魔法工業城下町伊岡のダンジョン
もう年末ですね,ですが物語はまだ先の話。
諏訪岡湖ダンジョン前に試作武器を考えてたら、2日経ってしまったが閃いた物を昨日作り今朝は試す、朝霧で太陽は見えないが周りの緑が芽吹いて来ている。
アースドールを製作………でも効果分からんしな、悩むが一応作り標的にする。
「さて、試作サンダーロットの威力試すか………、グ○とは違うのだよグ○とは」
セリフを変えて某武器の様なロットの先端から、ムチの様に伸びて|標的に当たると同時に電流が流れる。
「仕込んだエーテル雷魔石の電圧等は、モンスターでデータを取ろう」
準備をしトムを起こして朝食を済ませ、支度を済ませる。
「やっと僕のご飯狩りですか。」
やる気に満ち溢れるトム、ご飯狩りとして……移動制限あるスキルマップ移動を使い、伊岡の諏訪岡湖のダンジョン入り口に転移移動する。
⦅魔法工業城下町伊岡⦆
❪魔法工業城下町伊岡とは❫
湖を中心に五つの地域があり、人類紀元前に起きた火山の噴火等の名残があり、諏訪岡湖を中心に魔法整形による硝子細工やアミュレット等の細工が盛んで、異世界人の技術や知識により、魔力充電式腕時計や懐中時計等の技術が発達した地域。
技術の他にもマグマ溜まりは無くなったが、通り道が在るため間欠泉があり他にも、神社や大社等にも温泉等があり、観光湯治客賑わう地域でもある。
しかし諏訪岡湖には沢山のダンジョンが在るが、水中の中なので誰もチャレンジした者は居ないらしい。
あと大社には大和神国の神の一柱が祀られてるらしい、あとこの地域を治める城には、大和神国絶世の美女姫の一人が居るらしい、黒い髪は光を帯び民に優しい姫だがよく城を抜け出し、団子を食べてる食いしん坊姫でもある。
絶世の美女姫は………三都市しか出て無いが、四人の絶世の美女姫て………。
トムが不思議そうに聞いてくる。
「僕達居る所て本当に、ダンジョンの入り口なんですか?」
今居る場所の周りは島では在るけど、倒れ朽ちた鳥居や祠があるが、大木の下に人一人入れる空洞があり、それ意外は入り口らしきのは見当たらない。
しかもこの島から岸とか見えない………、どんだけデカイ湖なんだ? 諏訪湖は対岸が見えるのに、まあ琵琶湖は湖では無いらしいが、対岸が見えないらしいな………行った事無いが。
「たぶんあの大木のが入り口だろう、見てたらイメージ画面に諏訪岡湖大迷宮とか表示されたし。
それに……」
「それになんですか?」
トムが興味津々に聞いてくる。
「自動回収で、宝箱や鉱石とかのアイテムとか回収されてる」
「…………僕の事言えないですよねそれ」
虫の巣窟の事だな…………だが私は、中身は出して無いぞ。
「それにしても湖の中に、ダンジョンを指す目印多いな」
「僕は水に濡れるのは嫌ですよ」
「潜水用の道具も考えてるよ、まだ作って無いけど……素材無くって」
まあ大抵の宝箱は自動回収してれから、回収出来ないモンスターや魔物が守護する宝箱だけだね。
後でトムと二人でら宝箱開封大会でもしますかね。
「では行こうかトムや」
「魚~魚~さかなぁ~♪」
……………なんだその歌は
⦅諏訪岡大迷宮⦆
❪諏訪岡大迷宮とは❫
複数のダンジョンと繋がったダンジョンの中心であり、階層が変わる度に住む魔物やモンスターが変わる。
伝説の防具が在るとの噂も。
大木の中は岩が階段状に成ったおり、下に下って暗いが、スキルの暗視で照明魔法使わずに行けそうである。
諏訪岡湖は最深500mとキャナルが言ってたが、このダンジョンの島付近は浅いみたいだ、二階位降りた場所から水が浸った通路や段差のある岸通路等があり、ダンジョンマップだとお目当ての魔物は最深部らしい。
1階層は割りと広いので頭上にも、注意が必要みたいであるがしばらく水が浸った通路を歩くと、情報が更新される。
今居る場所は1階層でBOSSは最深部の四階層、宝箱自動回収はまだ続いている。
『マスター、水棲モンスターと魔物が接近中です』
キャナルが知らせてくれたが、うねうねとトゲみたいなのが付いた蔓を巧みに動かし、此方に接近して来る………何か花の部分が、人一人入りそうな大きさのバラである。
キャナルが分析完了する。
『マスター、あれは水棲薔薇です、その後ろから迷宮鮟鱇が接近してます』
その時、危険を感じたので右に飛んだ途端、今居た場所を何かが高速で通り過ぎて行った。
ひゅーん
通って来た通路の奥へと消えて行った。
『前方から接近の、ウォーターローズの刺攻撃と判明しました、その後ろから岩色に迷彩したダンジョンあんこう接近中です、その上に複数のウォーターローズを確認しました』
……………何でモンスターが共闘してるの?
