裏誕生日と謎の景色と
雅史はバナージ王子の依頼を完遂し、パーティーの準備をする、会場は打ち上げに使った場所、フローラとモカの裏誕生日の用意が進む、アリシアは簡単なパーティー料理をシャロと作り、雅史はチーズ味から揚げを作り、他の星から苺を集め苺の色々な星ミックスケーキが完成する、勿論ケーキ限定ブラックホール胃袋のモニカちゃんは、平日の為居ない間に行うそう行った筈だった。
そして当時この日だけ大学を午後だけサボり、モカとフローラの裏誕生日が開催、旧友が集まり40人が集まった。
「………………聞いてないよこの人数」
「………………結婚パーティーでは来なかったのに」
「何で私達の元クラスメイトまで、居るんだろうね………」
アリシアはどさくさ紛れに居る、結婚パーティーに居た友達にジト目で見て居た。
「一応予備は有るけど、普通に同窓会状態だな」
雅史の言葉に頷くシャロとアリシアに、何故か主賓のフローラとモカも頷く。
「私達の裏誕生日使って、同窓会だよね」
「クラスメイトだけだけどね」
ジト目で言う主賓姉妹は、何故かシャロにジト目の視線を送る。
「私は知らないわよぉー!!」
犯人はこの会場には来て居ないのだった。
「私のサプライズは娘は喜んでるかしら?」
犯人は姉妹の母だったが、そんなこんなで裏誕生日パーティーは始まり、立食で新しい生活の話しやモカに恋話の話を聞くがモカは、片想いが居るとバレているが相手をボヤかされ聞けない、雅史は誰かは大体察してるし両想いだが、それを気付くかは二人のお節介はする気は無いが、たまに二人を会わせてたりする。
勿論バナージ王子が客として来てて、接客してるフリして話をしてるが。
「さてメイン早く出そうか、何か料理の減り早いし」
メインのテーブルにケーキを出し、フローラとモカがロウソクの火を消し、二人が食べるのを皆待つ。
「同じイチゴなのに味が違うよ」
「ん~美味しいぃ~」
フローラは我関せずで食べ進む、全員危機を感じ一斉にケーキを取り食べ始める。
フローラの食べるスピードは更に増す、モカは慌てて二切れ目を皿にキープ、フローラは四切れ目に突入。
「………………マイペースだなフローラ」
「美味しいよマサ」
屈託無い笑顔で言うフローラだった、更に減るケーキを追加しふと遠くを見る………気が付くと、いつの間にか食事やケーキは完食し裏誕生日と言う名の同窓会は、静かに幕を下ろしたはずだ。
「勝手に私達の裏誕生日を、同窓会て言わないで!」
モカがツッコム誰かに?
「私達の裏誕生日なんだから」
フローラも誰かに向かって言うが返事はない、そして雅史とシャロとアリシアは新婚旅行準備を始めた。
「私達の裏誕生日短いよ」
「そうよ私達のメイン回でしょ?」
誰かに文句を言うが返事はない。
「まあ私がメインヒロインだから」
アリシアが二人に言うが、シャロが待ったを掛ける。
「メインは私よアリシアはぽっと出枠よ」
だが他から異議が出る。
「マサの最初のメインヒロインは私よ」
優姫が地球から時空をねじ曲げ物申す。
「マサを捨てた女は黙ってて」
「そうだよ他の男に寝返ったら、ヒロインでは無いよ」
「うんうん、私がマサを幸せにするから」
シャロとアリシアが優姫に言い、どさくさ紛れにフローラが言うが。
「じゃあアイツは私が貰って行くわ」
優姫と再開する前の恵理が乱入する。
「じゃあ私が連れて行きますね、旦那二人でも良い身分だから」
乱入するシャーロンは,自分の子供達に連れ戻された、そして何かが聞こえる。
「……………マサ起きてよ………起きてまーくん………」
どうやら夢オチだったらしいが、どこら辺から夢オチ何だろうか?雅史は懐かしい、恵理とシャーロンと優姫に夢で再開した気がした。
「おはよう二人共……………疲れてるから二度寝………」
「寝ないでよ、今日新婚旅行でしょ?」
「そうだよ私達を何回か寝かさなかったんだから、ちゃんと新婚旅行してよね」
シャロとアリシアに言われたが、フローラの裏誕生日にケーキ出した移行記憶が無い、二人に起こされ朝食にイチゴジャムをパンに塗り、フラットホワイトに砂糖を入れ甘めを飲み何か違う日常の気がする雅史。
エトワールに行き中継基地から発進する、隣にはニヤニヤするエルビー博士。
「新しい研究材料を、私は手に入れて見せる」
何で隣で宣言するエルビー博士?
