秘境の国 大和帝国
雅史は一目が無い森から光学迷彩のエトワールに帰還、三人での旅の戦利品は自分の部屋に置き、雅史は隠し倉庫に隠しイレイナが帰ってるか確認してから、妻達の元に戻る。
エトワールを西に向け航行させ海を渡り山が多い、大陸? の大和帝国に到着したけど大和神国より、少し小さい程度の大陸でまあ外の大陸が超大陸なだけで、普通に大陸として成立する国だ、雪は殆んど無く陽気な陽射しが降り注ぐ。
スキルで人が居るかの確認をし、先ずは近くに温泉宿が有るか旅をしながら見付ける、シャロ達は同じくワンピース姿で街道は石畳のに成って居て、手でエンジンを掛ける式のレトロ車が、石畳の道路を疾走する。
近くにはジブリや戦時中に登場するバスが、光るミストを排気しながら走って行く。
「列車の次は車とバスか」
アリシアとシャロは不思議に、走る車を物珍しく見る。
「さて先ずはバス停に行こう」
「「バス停?」」
近くに反対側に渡る地下道を見付け二人を連れ、反対車線に向かい時刻を見ると分からない。
イメージ画面を出して今この国の時間を出して、バス停の時刻を見るとさっきの以降、次のバスが来るのは30分後で待合室を見ると、このバス停の先に温泉村が有るらしいが反対側は、長い旅に成るらしいが温泉の文字が踊る路線図、トレンチコートを着てるので寒さは大丈夫そうだ。
夕方も近いしバスを待つことにし、日が陰り始める頃バスが来て乗車、北上して終点の龍神境に降り近くの温泉宿に向かう、龍神玉光旅籠に入りシャロ達に土禁と教え、番頭さん?に宿泊三人と伝え前払い料金だったので、三人で金貨十枚払い部屋に案内して貰う。
青い法被に○光と書かれ、着物は藍色の青海波文模様案内してくれ、部屋の襖を開け中に通し畳香る部屋の外から、滝の音が聞こえ客も少ないらしいので、風呂を聞くと家族風呂と混浴風呂と猿と混浴風呂が有るらしいが、家族以外混浴でしかないし、最後のはご遠慮こうむる。
家族風呂は桐の湯と桜の湯子作り祈願の、玉光のゆに分かれてるらしいが、私は桜の湯を断固選ぶ玉光にはまだ早い。
シャロ達は浴衣は初めてなので、着方を教え着替えて二人は藍色の桜の浴衣、私は力士用と書かれた白黒の市松文模様の浴衣のみ、選択肢は体型で無いらしいが結構大きい浴衣だった。
廊下を歩き桜の暖簾を入り目の保養をし、体を洗い温泉に浸かると極楽だ、目の保養もしたし素晴らしい温泉だ。
まあ此で近くに猿が居なければ尚良い、何かの木の実を食べながら此方を睨む猿、猿ごときのガンで怯む私ではない。
「あのおサルさん何か怖いまーくん」
素晴らしき感触と共に抱き付くアリシア。
「まあマサには勝てないわよ」
全裸で胸を張る可愛い嫁シャロ、夜に見てるが温泉で艶やかな裸体も綺麗だ。
「………何かゴミが頭に………あの猿玉潰す……」
腐った木の実を頭に投げ逃げた雄猿、玉無しにしてやんよ……
「後悔させてやるぞ猿!」
シャロとアリシアが雅史を見て、初めて見る怒りのオーラと空が暗く成り、雷雲が旅館頭上に広がる。
雷鳴轟き猿は一目散に旅館から逃げるが、近くに雷が落雷し何匹かが犠牲に成る。
「さあ……ブラッディーカーニバルの始まり……グハッ!!」
「落ち着きなさいマサ!!」
後頭部を桶が直撃、そのまま倒れ温泉死体の完成。
「………ちょとマサ ?……ねえまさか倒れて無いよね?」
返事がない屍の様だ。
「………私シャロのせいで未亡人に………」
