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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第6章新婚生活と
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新婚旅行編クルージング旅

到着した一つ目の大陸から出発し先ずは南下、エトワールを航行させ甲板から海を見る、遠くには海鳥が群がり魚の争奪戦をし、白いイルカの群れがエトワールと併走はしてないが、近くを跳び好奇心旺盛に追って来る。

シャロはリクライニングチェアーでのんびりし、アリシアは初めて見るイルカに興奮して目を輝かせて居た。

妖精のリゼはシャロの近くで寝て居た、白夜とクロは酒盛りをして居た。


「何でアイツら居るんだ?」


雅史は白夜達を見て言うのだった、秋空の下でも風は残暑の様な暑さ、シャロは起きて艦内に戻って行った。

アリシアも暑くなってきたのか艦内に戻り、シャロが少し時間が経った後に戻って来て、オレンジ色のノースリーブキャミソールワンピース姿で来た、麦わら帽子を被り左手薬指に光る結婚指輪。

シャロは再びリクライニングチェアーに寝て、小説か何かを読み始めたが何か難しい顔をしてた。


「未だに何語書いて有るか、解らないわ?」


どうやら雅史の世界の小説辺りを、読書するつもりだったらしい。


「通訳指輪でも読めないわね、ならあの指輪なら願いを………」


シャロはとある指輪を出した、この頃存在が消えたかの様に存在感が無い悲しき指輪、久々に妖精の指輪がかつやくするのか?

だが文字の通訳は………何故か小説には適用されなかった、シャロは諦め雅史の近くに行き寄り添った。


「船旅も良いわねこの揺れない船なら、船酔いしないし」


恋人繋ぎをし海を見てたら鯨?が潮を吹き、虹が見えると良い雰囲気だがアリシアが戻って来た。


「まーくんお待たせ~」

「…………シア、何故に水着なんだ?」

「たまにアリシアの行動が分からないわ?」


白いビキニ姿でアリシアは、ニヤニヤしながら言う。


「まーくんを水着でメロメロ」

「…………似合っては居るがそれ以上見てるから、甘いぞシア」


ムッとした顔をするアリシアだった、アリシアはまた艦内に戻り着替えに戻った。


「まったく可愛いなシアは」


ムッと隣で睨むシャロだったが、雅史は気付かないフリをした。

カモメらしき鳥が集まりレーダーとかに、羽を休め珍しい物を観察してる様だ、白夜とクロは大の字に寝てると、アリシアがお腹を指でツンツンと触りニヤニヤして居た。


「ぷにぷにしてる」


酔い潰れ爆睡してる二匹は、アリシアに当分お腹を弄られるだろう。

海からは白い砂浜の海岸線や、巨大な壁の様なアルプス的な山脈、綺麗な青い海には鯨らしき背が見えた。


「シャロはこんな場所住みたい、リクエストある?」


シャロに聞くと帰って来たのは。


「ハーブは欲しいわね、あとマサと将来の子供が笑顔な家」


住みたいリクエストを聞いたが、何故か他の方面を言われた。


「私は砂浜広がる場所に家欲しい、小さな家でもいいから暖かな家」


逆にアリシアには次に聞こうとしたら、ちゃんとした答えを言ってくれた。


「私は家はマサが作ってくれた家で良いもの、前に自給自足の家構想聞いたし。」


まあシャロはハーブ畑や野菜畑が欲しいと、前に言ってたが大抵作る予定だったが、最初の拠点みたいな場所か盆地に作るかは、未だに悩み迷って居たがシャロが言う。


「どうせどんな場所に家を建てるか、悩んでるでしょ」


見透かしたように言うシャロ。


「用途に分けて建てれば良いわよ、アリシアは海が見える家私はハーブとか、趣味を生かせる場所」


雅史はそれを聞いて。


「マジックポートで往き来出来れば良いか」

「そうだよまーくん、そもそも住むにしても先ずは新婚旅行だよ」


白夜達のお腹を触りながら言うアリシア、シャロも頷く。


「まあ海の近くでも南国や来たの荒れた海に、断崖絶壁や……」


アリシアはジト目で言う。


「暑い場所や荒れた海なんて嫌だよ、あと断崖絶壁なんてサスペンス小説だよ、カルミアさんが住めば良いよ。」


残念ながらカルミアはサスペンス小説家では無い、ジャンル不定の小説家だ。

しかもほっこり系や悪から人々を守る系、日常を面白おかしくした話し等色々書く作家だが、サボり癖が悪化しこの頃編集さんから逃げ、編集さん一人鬼ごっこ状態になってるらしいので、カルミアには何回か真面目でないと、婚約の話し無かった事にすると、釘を刺して居る。

