諏訪岡湖大迷宮 下層編
今回は下層の3階層からスタートですが………
魔方陣から出ると3階層は明るく,ダンジョン岩壁から出ている光る水晶が明るく照らす。
2階層の海水らしき匂いがまだしている,3階層にも流れて来てるみたいである。
ダンジョンマップを確認すると,モンスターや魔物は奥に居て此方には居ないので,昼食を取る為にダンジョンハウスを出して,昼ご飯を食べる事にした。
だがあのデカイカツオは脂が多く,結局ハウス外で炙り焼きをする羽目に。
マンガ肉的な大きさのカツオの身を,火魔法で炙りスキルを使い炙り刺身をトムに出す。
マンガ肉風に炙ったカツオ2ブロックは,トムがペロリと完食する。
私は昨日仕込んだロック鳥の若鳥から揚げを,異世界の行者にんにくを使いから揚げを揚げる。
異世界の行者にんにくは,根にニンニク擬きか付いていてやはり異世界と思う。
地球では行者にんにくは茎の高原山菜だったかな?よく祖母や叔父が作ってはニンニク代わりに使っていた。
だが異世界の行者にんにくは,ニンニクの匂いが一段階上を行く。
その代わり効果はニンニクと同等の成分みたいである,あとこれ程パンチあるので,試しに山賊焼きも追加する……。
ジュワ~
良い感じに揚がってるらしく,ニクニクの匂いが強いけど美味そうである,スキル頼みではあるが最後に山賊焼きを揚げる,いつか異世界でレモンも手に入れないとな。
南下してみかんやレモンの収集も出来ればしょう,その前にイカたおして次は………水戸藩沖か,もうじき回遊先変える時期迫ってるらしいから,てか魔物でも回遊魚扱いなんだな………。
カジキマグロらしきのもモンスター部類で,微妙な場所に居るな………尾張より少し北上した場所か。
だが後ろでつまみ食いする者が居た。
「トム………それもう一度揚げるから揚げだ,あと食べたいなら一言話しかけろ。」
「……………美味しそうだったので,味見ついでについ……」
イヤイヤ味見頼んでないし,まあ私も腹へったからそろそろ食べたいが,タレに浸ける量間違えてまだ掛かりそうだが,仕方ないから調理器具と油追加だな,サラダ油を異世界植物から調達しないと,入ってた分底付くな。
他のも油の温度が適温に成ったらしいので,後はスキルに任せて出来上がるのを待つ………,まあスキル頼みとは言え動いてるのは自身の身体なので,腹が減ってダウンしそうである。
トムを見ると,二度揚げされたから揚げを口にヨダレ光らせて,まだかまだかと待って居る。
トムが此方を向いて言った一言は,「マサさん,まだですか?」である八兵衛だなトムよ。
そして出来て食べ終わったは良いが,後に食べる用や小腹が空いた用等,トムが半分以上食べてしまったのだった。
でその本人は満腹でまた畳スペースで爆睡中…………,気に入ったみたいだな畳スペース。
洗い物を終わらせて,回復ポーションや酒で術等を回復させる,キャナルにサンダーロッドのデータを解析して貰い,改善点を考える。
プロトタイプのウィップソード改善点を取り入れた,新作にのウィップソードの構想が纏まったので,モーニングスターのプロトタイプハンマーの利点を融合させて,特殊な素材で作る予定である。
昼休みを終わりにして,トムを起こしダンジョンハウスを収納して,モンスター等が何故か此方に向かって来ない。
水晶がトンネルの照明の様にダンジョンを照らして居る,これなら影豹が来ないだろうな,闇に紛れられないし物陰も少ない。
海水らしき匂いは未だにしてるので,近くを流れてるのでは有るが何故かダンジョンマップには,岩壁の左右に流れてると表示されて居る。
硬い魚が岩壁突き抜けて来たら,地獄の惨状だろうな……………しかも海水と共にモンスター等が出て来る光景は,地獄でしかないだろう。
少し先から滝の様な音が聞こえると共に,マップのモンスターや魔物が移動し始めた。
ダンジョンの岩壁の水晶の光の色が薄暗く成っていく,どうやら安全地帯だったらしく何故か,スライムみたいなモンスターが複数空中を浮いて移動したり,体液みたいなの出してるナメクジらしきのが,此方に向かって来てる,キャナルの報告が入る。