「じゃあ新しい世界に、銀河鯨発進………」
「…………艦長大丈夫?」
何故か銀河鯨と言ってしまった、仕切り直し言う。
「新しい場所にエトワール発進」
『了解マスター』
アステリアが返答しエトワールは加速する、メインロケット推進で大気圏を離脱し、行き場を考えるが纏まらない。
「さて目的は新婚旅行だが、開拓して家族が沢山居ても住めないとな、20人以上居るし」
「「20人以上?」」
雅史がおかしな言動に、シャロとアリシアは心配に成る。
「…………アレ?何時私は20人以上婚約者居たんだ?」
雅史の意識に複数の雅史の記憶が過ぎる、ある時は三人を守れず朽ち果て、ある時はそんな雅史の尻拭いをし世界を救いある時は、シャロに監禁されまた何十人目かの家族を育てる日々、隠居臭く軒下で田舎爺に成って行く。
ある時はエルフの姫とそのメイドと結婚し、沢山の妻達と苦難を乗り越えるが、お盛んは止められない堕落した日常。
『此は何の夢?幻?未来予知?なんだろうか?』
ある時はは両肩に妖精が喧嘩し、箒に乗って飛ぶ妖精や緑の玉に乗った妖精?と、イケメン達を引き連れ旅をして居た。
『何でイケメン引き連れてるんだ?アレ?猫耳…………』
から揚げ食ってる妖精?なのも居るな、人間ポイ服装だけど。
「そのから揚げ頂戴」
「嫌だよカール」
そしてまた変わりある青い星でシャロとアリシア、セーラやエルリーナが笑顔で楽しそうにしてる、何故かアリシアは絵本を書いて居るしシャロは、何故か精霊とお茶をして居るし。
セーラは少し落ち着きのある女性の雰囲気が出て、エルリーナはやや疲れた顔をしてる気がする。
カルミアは何故かデカイ家で、編集に追われてるが日常的犯行だから仕方ないが、デカイ家は理想を体現したような家だった。
ルリスティーナは居ないな?トムも居ない、何故かキャスビル王が誰かを探してるが………嫌な予感がする。
そしてまた見てる物が変わると、何故か妻にローリエさんも入って居る、何故どうして?と頭が混乱する。
また変わる景色には隣には何故か、フランソワーちゃん?さん?だけが居て結婚指輪をして居た、銀髪の少年二人と女の子?も居る。
「お父様?次の星も楽しみです」
「父上、兄上と喋るより、僕とキャッチボールして下さい」
「お兄様達ばかり独占ズルい、お父様肩車して」
また風景が変わる、隣には大人びたアリシア。
「リディー、またヤンチャしたわね!」
「エディー兄さん程ヤンチャしてないよ?」
「全くダーリンにバレたら、凄く怖いわよ」
「でもエディー兄さんはまたお父様の部屋に…………」
『何だろう何か将来が不安に成る、て部屋に何しに行ってる長男よ、てアリシアと私の子にしてはヤンチャ過ぎる気が…』
更に景色が代わり隣にはシャロが居る、双子の金髪の少年は優しい眼をしシャロそっくり、………イケメン………私との子だよね?
「父様?お母様の尻に敷かれるて、なんですか?」
「お爺ちゃんとルーデウスおじちゃんが、言ってたよ」
良し子供の教育の為に、あの二人何時か泣かす………父様と呼ばれたが、遺伝が伝わってない気がするな……イケメンだし
そして景色が変わり?
「私のおやつはまだ?」
「神様さっきケーキ食べたばかりです、拾ってくれた恩は在りますが、食べ過ぎです」
自分に似た男はちんまい幼女を神様と言う、暗い空間で何をしてるのだろうか?
「スキルで作ると言えでも、身体は使うので疲れますしそもそも、最初に貰った食材も尽きもう、材料も無いしそれにケーキやプリンやゼリーしか、食べてないですよね?」
「良いから作るの!世界を造り出すには必要なの!!」
何か大変そうだ、絶体世界創造にケーキとか嘘だよね?
「誰よ?今嘘だよねとか言ったヤツ!」
周りを見渡す幼女神様?そしてまた変わる、何故か変なマント野郎が居る、何故か優姫と祐奈?が赤ちゃんを抱き,私らしきのにボコボコにされてるマント野郎を見る、何かあのマント野郎は腹が立つのは何故だろうか?
