分かれ道はどちらに行く?
今日は出勤日・・・(泣)
エルサレンの街を離れ歩き進む、たまに森から冒険者が集団でモンスターとバトルを繰り広げて居た、手を出す気はないので放置してる、食べるのが優先だし素手だしまた手を拭かないと成らないから、戦闘には参加する気はない。
ガラハドギルマスに街から出るまで色々話し、冒険者ギルド本部経由で内密にB級冒険者で色々騒いだりしないで欲しいとか、騒がないなら大変なモンスターや魔物退治依頼をすると、色々手回しを頼んだが騒ぎを起こすと冒険者ギルドが、多大な人材損失に成るとか大袈裟に書くとか言っていた。
冒険者ギルド本部のトップは異世界人らしく、色々話が分かる人物で若くして冒険者ギルドの長に成った人物らしい。
その冒険者ギルドの本部のトップを使い、色々王様が手駒にしない様に根回しするとガラハドギルマスは言ってたが、冒険者ギルドに多大な人材損失に成ると言ってるのは大袈裟だと思うが。
そもそも冒険者に登録した日に、何処かに拠点置く気もない未成年に、B級ランクは与え過ぎだと思う。
まあB級ランク以下は色々面倒な期限有るらしいし、ゴブリンキングは防具や武器の証拠に成った以降は、個体の解剖をして生態を調べるらしいし、あと寄生植物の卵は火を通すと寄生能力は無くなり、プチプチとした食感の珍味卵として売れるらしいが、本当に大丈夫なのだろうか?
マイケルは火魔法で炙ったスルメを咥えながら、味を楽しむ様に食べ歩くがたまにすれ違う人が、マイケルを変な目で見てる気がするが気のせいだな、気のせいのはずだから気にしては成らない。
僕もキューブの猫屋で買った、ハラミ焼き肉おにぎりを食べながら進む、肉も柔らかくご飯も柔らかく適度な握りだ。
タレも甘辛で美味しいし食欲が沸く、何かお茶が飲みたく成って来たけど焼き肉も食べたい気分。
「美味い!」
「スルメのゲソの方が美味いと思うぜ」
何かマイケルがニヒル風に言うが、何故かスルメのゲソのせいかクールなイケメンの筈だが、今のマイケルはスルメのゲソで見た目クールなイケメンが崩壊して居る。
次は納豆巻きだがタレが入ってるらしく、そのまま食べると幸せが広がるが記憶は無いが、どうやら僕は相当納豆巻きが好物らしい。
まあハラミやカルビーおにぎりも、相当幸せ感が有ったが納豆巻きは違うベクトルだ、やはり納豆巻きを食べてもお茶は必要なので、一応キューブの中からお茶が入ったコップを出し飲むと、何か懐かしい気分が心を満たす。
街道を歩き数日街は無く集落や村に寄るが、宿屋は村にしか無く食事は基本出ない、特に集落はよそ者や旅人に冷たいが小さい子供達は優しい、大人の優しき人に集落特産のチーズを貰ったが悪いので、アイリス通貨を払うと申し訳なさそうにするが何故だろうか?
チーズは濃厚で美味しいがマイケルが、ハイペースで食べたので直ぐにチーズは無くなり、マイケルはたまに森に駆け込み腹を押さえて帰って来る、食べ過ぎて腹を下したらしい。
そんなこんなで次の街ルクイードに着いた、街は何故か防壁は無いが街を囲む風車塔が沢山有る、街に入る税金は要らないらしいが物は少し税金が掛かってるらしい、街の住人も住民税が無い代わりに物からやや高い税金が取られるらしい、街の品物は街道の中継点として通る途中で売る品や、他領から売られて来る物も有るらしい。
街に入り果物とかを見て歩く、リンゴにアプルリと言う赤い果実やクルミや赤い葡萄が売られてた、良い物を選びアプルリと葡萄全種類を買い、キューブに仕舞い他を見る。
「串焼き食おぜ」
「あのマスタードタップリのか?」
何か野性味タップリそうな肉にタレを付け、その上からタップリとマスタードが掛かって居るが、何か野性味を消すにしてはマスタード掛けすぎの様な気がする。
「マイケルだけ食べなよ」
「? 良いのか?」
何故か不思議な顔をするマイケル、僕は他の屋台を見るが堅そうな長いパン、売れないらしきジャガイモを見に行くと小粒で、皮を剥くと余り実が無いおおきさしか無い。
他の屋台を見回り良い大きさのニンジンと玉葱を買う、ジャガイモは諦め他に何か無いか見回るが無い、あとマイケルだがやはり味は野性味がクセが強く、マスタードもキツくマイケルには口に合わなかったらしい。
途中冒険者ギルドに寄り、何か面白いのが無いか見て回るが凶暴プリティーキングベアー討伐や、大量に繁殖したウルフ討伐が有るが、ウルフのジビエてどんなか分からないしプリティーキングベアーて、どんな熊か興味有るので依頼は受けずに、書かれた場所に行く前に気に成る危険喚起が有った。
南下するルートのルクイードとハルモニアの、ピークウエル山脈辺りにブラックヴァイパーの子供らしき目撃が有ったので、ピークウエル山脈近くは強いモンスターや魔物が増えてるから、近付かない様にと書かれてたが美味しいモンスターも居れば行きたい。
