫で斬るとあっさり胴体を切り落とすが、切れ味予想外過ぎる。
「・・・・・・さっきの、魔法使わずに倒せたかもな・・・」
「次はおまえだぁー!!」
レッドアーリーカイザーに向かいまた胴体を撫で斬るが、斬る時に今度は少し抵抗が有ったが渾身の力で切り裂いたみたいだ、まあ力業だねマイケル。
「何で俺の剣は斬れないんだ?」
「武器の質が違うからだろうね」
ドランに言いながら、僕も刀を抜き腹に力を入れ神速を使い向かうとレッド達が敵意を剥き出しにして、唯一の手らしき部分に捕まえてたエルフ達を地に置き剣腕や、槍の様な腕に斧の様な腕で振り上げやって来るがドランは・・・
「遅いだよー!」
グーパンで弾き飛ばして居たが。
「オラァー!!」
蟻顔をぶん殴るドラン・・・流石ドラゴン、グーパン一撃で顔を吹っ飛ばして居た・・・
最初からドランは肉弾戦で良かったのかもね、ドランは顔を狙い殴り一撃で沈め沈まないのは地面に食い込んでも殴り、動かなく成ってから近くの敵に向かい再び殴り倒すを繰り返すドラン、普通に一人で生きて行けるのでは? そもそも途中で仲間と別れる事も出来る、それは仲間にしたモンスターにもよるらしいが仲間からリリース出来るが、ドランや神龍は可能だが・・・そう言ば何かを忘れてる気がする・・・・・・
マイケルは剣を伸ばし首に突き刺し倒してたが、普通にあの剣でも突き刺せるのだなと思った、広い巨大な洞窟よりトンネルはまだ先は長く嫌な死臭がする、倒れてるエルフ達は何かの毒で死んでは無いが緩やかに死に向かって居た、しかも一部のエルフや人間は死んでるが腐食せずに鮮度が保たれてるので、生き物を腐食しない毒らしいが魔法で毒を解除しても、助けられるか分からないがさっきのローズは毒の症状は無かったと思う、猫屋で1000万アイリスする生き物も運べる異次元ゲートと言う球体を買い、死体はキューブに入れまだ息のある者は異次元ゲートの球体に入れたが、この異次元ゲートは時間停止した異次元空間らしく、どんな状態でも良くも悪くも成らないらしいが一点しかお試しで売って無かったが、新鮮な魚を異次元ゲートに入れとけば鮮度抜群だが鮮魚運搬にも使えそうだな、まあそんな依頼は無いだろうが。
「まだ先は長そうだな大将」
「僕はタイショウて名前ではない」
「そんなコントは後にしろよ」
コントは分からんがマイケルとドランと先に進むと白い羽蟻が居た、一回り小さい体だが巨大なモンスターには変わらない、運搬役らしくエルフや人間を8本の黒い手で運んでたがこの白い羽蟻が、肉体の腐食を抑える毒を持つモンスターらしくステータス見ると、ホアイトタームと出てたが呪いの痺れ邪魔法に、肉体を腐食しない体毛毒針や手仕込み毒針を肉体に刺すらしいが、魔法で肉体を痺毒で動けなくさせ対象の時を停めて腐食を抑える、時と邪の合成術魔法を使ってるらしいが初めて聞く魔法だが、他にも虫魔法と言う謎の魔法が有るがこの白い羽蟻しか使えないらしいが、魔法と運搬特化の働き蟻の部類らしいが周りには熊位の大きさで六本腕に一本スコップやツルハシ持った、戦闘蟻が居るがドランの威圧に逃げ腰だが、この4つの羽を持つ羽蟻モンスターは赤い奴やホアイトタームとは違う部類のモンスターらしいが、どうやらおこぼれの人間を食べに来たらしい。
「少しは歯応え・・・」
ドランがホアイトターム殴るとあっさり白い液体撒き散らし粉砕した、どうやら赤い奴とは違って肉体は虫モンスターの蟻モンスターと変わらないらしい、一般的に鋼鉄位の堅さの蟻モンスター位みたいだ、まあそこに居るのだけど鋼鉄の様な堅さには見えない。
それでも普通の鋼鉄の武器の冒険者からすると、まだ強敵の部類だけどオリハルコン武器はお金さえ払えば誰でも買えるが、魔法宝石が含まれてたり嵌め込まれたりエーテル魔石の粉末が含まれてる武器は、普通には買えない・・・・・・普通に安くてもエーテルオリハルコンナイフでも、一本80万アイリスするからだしそもそも冒険者ギルドが昔世界中に展開した、竜月と言う月とドラゴンの武器屋の看板が有る店しか扱って無いが、作ってる国や場所は秘匿らしく公開されて無いが、冒険者ギルドが担保金を出して売ってくれるがそれは冒険者ランクD以上が条件らしい。
金持ちや裏流通は禁じられてるし、無印の武器が見っかると職人全てに重課税と軽い気持ちで仕出かした職人は、家族全員終身鉱山働きらしいが何故僕はそんな知識知ってるのだろうか?