深刻そうな顔をし、肩をプルプル震わせるアリシア。
「まーくん死んで私は未亡人に……」
ゴボ………ゴボ………ゴボ………
「マサ………いい加減にしてね」
少し怒気を込め言うシャロに観念し、甦る事にした。
「優しい妻の目覚めの……」
「肘鉄かしら?」
「…………直ぐ目を開けるからやめて」
観念した雅史は浸かり直し、直撃したと思ってた猿達は感電痺れながら、山に帰って行った。
しかし数日後一匹の猿が丸焦げの死体で、近くの猟師に発見されるのだった。
温泉を満喫し戻りお茶とせんべいを食べ寛ぐ、夕食は焼き魚にぼたん鍋に、鹿ジビエにふきのとう等の山菜。
勿論トムが来て魚を加えて消えて行った、ぼたん鍋はなかなか美味かったしご飯も、なかなかの美味いご飯だった。
夜は沢山三人で身体を重ね二人が寝るまで、激しく身体を重ね夫婦の営みをした。
翌朝は気持ちスッキリし朝風呂に行き、ぐったりして起きないシャロを置いて、アリシアとイチャイチャお風呂。
朝食までに起きたなシャロとご飯を食べ、なかなか美味しい味のりと納豆と卵焼きだった。
納豆は私がな全て回収した、おかわりして納豆を堪能した。
旅籠からバス停でバスに乗り揺られながら南下、五時間で帝都首都秋田に到着したが、なまはげは居ないので残念。
売れなさそうなハゲ芸人らしきのは居たが、上京感丸出しは色々痛そうなハゲ散らかしだった。
バスから地下弾丸高速魔列車に乗り、何処が辺境なのか教えて欲しい、更に南下し京まで行くが弾丸高速列車は、普通に日本ではまだ営業運転してないリニア風だった。
名古屋から五島列島位在りそうな距離を、一時間半で到着し弾丸高速列車で食べた牛飯は美味かった。
此方はまだ雪が残り残雪と桜吹雪は綺麗だった、寺を散策と御朱印スタンプラリーに、茶屋巡りスタンプラリーをする。
「みたらし団子にお茶美味い」
異様なハイテンションのシャロ。
「イェー!!」
甘酒一口で、ハイに成ってる我妻シャロと
「………私ダーリンの妻だよね? ……ちゃんと妻だよね?」
半分飲んで情緒不安の泣上戸のアリシア、甘酒に酒の効果は無いはずなんだが?
だが何故か甘酒だけ、この状態に成る二人だった。
暫く待ち正気に戻ってから散策再開、どうやらあの甘酒色々曰く付き甘酒らしい、たまに狂喜乱舞する客や泣上戸に成る客も居るらしいが、笑顔で笑い邪気を蹴散らす笑顔程幸運が舞い込むらしいが、シャロの場合ハイテンションなだけだった気がする。
龍神と鳳凰の寺鳳龍堂で旅の安全祈願と、全員分の家内安全と厄災の御守りを買い、三人でおみくじを引くと何故かアリシアが末吉、シャロは末小吉何故か私は吉だった。
そもそも末小吉てなんぞえな、厄除け饅頭と胡桃餡饅頭を買い胡桃餡はなかなか美味しいかった、次はお茶を買いながら異世界八つ橋もどきを食べ、八咫烏神社でまたお参りしおみくじを引くと、三人共に大吉を引く。
運気が上がって来たようだ、万年神社で亀の仏像?にお参りしお土産菓子を買い、木刀も買い影に突き立てると白羽取りのトム参上。
「よく分かりましたね」
「魚を昨日咥えて逃げる位だからな」
更に大仏殿に行き焼団子を食べ、夕方前に旅籠を探し入り残雪と桜吹雪が綺麗に見れる、素晴らしい旅籠で一泊した。
名産牛鍋は超絶品で追加料金払っておかわりをした、シャロ達は湯葉が気に入ったらしいが、またトムが魚を咥えて逃げて行った、また影に。