まあ1作出してはデートをおねだりされてるが、この頃は場所指定まで追加されてるので、たぶん取材も含まれてると思いたい。

エトワールは更に加速し進む、天候は変わらずにエトワールは進む。


「私は白い砂浜で、またまーくんと一緒にまた歩きたいな」


アリシアがそう言うと雅史は、一番最初に降り立った海岸を候補に入れた。


「シャロ、薬草やハーブは高原が多いし畑は、盆地の方が良いからいろな土地を候補にして、考えよう」


シャロはそれを聞いて。


「そうね、色々なハーブも有るかも知れないし」


シャロは期待に胸膨らむのだった、夢の一つに自分だけのハーブ畑が欲しかったからだ、雅史と結婚したのも雅史なら夢を叶えてくれるからあと、雅史から昔男子から弄られて泣いてる時に、助けてくれたたぶんお兄さんの雰囲気に似てたから、顔は思い出せないけど男子達から助けてくれたのは、今でも思い出せるのに顔が思い出せない。


『何で私今思い出してるのかしら?』


それは雅史であって雅史ではない者が、この世界に影響を深く出し始めたからである。


「シャロは内陸と数ヶ所と高原と、皆で住む場所は季節で変えてと」


イメージ画面に目標メモが増えて行く、


「私はもっとアーサーの仲間増やしたいし、面白い魔物や動物や不思議な住人もかな?」


アリシアのリクエスト追加するが、他に妖精か精霊居ないか調べて住人を増やす、アリシアのこの発言がアリシアの今後の人生に影響を与えた。


「まあその内聞いてみるよ」


意外に精霊の遺跡に居た精霊は、新しい場所に住みたい希望者多数居た、しかも結構狭かったらしいがあの広そうな空間に、あと何万位の精霊達が住んでるのだろうか?

あと不思議な動物のオコジョ大工や、タヌキ雑貨屋等も移住希望者が居たと追加する。

彼等が何処に住むかはいずれ知る、だが雅史は知らないこの後更に住人が更に増える、それは白夜とクロだ。

まあタダで色々な酒が飲め、精霊達とバカ騒ぎする仲に成るからだ。

雅史とシャロとアリシアは、更に色々話をしてると昼を過ぎて居た、遅い昼食を終えるとトムが甲板で釣りをして居た。


「トム来てたなら顔見せろよ」


トムに呆れ顔で雅史は言うと。


「新婚旅行邪魔したく無いですし、結構魚が釣れたんで」


胸を張りながらドヤ顔するトム、だが釣れてるのは何故か深海のグロテスクな、深海魚だらけだった。


「あとこのカニて、モンスターですか?」


タカアシカニに似た更に大きな蟹を、アイテムネクタイから取り出した、何故釣りで蟹を釣れた?

更に海水は気温が低いらしく鑑定すると、旬の蟹らしく高々足蟹て名前らしいおやじギャグか!!

深海蟹らしいが味は不明だが、毒や危険性はハサミ意外に無いので、夜に鍋として出す事にした。


「蟹鍋とか大丈夫そうだな」


そう雅史が言うとトムとシャロとアリシアは、視線から火花を散らし睨み合った。


「蟹全部出してねトム。」

「了解!」


目を輝かせながら雅史を見て言うトム、トムは蟹を渡すとまた釣りを再開する。


「さてアリシアとシャロは、夕方にユリさん呼んで来て」


何でて顔をする二人だった、ついでに山吹色の背鰭(セビレ)の鰻も入ってたので、コピペしたスキルで鰻の蒲焼きタレを作り、今熟成試作を試す機会が来た。

ある程度の下処理はキッチンで終わらせて、鰻専用に備長炭等を用意し後部甲板で試す。

先ずは焼いてタレに付けてまた焼きの繰り返し、スキルが職人の様に身体を自在に動かしていく。

備長炭の赤外線とタレが備長炭に垂れ蒸発し、それが微妙な風に乗りトムと海を見てたシャロとアリシアに届く。


ぐぅ~

キュルキュル~

キュ~ン


食べたばかりのシャロとアリシアまで、匂いで食欲が沸く香り、三人は唾液を飲み込み耐える。

更に匂いは甲板から見えないフィール全体に充満する、一部換気で匂いは外に排出された。

トムのアゴに少し光る水滴、トムの腹ペコ限界はもう突破し今か今かと待ち遠しい。


「スキル先生良い仕事をする」


更に返しムラ無く焼き完成、ご飯に少しタレを掛け脂が載った鰻の蒲焼きを載せて完成。


『さあ試作タレを食らわせてやるぞトム』


蓋を閉め鰻丼を持って行くと、ヨダレが光るトムが待ち遠しいそうに、チラチラ此方を見る。


『匂いは合格みたいだな、次は味だ』


トムの反応にニヤニヤしながら持って行くと、何やらシャロとアリシアから何か視線が、だが食べたばかりの二人には出さない雅史だった。


「はい、お待ち!」

「待ってました!」


目をギラギラさせ言うトム、悔しそうな顔をするシャロとアリシア、シャロとアリシアが食べるのは今回ではない。


「頂きま~す」


美味しそうに無我夢中で食べるトム、更に悔しそうに見るシャロとアリシア。


「…………美味いです、おかわり」


雅史は直ぐに消えた鰻丼の丼を見ながら言う。


「おかわりなんて無い」


そんなバカなて顔で絶望するトムだった。


「そ……そんなぁ~」


こうして試作鰻タレは完成に近付く、エトワールは更に南下して行くと日が沈み始め、地平線に消え行く夕日を見ながら冷えて来た空気から逃げ、次は高々足蟹のフルコースを作る。