「あらよっと!」
マイケルが戦闘蟻を倒すがグリーンの体液で剣が何か汚い、マイケルもそう思ったらしく体液を払い体液を避けながら戦闘蟻を倒して行くが、そこらに乱雑に置かれたエルフや人は体液まみれに成って居たがマイケルやドランは、見て見ぬふりをし倒して居た。
「酷い奴等だ・・・・・・さて回収と」
体液を洗い流す暇は無いので異次元ゲートに回収する、全員瀕死状態で綱渡りの生命力状態だが解毒しても複雑他の腐食解毒や絡み合う呪い解除は不可能。
「・・・・・・」
「? 今何かを感じた気がするが、周りにはドランとマイケルとモンスターしか居ないし、何だ? 今の気配と何か聴こえた気がしたのは?」
何か薄気味悪いがまだ倒れてる、獣人? や人を回収しマイケルとドランを追う。
》
「ヨイッシ・・・・・・アレ? 誰も居ない、私の活躍の気配がしたから大義名分で来たのに・・・」
私は逃さない、美味しそうなお食事におやつに飲み物・・・誰も崇めてくれないし、もう神様よりあの人間達・・・・・・まあドラゴン? に普通ではない猫人に、やはり普通ではない人間の姿をした者・・・神では無いけど人間の気配が無い肉体と、魂は人間だけど違う世界の魂・・・・・・地球と他の星とこの星で生きてたらしき、魂の色をしてたけど転生リストには載って無かったし魂の波長が記録された石板も、水晶や蝋燭すら無かったし閻魔ちゃんに聞いても知らないて言うし、彼は何処から来たのだろうか?
「それより、早く追わないとね・・・お菓子の為に」
私は心踊りながら人間達を追う、何か地面汚いけど。
》
「レオン・・・何か後ろから来る!」
「新手か?」
ヤル気満々のドランと蟻掃除してるマイケルは、雑魚を倒すので後ろの気配には応戦不可能だが、ワンパンで倒してるドランには退屈の様だ。
「足音はしないしルーナの気配もしないし、ルーカスは何時に成ったら帰って来るんだ?」
だが後にルーカスはルーナにボコボコな顔にされて、またローズとルリエとメグルンを連れて戻って来るが・・・それは数分後の話し。
「待て、私は敵ではない!」
白いエンジェルハイローを頭に浮かべ、白いワンピース姿の白髪の幼女が空中を浮きながら来たが、何故にブーツに天使の羽みたいなエンブレムが在るのだろうか?
「やっと追い付いた・・・・・・何か甘い飲み物頂戴」
「「何だ!? この図々しい幼女は!!」」
「・・・・・・私は幼女ではない、一応神様だよ・・・名は・・・」
(水の女神て言うと、名誉毀損なティアと言われるし・・・此処は)
「イーリスだよ!」
「何か怪しい」
「怪しさしかねえな」
「女神だが胡散臭いな・・・」
ドランがアッサリととんでもない事を言いながら、興味を無くしまたモンスターを殴りに向かうが、倒れてる人は悲惨な状態だ。
「フムフム・・・・・・甘いお菓子で、この者達を一瞬の奇跡で治せるよ」
色々頭が追い付かない僕とマイケルは、試しに僕はチョコバーを一つ渡すとチョコバーを口にくわえ、二拍手した幼女の女神もといイーリスさんは不思議な力で人々に光の雨で、状態異常と呪いに瀕死状態を解除と回復を同時にした。
「何か力が漲って来たァー!!」
更に汚れを不思議な水で洗い流し、水なのに誰も濡れてない奇跡だが・・・・・
「飲み物まだ?」
何か欲望に忠実な女神の気がするが。
「コレ飲みな」
マイケルがフルーツたっぷり入った野菜ジュースを投げ渡すが、弧を画くペットボトルは緩やかな軌道だったがイーリスは残念にもキャッチ出来ず、頭に直撃したのと同時に顔が腫れたルーカスが現れた・・・・・・何かしたらしく、ローズの服が乱れて居る。
「動けないからって襲っては駄目ですよ!」
「・・・・・・スミマセン・・・ルーナサマ」
何か有ったらしいが・・・顔が変形して片言だなルーカスよ、今襲ったとか聞こえた様な・・・・・・
「我が再び手を貸そうではないか!」