ズービシャン
何か擦って跳ねたみたいな音が、再びトゲ?が飛んで来たので、刀で叩き落とす。
カキンカキーン
火花散るのかよどんだけ硬いんだ? 、先に前方のをて………トム?
「魚では無いけど、仕留める」
トムは爪から斬撃を飛ばし、ウォーターローズの首らしき部分を跳ねる。
だがそれと同時に、奥からトゲが複数飛んで来たので叩き落とす、と同時にトムが見えない斬撃をまた飛ばし、あんこうらしきのに乗ったウォーターローズを倒す。
クネクネと泳ぐダンジョンあんこうが、スピードを上げて口を開けて突撃してきた。
ウォーターローズが邪魔で、スピード出てなかっただけか? よく映像とかで見るあんこうの、2倍位の大きさの巨体がて………横に居たトムが斬撃放つも、あんこうのゼラチン膜に防御される………ツルリと。
何でウォーターローズは乗ってたのに、トムの斬撃は滑るんだ? まあ良い。
「さて実験台に成って貰うぞ」
トムが? マーク出した様な顔で、此方を見るが無視。
「行けぇぇぇっ!!」
サンダーロットがダンジョンあんこうに伸びて、当たるのと同時に電撃がダンジョンあんこうを襲う。
少し暴れたが効果抜群、ついでに水路に放電したエネルギーが、他のモンスターや魔物も倒したみたいだ。
「なかなかの威力……て、一応靴とか履いてるのにトムよ、何で毛が静電気帯びてるんだ?」
「………尻尾から感電しましたけど何か………」
「そうか………それは悪かったな」
微妙な空気が流れるが、岩場に手を付けて放電し戻って来る。
「帰りに町で味噌とか買って、あんこう鍋を出すぞトム」
何かが回復した模様のトム、さて先に進むも宝箱は無いしモンスターとかはさっきの放電で、解体BOXに解体されてる。
迷宮蟹なる蟹は越前蟹みたいな大きさらしい4体が、解体されずに入っている。
面倒なので技の瞬動で奥に向かう、進んでる途中に敵との遭遇は無く1階層の別れ道で立ち止まる。
「マサさんどっちに行きますか?」
トムが聞いてくる。
「2階層に降りるには前の通路だけど、途中に在った横通路やそこの複数の通路は、他のダンジョンエリアに繋がってるらしい」
報告が来る。
『マスター,大抵の繋がったダンジョンの宝箱は回収終了しました,この先に階層主と他のダンジョン主が集まり,飛んだ火に入る魔物達化しています。』
敵の数は?
『予測では20体ですが,ゾンビやスケルトン系です。』
………何でこんな所にゾンビとか居る?