『空中を飛んでるモンスターは,スライム系のゼリーで防具や装備を溶かす,溶解液や捕食の攻撃をします。
もう一つのモンスターは,マスターが何故知ってるのか不明ですが,ナメクジです。
身体を溶かす溶解液や寄生虫爆弾に捕食溶解等があります。』
ゼリーはけしからん攻撃あるが,残念ながら防御範囲で溶けないだろう,あとナメクジは嫌だな寄生虫が特に。
「良し,燃やそう………❮フレイムレーザー❯……」
手の平を開き手首を合わせて,魔力リミッターを解除をするそして。
「はぁぁぁー!!」
「!?」
『!?』
手の平から放たれた魔法は轟音響かせながら,リミッター解除した大出力の火炎光線が,モンスターを一網打尽に焼き尽くす。
モンスターだったダーク物質がぷすぷすと音を立て,塵と成って舞って居る。
「おぉ~ネタが出来た。」
「……………」
『…………………』
「何か通路が広く成った気がするが,気のせいだな。」
「………………」
『………………』
開いた口が塞がらないトムとキャナルだった………。
一部水晶が消え魔法の威力を物語るが,当の本人はのほほんとしている。
「さて進むぞトム」
「アレを放ってこの余裕,マサさんの感覚が分からない。」
「?………ナメクジ達の殲滅には,良い火力だろう。」
「ナメクジ達と一緒に,ダンジョン破壊しないで下さいね。」
「………大丈夫だろう何となく」
「………………」
何となくで大出力で魔法を使わないで欲しいと,トムは思うのだった。
しばらく進んだ先で広い場所に出る,そこには岩壁から大量に出る海水らしき水と,タコやイカの魔物が水路の壁を壊して居る,壁が決壊して膝元まで浸かる水を放水する。
だが水の流れと共に魔物達が接近する。
「これ海水だな,しかも冷たいぞ。」
「僕お腹冷えちゃいますよ。」
放水された海水の流れに耐えた足だが,何故か濡れては居ない?防水性も有るのだろうか?
トムは膝上まで浸かり,だが旅装備のおかげかトムも濡れては居ないみたいである。
接近中の魔物を報告される。
『マスター赤い触手があるのがタコで白触手のがイカです。』
そのまんまだな,地球でよく水族館とかで見るあのタコとイカが,巨大魔物化しただけである。
吸盤脚を巧みにウネウネさせて移動する。
『その後方より鯖王と黄金鯖王が接近してます。』
「トム,面白そうな魚が2種類接近だとさ。」
「美味しそうな2種類ですね,マサさん。」
「私は魚介類アレルギーだから要らない。」
「魚苦手でしたね。」
それよりも鯖王と黄金鯖王て,原チャリ位のジャンプしてるアレだよな。
身体が絞まり油が光に反射して,艶々でサバ独特の模様が見えるが,黄金サバキング?は確かに身体が黄金に耀いているし,しかも一回り大きい。
「私はイカとタコを倒すから,トムは奴らを倒して来なよ。」
「良いのですか?」
ヨダレが唇に光ってるぞ,あと目がキラキラ光過ぎだ………あと奴らに殺気を放ち過ぎだ。
タコとイカの数体が円を描く様に散開する,まあ巨大化しても体内構造はエーテル魔石有る以外は,変わらないみたいである。
「さてとお約束のマルチロックからの,初出し魔法の❮アイス……アロー❯」
❪アイスアローとは❫
魔力で造った氷の弓矢の形をしたり,細く長い氷柱状の攻撃魔法である。
基本1本から複数の氷の矢を出し,放った時に更に分裂して相手を攻撃する。
高い確率で刺さった場所を,氷漬けにする。
出現した10本の氷の矢が分裂してる,30体のタコやイカに襲い掛かる,途中で分裂していき最終的には90本まで分裂して,矢も水分を吸収し元の大きさより一回り大きく成り,タコやイカやついでに行き場を失ったのアイスアローは,壊れた水路に刺さり凍ったりしていたが,ロックしてない珍客にも刺さり一石二鳥である。
その珍客は何故か影豹のボスだったらしく,哀れな最後を晒すのだった。
『今の影豹五体が生き残りだったみたいです,確認にソナーを使いましたが反応が有りません。』
キャナルが報告が続く。
『凍ってない方の滝より,今が旬の北海名物魔物反応を感知。』
南の次は北かよ,しかも北海かよ南は何海何だろうか?