夜は燃え上がり昨日より激しく愛し合った、何故か気持ち良く眠れ翌朝はスッキリした朝だった,布団の中でげっそりしてるアリシアを寝かせたまま,お姫様抱っこしてシャロと朝風呂で更に激しく求め合った。
何故か朝食は二人揃ってげっそりしてたが,私は更にスッキリ艶々である。
少し遅くに出発して鹿神社を参拝して,みたらし団子を食べ風神神社と雷神神社と火龍神社に参拝,昼は鴨鍋を食べ休み午後からは,阿修羅寺に行き阿弥陀寺に行き魔除け饅頭を食べ,仏像堂で色々な仏像を見て歩き、鬼灯堂で目付きの悪い鬼の裁判官の絵を拝み、輪廻堂でやたらデカイ体格のほわほわ顔の閻魔の絵を拝み、何かヤバそうな白装束の婆さんがきえ~
て感じで、三途の川の通行料払わない亡者を出刃包丁で、地の果てまで追い掛けそうな形相の絵も有った。
まあ世紀末の出刃包丁持った婆さんて、そんな感じにも見えた迫力ある婆さんだった。
「………あの老婆の絵は、迫力有り過ぎ」
アリシアが文句を言い。
「鬼気迫る絵ね」
微妙にカタカタ震えてるシャロ。
「最後は道永公の寺だな、梅の花が有名な寺らしいぞ旅籠の人が言ってたし」
「ウメノハナ?」
「ウメ?」
また大抵の日本人はその後の実が目的だが、私は実より花を愛でたい……実を収穫アレ大変だし面倒。
旅籠を出て碁盤の様な街を歩きそして辿り着く、朱色の鳥居の近くに出迎える様に散り掛けの梅、白い梅の木を横切り入り残雪がうっすら残る境内、色取り取りの梅の花が最後の散り際の様に花びらを散らす、風に舞い散る。
枯山水や妻達の健康を祈ってお参りし、札を買い……結構札が沢山だがこれも参拝した証だ。
御朱印をラスト押して完了、のんびり近くの茶屋で休み近くの露店でお土産を買い、次は南の端の熱田に向かい昼過ぎに着いて、遅昼をしてから海岸に行きしめ縄してある、夫婦岩にそっくりだが家族岩らしい。
夫婦岩に子供岩も有るらしい、正月の夫婦岩から昇る初日の出を誰より先に見れた夫婦は、家族円満が何時までも続くらしいが、当の昔なので意味はない。
夫婦用の箸を買うと複数用は無かったので、二セット買ったら店員が微妙な顔をしてた。
仕方ないのだ星が変われば地球と同じく、一夫多妻が無くても仕方ないのだ。
海岸沿いの旅館に泊まり、海が見える露天風呂で夫婦水入らずでのんびり過ごした、余り汚さない様に。
料理は海の幸と地元牛と特選海の恵み、三つのメニューから選べるが料理は四人分払って居るから、木刀を影に突き白羽取りのトムを釣り上げる。
まあトムは特選海の恵みを希望し、女将さん達が人数増えてるのに驚いてたが、注文を聞き去って行く。
「楽しみだな………特選海の恵み」
「「わたしは海の幸!」」
「地元牛か美味いのかな?」
特選海の恵みはサザエや船盛に、熱田海老……アレは伊勢海老を一回り大きくした海老だった、熱田毛蟹セットに黒アワビに幻アワビと、今日捕れた物尽くしらしい。
ついでに言うとシャロとアリシアが、トムのメニューを血走った目で凝視して居た。
仕方ないので一泊を二泊にしてトムも一緒に、明日は熱田観光をする。
あと特選海の恵みは1セット十八万金貨だった、宿の代より高いのは時価が高い幻アワビと熱田毛蟹と、船盛に入って千二百万の黄金マグロが入ってたかららしい。
どんだけトムは運が良いんだ?全員満腹全滅し、翌朝瑠璃色の空を見ながら一人朝風呂、トムはユリさんと夫婦岩に散歩に向かった、今日は休みらしいが曜日感覚が旅行中に麻痺した様だ。