先ずは気になるプリティーキングベアーを見に行く、マイケルはキューブから買い物するからもう買わないらしい、冒険者ギルドを出る時にサイドを緩い縦ロールにした、ロングヘアーの髪先もややロールな金髪の美少女とすれ違った、薄ピンクと白の膝丈ゴスロリアーマーに腰にはレイピアらしきのを帯刀し、赤いリボンの髪留めは印象的だったが見た目何処かのお嬢様だろうが、何か直感で調べると胸当てしかないゴスロリアーマーに白いニーソックスは、どんな攻撃も汚れも防ぐ防具に状態異常や超音波を全て無効化にする髪留め赤いリボン、赤いラバーブーツはスタン等の足元の攻撃無効化らしいが空中も歩ける特殊仕様らしいが、モンスターや魔物に呑み込まれても本人は無事なのだろうか? スカートは、スカートの裾に防御結界が有り貞操防御力も高いみたいだが、盗賊や触手対策だろうか?
武器のレイピアらしき白い柄に鍔の中心は花の装飾、鍔は蔓の様な表現をした白銀を使ってるらしい、あとレイピアではなくサーベルらしいが普通の武器ではなく、直刀型のサーベルだが片側・・・峰の方は刃が無く殺傷力は無いが、逆に刃の方はどんな物も斬れるみたいだがこの世界の武器では無いらしい、峰の方は鍔の一部雷魔宝石の魔力で峰打撃雷ショック攻撃が出来るらしい。
まあ僕らもこの世界の武器では無いので、人の事は言えないけどね僕やマイケルは、マイケルの打槍はハルベルトよりドラゴンの牙の根元が刃状に加工してあり、反対側の牙の突部分は鋭利なピックの様な形状、そして突き先部分がドラゴンの爪で出来て居るがポールの持ち手部分は、謎の素材で分析に? しか出ないので不思議な何かで出来てるしか言えない。
まあ何故か美少女から花の様な良い香りがしたが、何かマイケルに白い目で見られたか、好みの美少女に見惚れて何が悪いだマイケル。
冒険者ギルドを出て先ずは、プリティーキングベアーの居る森に向かい歩き出す、自転車と言う便利な乗り物が在ったが誰も居ない場所で乗ったが、アレはガタガタの道とかに向かないので飛行魔法位しか、楽に移動する手段は無い。
乗り合い馬車とか見てるとお尻が痛そうだし、何か歩くより疲れそうな気がした。
「魔物やモンスター仲間にするのか?」
マイケルが歩きながら聞いて来たので、モンスターを仲間に出来るキューブのスロットを見る。
僕は五枠有りマイケルは六枠有るらしい、出来れば戦闘より移動に快適なモンスターを仲間にしたい、テイム能力は無いがモンスターか魔物が仲間に成りたいと思えば、仲間に出来るが裏切り出来ない主従契約は必要らしく、仲間に成りたいモンスター達と話し合いが出来る様に成るらしい。
仲間に成ると普通に知能無くても話しは出来るらしいが、それはお互いの理解出来る内容変換し伝えるらしい。
「僕はドラゴンと話し合いをしたいな」
「魔法で空を飛べるだろうがよ」
違うよマイケル、ドラゴンの背中に乗るロマンだよ。
「まあ俺は地上を移動出来るモンスターだな」
どんなモンスターに乗りたいかマイケルと話しをしつつ、森に入って行くが皮鎧の冒険者達が近くで戦ってたので、モンスターに乗りたい話しはやめて茶色い狼まあウルフとの戦いの邪魔をせずに、他の冒険者の邪魔に成らない様に進む。
たまに赤い軍服に似た金髪オールバックの同世代や、銀髪でノースリーブで大剣を軽々と振り回す男や、黒髪で腕に傷跡が多いニヒルなノースリーブな人がや金髪だがまだ年下ぽいのに、大盾構え金髪オールバックの守りをしてる少年とショートソード使いの素早い動きの斥候に、たまに爆発音が響く方を見ると茶色い髪の魔法使いが居る。
金髪オールバックのリーダーは素早いが防御力より、機動力重視の戦い方をして居るが仲間との連携は凄く良い。
ウルフは複数人数の冒険者に任せ、僕とマイケルは森の奥に向かって行くとドンドン周りが暗くなり、深い森と静寂が不気味に感じる。
森の奥に向かうに連れ雪が見える高い山脈が見えて来ると、開けた場所で目がクリクリしてかわいい眼だが、頭に冠の様な形が有るが巨大な図体以外、何か巨大なリアルに近い縫いぐるみな感じだし、何故か毛が黄色だしお腹周りは白いし蜜蜂モンスターのビーの巣を破壊し、蜂蜜を食べてるしデカイ手で邪魔なビーを叩き倒しているが、凶暴そうには見えない。
頭の黄色の冠型寝癖らしきのは激しい動きでも崩れず、女王蜜蜂は諦め折れ砕かれた巨木なトレントの死骸から、離れ飛んで行く。
蜂蜜の塊を朽ちたトレントは死骸、いや元蜂蜜の巣から取り出して食べてると黒い熊が現れた。
目は同じく粒羅な瞳だが纏う空気は異常で、黄色のプリティーベアーたぶんに襲い掛かるが、パンチを躱し下から顎を狙い見事なアッパーを繰り出すが避けられ、その隙にキューブがビーの蜂蜜を回収してしまったが、まあ甘味は必要だし良いよね。
プリティーベアー? がボクサーの様に打ち合いを開始、パンチを繰り出すがお互い躱しお互いダメージを負わない、何の茶番劇なんだろう?