その時1t級の黒い巨体が水面から飛び上がり,此方を一瞬見て方向転換する。
エサのイカを目掛けて猛スピードで,此方に向かって来るが残念な事に,エサに気が行き過ぎ途中で十分な水量無い事に気付くも,後の祭である。
自滅して鮮度が落ちる前に倒して,解体BOXに転送する。
『マスターがトドメを刺したのは…………』
「デカイマグロだろ?」
『イイエ,鮪王です。
異世界人のマスターと同じ方々や,大和神国や和の国の人々の好物魔物です。』
私は魚介類はダメだが,並行世界の日本人なら確かに目の色変えて,食べる高級魚だなて,和の国だと。
❪和の国とは❫
大和神国の裏に位置する場所にある島国である,大和神国で関白をしてる松平家の親戚である,徳川家が統治する国である。
帝は居ないが巫女や獣人と呼ばれる者が居るらしい。
…………モフモフな狐巫女とか居るのだろうか?
-数分後-
しばらくするとトムがホクホク顔で,十手を片手に持ちながら戻って来た。
「今日の夕御飯が楽しみ~♪」
トムは夕御飯に期待を膨らませるのだった。
一方では。
「トムのエサ…………食料まだ足りないよな,トムの食料確保出来る時に獲らないとな。」
トムの献立より,トムの食べる量確保しか考えて無いのである。
魔物達の血の臭いに漂う中で,嫌な気配を感じる雅史と同時にキャナルか報告が入る。
『マスター,水路を遡って来る敵と空中を浮いて移動してる敵を確認しました。
両方共に同じ種類と確認しました。』
血の臭いに敏感な生き物だよな,サメとか勘弁だが………多分サメだろうな。
キャナルが魔物の情報を伝える。
『レア魔物ですマスター,古代鮫と確認しました。』
「トム厄介なのが来たぞ。」
「僕の夕飯ですね。」
…………食べる気だなトムよだが。
「……………確かサメ料理在ったが,オレンジが必要だったりしてた様な…………。」
「……………………」
何かを考え込むトム,何か日に日に食欲増してる気が。
「トム,来るぞ。」
「………………え?来たのですか?」
先ずは遡って来た方が飛び出してきたのだが,どう見てもホオジロザメにしか見えない。
「…………空中を泳ぐホオジロサメだなアレ。」
「鮪王よりは小さいですね。」
「アレと比べるなよ。」
悪口を言った訳では無いが,サメが襲い掛かって来た。
「先手必勝の《脳天割》!!」
トムが高くジャンプして,回転とスピードを上げサメの脳天に,一撃を叩き込む。
トムが一体仕留めた直後に通路から,海で泳いでるかの様にホオジロザメ擬きの古代鮫が3体登場する。
空中を飛んでる原理は不明だが,面白い素材なので刀の峰で対応する。
「行くぞトム」
「アイサー」
同時に通路から追加が3体増えるが,ダンジョンマップにはこれ以上の接近は無いので,全力で二人で倒して行く。
まあトムは余裕綽々で倒してるのだが。
「峰打ちしてからの神経にトドメは,面倒だから神経を一太刀入れて倒すか。」
「………え?僕脳天割一撃で倒しましたよ。」
「……………………え?」
見ると十手が微妙に歪んでる様な………,どんな破壊力で倒したんだトムよ。
何か素材の状態が気になる………。
❪古代生物❫
この世界に太古から絶滅せずに生き抜いた生物,特殊な生態や機能があり異世界人でも出合った記録は少ないらしく,遭遇しても生きて帰った冒険者は少ない。
たまに冒険者が長年入って無いダンジョンや,魔物が暴走した団体の中に出現するらしい。
古代生物の出現は謎が多く,資料も少ないらしいが古代生物の魔物のエーテル魔石も,見た者が居ない為謎が多い。
?今何か解説が在った様な………キャナルかな?