「トムよその白銀の剣はアンデッドに有効だ。」
「……え?そうなんですか?」
「白銀に弱いらしいよ,たぶんアンデッド系を討伐する武器の素材が,白銀武器が多いからかも知れないが。」
階層主の間に向かう,途中また水棲薔薇が出て来たが,トムが瞬殺していった。
階層主の間…………だだっ広い広間の前で,トムと打ち合わせする。
「照明魔法使うから,その直後に光魔法で倒そう。」
「了解ですよ,アレを使うんですね。」
「アレと言う程では無いが行くぞ,❮ライトフレアー❯」
広間に複数のフレアー弾の光が満ちる,同時に暗視から切り替えて攻撃開始。
「「❮サンライトアロー!!❯」」
❪サンライトアローとは❫
光魔法初級で光の矢で敵を倒す魔法で,特にアンデッド系に多大な威力を発揮するが,通常の敵には矢と同じ攻撃力と追記する。
初級魔法ながら魔法レベルで,複数の光の矢が放てる魔法でもあるが,威力もレベルと共に上がる魔法。
知らない者が多い為,一時ロスト魔法に成りそうに成った魔法である。
光の尾を引いてゾンビ達に刺さって,数が減らない………よく見ると山賊だか海賊だかの頭が,後ろから仲間らしきのを召喚している。
だがトムのサンライトアローはそれすら倒していく。
「最大数のサンライトアロー」
トムが本気を出し200以上の光の矢で,出て来る雑魚ゾンビを倒して行く,海賊船長の服装したスケルトン2体と落武者スケルトン等が消えていき,錆びたレーピアや短剣や曲刀や刀が回収されていく。
さて私もアンデッドを滅ぼしますかね。
「行け!❮ホワイト.レイ❯」
❪ホワイト.レイとは❫
浄化光魔法で,光の雨で術者の全方位全てのアンデッドを浄化する魔法。
異形の魔族に使われた記録は無い。
光が降り注ぎアンデッドが光の粒子になり,消えて行くが顔は何故か穏やかな顔をして消えて行く。
階層主だけ苦しみながら黒い塵と成って消えたが,業が深かったのだろうか?
宝箱が出現するがトラップ無いので開いて行く,宝箱二つ分の長さの虹色宝箱の中身は,金剛弁慶の薙刀て重く重厚な薙刀が1本と,神鉄のインゴット100tに傷薬の瓶が数本入って居た。
他の金の宝箱とか計20箱は,ミズン軽鉄やボーキサイト(アルミ)やプラスチックなど,計500t手に入れた。
釣り用の船作れるな,あと試作武器や空中戦艦的なのも,重力エンジン資料とか手に入れたし,材料がネックだったからこれで色々出来る。
イメージ画面が登場する。
【技・術のステータスアップ!】
【刀.小太刀のレベル5アップ!】
【新たに杖.棍棒を習得】
【杖.棍棒レベル5アップ!】
【光魔法のレベル6アップ!】
【土魔法のレベル2アップ!】
【風魔法のレベル1アップ!】
あらかた宝箱の中身を回収を終えると,奥の壁近くに光がありそこへ向かう。
光の発光元には魔法陣があり,調べてみると地下2階層への移動装置らしいが,キャナルが『私の仕事………』とか呟いてたのが聞こえた気がする。
トムと二人で入り先へ進む…………
⦅諏訪岡湖大迷宮2階層⦆
魔法陣の先は………また暗いが水の音が頭上から聞こえる,暗視に変えると水が天井で流れて居た。
「ねえマサさん,僕達が逆さなんですかね?」
トムが聞いて来たが,逆さならもう我々はあの流れに飲まれてるだろう。
天井のは激流とは言わないが,結構なスピードの流れが階層奥へ向かって居る。
少し海水ぽい匂いが…………,まさかな地図上海へは数千km離れてるし,だが水の出所は何故かさっき転移した魔法陣と同じのが…………何処の海底遺跡とか繋がってるのかね?