また景色が変わる…………が。
「……………アレ?」
まだケーキを食べるフローラ、ケーキ争奪戦はカオスの宴に変わって居た。
「マサお願い、新しいケーキ出して…………お・ね・が・い」
何かフローラが可愛い。
「マサ騙されちゃあダメよ、あのカオスの中心はフローラよ」
シャロが言うとアリシアとモカが頷く。
「困ったフローラだ」
「だってもっと食べたいんだもん」
雅史はさっき見た何かを思い出せない、だけど近くにシャロやアリシアに食いしん坊のフローラ、彼女達との家族としての未来はまだ遠い、先ずは新米夫婦からスタートだがトラブル無い旅はない。
「お兄さん、もっとケーキ下さい」
「…………………」
いつの間にか居たモニカちゃん、食いしん坊はフローラだけで充分だ、まあケーキのだけそっくり食い気な姉妹だ、モカさんは普通だけど。
「またお腹壊すよモニカ」
無い胸を張りモニカは言う。
「ケーキは別腹ですモカお姉ちゃん、そしてフローラお姉ちゃんみたいに、バインバインに成ります」
「また始まったわて、………儚い夢は見ない方が良いわよ」
シャロが言うと。
「お褒め頂き………」
「褒めた記憶は無いわよあと、現実見なさいよモニカちゃん」
やれやれとモニカちゃんを見るモカさん。
「モニカの年齢の時には、モニカよりもっとデカかったよ色々と。」
現実を教えるモカだった。
「そんな…………バカな……………」
膝を着くモニカちゃんだった。
「確かにね…………」
暗い影を出すシャロだった。
「さて食べたら働こうかフローラ………」
「…………え?」
キジトラ喫茶店のストック分まで食べたフローラ、モカと共に休日に働くのだった。
「マサクリーム出来たわよ」
泡立て器で生クリーム担当のシャロ。
「イチゴ切れたよ」
「有り難うシア」
「「「…………………」」」
『私と扱い違う』
ジト目で雅史を見るシャロ。
「生地作るの疲れたぁ~」
疲れてより同じ作業に、飽きてきたフローラ。
「フローラはサボらない」
「うんうん」
腕を組み頷くモカだった。
「モカさんはスポンジ作るコツ、習得早いね」
「フローラとは違うからね」
褒められ胸を張るモカさん、それを恨めしそうに見るフローラ。
「から揚げの秘伝を後で教えよう」
だがシャロ達から何やら殺意に似た何かを感じる。
「から揚げでバナージ王子の胃袋」
小声でモカさんに言うと。
「掴めるかな?」
意外に乗り気だった、後にモカは色々な料理で胃袋をゲットしたが、実は最初に会った時に特製パンでゲットして居た事実は、後のバナージ王子の一言により知ることに成る。
モカのシンデレラストーリーはもう始まって居た、とある時間軸では三姉妹揃って雅史の妻に成ってたりする、………滅べばいいのに。
旅行の支度を済ませ新居からエトワールに、マジックポートで移動してまだ見ぬ星に向かう。
「新婚旅行が宇宙て私達だけよね」
「私達ラッキーかもね」
確かに後にも先にもシャロとアリシア意外が、新婚旅行をした記録は無い。
もし全員が一斉に結婚してたら、色々歴史は変わって居たがシャロの結婚は、夏でも結局は春に新婚旅行に成るので変わらないのだった。
大気圏を抜け宇宙空間で暫く通常航行し、エルビー博士は温泉らしく艦内には居ないらしい。
「綺麗な宇宙をシャロ達に見せたいが、クエイサーだけは危険だから星雲とか、星系が誕生の光景とか見せたいな」
そんなにホイホイ、ご都合主義は発生しないが違う軌道をした、他の星なら近くに在るが何故か近場を探索しない雅史だった。
雅史は近くの星系のボュデルトとH1874Nと、エルグリアサンで悩んで居た、名前が在るのは大抵人間が住んでる星が多い、誰も居ない開拓希望なら無人を選ぶが、モンスターとか色々考慮が必要なのだ。
玄米茶を飲みながら考える、インスピレーション的にはボュデルト星系、博打をするならH1874N星系、何か期待したいのはエルグリアサン星系。
「最後は神頼みだ、書いた棒を箱に入れてハズレも二本入れて、更に混ぜて…………」
眼を閉じ手を箱に入れ混ぜ回し手に掴む、さて何を引いたのか箱から手を出して目を開ける。
「………そう来たか………」
雅史の引いた星系とは?アステリアは、ワームホールワープし目的の星系に来た、アクアアースから近い星系に来た。
意外に星の数は多くハミタブルゾーンの真ん中に、地球と出た惑星が在るがその星に向かう、地球と出た星は衛星が二つ在り、地球とは明らかに地形や大きさも違う。
探索を送ると人が住んでた形跡は有ったが、文明は滅んで人類も滅んだのか?人が見えない、有るのは大理石らしき石の柱と神殿らしき残骸、世界最大の洋式の城のランホード王家の城より、更に大きな残骸城に更に尾張や聖条京より広く整備された、城下町の跡が残る。
何故か鳥の姿も動物やモンスターさえ見えない、そして出番とばかりに現れるキャナル。
「マスター、この星は既に滅び今は、虫や地中生物意外地上で暮らす、生命体はほぼ居ません………生身で降りる事は推奨しません。」
人類や動物すら滅亡した何かで、生身での星の観光は危険らしいが、ハミタブルゾーンの恒星側ギリギリなのが原因かは不明。
「なら反対側の星はどうなんだ?」
キャナルに聞くと意外な返答が。
「解析途中ですがもう一つの星は、アクアアースより気温は高く、モンスターや魔物が居ないですが狂暴な動物は居ます、まあ早く言えばアニマル楽園星ですね」
果たして可愛いモフモフは居るのだろうか?