蒸して氷に付けて鍋に入れ完成、蟹尽くしを畳スペーステーブルに置き、そして四人のし烈な蟹バトルは始まった。

無言で四人は蟹を食べる、ボイルが終わると更に追加する雅史だが、置かれた瞬間にペースは上がり四人は食べる。


「蟹は争いを呼ぶ食べ物なのだろうか?」


火花散る蟹争奪戦と言う虚しき戦いを見る、雅史は妻が無言でプレッシャーを放つ姿に、ある意味恐怖した。


『蟹は落ち着いて食べようよ四人共……』


先に脱落したのはアリシアで次にシャロ、そしてユリが倒れそしてトム無敵状態からの、完食踏破したのだった。


「僕に勝てるもの無し」


胸を張り言う事ではない。


「キツネうどんだな………美味い」


聖条京の厚揚げに打ち込みこねたうどん生地、スキルで水の調整をしつつ延ばして、職人技をスキルで体現したキツネうどんは美味い。

そんな雅史をジト目で四人は見て居た、争いの無いうどんに舌鼓しながら食べる雅史に。

一応蟹鍋にもうどんは入って居る、平和に食べる雅史に文句を言いたいだけの四人だった。

その後シャロとアリシアとユリの足取りは重く、部屋で翌朝まで目覚めなかったのだった。


「アレ? 私の分わ?」


遅れてやって来たエルビー博士、蟹味噌と少しの身に蟹出汁のうどんを出し、雅史は精霊達に交渉しに向かった。

そして精霊達と不思議な動物達と交渉し、決まったら迎えに行くと言ってから、精霊達と酒を飲み交わして………気が付けばまた何故かダルい、精霊達は居ないが何故か大和神国の拠点で寝て居た、この日唯一新婚旅行でシャロとアリシアと、ベッドを共にしなかった日だった。


「何か凄いダルいが、アリシアの願いの少しは叶えられそうだな」


大和神国の拠点は今後もそのままだが、もしこの日一階に雅史が降りてある惨状を見たら、ダルい原因が分かったのだった。

雅史はエトワールに戻りまだ朝焼け前の甲板に立つ、陸を見れば植物は熱帯植物に変わり鳥もカラフルに飛ぶ、エアーウイングで空から見ると、大きな湾が2ヵ所有りそこも候補に入れた、深い湾は此れから寄る事にした。


「さて一旦戻るぞ、あとモンスター居ないからって薄着は寒いな、次は旅装備を着ないとな。」


さっさとエトワールに戻り進路を深い湾に向けて進む、朝日が上がる頃には湾の入り口に入り奥に着いたのは1時間後だった。

湾は港が作れそうな岩場や綺麗な白い砂、朝食後に二人を連れ手を繋ぎ砂浜を歩く、散歩気分で雅史達は歩き長い長い砂浜を満喫する。


「何か少し蒸し暑いけど、清々しいわね風が……」


目を細め言うシャロ、少し大人びた仕草にドキッとする雅史だった。


「何か幸せだよまーくん」

「シアをもっと幸せにするからね」


目を細め雅史を見るアリシア、その視線を見つめ返す雅史をムッと嫉妬しながら睨むシャロ。


「シアのリクエスト一つ目は、この湾にしょう」

「良いの?」


アリシア驚きながら聞き返す。


「なんと無くだけどそれなりの災害対策は必要だけど、シアなら此処かなてね……あとまだ一つ目だからね」


近付くには小高い丘とか在るけど、何かの災害の前兆時には他で住めたり、またこの湾の生態系は毒の貝等生息するが、それは湾の外が多くサザエや牡蠣が生息する。

特に牡蠣は殻の方に雅史は用がある、有機石灰の一つだからだが生態数次第では、また倉庫にでも置く予定。

色々考えながら長い長い砂浜を三人で目的無く歩くと、桜色の貝殻にオレンジ色の貝殻、宝石珊瑚らしき破片に流木や芽が出た椰子の実、熱帯雨林のジャングルを見ると大蜥蜴がノシノシと歩いて居た。


「……………少し脅威が居るから対策してから、ここら辺に家建てようなシア」


雅史の視線の先を見たシャロとアリシアは、青ざめながら凄い勢いで頷くのだった。

雅史達は大蜥蜴を刺激しない様に、エトワールに戻り次は空と海の旅に変える。


「次回に続くが、此処の雅史は色物系だな」


キツネのお面を外さないが、リア充の雅史達に嫉妬しているのだった。



白夜「我等の棲みかは豪華にせよ」

クロ「そうだそうだぁ~」

エネーブル「俺にもう一件家作らねえかな?」


無いのだった、次回に続く。

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