騎士に成りたいバーン
シルを休ませついでに砂肝をキューブ内で与える、キューブの中は空気も有るが時間感覚は無いけど不思議な力で、肉体は回復してるらしいが空腹感は長くキューブに居ると、余り空腹感が無いらしい。
暫くエドに乗り進むと濃いグリーンの、普通のモンスターのゴブリン? と銀髪で黒い服装に黒い鎧をした、同い年位の少年が居た。
何かゴブリンよりはカエルみたいな見た目、だがキューブが示すモンスターの名前はゴブリン、色々なゴブリンが居るらしい。
「助太刀するかマイケル」
「そうだなレオン」
大剣を鞘から抜き下段の構えから神速を使い、加勢する。
「何だか分からないが加勢する、僕はレオンだ」
「助太刀感謝する、我が名はバーンだ」
「俺も居るぜ、俺はマイケルだ」
ローズエペで素早く突きを繰り出しカエルゴブリンを倒す、まあカエルとは書いて無いが見た目カエル何だから仕方ないだろう。
何故か革鎧をしてるし棍棒はゴブリンだから普通、何か麦わら帽子を被ってるのまで居る。
カエルゴブリンを大剣で叩き切り、銀髪の少年も息を整え剣を振るうがブロードソードは、何か軽過ぎる様に扱って居る印象だがスタミナは、長い戦いに向かないみたいに感じた。
「クッ・・・昨日余り寝てなかったからか」
「体力回復させろよ!」
思わずツッコミをしてしまった。
「身体を鍛えるには・・・」
戦いながら何かを言う。
「寝る間を惜しむものだろ?」
「寝てないからスタミナが無いんだろーーッ!!」
アホだコイツ凄くアホだ、もうバカとしか言いようが無いな。
「失礼な奴だなお前」
「寝不足で体力すら無い奴が、失礼とか言うな」
「だよなマイケル」
「お前らうるさい」
そしていつの間にかカエルゴブリンを倒し終わって居た、見た目かなりのイケメンだがアホイケメンは確定だ、目は黒い瞳で意志は強いみたいだがやはり寝てないからフラフラしてる。
「まだ眠いのは鍛え方が足りないからだ、此では騎士に成れない」
「「身体が疲れてるからだろ!!」」
「無敵の肉体はそんな甘えは許されない、無敵の騎士は特に!!」
「人間の身体に無敵の文字は無いよ!!」
「人間の身体に無敵の文字はねぇーよ!!」
「クッ・・・正論を!」
正論と分かってるなら寝れよ、近くにこのバーンの荷物が有り寝袋も有るので魔法で寝かせ寝袋にぶち込み、近くの集落まで運んだ。
一応近くに居たゴブリンはこのバーンて少年が倒したと言って、集落の人に少しお金を渡して後は任せた。
近くに港町エレノスがありそこから船が出ていて、何ヵ所かの国に行けるらしいと聞いてマイケルと見合い、その港町エレノスに行く事にした。
集落を出てシルに乗り港町エレノスに向かう、途中旅人に驚かれるが何時もの事だたまに羨ましいそうな視線を感じる、まあシルの毛はモフモフだし分からなく無い。
「見えて来たな」
「魚が俺を呼んでるぜ!」
「呼んでは無いと思うぞマイケル」
潮風を感じながら小高い丘から下り港町エレノスに行く、途中でシルをキューブに戻し休んで貰う。
港町の入口は普通で役人とかが居なく普通に町に入れた、まあ町を巡回してる騎士は居たがやる気が無さそうだ。
港には東方日光国・魔族国クレール行きと、レーティシア国・竜王国行きにローザリネ国行きが有ったが悩む。
「魚が美味い国は何処ですか?」
マイケルが船員らしき人に聞いて居た。
