エリアスアース編 近い星の旅
サングラン星系に戻り先ずはアクアアースと同じ星、エリアスアースに行く。
エリアスアースは五月アクアアースの反対側なので、季節は変わらないハズだった、着いたエリアスアースは冬が終わり春の芽吹きが始まったばかり、そんな事は知らず軽い気持ちで雅史は来たのだった。
エトワールに光学迷彩をし降下する、疑似モニターには驚く物を見る、アクアアースにも在るが国単位で二国しか無い物が、降下しながら見る景色は現代地球に近い、だがエルビー博士は興味が無いらしい。
大陸の拡大には線路があり新幹線の様に、高架橋を走るSLが走って居た、だがで出るのは煙では無い。
黒くない煙を出し高速で走るSL、何処か一部がD51にそっくりだが全体を見ると,新幹線の様な設計で車体は黒だが車輪はSLではなく、普通に新幹線ぽい。
更に拡大して細部を見るとパンタグラフは無いし、線路から電気スパークらしき物が見える、次は街を見るとファンタジーな街並み、馬が居ないバスの様な馬車の連結がコンクリートらしき道路を走り、レトロな街灯が道に並ぶ。
海を拡大すると帆船なのに帆船後方に気泡が見える、しかも風で航行してる様な感じではない。
帆船なのに帆は開かれてないからだ、良く見ると鉄の巨大船も航行して居る。
更に進むと景色が変わり花が咲き乱れる国も在る、勿論線路も有り同じ列車が高架橋を走り抜けて居る。
だが今の所空を飛ぶ乗り物は見当たらないので、地上の技術が発展しただけみたいだ。
「あの星より文明進んでるわね」
つまらなそうに見るエルビー博士、暫くすると研究室に向かって行った。
龍脈花の分析は日が必要らしい、暫く様子を見てシャロ達の服装でも、前の旅装備でも通用する。
刀を持った者や剣を持つ者、魔法杖を持つ者が居るがモンスターや魔物はほぼ居ない、モンスターらしき熊は見えるが。
あと魔法使いの格好をした少年少女が、たまに掃除用具………箒やモップ類で空を飛んでるが、ルナリアが見たらどう思うだろうか?
まあ一人バケツに乗ってのんびり移動してるが、彼はそれで良いのだろうか?
黒髪がボサボサで眠そうな少年、ポリバケツをひっくり返しコーヒーか紅茶だがを飲み、何かの紋章が左胸に有る黒いローブに黒のジャージ姿、それで良いのか少年。
他にも長いベランダ箒に横座りで乗り、ギャル系の赤毛ロングの女の子が、猛スピードで真っ直ぐに飛び黒の超ミニスカに、赤い半袖ブラウス姿にある部分を強調した子が、止まれないかの様に遠くに遠ざかって行った。
頭が痛そうに片手をおでこに当てる、灰色髪の美少女は疲れてるかの様だが、何故に熊手?
黒いローブをはためかせ、灰色髪の編み込みに赤い簪を刺し、白い膝丈のワンピースに肩には小さな黒猫が掴まって居る。
「色々な意味でファンタジーだな」
降りるにも予算が作れないと意味が無いので、アステリアに頼み偵察ドローンを発進させ、花が咲き誇る国を見る。
❪テレピッピ国❫
魔法使いが多い国で隣国とは戦争も無い平和な国、お互い無いものを補い助け合いが主流の星の住人、その中でも魔法で空を飛び配達困難な場所に、宅配や医療物資を運ぶ彼等は皆に感謝される、災害時はどんな場所にも行き人助けをする縁の下の力持ちである。
たまに喧嘩とかするがそこは人間、異世界人も居るが活躍は殆んどしない、たまに街の命名に協力してるらしいが………
基本異世界人は魔力を持たず、魔法使いには成れない掟が存在し、肉体か知能が高い人物が多いのだった。
そして枯れない桜に花水木に花桃には、精霊か妖精が居るらしいが誰一人、その存在を確認出来た者は居ない。
雅史は桜の花が散る場所で黒猫の看板を見付ける、だが何か白鯨の店と違いレトロな扉だ、次に商店街の映像を見るが何も刻印無い金貨で、売買してるらしいく宝石や金貨の引き取り点を探し、一応確認するが宝石は保証書が必要らしい、金塊も扱ってるらしいがkg単位の取引らしい。
外套をステルスにし降り金塊を金貨に変える、店の亭主に聞くと遺跡が在り、そこに沢山金塊や宝石が出るから遺跡都市のシグナリオや、テッピートにツインターボ………ツインターボ? 等の遺跡の宝箱から出たのは全て換金しなさいと怒られた。
