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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第5章宇宙旅行と冒険編
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リニューアルキジトラ喫茶店

リニューアルキジトラ喫茶店

ジェラールはカウンターに立ち,新しく広く成った喫茶店の運営を始めた,ジャズを流しサラリーマン時代の喫茶店を懐かしみながら,開店準備を店員達とし女性専用の場所も広く成り,音楽を流してた場所は色々な星の観葉植物が在るが,目的や不思議な物が有り不明な場所で,女性専用の部屋は優しい香りがする花が並び,安らぐ花の香りに専属店員の,小鬼の香織や猫人のハナがうっとりして居た。

時間に成り自動で看板が変わり真っ先に来たのは,ジェラールマスター初見のキャスビル王だった。


「久しいな,息災か?」

「おはようございます,キャス………」

「だから私は冒険者のシャアだ。」


まだ誤魔化す気のキャスビル王,ジェラールにはセーラの父とだけ言ってあるが,客と店長として接するだけで良いと言ってある雅史だが。


「何時ものブラックですね。」

「頼む。」


ユリは注文を受けジェラールに言う,ジェラールに任せられるのは任せる方針,雅史は食材等の裏方以外はやらないのだった,ジェラールのコーヒーを淹れるのに興味津々に見て,何時ものブラックコーヒーとは違い,淹れる工程を更に興味深く見るキャスビル王。

コーヒーの香りが店に広がる,ジェラール特製ブレンドブラックコーヒーが出される。


「何時もとは何か香りが違うな,どれ飲ませて貰う。」


ゆっくりと味わいながら飲んだ,ジェラール特製ブレンドブラックコーヒーは,味わいとコクに酸味が絶妙でキャスビルは飲み干し。


「これは………美味い!!……お代わりを頂こう。」

「今のと同じで?」

「同じで頼む。」


コーヒーの香りが広がる店内,ジェラールの贔屓客も入りリニューアルと,何時もの世間話をしながら贔屓客の好みの味にして行く,更にアムロが来て何時ものフラットホワイトを頼み,モカ特製モーニングトーストを初めて頼み,アムロはその柔らかさと不思議な感覚に,モーニングトーストとフラットホワイトをお代わりをした。