「東方日光国だな、江戸はスシ~が美味いらしいよ」
「「スシ~?」」
何か発音が怪しいがマイケルは行く気満々だ、船員は言う。
「あの国は魚が好きな人多いからね」
「ヨシ、レオン異論は認めん今直ぐイクゾー」
「行くぞじゃあ無いんだ・・・」
マイケルに急かされ東方日光国に行く事にした、3000アイリスを払い船に乗り何か船が苦手な気がする。
マストに帆が上がり港から出発したのは乗ってから二時間後だった、緩やかに動き出し冲に向かって動き出すが暫く海を見てると気持ち悪い、何か揺れが辛いが海を跳び跳ねるイルカ? を眺めるが気持ち悪い・・・・・・
もう僕は船に乗るものか、次は魔法で海を旅すると誓ってると隣で盛大に吐くマイケル、青ざめた顔で何かを言いたいみたいだ。
一応払ったのは次の港まで、東方日光国の島の一つ長門領の鳥取半蔵港に着いた僕達は直ぐに降りて、暫く海を眺め体調回復をしてると夕闇が宿を早く探せと急かして来る。
マイケルも船はうんざりらしく、涙目で沈む夕日を眺めながら吐き気をなだめて居たが、旅籠と書かれた宿の看板? に灯りが灯り始める。
「マイケル宿を確保しないと・・・」
「寝るだけの宿を確保しないとな・・・・・・」
二人は近くの旅籠に入り素泊まり出来るか聞いたが、満室で相部屋さえ満員らしいが相部屋はイヤだと思った二人は、船酔いでダメージが抜けない身体を引き摺り、旅籠を探すが何故か満員御礼だらけ。
どうやら近くの聖地に居る守り神様に守って貰ってる、感謝の祭りが明日から開かれるから人々が集まってるらしい。
長門に居る守護神様は海龍王帝らしいが、龍てあの蛇のようなドラゴンの様な神獣の類いだった様な。
他にも不死鳥朱雀や雷鳥帝王に地竜王が居るらしい、江戸には国を治める徳川家が居て大和神国を治める松平家とは親戚らしい、最初に治めた初代徳川家康が和の国と日光で悩み最終的に、大和神国にも日光有るが東に有る日光で良いかと成ったらしい。
神獣や聖獣と初代徳川家康が契約し、国の安泰と民を護る約束と引き換えに神獣や聖獣を讃え、年に一度酒や魚を献上して感謝する祭りを行う事らしい。
まあどんちゃん騒ぎが好きなのだろう、特に酒好きらしく月に一回大樽酒を献上してるらしいが、献上しに来た人間と一晩中酒を飲み楽しんでるらしいと絡んできた、酔っ払いが話すが酔っ払いの話しだしなぁ~
何とか空いてる旅籠に入り温泉に入り酔いが回復した、疲れや体調不良に効く温泉らしいがそれよりマイケルは回復した途端に、もう温泉出て町に繰り出したがどうせ食い物だろうが、回復したからって食い過ぎて吐くなよ。
暫くし帰って来たマイケルはやつれて居た、色々美味しい物が有る屋台や出店が有ったが歩いてる間に何かまだ体調悪く成り、渋々戻って来たらしい。
身体を休める為に早めに僕らは寝た、隣で爆睡しイビキをするマイケルは何かうるさかった。
翌朝は素泊まりなので食事ナシの代金で泊まったので、直ぐに着替えて旅籠から出て○にめしと書かれた店に入り素うどん食べた、マイケルは焼き魚定食を朝からガッリ食べて居た。
木造の建物が綺麗に並ぶ通りを歩き、たまに出店で何か懐かしい気分に成った風鈴やりんご飴を買い歩く、綺麗な髪飾りとか売ってたので何時か出来ないかも知れないが、彼女が出来た時様に直感で二つ買ったが何故二つ買ったのだろうか?