『私では有りませんマスター。』
機嫌悪そうな声で答えるキャナル,何か怒ってないキャナルさんや。
『マスター,古代魔物には特殊なので,面白い素材に成ると思われます。』
拠点に帰ったら調べるかなと。
この古代鮫のエーテル魔石が,後の作る物に影響を与える事に成るとはこの時は知る良しも無い。
「さて魔物の反応も無いし,先に進むぞトム。」
「僕の食べ放題の為に。」
「それ私がフル回転して料理しろて事かトムよ。」
瞬時にフリーズするトム。
まあフル回転はしないが,イカを出しまくる予定。
その頃水戸藩では。
猫のパジャマ風着ぐるみを着た,中学生位の身長の少女がガッカリしながら歩いて居た。
「何でこの国でもマグロとか海鮮丼が,何故食べれないの。」
海岸の岩壁からに着くなり海を見る………,海には鮫とクラーケンが喧嘩をしている,この一帯のマグロ等の漁獲低迷の原因である。
「あの魔物許せないだけど雷系の魔法が無いから,雷系の魔法さえ使えればアイツら倒せるのに………,和の国じゃあ海の異変で食べれなかったのに。」
だが少女の表情が変わる。
「今乙女の感が近で,海鮮食べれると反応してる(気がする。)」
それは乙女の感ではなく食欲ではと,飼い主の少女に思う見た目可愛い熊のモンスター,手の平サイズのプリティーベアーは思うのだった。
「ワンオフアビリティースキル乙女の運命予測」
いきなりスキルを使う少女,プリティーベアーはまたかとやれやれポーズをする。
❪ワンオフアビリティースキルとは❫
転生等の異世界人が異世界に来る前に,神に要望したりgiftとして与えられた個人唯一無二のスキルである。
神によって,ワンオフアビリティースキルの数は一~百近与えられる。
だが下心や悪意があるスキルは除外されるが,邪神の類いはその悪質性の高いスキルが多い。
神と邪神の代理戦争も起こる事も。
だがこの少女のスキル使う目的の全ては,食欲なので与えた神もこんなはずではと思って居る。
まあそれでも楽しんでる姿は嬉しいので,良いかと思うのだが,何故無敵装備沢山渡したのに,猫のパジャマ風の装備を好んで着るのか?未だに理解が出来ない。
ウエディングミニスカ風魔法少女装備や,ミニスカメイド風魔法剣士装備等をオーダーメイド品を渡したのだが,ミニスカメイド風魔法剣士装備と着ぐるみ以外は,未だに使われない。
しかも仕様にスカートの中が見えないだったり,チャームポイントが更に増加や秘密の効果も付いてるのである。
特にウエディングミニスカ風魔法少女装備は特殊で,少女が望めば空を飛ぶ翼や空間移動する事も可能だが,見た目の恥ずかしさで装備の内容を見てないのである。
王都アクシズの魔物の動乱にて,ミニスカメイド風魔法剣士装備で1万五千の魔物やモンスターを,1人で撃破したが大抵は,防具の能力とオリジナル魔法で倒したのだが,ゲームで使った魔法のイメージしかないので,イメージ魔法にも限界はあるのだた。
スキルを使い終え少女は迷う。
「内陸部と海の先同時に見えたけど?何で時代劇の旅の格好した,太った人と二足歩行の猫のビジョンが見えたのかな?」
難しい顔をする少女。
「しかも1つは広い湖の中心の島に,もう1つはこの先に有るらしい無人島らしき場所,何かの妨害で見えない場所も在ったけど。」
少女か確信する,あの太った人を見付ければ美味しい海鮮が食べれると。
だが顔は見えなかったので,二足歩行の猫と一緒に居る冒険者を探す事にしたが,さて海は船が無いので内陸部の湖に,異世界初の魔道列車で移動する事にした。
場所は戻り雅史とトムは地下三層の奥に進んで居た,また先にはダンジョンの分かれ道があり,真っ直ぐ先にはまた階層主達が待ち構えて居る。
「また固まってるよトム。」
「ワザワザ倒されに集まってるのですかね?」
「まあまた魚介類だろうな。」
「…………ゴクリ」
イヤイヤそこゴクリじゃないよトム。
前足で口のヨダレを拭うトム,それをみて呆れる雅史に戦闘前だが緊張感が薄い。
そしてダンジョンラスボス前の,階層主戦闘へ向かう。
三層の奥には水晶の他に天然クリスタルからも,光が放ってるがだが主達が居る場所の近くは膝までの深さの窪みだが,奥は何か深そうな色をしている。
その深い場所にさっき倒した古代鮫と見た目そのままな,狂暴シャチて魔物が居るらしいが,何故か古代鮫のレベルが130もあるし,さっき戦ったのは平均レベル80だったのだが。
狂暴シャチもレベル125だし,上の階層主達より強いのだが。
上の階層主達は100以下のレベルだったし,ブラックキングタイガー以外は,基本50前後のレベルだった。
まあブラックキングタイガーはレベル112だったが,だがほかの大王イカや古代アンモナイトはレベル90台だが,両方共に巨大である。