「なあ参戦して来て良いかレオン?」
「まあお菓子食べながら見ない?」
未だに続く茶番劇、アッパーを放てばあっさり躱しボディーブローを放てば、バックステップで軽く躱しそして煎餅食べながら見てた、僕たちに気付き睨む二体。
「やっと気付いたな」
バリバリ
「匂いで気付いたぽいけど」
ぐびぐび
「ぷはぁ~」
何か言いたいらしき二体、黒い冠寝癖? が黄色のプリティーキングベアー? に背を向け、此方に向かって走って来るが。
「じゃあ僕が相手するよ」
「レオン油断するなよ」
そう言い煎餅を再び食べるマイケル、緊張感すら全く無いが負けるビジョンが見えない、黒いプリティーベアー? の繰り出すパンチを利用し、太い腕を取り投げ技からの逆方向に投げ逆一本をして、地面に叩き付け倒す。
黄色のプリティーベアー? は、勝てない戦いはしないらしく両手を器用に振りやって来ると、交渉が始まる。
「貴方強いわね、私はプリティーベアーの上位種のプリティークイーンベアーよ、ソコに倒れてるのは浮気して昔捨てた旦那よ」
モンスターにも浮気は有るらしいが、君オスだよね。
「本当の事を言わないと倒すよ」
「嘘です、ソコのはグレた弟です」
兄弟判定は出来ないので仕方なく信じる事にした、何か弟は人間に恨みが有るらしく恋人を人間に捕まり、強制的アイテムで従魔にさせられ連れて行かれたらしい。
しかも自分の赤ちゃんだった子供は、二体を目の前で殺され暴れたが妻は連れ去られ黒い格好をした、人間の死体と産まれて余り経たない子の死体が転がってたらしい。
「君は繁殖しないのか?」
「繁殖言わないで下さい、親はブラックヴァイパーに殺されたし、弟家族はこんな状態だし見捨てられませんよ蜂蜜美味いし」
最後のが本音の気がする。
「痛い・・・・痛いよ~~」
此方も交渉開始みたいだがマイケルは無視。
「二体も仲間にすると空きがなぁ~」
マイケルを見て言うとやれやれと立ち上がり、黒いプリティーキングベアーに向かい言う。
「回復してやるから、俺の仲間に成れ」
ぶっきらぼう過ぎるだろうマイケルよ。
「成るから、下僕でも舎弟でも成るから治して!」
「契約成立だ」
悪い顔をするマイケル、開いた口が塞がらない黄色のプリティーキングベアー。
「君はどうする?」
「じゃあ弟と違う待遇でお願いします」
黄色のプリティーキングベアー改め。
「じゃあ今から君の名はエド」
「エド?」
何となく閃いた名前だが、金髪の三つ編み錬金術師が頭を過ったとは言えない、何故か分からないけどね。
「ライトヒーリング!」
マイケルが魔法の光のシャワーで、黒いプリティーキングベアーを癒し。
「お前は今から名はクロな」
「何か酷いです兄貴!」
「俺の言う事は絶対だクロ」
「しくしく・・・・」
何だろう? また茶番劇の気がするのは。
キューブの六芒星を押しエドを登録し、エドの背中に乗りエド達の親の仇に向かう事にしたが、歩くより速くて助かるが野郎が黄色の熊に乗った姿は、たぶんシュール過ぎる気がする。
あとウルフが人里近くに来たのは、また人間があの山脈のブラックヴァイパーの巣を荒らしたのが、そもそもの原因らしくそのリーダーが異世界人らしい。
「さてブラックヴァイパーてお金になるかな?」
「・・・・アイツ巨大マムシですよレオンさん、それに鋼より堅いミスリルみたいな奴ですよ」
まあ倒せなく無い気がする、マイケルは楽勝だろう的な顔をしてるが。
大木を避け進み荒れた山岳地帯に入ると、黒い長い身体のヘビではなく、コブラの様な姿の毒蛇が居た。
「エドはキューブに避難させて」
「避難?」