キャスビルもトーストを頼み,コーンスープと共に食べ何か悔しそうな顔をする。


「ヤツめまた腕を上げたな,セーラの婿予定だし家の料理人に………」

「無理を言わないで下さい,私の未来の旦那様でもあるので。」


いつの間にかエルリーナが居た。


「珍しいな此処に居るとは。」

「土曜に少し食べ過ぎたので,走り込みの日課のついでにマサから聞いたので………」


だがキャスビル王は言う。


「何故私をその日に呼ばないのだ,しかもフローラが言ってくれなければ今日からとは知らなかった。」


エルリーナは苦笑いをする,毎日入り口周辺をうろうろしてたのは見て居たエルリーナ。


「後で母も来るとか。」

「来なくて良い。」

「…………後でフローラ様に,白い目で見られても知りませんよ。」


痛いことを言われたキャスビル王。


「ローリエに似て来たな,まあアレに似るよりマシだな。」

「セーラは王妃様に似てますて,母が言ってましたよ。」


キャスビル王は聞かないふりをしたら,アムロに一言言われる。


「早く戻れよ,仕事をまた滞納しないでくれよ。」

「うるさいぞアムロ!」


苦笑いし去るエルリーナ,会計を済ませ帰るアムロは昼にも来るが,数時間後城に帰らないキャスビルを連行するローリエと宰相。


「離せ私はまだ堪能仕切れてない。」

「仕事が先です。」

「そうです仕事が山積みです急いで下さい。」


ジェラールはその光景を,見なかった事にした。


「名物復活ですね。」


ユリは言うが名物にしてはイケナイ,昼に成ると常連がまた来た。


「また邪魔をするよ。」


アムロは席に着くと,朝と違うメニューから消えてる物が多い。


「ハンバーグはもう出さないのかい?」

「それなら店を出て一階のキジトラ亭へ。」

「…………一階?」


ユリはアムロを通路に案内し,キジトラ亭の方に向かう道を案内した,アムロが扉を開け進むと確かに降る階段の下に,沢山の人が居た。


「行ってみよう。」

「またのお越しを。」


キジトラ亭は現在ドラルーラのファンタジアと,レーティシア国のエルサレンと夕方限定で王都アクシズ,昼限定で諏訪岡から入れるのだった。

キジトラ喫茶店は朝6時から夕方4時までに成り,CafeRabbitとエーベリックさんの雑貨屋に,王都アクシズと諏訪岡から入れる。

そしてまたもやって来る常連が来た,たまに来るツルピカ頭の厳つい準常連は居ない。


「いらっしゃいませ。」

「…………店の雰囲気が変わったねぇ~。」


何故か巫女服を着た常連の撫子が現れた。


「やっぱり今日も会えない………また彼に会って,助けてくれたお礼と告白したいのに………」


ユリは店内で誰かは知らないけど,告白だけは止めてと思った。


「青春じゃなぁ~」


ジェラールは知らない撫子も雅史の関係者だが,もう1人関係者も居るがそれを撫子が知る術は無い。

席に付き撫子は新作を頼む。


「この果物入った大福全種類と,玉露をお願いします。」

「…………相変わらずですね撫子様。」

「様は禁止だよぉ~」


これでも藩の姫である,様を付けない訳にいかない。


「国境無い店に,身分は意味無いんだよぉ~」

「……………果物が入った大福と玉露ですね,少しお待ちを。」


ユリは店の奥に行きあんことカスタードの,フルーツが入った大福を先に持って行くと,何故かマスターが玉露をもう出して居た。


「お待ちどうさまです。」

「何かワクワクするよ。」


撫子はペロリと,美味しそうに完食したのだった,そしてまた3時に常連が来た。


「やっと休憩出来るわ。」

「いらっしゃいませ。」


常連のローリエが現れた,何故かこの人は年齢と見た目が合わないし,たまに雅史の事を聞いて来るので困る常連だ。

花の香りの女性専用の部屋に案内すると,またやって来る客はその娘とその友。


「いらっしゃいませ。」

「朝ぶりですユリさん。」


3人をまた女性専用部屋に案内した,何かお母様とか聴こえたがユリは首を突っ込む気はない,こうしてリニューアル初日が過ぎ去る。



リニューアル二日目はまたやって来た常連。


「いらっしゃいませ。」

「2日連続とは珍しい,さてまたコーヒーを頂こう。」


何時もの席でマスター特製コーヒーを飲む,珍しく撫子も朝から現れた。


「初めて朝来たけど,学校自由登校だし今日は何食べよう。」

「いらっしゃいませ,撫子様。」

「だから様禁止だよぉ~!」


キャスビルは和の国の神官服の少女を見る,和の国と繋がってるのか興味が出たが,何処かの姫らしいがそうには見えないキャスビル。


「私カスタードたい焼きと,苺カスタードたい焼きね。」

「ご注文は以上ですね。」

「あとあの人が見かける度に飲んでた,玄米茶。」


ユリは撫子が誰を探してるか分かった,しかも撫子は何回か後を付けてるのも分かった,でなければ好みを知る事は無いからだ,それに雅史は玄米茶無い店でも何故か玄米茶を飲んで居る,姫が一般冒険者を追いかけは姫として,それで良いのだろうか?


「珍しい緑の飲み物だな?」

「大和神国の聖条京産のお茶です。」

「私初めて聞いたよ,彼処のお茶は高級なんだよ。」


高級と聞き興味が出たキャスビルと,アレ高級なお茶なのかと悪い顔をしてる,ジェラールだった。

だが彼等は知らない,高級な店にだって安いお手頃なお茶も在るのだ,大抵食事に出されてるお茶はお客用では無い。

大抵玉露を店に置いてるが店に高い玉露を置く程,太っ腹ではな雅史だったりする。


「いらっしゃいませ。」


また新しいお客様が来たがその女性客は,白の線が入った赤いスカートに,緑のネクタイにピンクのカーディガンを着て,何故かレイピアらしき武器を持った,シュシュで纏めたはポニーテールの黒髪の女性が現れた。