「マサさん,今天井?から美味そうなのが飛び跳ねました。」
トム………美味そうなのて…………?飛び跳ねたのに落ちて来ないな。
だが次の瞬間淡水には居ないはずのて,まあダンジョンあんこうは例外らしいが,魚が飛び出して来た。
「何でカツオが居るんだ?,しかも艶々して本マグロ並みにデカイのだが………」
『アレは南海ビックカツオて魔物ですマスター,しかも暖かい海域にしか居ない種類です。
しかも希少で鰹節の原料等にされますが,硬い外皮の為に大抵の船が体当たりされ沈みます。』
キャナルの説明のお陰で,隣のトムはヨダレがアゴに光って居るが,あんこうに蟹にカツオかよ………さてどう倒したものかと考えてたら。
「マサさん奴が此方にジャンプしてきました。」
「カツオて飛び跳ねる魚だったかて,回避だトム。」
此方に勢い良く飛び出して来たカツオが,地面に向かって飛び跳ね激突し,岩のダンジョン地面に刺さったまま自爆死する。
呆れながらトムは言う。
「アホな魚ですね。」
「残念なカツオだな。」
仲間の仇?と数匹突撃して来たが。
「飛んだ火に入るカツオ達,サンダーロット行けぇぇぇっ!!」
魔物カツオ祭りに成ったが,途中ある一定の場所を越えると,何故かロットが天井に吸い込まれそうに成った,天井と我々が居る空間は違うみたいである。
試しにさっきドロップした,錆びた短剣を天井に投げると,空間の中間過ぎた辺りから軌道が変わり,天井の水流に落ちて居たのである。
だがこの時この先も同じだと先入観が,面倒な奴らとの戦いに入る事をまだ知らないのである。
先へ進むと薬に使えるコケや薬草が生えてたが,明らかに一部罠らしき場所に薬草が不自然に生えてたり,宝石の原石に見えるのが有ったりと,天井の水流に招いてるとしか思えない。
一時間歩いて進むと空気が変わる,変わった場所にはさっきのカツオの骨があり,肉食系に食べられ砕かれた部分もある。
トムが何かに気付くと同時に,マップにも敵の反応と共に嫌な予感が。
「この先に大きい雑魚が居ますね,しかも結構居ますね。」
「トムと同じネコ科の魔物だぞ。」
「僕は猫精霊ですが魔物ではありませんよ。」
「でも分類的にはネコ科だぞアレ。」
接近してる魔物は暗いダンジョンに生息する,極悪タイガーと言う魔物が接近,キャナルが説明する。
『マスター,極悪タイガーは群れで獲物を狙います,特に暗い深いダンジョンに出没して暗闇から襲撃します。
あとその集団に混じって,ブラックタイガーも確認してます。』
どこのエビだよて極悪にブラックかよ,黒過ぎるトラだらけだな。
『素材は高級毛皮として,売買されますよマスター。』
防寒性は?
『ここのは高い質と思われます,食料が豊富なので。』
カツオや他の魚の骨があるし,確かに毛並み良いかもしれないな。
「トム頼みがあるんだが………」
「………奴等を斬らずに倒せでしょう。」
「報酬はカツオの刺身で。」
「………素手で倒せと?」
「一応打撃武器の十手を作ってあるぞ。」
「用意良いですね。」
まあ対人戦闘にな,盗賊とかの旅対策用である,まあ一番は時代劇の十手使ってみたいも含まれる。
「では先制攻撃後に頼んだぞトム。」
「昼ご飯のカツオの刺身の為に。」
水魔法で脳天を狙う,マルチロックし放てるだけ放つ。
「行け!❮アイスショット❯」
前回オオイノシシの時より2倍以上の氷柱が,マルチロックポイントに向かって飛んで行く,時間差でトムも突撃する。
アイスショットで30以上の極悪とブラックタイガーを沈めるも,奥から沸いてくるタイガー集団。
何処のロマンシングな佐賀ゲーだよ,多過ぎるだろうよだがトムは平然と向かって行く。
「雑魚が食らえ!《脳天割り》連打」
❪脳天割りとは❫
杖.棍棒技でその名の通り,脳天を攻撃する技であるが,追加でマヒ気絶効果もある。
それにしても歩き方や動きにオラオラ感あるな,あの極悪そうな顔の………だから極悪タイガーなのか。
ブラックタイガーは真っ黒な毛皮だし,だが他にも敵は居た……ダンジョンマップが敵を感知する,何故か物影や天井の境無視して飛び降りて来た,黒豹は何なんだ?