昼近くに成り出店が増えると鰻屋や焼鳥屋にイカ焼き露天が出始める、二人で食べ歩きを始めると色々な食べ物に目移りし、この祭り騒ぎを楽しんだ。
次の日南西に向かい金沢港の街近くからエアーウイングで移動し、南に南下し信濃領の宿場町妻籠にやって来たが温泉宿場町で、湯煙があちら此方から上がり白い色の温泉や桜色の温泉や青い色の温泉や、凄い泡が岩の切れ目から出てる温泉や苔の様な緑色の温泉もある。
緑色の温泉は損傷した皮膚を回復するらしいが、切り傷や擦り傷等も回復する不思議な温泉で、桜色の温泉はどんな疲れも回復するらしい。
白い色の温泉は女性客が多く入れないらしい、男湯は昔有ったが今は女性客が多過ぎて女性客に開放したので使えないらしい。
秘湯が有るらしい霊峰薙刀ケ岳に行き、岩から溢れ出る温泉を発見し丁度良い湯加減の温泉に浸かり、マイケルとのんびり過ごしつつ近くの魔物も狩った。
特にオオイノシシは沢山居て大量に狩り、野性味が少ない肉は色々な料理に使えそうだ、他にも霊峰鰻や古代石化魚はマイケルが目の色を変え倒して居た。
古代石化魚は鮭と同じに泳いでたが、同じ大きさだが全身の鱗が石以外は川魚と変わらないし、何故か川に生える薬草や薬草苔を食べ海では高級昆布を食べてるらしい。
何で草食系の一部のモンスター達は、高い薬草や昆布とかを食べるのだろうか? まあ、凄く美味い肉のモンスターや魔物だ。
その分希少な薬草とかも食べられて、数少ない幻の薬とか有るらしいが大抵国が文献を管理し秘匿にしてるらしい。
さて温泉を楽しみ食料のバリエーションも増えたが、エド達に仲間を増やしたいが今度は魔法ではなく鳥や竜やグリフォンで空の旅をしたいもんだ。
海は空気と濡れたり水流や水圧が何とか成る成らば、海中の旅をしてみたいがそんなご都合魔法やスキルは僕には無い。
一緒に海を旅を出来るモンスターか神秘的な生き物が居れば、たぶん居ないだろうが居たら良いな。
また移動して東方日光国の首都江戸にやって来た、海の近くのなかなか歴史を感じる店に入り美味い寿司をたらふく食べた。
マイケルは大トロと中トロばかり頼んでたけどね、あとこの頃魚もモンスターや魔物のマグロの漁獲量が減ってるらしい、その内マグロ類は値上げる可能性が高いらしい。
店を出て途中冒険者ギルドで、ロック鳥の羽毛やオオイノシシの毛皮等売った、何か視線を感じたが視線の主を探し出せなかった。
江戸から水戸領を通過し次の大陸に降り立つ、ローザリネと言う国らしいが王様は独裁者だが金髪イケメンで国の領土を広げる為なら、戦争は当たり前だが裏では他国の王様の暗殺計画や、戦争反対派閥の貴族を暗殺してると噂が絶えない王様らしい。
東方日光国や魔族の国クレールも狙ってるらしいが、表立って危険な外交はしてないらしいが東方日光国は、守りが固いので手を出したらこの国滅ぶだろうな。
港町ブエレスの冒険者ギルドで何か興味深い物が無いか、ギルドの掲示板を見るとタイニーフェザーと言う鳥の羽を手に入れる依頼と、強力な魔獣を眷属に出来るテイマーを国で役職付きで雇うと有るが、何かきな臭い依頼の二つだ。
他は増えたファイヤーフェザ等の鳥系魔物やモンスター退治、尚他国の冒険者が行った場合我が国に強制的に従属させると書かれて居る。
倒しても他国に運んで売ればバレない抜け道、それに僕やマイケルは飛行魔法があるから空から逃げれる。
タイニーフェザーと言う強い鳥が住む、タイニーフェザー山に興味半分で先に行く。
人が居ない場所を選び進みタイニーフェザー山に着く、岩肌剥き出しの山は緑が少なく黄緑肌の革鎧ゴブリンや、何か巨大な芋虫らしき虫? や蝶々には見えない蛾らしき虫に、蛇モンスターが何かを怯えながら岩影を進んで居た。