基本保証書のある宝石以外扱いたく無いらしい、店を出て人気が無い場所からエトワールに戻る、遺跡はモンスターが基本居るがモンスターが居ない、そんな遺跡も在るので一般人も挑戦してるらしい。
一般人が挑戦してるのは店主の話しでは、クレメンスて街で列車で行けるらしいが、何故そんなに遺跡を聞くのかと聞かれたが、他の国からと言ったら頷かれた。
大和帝国には遺跡無いからなと、辺境の国から良く旅をするねとも言われた、なので大和帝国も旅の目的に入れ先ずは観光をする。
「シャロとアリシアは準備良いかい?」
日焼けがまだヒリヒリする二人、シャロは黄色のバラの花柄ロングワンピース、白い綺麗な花の飾り付き麦わら帽子を被る、アリシアは淡い赤のロングワンピースに、ハイビスカスの飾りの帽子を被り、赤い髪をお団子とツインテールにして居た。
「何か楽しみだねシャロ!」
「………そうね………」
ワクワク顔のアリシアに、ヒリヒリを我慢してるシャロ。
「日焼け止め塗らないから……」
「仕方無いのよ、まさか海水浴出来るなんて思わないし」
「それ私も思った」
二人はジト目で雅史を見るのだったが、我慢できず海で遊んでたのは二人である、可愛い姿はちゃんとドローンで撮影済み……誰だ、技術の無駄遣いて言ったヤツは。
「さて行くよ」
「?」
二人は両脇に抱えられて降り立った、さっきとは違う街ラガーレグルスから旅観光を始めるが、何故に競走馬の名前なんだ? まあ懐かしい馬名だが。
妻と三人街を歩くがさっきの街でも違和感が有ったが、道路や歩道の舗装はアスファルトでも、コンクリートでも土でもない不思議な物質、歩き易く舗装から熱等の反射も無いがどんな構造か、不思議で成らない。
街を散策するとクマのぬいぐるみや、ウサギのぬいぐるみを売るアンティーク雑貨店や、シャロ達が着てるのと同じ様なブティックや、ゴスロリファッションブティックに剣や鎧を売る武器屋、木造で外からはカフェか喫茶店の様な店で、店からいい匂いに引かれ三人で入る。
「喫茶店よりファミレスだな……」
「「ファミレス?」」
中はウエイトレスが忙しく走り回って居た、近くのウエーターに案内され席に座り、メニューを見る。
シャロ達は文字が読めないのでメニューを教え、シャロはチーズピザと紅茶でアリシアはチーズリゾット、私はハンバーグとポテトとコーラを頼んだ、和政が居たら大騒ぎ間違いなしだが、誰か忘れてる気がするが気のせいにした。
料理はファミレスらしい味だった、レトロなファミレスから出て、アンティーク雑貨屋に寄り二人に、スーツ服や子供パジャマ姿のクマをプレゼントした。
ロゼには紫の葉巻を持ったウサギを、セーラには薄ピンクのドレスウサギを、あとはどうするか考えてると予算考えて買えと怒られた。
一応金貨四千万で金塊うれたが金貨一万からプラチナ金貨に成り、10万からはプラチナ金貨に桜の刻印の桜金貨に成り、金貨の最大貨幣はプラチナ金貨に空飛ぶシルエットの、ドラゴンの刻印のドラ金貨だ。
ドラ金貨の相場は一枚百万金貨らしい、大抵家を買うか業物の武器や防具を買う値段らしい、百万金貨の武器防具てぼったくりだろう、まあアンティークぬいぐるみは大きいので、1体50万金貨が相場だったが。
「さて次は移動だ」
荷物を入れカバンを見たらまだ使って無い、最初から入ってる貨幣欄にここの金貨が入って居た。
まあ金貨九千枚しか入って無いが、一応財布から出せるホルダーに移動し、駅に向かい色々現代には近いが自動販売機は無い。
馬の居ないバスの様な馬車が近くを通り過ぎる、チラッとだが銀髪のシャロに似た女性が乗って居た、途中で家具屋に寄りレトロなクローゼットや、食器棚や食器やグラスを見て回り気に入ったのを買った、何故か二人してティーセットを爆買いしてたが。
二百八十万程払い店を出る、アンティークは高い………アンティークは怖い。