「いらっしゃいませ。」

「これが噂の!?…………着物姿の,猫耳に猫尻尾の猫さん!」

「お客様,耳を触らないで下さい。」


変な女性の客が現れた,ユリは身構える。


「猫さん案内お願い。」

「尻尾触らないで下さいね,追い出しますからね。」


女性を連れ女性専用の部屋に案内する,そして部屋に入ると興味を持ち,小鬼の由良をガン見すると近付き触る。


「何か小さな角生えてるよ。」

「角に触らないで!お客様。」

「ちっちゃくて可愛い,私の妹にしたい。」

「お客様離れて!」


小鬼の由良はいきなりベタベタスキンシップをされ,困惑して困るが猫人のハナに助けられる。


「お客様当店に用が無いなら,お帰りを。」

「…………もっと堪能したかったのに。」


この客ヤバいと二人は思った。


「次,変な行動しましたら,強制退場して貰います。」

「…………しゅん…………」


大人しく成ったと二人は思った,女性はトーストや紅茶にプリンを食べ帰った。


「変なお客様だったね。」

「まだ開店したばかりなのに,疲れたね。」


ため息をしぐったりする二人だった,キャスビルは王妃にぼこぼこにされ公務に戻って行った,撫子はと言うと………


「日向暖かい…………ぬくぬく~」


観葉植物ある部屋に何故か居て,窓際のソファーで日向ぼっこしてた,本当に18歳だろうか?外を眺める姿は,黒髪の令嬢ぽいのに残念な気がしなくない。


「ジェラールさん,新しい豆大量に仕入れといたので,当分来ないので宜しく。」


雅史がバックヤードから顔を少し出し,観葉植物の部屋を少し覗き寛げるスペースだが,たまに諏訪岡の茶屋でストーキングぽい行動をしてる,店の常連が居たの認識しか無い雅史だった。

撫子は時間を忘れ外を眺めてると,見たこと無いモンスターや鷲にしか見えないが全身真っ白な鳥,まだ春には遠いのに春の陽気の様な日差しに眠くなり,撫子はユリに起こされるまで寝たのだった。

撫子が寝てる間に狐耳に尻尾の帝が,大福を堪能してたりガヴリエフさんと,妻の清水さんに新しい仲間らしき狐耳と尻尾の槍使いの女性に,エルフぽい弓使いと魔法使いの女性3人に,金髪北欧シスターらしき神官二人に,白い犬耳とモフモフ尻尾の双剣使いの女性に,アライグマの様な耳と尻尾の小柄な子供らしきシーフが,撫子を起こさない様にサンドイッチ等を堪能して,また戻って行った………壁にある不思議な隠し扉を開いて。

撫子は帰り静かにそしてのんびりな時間が過ぎ,交代で昼休憩をして珍しく誰も来ない時間に,椅子に座り休みたまにお客が来る以外は暇だった。

閉店近くには諏訪岡から何人か客が来ただけ,リニューアル二日目は変な客が来たり,ハーレム銀髪男が来た以外は平和だった。

三日目もキャスビルはまた宰相に連れ戻され,抜け出し王妃から血の雨が降り連れ戻され,夕方近くにバナージ王子が学友とお茶をし,学友と色々卒業試験の対策を話し合って帰って行った,閉店し掃除をして売り上げを袋に入れるジェラール,掃除も終わり最後にジェラールから一言。


「明日も頼むぞ。」

「「「「「はい!」」」」」


ユリ達はバックヤードの更衣室へ向かい,ジェラールは事務所に行きルキアに売上金を渡し,運営状況は予想以上に良いのでジェラールは,各店入り口税金配分をルキアに任せ少し書類仕事をし,いつの間にか先に帰ったルキアの後に事務所に鍵をして帰る。







ジェラール「儲け過ぎな気がするな………」


黒字の帳簿をみて言うジェラールだった。

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