『マスター,それは影豹です,影移動するモンスターで此方も高い質の毛皮ですが,電光石火で………』
もう来てるのだが。
「甘いな,もうロック済みだ食らえ!❮アイスショット❯」
脳天を狙い打ちしていくが,影からまた出現する豹だがしかしトムもトラ達ど激戦中で,トムからの援護は難しそうである,て………いつの間にかトラの収納が100体を超えてるが,未だにトムに向かって来るトラは減らず…………繁殖力有り過ぎるだろう。
此方も豹が跳び襲ってくるが,レベル差か何とかスピードに対応出来てるが,脳天にアイスショットで倒しても沸いて出て来る。
暫く戦いが続き100匹を倒した辺りから,出現が減り始めるも回避しながら魔法や素手攻撃は疲れて来た。
疲労回復ポーション飲もうにも,隙を見せたら殺られる気がする,旅防具の性能で怪我や致命傷は無いが,無防備な首を狙われれば即死である。
まだ試しては無いがぶっつけ本番だ。
「❮マジック٠イージスフィールド❯」
❪マジック٠イージスフィールドとは❫
精神魔法の防御特化魔法。魔力のドーム型フィールドで,術者が張ったドームフィールドで一定時間攻撃無効化される,こちら側からの攻撃は可能だが遠距離攻撃のみしか使えない。
疲労回復ポーションを飲み回復する,影豹が突撃したり技を使って来るが,魔力のフィールドに弾かれている。
ではぶっつけ本番二つ目。
「食らえ!❮サイコフラッシュ❯!!」
❪サイコフラッシュとは❫
精神魔法の全方位攻撃で,術者と仲間の識別をし敵にのみ魔力と精神波による攻撃をする。
魔力と精神波による攻撃なので,アンデッドやアストラル体にも有効である。
影豹がバタバタと倒れてる隙に。
「フル❮アイスショット❯!!」
マルチロックした脳天に無抵抗で倒して行くも,術残量が1/3を過ぎる………霊酒で術と技ポイントを回復し,再びアイスショットで迎撃するも,一匹だけ魔法攻撃を逃げてるのが居る。
マジックイージスフィールドにひびが,リミットも近いらしいので逃げてる影豹に眠りの魔法を使う。
「❮スリープ❯」
❪スリープとは❫
精神眠り魔法スリープ,対象一体を眠らせる魔法。
複数の場合は,複数眠り魔法スリーピングが有効である。
どうやら視覚で捉える魔法や,波動の魔法は回避してたみたいだが,眠りの魔法は命中し追いかけてた氷柱が,眠りに入った影豹に刺さり絶命する。
それと同時に増援の影豹が出なくなり,マジックイージスフィールドが解ける前に,何とか残存の影豹は倒せたが………何処かに住みかでも有るのだろうか?
それにしても地獄の影豹トレインカーニバル過ぎる,何かのエンカウントでも稼いだのだろうか?
それよりもトムは?て………
「地震撃!」
トムはまだ戦闘中だが,もう少しで終わりそうだがその時,奥から唸りらしき声?が。
まさか階層主が直々に登場かな?
ゴオォー
低い叫び声らしき声が木霊する,通常の2倍の大きさの体型に金の冠をしたブラックタイガーが現れた。
『アレはブラックキングタイガーですマスター。』
キャナルから名前を聞いて,重戦車かよてツッコミたくなるが,見た目重装甲で脳天攻撃は厳しそう。
登場と同時にトムもトラ達を倒し終わり,ブラックキングタイガーと対峙する。
だが対峙した直後に両者同時に仕掛ける,素早くトムが先制の一撃を繰り出す。
「食らえ!《脳天割り》の渾身撃!」
トムの攻撃が脳天に直撃しジャンプしてた,ブラックキングタイガーを叩き落とすも相手はピンピンしている。
トムは腕が痺れてるのか,毛が逆立っている。
「か…か……硬過ぎる…」
トムが十手を此方に投げ,ジャンプと共にブラックキングタイガーの頭上を狙う。
「これなら。」
回転して威力を増しながら,かかと落としを決めるもまたもや,毛が逆立って居る。
涙だ眼で戻って来たが,向こうも効いたらしくふらふらとしている。
「マサさんかかとが痛い………痛いですよぉ~」
「泣くなよトム,今の効いてふらふらはしてるぞ」
「でも虫の巣窟の硬い虫とは違う硬さですよ。」
回復魔法で癒す。
「❮アースヒール❯」