何か再びご病気マックスなメグルンが居たが、ルーナが言う。
「明日には着く位置に居たのに、着いて来て良いの?」
「新たな伝説の匂いがすれば、来ますよ~」
「私の存在忘れないでぇ~!!(号泣)」
何か見えたが無視をする、見てはいけないエルフだからだ。
「ローちゃんも何か言ってよぉ~」
「・・・・・・・・・」
「イタタタタ・・・・・・取り損ねた・・・・・・」
頭を擦りながらペットボトルを拾い、何かを確認してから蓋を開けグビグビと野菜ジュースを飲むイーリス。
「美味い・・・・・・もう一つ」
「あぁ~! アレ美味しい飲み物!!」
メグルンがイーリスが持つ野菜ジュースに目敏く気付くが、此処にはモンスター居るぞメグルンよ。
再びもう会う事無いと思ってたメグルンと、蟻を退治する為に向かう前に・・・ルリエは再起不能なのに何故に連れて来た、しかも半身不随状態に悪化してるし。
「君達を神の園から見てたけど、この者は自爆エルフだね・・・・・・あんな神すらも食べたくない物作って、自信満々に食べた残念エルフだね」
「・・・・・・誰ですか?」
「レオンさんは私を捨てて、新しい女を連れて酷いですぅ~!」
何かルリエが鬱陶しいが、新しい女て誰だ?
「私は女神イーリスよ」
「ペチャめ・・・グフェ・・・」
ルーカスは禁断の言葉に見えない何かで殴られ、宙を舞い吹っ飛んで壁にめり込んだが自業自得だ。
「それではその二人も回復させるが、自爆残念エルフは日常生活以外不可能と今の内に言っておくぞ」
「奇跡はルリエには起きないと宣告だな・・・」
「自業自得ですが生きてるだけマシですよ」
「ルリエさんは残念だから仕方ないですね」
「皆酷い゛ぃ~!!」
涙と鼻水を流しながら言うルリエを無視し、イーリスは再び二拍手し再び光の雨で奇跡を起こし、ルリエは普通に立つが武器が使えない筋力に落ち魔法は使えるが攻撃魔法を使える程、魔力はもう無いがエルフ特有の身体能力(弓を扱う器用さは元々無い以外)は健在らしいが、冒険者廃業は回避不可能だ。
「そんなぁ゛~!!」
「・・・・・・此処は何処?」
目覚めた(フリの)ローズにルーナは説明してる間に、疲れたイーリスは何故か僕の背中に抱き付き。
「疲れたからおんぶして」
「・・・・・・まだ回復して欲しい人々居るけど」
そう言うとイーリスは言う。
「蘇生以外なら後でまとめてすれば良いのでは?」
「確かに」
まだ居る瀕死状態の人達、どんだけ蟻モンスターは連れ去ってるのだろうか?
「さあ、参りますよレオンさん」
「硬いモンスターも居るが、場所を考えて魔法使えよメグルン」
「・・・・・・え゛!!」
固まるメグルンと色々と頭が追い付かないローズに、まだ顔が変形してるルーカスを連れて先に向かう。
イザナギ「何か幼女が増えてるがエルドールよ、あの赤い虫の親玉倒したて前に言ってたよね?」
本来の身体を次元の狭間の眠りから起こし、白髪の様な髪を後ろで束ねた凛々しい男の姿で自分を顕現した母イザナギに呼ばれ、コタツやみかんが在る場所に呼ばれ見た光景に驚くエルドール。
エルドール「母上、アレは何ですか?」
エルドールは雅史だった者を見ながら言う。
「私の娯楽よ」
エルドールは額に手を当て母の言動に困り果てる。
「エルドール、何を目眩の様にしてるのじゃ?」
「・・・・・・後でアノモンスターの討伐は、ヨシナカに頼みます」
(そう言えばヨシナカ1号は桜に色々バレてたな、私にも責任在るがまさかこのレオンに成った雅史の子供の・・・・・・まあ、桜にばらしたのは長門だし2号のヨシナカに他の世界のウォームレッドクイーンを、完全討伐して貰おう・・・色々仕出かしてるな二人揃って・・・まあ、一匹狼だったヨシナカは新婚旅行中だし頼めないよね・・・ヨシナカ3号と4号も無理だし・・・・・・)
頭を抱えるエルドールを無視し、イザナギはお茶を片手にコタツからレオン達の物語りを見るのだった。