朝食を取りブラウスとスカートに、トレンチコートを羽織り今日は、熱田神宮寺境内を散策するシャロとアリシア。
先ずは海近くの神社を周り近くの茶屋で、赤福餅に似たのを食べお土産を買い、どうせなので赤福餅に似たのを買い和政達を驚かせる事にする。
途中のお土産屋で熱田木刀を買い和政のも買った、何処かの二人は赤福餅に似たのだけで良いだろ、酒は自分のだけ熱田酒蔵のを買い、まだ宝物庫から手に入れた金貨も有るし、まだ入れてない金貨も大量に宝物庫に在るし、まだまだ金は使い放題。
残念ながら宝物庫の残った物は全てある者が、全部回収してスッカラカンなのだった。
買い物を終えて何故かご満悦の二人の側に、何人か人が居たので聞くと精算して下さいと言われ払った。
買う前に呼んでね二人共、真珠の指輪に宝石珊瑚と真珠の置物に、真珠のアクセサリーて高い珍しく買った二人。
他にもあぶらとり紙に美容水とか色々買って、半分以上換金と手に入れた金貨は減った。
まだ数日は余裕なのでその内金貨を補充しに行こう、軽い気持ちの雅史に宝物庫の悲劇は近付く。
熱田大社本殿に進み御神木が綺麗に並ぶ参道を歩き、澄んだ空気の参道を歩き、伊勢神宮にそっくりな本殿近くで参拝をして宿に戻ると、いつの間にか日が沈み掛けて居たので、日が沈む夕焼けをながめてから、宿に入り温泉に浸かる。
何故かユリさんまで合わせて特選海の恵み四人前を頼んだが、昨日より少し金額が安かったがそれは、幻のアワビが無かったおかげかも知れない。
「アレ?一つ昨日より足りないような………」
「そうなの?」
トムの発言にユリが反応するが、一応私達の新婚旅行て言う事は、片隅にでも思い出して欲しい。
「………美味しい~!!」
「………昨日のも美味しかったけど、今日のも美味しいねシャロ」
満足そうに食べてるが、君達そんなに大量に食べれないよね?そこの、大食い夫婦と違って。
「…………堪らないわトム」
「…………絶品だよねユリ」
その後蟹に入る前にユリは雅史に言う。
「この頃キャスビル様とアムロ様が、来店しなく成りましたよオーナー」
だが雅史は思った、溜めた公務でキャスビル王は来ないだけと、アムロさんはまた無茶を言われて何処かの魔物討伐だろいと。
「たぶん仕事だよ」
「ローリエ様は毎日来ますが、大抵兵士に呼び戻されるか新しい部下に、連れ戻されるかエルリーナさんに怒られてますね」
光景が直ぐ浮かぶのは仕方ないのだ。
「疲れてそうなら従業員用の、薬草DXエナジーポーション渡しといて」
「分かりました、アレ沢山お客さん居る時は助かります」
どんだけ客が入ってる状況なんだろうか?
「この頃はキジトラ食堂が忙しいみたいですが、あっちの減りの方が早いと思いますよ」
食べ終わり海を見ながら一人酒を片手に、海を見ながら黄昏るが寝室では唸る二人、食い過ぎ破裂寸前の顔。
トム達は酒をまだ飲み、何かいつの間にかポン太達が襲来して居て、宴会騒ぎをして居る。
「私達の新婚旅行なんだがな…………」
熱燗清酒を飲みながら夜の海を見るのだった。
「次回も宴会だー!! あそれ!」
「いくぞー!!」
「行くなポン太達」
「「ポン太言いな雅史!!」」
ルーデウス「この頃開かんな………酒が恋しい」
パウエル「確かにそろそろ呼んで欲しい」
千石「早く飲みたいですぞ」
鬼丸「確かに、では芋焼酎を一献」
千石「これは………ハァ~身体に沁みますな~」
次回に続く。