ブルー遺跡
翌朝はビュッフェ形式の店に行き、パンやスープや果物を食べてから部屋で着替え、ホテルを出てモンスターが居ない一般向けの、遺跡に向かい歩く。
浜辺近くに有った遺跡は一般に解放された場所で、金貨を払い向かうと、ローマの大理石の柱に大理石の建物が在り中に入ると、中は広く下に向かう大理石の階段が有り向かう、階段の先は灯りがありその先には青く光る通路が、暫く歩くと通路の壁が透明に成り頭上に海の景色が広がる、カラフルな魚が泳ぎ巨大なハンマーヘッドシャークが、我が物顔で泳ぎ小さな魚が周りを付いて泳ぐ。
シャロとアリシアは楽しそうに見上げて見て、そして見終わる頃には首が疲れて居た二人。
「此処からスタートみたいだ」
冒険服レンタルや更衣室等用意されて居る、注意事項に武器の持ち込みや攻撃魔法の使用禁止、飲食はイートインスペースでとある。
「まあ拳もある意味武器なんだが」
「それまーくんだけだよ」
「マサだけよ」
何故に二人で私だけと言う。
「食事は決められた場所以外ダメだってさ」
「お茶も?」
「だね」
シャロとアリシアが絶望の顔をする、決められた場所に向かえば良いだけなのに。
シャロとアリシアは前に妖精の遺跡の服装に着替え、私はそのまま旅装備で向かう。
新しい装備を使う必要は無いし、遺跡の地下二階に向かいチャレンジの道を選ぶ、アリシアとシャロが誰も行かない道を指差す、そちらに行き真っ直ぐ進むとパズルの様な部屋に出る、アリシアは腕まくりをし同じ絵柄を簡単に解いて、扉を出現させた。
「楽勝!」
アリシアの得意分野で先に進む、暫く歩けばまたパズルが有り次は近くの絵と同じにしなさいだった。
「………ピース足りないよ」
一目見て答えたアリシアの問いに、また扉が出現する。
「それで良いのか? この遺跡」
通路をまた通ると怪しげな部屋に出る、近くに石が有ったがので動かすと来た道が締まり、何ヵ所か絵柄が浮き上がる。
「次の部屋に向かう絵柄に、石を運べて事かな?」
鳥や槍を持つ人に魚や牛に、花の絵が有り石が有った場所には、バッタの絵だった。
「……虫だけに食物連鎖的に鳥かな?」
石を持ち上げ鳥の絵に置くと、左右に二つ通路が現れたがシャロは右のを壁とかを探り、入念に観察してから戻って来ると。
「右ダミーね、左に行きましょ」
左に入り通路を進む、二十分は歩いただろうかやっと通路から出る、周りを見ると飲食スペースに次のパズルが有ったが二人は、迷いなくイートインスペースに向かった。
「疲れたからまーくんお茶」
「休憩は必要よ」
早く言えば歩き疲れたのだった、昨日の車内販売のクッキーとかの残りを出し、ハーブティを出し一休みする。
「チョコクッキー美味しぃ~」
「レーズンも美味しわよ」
レーズンサンドクッキーは、バタークリームは絶妙のクオリティー、チョコクッキーもチョコ風味のクオリティーが高い、しかしフローラならアッと言う間に消えるだろう。
「このせんべいも美味しいね」
「私はレーズンサンドがまた食べたいけど、朝のメロンパンあのメロンパンも、また食べたいわ」
何か視線を感じるが、ハーブティを味わいクッキー………アレクッキーが無い、自作のクッキーを出して食べる。
「………作る気無いわねアレは」
「シャロしか食べて無いからね」
実は昔結構変わり種メロンパンを食べて居る、イチゴクリームやメロンクリーム入りのを、カスタードやチョコクリームも有った気がするが、アレはシャロの機嫌を改善する切り札にするつもりだ。
食べた物を片付け問題を解きに向かう、今度は難解一つ間違うと全部リセットされ、五パネル全てを完成させるパズル,新しいパズルが現れるクソ面倒な物だった。
「少し入れ間違えてもダメなの~」
パズルが八回目が変わると、アリシアの目付きが変わる。
「………チャンスタイムだよね」
前の七回より分かりやすい動物パズル、五パネルから三パネルに減り確かにチャンスタイムだ、アリシアも疲れてたが四十分で完成、通路が現れ疲れたアリシアを背負って先に行く。
次の部屋は海の中の城の中の様な場所で、宮殿の様な豪奢な造りの柱や壁の壁画に紅い絨毯、通路の両サイドには金の槍を持つギリシャのキトン服装の少年たち、少年達の体は大理石だが布は本物、近くには何故か金の水ツボから水を流す、此方は花の冠のうら若きキトン服装の女性、花の冠は宝石細工がされて居る、一応通路の先を歩くが誰も居ない不思議、更に進むも誰も居ないが歩く先には大きな白い扉が有り、重厚な城の様な扉の左右にプラチナの剣を突き立てた、威厳有る騎士が立つ。
扉の前に立つと扉は開きそして、王の間らしき場所に入ると二頭のイルカが交錯するシルエットに、月桂冠のリングの国旗らしき紅い旗がたなびく。
玉座には誰も座っては居ない、主無き玉座は虚しさしかないが玉座に向かってあるくと、玉座に上がる階段前には文字が……だが、文字は一部消え何と書いて有るかは分からなかった。
玉座の右奥の扉に行き開くと、宝物庫で金貨や宝石が沢山有った、宝飾剣や青く光輝く剣に薔薇の装飾されたローズ・エストック、エストックはクロイツ君のお土産にして、紅き刀身の紅の剣はお土産に渡せば機嫌も良くなるだろう、バナージ王子にばかりお土産わたしてるし接待してるから、結構拗ねてるからね。
