セフィール家一時避難騒動と。
刺身を出し終え雅史は解体を頼みに,久々にセフィール家に来たが何か周りが汚い,家からは気配がしないのでパウエルギルマスを訪ねるが,冒険者ギルドの外に変な輩がたむろして居たが,喧嘩を吹っ掛ける気は無いらしく通り過ぎ,ギルドの中に入ると見慣れた職員は居なく,見慣れた冒険者達も居ないが厳ついギルド職員が,ヤバそうな冒険者と対峙して居たが無視しギルマス執務室に行く,ノックをしたが反応は無いが気配はするので入ると,死んだ目で書類を見るパウエルギルマス。
「これは重傷な精神状態だな」
仕方無いのでスッキリするハーブティを出し。
「美味いよ。」
何故か反応して飲むパウエルギルマス,目に光が戻ったと思ったら,キョロキョロと周りを見渡す。
「相当重傷な精神状態だなこれ」
更にスッキリハーブ配合の,薬用エナジードリンクハイパーを飲ませると,グビグビ飲み干し。
「…………あれ?」
目の焦点が定まり。
「…………よお兄ちゃん久し振り?なのか?」
何か認知症かボケが始まった爺さんの様だ。
「それより治安悪く成ってるけど?」
パウエルは言う。
「………兄ちゃんに隠してもしょうがない,今ハウゼンは浮気いやハウゼン的には本命だった本命妻と暮らしてる,ローリエより弩級のグラマラスとな,ローリエは親が進めた縁談でな……まあ,ローリエのエルクラン家がハウゼンの父親と親友だっただけだが,まあローリエは親の人脈の為の人身御供さ……………、昔からアイツはグラマラスの女性好きだからな,学生時代は節操無く屋敷に連れ込んでたからな悪友と、まあそいつらは貴族ではもう無いし、生きてるかも知らないが」
雅史は本人が酔ってる時に聞いてるが,あの薔薇マニア何してるんだ雅史は思ったが,あとデカイ胸が好きなら今度牛人か,牛鬼の女性でバインバインなのを探して連れて来ようと,雅史は思った胸は小さいがあんな可愛い奥さんなのに酷い領主だと。
「ハウゼンの昔手を出した昔の学園時代の,後輩の愛人達が色々仕出かして今は鎮圧したが,悪い事は連鎖してなゴロツキ冒険者が今度は増え,キャスビルから呼び出しを再び食らい今は居ないが,ゴロツキ冒険者はどうやら鎮圧した家から派遣された可能性が高い,まあフィーネ嬢ちゃん達は兄ちゃんの店の寮に逃げてるよ,あとユウナ嬢ちゃんの家は頑丈だが外は,生ゴミの不法投棄されみる影もない」
よく祐奈が喧嘩売らなかったなと思ったら。
「まあこの前帰って来て,店はボロボロで生ゴミ投棄見て,あの着ぐるみ着て暴れて何人かのゴロツキは,街から骨折しながら逃げて行ったな,ハウゼンも痛い目に………いや何でもない」
『パンチ一発食らって空中飛んでたらしいからな,ハウゼンは』
パウエルは溜め息をし疲れて居たが雅史は回想する,カシムがクロイツ君の剣の特訓をしてた時期,もしかしたら前に城に行った時そう,うるうる瞳で迫られセーラから逃げた後,カシムと稽古してたあの日にあの鎧や剣に,ハウゼンの顔のキスの跡はローリエではなく,もう一人のその女性が預かってた可能性が出たし,あのキスマークはその女性かも知れない。
雅史は愛妻家と思ってたハウゼンの本心に落胆する,どんな理由でも妻を大切にするのは当たり前だ,愛したなら責任を果たすそれがそれが何人でも,それに父親に苦労してる母親を思い出す雅史,父親が酒に酔い機嫌が悪いと直ぐ灰皿や物を投げてた,幼少期の思い出がフラッシュバックする雅史。
「解体頼もうとしたが,ゴミ掃除が先だね」
「僕に任せてよ」
いつの間にか忍び姿のトム分身?が現れた。
「ゴロツキ冒険者派遣した奴ら一掃と,前にキャスビル王の
依頼の件再調査で」
「了解…………刺身期待してますよ」
雅史は白い着物を一瞬で変え,鉄仮面を被り十手を肩に担ぎ執務室から出た。
「…………また兄ちゃんの世話に成るとはな」