平均2階建て民家の高さの魔物だらけである,水の中の古代鮫と狂暴シャチは不明だが,水中や水に漬かった魔物に宣戦布告だな。
「トム,水辺から離れろよ。」
「?…………!!まさか」
不思議そうに此方を見るトムだが,何かを察したみたいで素早く入口外に退避する。
敵陣中心頭上に,目標を定めて。
「さてとと,❮サンダーボール٠クラスター❯」
❪サンダーボール٠クラスターとは❫
術者から放たれたサンダーボールが,所定の場所で分裂したサンダーボールで広範囲に,マヒ及びダメージを与える魔法である。
クラスター爆弾の様に散り,広範囲に魔物達が居る海水に着弾し,魔物達が感電して倒せた魔物や虫の息でマヒした魔物等が居るが,水中から黒い影が2体出現。
テニスコート二面入りそうな広さの場所だが,他の魔物は瀕死だったりしてるのに,この2体強い………て何かシャチの方様子がおかしい。
何か水中から上がって来てから,感電してるみたいな痙攣してる様な…………。
その時危険を感じ雅史は,左へジャンプすると同時に今居た場所に,高水圧の水が通過して行った。
「危な………今の攻撃何だ?」
トムが右人差し爪で,さっき倒したのより2倍大きい古代鮫を指す。
「アイツの鼻先辺りから,魔法らしきのを放ってましたよ。」
ウォーターガンでは無さそうだが,水圧の水魔法て在った様な………。
キャナルから情報が入る。
『マスター,今のは水魔法の❮ウォータージェット❯です。』
❪ウォータージェットとは❫
高水圧の水撃攻撃で,標的を水圧で吹き飛ばしたり貫いたりする,貫通打撃属性を持つ魔法である。
水圧の威力は,魔法レベルと魔力に左右される。
『…………………と言う事らしいですマスター。』
何がと言う事何だキャナルさんや。
また何か説明が有った気がするが,当たらなければ良い訳だな,逃げ回れば死にはしないだなて危な……
2撃目は辛うじて避けたが,流れ弾成らぬ流れウォータージェットは,ダンジョンの岩壁に風穴を空ける。
トムはウィップソードの剣先と射程距離を上手く使い,狂暴シャチと対峙している。
瀕死な大王イカ等は,いつの間にか倒したみたいだが古代鮫が,口を開き此方に突撃をして来た。
「お前さんに食われるつもりはないよ。」
岩壁近くに移動し瞬動を使い,自爆を狙ってみるがウォータージェットの水圧の反動を利用し,岩壁激突を回避する階層主らしき古代鮫。
「なかなか賢いな,デカイ鮫」
トムの方は岩場を利用して,狂暴シャチをからかいながらトドメを何処にするか,見極めてるみたいな感じだが………。
「こっちはそろそろ終わらせたいな………硬そうだが威力あるモーニングスターは使えんな,刀で神経一撃で仕留めるか。」
だが古代鮫の方は強敵のトムに向かって,ウォータージェットを放つも躱され隙だらけである。
トムを狙ってくれてありがとう,ではさよならだデカイ鮫よ。
音も無くジャンプし気配を消して,古代鮫の頭近くの神経に刀を突き刺す。
声はしないが一瞬抵抗はあって,吹き飛ばされたが深い水深部だったので,岩壁や浅い場所に吹き飛ばさるよりマシである。
「マサさん大丈夫ですか?」
トムはいつの間にか戦闘が終わり,此方には来ない………がその時だった。
ガタン
奥に続く道が音と共に出現,私は泳いで向かいトムはジャンプと回転を使い,シュタと鮮やかに着地してドヤ顔のトム。
何故ドヤ顔する必要性ある?
「何か今日は手加減を少し減らしてるので,ストレス溜まらなくて良いですよマサさん。」
「…………何故着地の時にドヤ顔したんだ?」
トムが?何の事て顔をしている,無意識ドヤ顔かよ。
「さて先に行こうか。」
「僕のご飯の為に~♪」
二層までなら階層主達倒したら,宝箱が出て来たが今回は無かったが,スキルのダンジョンマップは新しい道の更新を終え,怪しい小さな水晶を通り過ぎたら,先の広場にモンスター反応が出現。
罠の類いの反応無かったのに,色々解せん。
「この歯応え美味いですよ,これでマタタビ酒が呑めれば。」
「…………………」
一応火魔法で炙った大王イカのゲソだが,それなりにデカイのに普通に食べるトム。
後半の台詞は飲んべえ台詞だぞ。
「出現した敵は動かずに待ってるな。」
「どんな敵なんですかね?」
そして広場が見えて来たのだが,そこに居た敵は……………
今回はここまで。
??少女「私の出番もう無いの,魔道列車の旅をする所なんだけど。」
??少年「……………………」
「今日は静かだな。」
??少年「ティアのトラブルで,また借金………そろそろ身の振り方を考えたくってな。」
「……………それは何と言うか,御愁傷様。」
??少女「それより私の出番を………」
それはさておき,次回ダンジョンのラスボス戦のはず。
出来れば年内にあと一話位書けたら出したいですね。