❪アースヒールとは❫
地の回復魔法で,地面にある龍脈やエネルギーを使った回復魔法,一部使えない場所も有るらしい。
キャナルが助言をする。
『アレはブラックタイガーの進化形です,心臓以外弱点は余りありませんが,心臓は二つ在るので内臓凍らせるか,肋骨を避けて一撃を両サイドから以外は不可能かと。』
だが1つ内臓も心臓以外で攻撃出来る魔法に,心当たり在ったが。
『確率は不明ですマスター』
不明なら使ってみよう氷結魔法。
「援護しますかマサさん。」
「立ち直る前に仕留める,行くぞ!❮フリーズデッド❯」
❪フリーズデッドとは❫
氷結魔法中級だが,敵一体の空気を凍らせながら体液全体を凍らせ,敵を絶命させる魔法。
即死耐性や耐性ある敵には半減する。
「生命力高過ぎだろうよ。」
やはり心臓二つある魔物は簡単にはいかないか,魔力リミット少し解除。
トムは時間稼ぎに軽くかかと落としをしたが,また毛が逆立って居る……石頭過ぎるな。
トムが避けたタイミングで。
「次は仕留める❮フリーズデッド❯!!」
さっきより強力な冷気が襲う,だが抗おうと此方に向かって前進をするも,身体が上手く動かないらしく目から光が消えながらも,威風堂々と此方を睨みながら絶命した。
「手強過ぎるなブラックキングタイガー,次は一撃で倒す。」
「もっと強く成って倒しますよ僕が。」
だが次の瞬間トムが飛び上がる。
「レベルアップしましたよ,しかも剣٠大剣と杖٠棍棒がレベル40になりましたよ。」
………え?300台に到達したの,しかも大幅レベルアップか。
イメージ画面登場。
【レベル3アップ!】
【ステータスアップ!】
【水魔法レベル10アップ!】
【精神魔法レベル16アップ!】
【称号三十路DTを会得した。】
私は地球ではDTでは無いわぁーて,そもそもまだ異世界の身体は18歳だぁぁぁぁっ!!
心で怒り沸騰するのだった。
「何かマサさんが機嫌悪く成ったぞ,キャナル何かしたのか?」
『何故私なのですか?トムさんでは?』
トムとキャナルには知る術は無い。
怒りを押さえきれないまま,奥に向かうと2階層主とダンジョン主達がお出迎えに更にキレる。
「ぶっ潰す」
キャナルが階層主達を説明するが,頭に血が昇り過ぎ聞いていない。
『あの大きなのは大王カエルです,他は赤黒カエルと………』
「❮フリーズデッド❯×5!」
大王カエルと赤黒カエル4体は見せ場無く絶命。
何故空中に飛べてるのか不思議な怪魚が,突っ込んで来るも……。
「唸れ,ツイン❮リープ.エアースラッシャー❯」
いつもよりスピードと破壊力が高そうな勢いで,リープ٠エアースラッシャーは飛んで行く。
怪魚も見えない刃に抵抗するも呆気なく瞬殺さるのであるが,だがこの怪魚は普通ならリープ.エアースラッシャーでも軽く切れない硬さである。
だが怪魚を倒したリープ٠エアースラッシャーは,そのまま時空間を進んで行った,リープ.エアースラッシャーはとある二柱を追って行くのだった。
少しの間大和神国では帝の力が弱まるが,他の柱のお陰で影響最小限に留まる。
この事件の原因を知るのは,異世界の長老神だけだろうが,真相は全て異世界の長老神のみぞ知るである。
戦闘が終わりお約束の宝箱が出現した,何故か虹色の宝箱と一緒にピンクのツインテール妖精が一瞬見えたが,何だったのだろうか?
毒気を抜かれた雅史であった。
「何だったのだろうな………,あのピンクのツインテール妖精?」
「ミリスタより強そうな妖精でしたよね。」
普通のや金色の宝箱は余り変わらないが,虹色の宝箱には精霊石て宝石らしきオーブが入って居た,大きさはソフトテニスボール位。
その近くには剣が有るが,鍔の場所にさっきの精霊石を嵌め込む場所がある。
何故最初から嵌まって無いのか,そう言えば精霊石でマシンがクラスチェンジするマンガあったな。
あと火炎玉や雷撃を玉交換して放つ作品も,あらかた回収終わりワープロ的な魔方陣に入り,地下3階層へと向かう。
次回に続く
さて次回イカ二貫ではなく,イカの魔物BOSS戦まで書けるだろうか?三層長く成りそうな予感。