店を出て駅に向かい歩きご機嫌な二人を連れ、駅に到着しクレメンス行きの高速魔列車の、白兎の三人指定席を十五万金貨で買い、切符に魔法判を押してからホームに向かい、白い塗装の煙突から光る粒子が出てるミストの高速魔列車に乗車する、指定席は個室で窓から景色が見えるが、リクライニングチェアはフカフカだった。
ラガーレグルスから出発し少し長い列車旅を満喫する、途中販売員が来てコーヒーかココアか緑茶の無料を、シャロはココアを頼みアリシアは何故か一緒に緑茶を選ぶ、ついでにチョコクッキーにレーズンサンドクッキー、曲がりせんべいとあられを買い、何故に曲がりせんべいとあられが有るかは不明だが、一枚食べた曲がりせんべいは塩気が素晴らしく良かった。
「美味しいねこのお菓子!」
「クッキーも美味しいわよ!」
幸せそうな二人を見てると、更に幸せな気分に成る。
「海が見えるよまーくん」
「………何か掃除用具で飛んでる人が居るわよ……」
遂に見てしまったシャロ、アリシアは見て見ぬふりをしてたが、シャロが台無しにする。
「せっかく言わなかったのに………」
「気になったからしょうがないのよ!」
列車のスピードが下がって行くので間もなくらしい、二人に下車の準備をさせて指定席を出る、クレメンスのアナウンスが車内に響き、高速魔列車はゆっくりとホームに入り止まる。
ホームから降り駅の改札に向かう、看板に従い階段を降り地下道を歩き改札に着く、切符を渡通り外に出ると日が暮れ始めていた。
「今日は何処かの宿に泊まろう」
「そうだね」
「宿有るかしら?」
スキルで探し最初の駅近くの宿いやホテルを聞くと、三人成らな丁度一室空いてると確認出来たので、スキル先生の力でに名簿三人の名前を署名し、部屋に案内されベッドで大の字に成り寛ぐと、アリシアにボディースラムを食らう。
「何故に攻撃するシア」
「疲れたお父さんみたいな顔してたから」
どんな顔かピント来なかった。
「今日買ったぬいぐるみ抱いて寝て良い?」
子供の様に言うアリシアに。
「シアのなんだから、シアの好きにして良いさ。」
それを聴いて、鼻歌をしながら去って行ったアリシア。
「マサ、夕食に行きましょ」
白いワンピースに花の飾りボタンに、白いポーチを片手に持ち待って居る、ベッドから起き立ち上がりシャロと、後ろから慌てて来るアリシアと部屋の鍵を閉め、まあ貴重品は持ってるから大丈夫だが、ホテルの飲食フロアーで鉄板焼きの店に入り。
「マサ頼むわね」
「期待してるよー」
シャロとアリシアは店のレディーメニューを頼み、私はステーキを頼んだ。
「…………」
「…………」
最初に来たのは前菜サラダ、しかも綺麗な彩りサラダに二人はフリーズ。
「今日のシャトーブリアンです」
目の前の鉄板で焼かれる素敵なステーキ、テレビでしか見ない光景が広がるが、オイスィ~コレ!とかリアクションは要らないだろう。
素早く切り分けられたステーキをフォークで口に運び、柔らかくそしてそんなに噛まずに消えた肉、高い肉だけはある。
葡萄酒を頼みゆっくりと味わい食べる、シャロ達はスープを食べて居た、ポタージュを驚きながら味わっていた。
「次はフィレをあと、ガーリックライスを」
「かしこまりました」
何故か日本のテレビで見る鉄板焼きメニューだが、気にしては負けだが、シャロ達はロブスターを半身焼いてるの料理に目が釘付け、フランベに驚いてたが何故に驚く?
フィレも美味しく満足感が満たされながら、最後のアイスを食べてるとまだ味わってる二人、チョコデコレーションデザートを追加し、食べて待つ事にしたがまだデザートに行かない、追加でカクテルが飲めるらしいので、カクテルを頼みホテルの外を見れる席に移り、カクテルを楽しむ。
レトロな街灯が雰囲気良く街を照らす、だが道路に面した場所上から見れたら景色が良かったかも知れない。
カクテルをおかわりを頼み、妻達が満足してデザートを食べてる姿を眺める。
「明日が楽しみだ」
そして夜は更けて行く……
「次回私達も冒険者だぁー」
「違うわよアリシア」
寝言で張り切るアリシアだった。
ルリスティーナ「私のお土産阻止されました」
エルリーナ「私もですわ」
フローラ「私は食べ物が良いな」
フローラはぶれない次回に続く