「良しその星に着陸する、星の名前は?」
だが聞いても答えない、また星の名前が無いみたいだワームホールで移動し、スーパーアースに分類される名の無い星に来た、地球型の衛星は同じく青い水の星しかも、衛星が衛星を持つ星。
他は地球型で月の様なクレーターだらけの衛星が、更に外縁部に存在して居た。
更に近付くと大きな大陸が見え何ヵ所かに、湖らしき場所が見えるが恐竜とか居そうな気がする、キャナルの分析も完了し環境は問題ないので降下開始し、大気圏を抜け日本に近い四季環境の緯度の、海岸沿いに着水した。
「アステリア、天気レーダーはどうだい?」
「快晴が続く模様」
エルビー博士が新しく付け足した天候予測レーダー、どんな惑星でも対応可能らしいが、周辺天気は快晴で秋に成る季節らしい。
「さてイレイナはやっと本当の実家で、今姉弟が産まれるかも知れないから帰ってるが、やっと和解出来て良いがセーラは何故か王妃様と買い物だったな………」
今セーラはエターナルエデンの新居に居る、新居は最近ではアリシアとの結婚パーティーをした場所、王妃様に身体の成長に驚かれて居たが、まあ少し身長が伸びただけだけど、セーラが帰って来てると知ったキャスビル王は、会いたくても王妃様に門前払いされて居たらしい毎回。
今日はドラルーラで親子揃って変装して、買い物らしいが貴族系の服屋に行くらしい、何故かアムロさんと近衛の長老の見た目セバスチャン的なオッサンが、護衛として動向するらしい。
ルリスティーナはキジトラ喫茶店に入り浸ってる、まあ個人で稼いだお金は沢山有るので、自由に使ってるが服とか何故かフローラと、ファッションで気が合い一緒にこの頃、買い物を二人でしてるらしい。
ファンタジアのブティックは競走が激しく、流行が固定されないらしくたまに、斬新過ぎる服が流行るらしい。
「マスターやはりモンスターの類いは居ません、ですが恐竜やマンモスは一部地域に生息を確認、植物の群生や土壌の環境も高水準です。」
雅史は考えてる事を聞く。
「子供とかの環境的には?」
キャナルは答える。
「大気圏等はアクアアースより夏は高く冬は、更に寒い可能性は有りますが冬だけ、暖かい場所に住むと言う手も有ります。」
そしてキャナルは続ける。
「危険な動物の対応は、マスター次第です」
雅史はシャロとアリシアを、食堂に呼んで将来的家族会議を始めた。
「この星モンスターや魔物は居ないけど、動物は居るけど全員でこの星に住めるか、旅しながら調べないか?」
雅史の言葉にモンスターが居ないに、シャロとアリシアは疑った。
「いやいや居るでしょうまーくん」
「夫婦に成ったからて、嘘わダメよマサ」
雅史は詰めが甘かったのだった。
「じゃあ新婚旅行ついでに、この星を見て回って見てからにしょう、じゃあ空の旅と陸の旅どちらを選ぶ?」
論より証拠だ空の旅は勿論、エトワールで低空飛行しながらの旅、陸の旅はエルビー博士に地球の車見せたら、異世界仕様に改造されて何処かの、未来タイムマシーンカーみたいに浮遊車に成った、天才科学者のド○は居ないのだが、異世界天才科学者は恐ろしい。
「私は空ね」
シャロが言うとアリシアは
「クルージングをそこに合わせて全部」
欲張りメニューが来た。
「…………やれなくは無いが、住む土地を探すのも有るからね」
結局シャロと何故かリゼとポン太達も賛同し、エトワールで最初はクルージング旅にした、先ずは海の旅を始めよう。
だが影からもぞもぞと出るタイミングを見計らう、キジトラの集団が居たのだった。
「次回私の出番よ」
胸を張り言う妖精のリゼだった。
トム「出番少ないな」
エネーブル「本当少ないですねトムさん」
千石「拙者も戦闘無いと出番が……」
さてどうなる次回?