未来の義父なんだが前途多難でもある、飾り小剣の様なこのマン・ゴーシュて剣は、細工の花や装飾も綺麗だしグリップは象牙か、鯨の骨かは分からないが不思議な感触、此は王妃様にお土産で、何かさっきから有る変な虎の像は放置して。
虎の皮や豹の皮の引き物らしきのや、魔宝石のアクアマリンにブルーサファイア、ブルーダイヤにブルールビーを回収した。
シャロはまたもやアンティークティーセットを手にし、宝石や金貨には興味すら持たない集中力。
「このポットのフォルム………此は良いポットよ………」
そしてアリシアは。
「この壺お父さんの店で高く売ろう」
商売思考に成って居た。
「なかなか凝ったブルーのワイングラス」
来客用のワイングラスに良さそうなグラスを拝借、奥にはワインセラーが在り年代は分からないが、鑑定するとこの星の通貨価値で一本一億金貨らしいので、また飲み会開催の時に出す事にする。
やっぱり酒は分け有って楽しく飲むのが一番、一人黄昏たい時はブランデーか清酒とかが一番だけど。
「次はこの壺を高く売らせて………」
「このカップのフォルムは………」
アリシア、雑貨屋に壺を売るのは難しいぞ、……宝石売るの頼んだ人間が言うのもアレだが。
「また部屋が有るな、次は何かな?」
有ったのはウイスキーやブランデーだが、部屋が時間停止の部屋だったらしく、他の部屋とは異質の空気が漂う。
扉を閉めるとマズイので、鑑定しないで酒を全て回収するそしてアリシア達は、未だに壺やアンティークティーセットに夢中だが、さっきから同じ場所に居る様な………
「まあもう少し見るか」
鎧を見ると水竜神の鎧て全身鎧と、月の女神の月桂冠に水の女神のアライスの錫杖と羽衣、水竜神の盾に竜神の盾やクロードの剣?
「クロードの剣て何だ?」
普通の鉄剣だが宝物庫には合わない物だった、他にも小さいが詩人のタクトやエレクの壊れギター等、理解出来ない物まで有った、イーノリのパンツと有ったが人形のだろうか?
「他は何が有るかな?」
女神の飛翔ブーツに女神の鎧が有ったが、ブーツは羽の様なオリハルコンの飾りの、ブルーのオリハルコンブーツ。
女神の鎧は女性専用のアーマードレス鎧、確かフランソワさんは防具な無かったし、何か必要な時用に渡そう。
「皇帝アルテミスの剣……か」
竜の鱗や爪に白オリハルコンに、ミスリルにアダマンタイトやグレイブスの爪、グレイブスの爪は分からないが強そうな剣である。
「また変なのが有るが、一体どうなってるんだ?」
アズーナのブラにリーサの勝負下着、マツオの男気褌にナルナルのお色気パンツ………
「何で人形の下着に名前付いてるねん!」
雅史がツッコミ乱れてるが、シャロ達は全然反応しなかった、何か幻影に囚われてる様な雰囲気。
「………あの消えてた字は警告だったのか?」
実はこの宝物庫はとある空間にも干渉してる、そうどっかの妖精が間違えて魔法を使った影響で、とある者達は迷惑を被ったのだった。
そして消えてる文字と彼女達の行動は、全然関係無いがただの防衛機能を止めないで、アンティーク物や壺を物欲のまま同じ場所に居続けただけ。
早く言えば泥棒ホイホイ幻影に嵌まっただけ、解除ボタンは雅史は何回か解除の機会が有ったが、変な物として無視をして居た、ただ二つの目のボタンを押すだけなのに。
「この壺は良い壺よ、お父さんこの壺を………」
「このアンティークティーセットは私の物、そしてマサは私の大切な………」
雅史はシャロを振り向き凝視する。
「………………」
「………ボディーガードよ!」
旦那ではなくボディーガードと言われ、砕け散る雅史だった。
「そしてエロエロな旦那様よ!」
更に砕け散る雅史だが本当の事だ。
「そして異性で唯一男性で、心の底から愛せる旦那様………恥ずかしい……」
砕け散りそこは聞いて無かった雅史、何か変な独壇場告白がされたが、雅史に助けられ惚れたのは幼き日の、幻想の産物に過ぎないが本人は知ることは無い。
そして雅史もとある男の行動のおかげで、今シャロと夫婦に成れた事を知らない、シャロは下手をしたら結婚しなかった可能性すら有る。
「………そろそろ助けろよボケ」
雅史は周りを見渡すが見付からない。
「私のパンツ!」
「私の下着が!」
また見渡したが見えない。
「アレ? 私何してたんだろ?」
アリシアが正気に戻り………
「アンティークティーセット、まだ有るわよね?」
アンティークティーセットを探すシャロ、溜め息を吐き二人の所に向かう。
二人を連れて宝物庫を出て反対側に行くと、また部屋が在り部屋を開けると不思議な部屋に出た、二つのイルカの像が在りその先に鏡と、怪しげな壁の色違いを調べにイルカの像の間を通ると、何故か何処かの町外れの高台に居た。
「…………此処何処まーくん?」
「イルカの像の部屋に居たわよね?」
「イルカの像が転送装置だったのかな?」
三人は分からず暫く呆然として居た、雅史達は次に大和帝国に行く事にし、エトワールと合流に向かう。
「次回は僕の故郷の国ですね」
「君誰?」
雅史は聞いた途端姿を消した、シャロ達に近い身長の少年。
トム「僕が出れない旅だな」
エネーブル「行ってみたいなその星」
残念ながら一部の国は立入禁止です。