よく見ると他のモンスターや魔物も怯えながら警戒し、空を警戒しながら他のモンスターにも警戒して居た。
それにしてもここは他と違いモンスターが少ない気がする、タイニーフェザーてモンスターがどんなモンスターか見に、気配をなるべく消しエアーウイングで頂上を目指す予定だったけど、途中ブルーの宝箱を崖に発見して寄り道する事にした。
宝箱を開けようとしたが鍵が掛かって居た、マイケルとキューブの猫屋の旅アイテムコーナーを見て、超便利宝箱の鍵解除や罠解除にダンジョン罠感知装置等の、便利グッズセットが売られて居た。
価格は100万アイリスだったが此処まで来るまでに、それなりに貯まってたのでマイケルと顔を見合せ買った、一応ダメな物と判断したら返品可能らしい。
記憶が断片的だが一部これがどんなのか分かる程度の、知識記憶が前よりは分かる程度に成って来たが、何かの女神様に旅に出された様な記憶も少し思い出したかは分からないか、不思議な方に旅に送り出された気がする。
「来たぜレオン」
「ダンボールなんだな」
「何故か俺はこのダンボールの箱に、全力で入りたい衝動が止まらない」
マイケルを見ると確かに尻尾が、なんとも言えない動きをして居るが行動も箱の回りを歩き回って居る。
「まだ荷物出してないから入るなよ」
「分かってるが・・・・・・鎮まれ俺の衝動!」
ダンボールの箱からまた箱が有り取扱説明書付きで、何個か別れて居たのを開封し宝箱の鍵解除や罠解除のアイテムは、二つ入ってたが一応予備用らしいがマイケルに一つは渡す。
取扱説明書を読んでから長方形の軽い不思議な金属のアイテムを、宝箱の鍵穴部分に当てると作動し何かガチャンとか音が少しした後に、鍵が開く音がし「解除完了しました」と誰かの声らしき物が聞こえたので、アイテムをキューブのアイテム収納に入れ外の機材はその時まで仕舞う。
蓋を開け中を見ると金や銀のワイングラス、そのワイングラスにはルビー等の宝石の装飾がされて居る、 他には小さな箱に入った指輪に全ての異常無効化効果が有る虹色宝石が装飾された、不思議なゴムらしき素材コーティングされた腕時計三点が有りマイケルと分けた。
他は金の延べ棒が数本に流星風月と言う刀は僕が貰い、マイケルは星空の様な刀身のシュテルンソードは、片手も両手も対応出来るがマイケルは後でモンスターで、剣の試し斬りをすると言って居た。
他にもカフェイン等が含まれないエナジードリンク剤ビンが、約20本近く有りポーションの体力回復や傷薬等が有った。
他には万能グローブと言う滑り止めが有る白い手袋や、ブーツを持ったら軽くて持ってる実感が全くしない、フェザーブーツと言う素早さと攻撃回避率のアップを二人で装備した。
エアーウイングで進みながら赤い宝箱からまた傷薬や鋼鉄の剣や、長剣やレイピア等が有ったが一つの赤い宝箱に、二から三点位しか中身は入って無かった。
それにしても不思議な事に鳥のモンスターや魔物は居ないが、動物の鳥だけしか居ない不思議。
山の頂上に向かえば向かう程に蛇や虫の姿が見えなく成る、何故か触手をうねうねさせ根子を器用に脚の様に動かすラフレシアの様な、赤い巨大な花や白い花や木に顔が有り根が人間の足の様に動く、枝に葉っぱの様に炎があるファイヤーウッドや紅葉の様な木の魔物のメイプルモドキ、メイプルモドキは倒したらメープシロップが出てたが美味しくなかった。
更に頂上を目指さして僕とマイケルは進んだ。
イザナギ「寿司食べたいわね、息子か孫に送って貰おかしらね」