六芒星を押してエドを回収し、マイケルもクロを回収しエーテルビームライフもう長いしエーテルライフルを出す、僕は剣の刃がややボロボロの大型剣の刃を外し、体内のオーラを引き出す。
感覚は知っている、剣に纏わせる様に柄にオーラを送ると柄頭の宝石が反応し、光を帯び鍔にある石が朱に藍に白にそして黄色に光を発光し、剣の刃が無い柄から光が形成され光の剣に成る。
蒼白く光る光の刃、深く深呼吸をして一歩を踏み出しマイケルが宣戦布告に、エーテルビームを放つ。
身体に当たるが何故か弾かれるが、次にマイケルは眼を狙うと貫通し倒せた。
どうやらエーテルの魔力が反応し、身体に弾かれただけらしいがどうやら目か口の中が弱点みたいだ。
ブラックヴァイパーは口から強酸を吐くが、当たらなければ何て事はない。
他の個体が口からブレスを吐いてたが、何か臭い以外何ともないがキューブ判定からすると、酸毒のブレスのアシッドスプレーらしく近くの木は枯れて居た。
「危ないな!」
大地を蹴り飛び首? を切り落とし、先ずは此方も一体倒すがまだ三体が居る。
マイケルも打槍に変え向かい神速を使い、一気に脳天に打槍の先を突き立て倒す、あと二体は同時に攻撃してオーラの光の刃で切り裂き、マイケルは脳天を一撃で貫き倒した。
この時僕とマイケルは知らなかった、まだメスが居て最後の卵が数十年後また事件を引き起こすとは。
ブラックヴァイパーの死体を回収し、毒は抜き危険だから捨てられないので劇物・危険物扱いでキューブの中に放置する。
毒が無い場所に行くと次はシルバーの、ウルフの上位種のシルバーフェンリルの二頭と対峙する。
キューブからグレートハンマースターを出し、マイケルは打槍を構えるが何かを感じたらしく、また話し合いが始まった。
「私は若き気高きシルバーフェンリル」
「我が一番の若き気高きシルバーフェンリルだ!」
睨み合う二頭だがどうでもいい、毛皮は高く売れそうだ。
「交渉せずに倒すかマイケル」
「そうだな、倒すかレオン」
「「待て待て、我を仲間にすれば恐れ戦きモンスターが逃げるぞ!」」
仲間に成りたいなら素直に言えば良いのに。
「早く本音言わないと、狩るぞ!」
マイケルのプレッシャーに慌てるシルバーフェンリル。
「「仲間にして下さい!!」」
「宜しい」
「僕はマイケルより一枠少ないのだけど・・・」
マイケルはレオンの言葉をスルーし、シルバーフェンリルを仲間にした。
「まあポチで良いか」
面倒に成り適当な名前にするレオン。
「もう少し格好いい名前を、レオンさん」
「お前はシロだな」
「・・・・・え!?」
レオンより更に上が居るのだった。
「仕方ないタマで」
「私は猫ではない、狼の上位種である」
「じゃあポチ」
「何故にじゃあで戻りますかレオンさん」
仕方ないのでシルにした。
「ではシルで」
「ポチやタマよりマシか、では此れから頼むレオンさん」
「此方こそ相棒」
「・・・・・・相棒、良い響きだ」
シルの背中に乗り次はグリフォンが良いなと思ったレオン、マイケルも乗り街道に向かう途中で、ウルフが逃げ惑い冒険者達が阿鼻叫喚にパニックに成ってたが、まあウルフは山に帰るだろうし問題無いだろう。
街の近くに到着すると怯える人々、まあ仕方なかろうなデカイわんこだし、マイケルと話をし近くの枝を立て倒れた方に向かう。
人々は恐る恐る此方を見て居たが、衛兵らしき集団がやって来て何か厄介な雰囲気を感じたから、枝が倒れた方向にシルからエドに変え向かう。
まあ疲れる前に交代し向かって行くと、唖然としマヌケな顔をする衛兵達、エドを見て酷い奴等だ。
そして枝が倒れた方に向け颯爽と走り去る。
イザナギ「何か珍道中に成って来たな」