階段を降りると睨みやって来るゴロツキ,この猫のシルエット紋様の着物は,悪人を引き寄せるのか?やって来る,そんな性能無かった気がするが。
「なんだ?コイツムカつくから殺るぞ」
「何故かアイツ見るとムカついて来るな」
「ギルマスの手の者か知らねえが,そろそろ暴れる依頼を達成させないとな」
愚かにもナイフや剣を抜くバカ達。
「殺ってしまえ」
「野郎共俺等が先に手柄を立てるぜ」
ナイフや剣を振りかざし間合いを詰めようするが,ゴロツキ達は長い変な棒の武器に怯む。
「えぇーい!行け野郎共!!」
刀位の長さの十手が火を吹く,一撃で腕の骨を砕かれ悶絶するゴロツキ,世紀末の冒険者の格好のゴロツキが更に突撃してくるが,更に手加減して腕を叩くがまた骨を砕いた様だ,一応凄く手加減してるが仕方無いので,通常の十手に変えたら全員一斉にかかって来たが,瞬動を使い二刀流風十手で腕を叩くが,やはり運良くて骨折か悪くて粉砕骨折に成る。
「ぎゃぁぁぁ腕が腕がぁぁぁぁ!!」
『これでも当てるだけの手加減してるのに』
「俺の腕がぁぁぁぁ!!」
「腕が腕がぁぁぁぁ!!」
片腕を押さえ泣き叫び,うずくまる有象無象達。
「!?何だコレは変なデブ許さん!」
外からハゲたゴロツキが入って来た途端,喧嘩を売ったので股間にフットキックお見舞して,場外で寝て貰い次は外のゴミ掃除をする。
「ボスが殺られた」
「敵討ちだ」
『殺してないわ!』
口で文句を言わないヘタレをさておき,大剣を抜きモーニングスターを振り回し,雅史との間合いを測るが一瞬で腕に激痛が走り,外のゴミ掃除も一瞬で終わるが蹴ったヤツは,股間がご臨終したみたいだ………手加減したのに。
「もうあの領主はあてに成らない、ガヴリエフさんに頼むか」
雅史はキジトラ亭出店でお世話になってる,ガヴリエフ領主の元にゴロツキを縛って,マジックポートで向かいゴロツキ達を任せた。
後にこのゴロツキ冒険者がお金に成り,後のこの街の息子領主散財事件では,補填隠し費用として運用された。
ハウゼンの元愛人達はハウゼンに見捨てられ,地獄の労働の末この世を去るが表沙汰には成らなかった,ハウゼンの愛人との証拠が不十分だったからだ,まあ学園時代のハウゼンを知る人には分かるが,今の関係と言われるとうやむやに成る,トム達も頑張ったが結局変わらなかった。
元愛人の家も処罰され迷惑罪で処罰罰金や,エルリーナを襲撃計画してた腹違いの姉兄達も捕まり,主犯のハウゼンの本命の女の子供達は逃亡し,数週間後モンスターに殺された死体が見つかるが,逃亡した者達かは判別不能な位損傷が酷く分からなかったが,今のエルリーナを襲撃しても返り討ちで終わるだろう。
久々にハルモニアに平和が訪れたが,また住民が減り今勢いのある二人の若き領主の方に,住民のまだ引っ越し予算が出せる一家は向かう,ハルモニアの産業は厳重区域なのでゴロツキも,ハウゼン達も立ち入れないがある人物が顔を出し,職人達の不安を払拭したのだった。
そして雅史はセフィール家が,集中して解体仕事出来る様にエターナルエデンに仮で,セフィール家ラボ付きの家を作る事にして,まだ未開発な夏エリア付近の湖畔近くに前より広い家と,前よりデカく広いラボを造り,自動移動式解体テーブルと解体物が腐らない様に更に抗菌にし,異次元空間も更にランクを上げ新しいデカイ魔物や,モンスターを一台一台の自動移動式テーブルに置き,セフィール家に仕事を頼む。
「てな訳でお願いしますね」
「「「「……………………」」」」
呆気に言葉を失う一家。
「まあ静かだし新しい命には良い場所よね」
「ネフィル目が泳いでるぞ」
「アナタもよゲルダー」
フィーネちゃんとルイーズちゃんは,フリーズしたまま動かない。
「新しいモンスターと魔物は置いといたので,新しいラボの説明とあとお風呂は有りますよ,一応シャワー室有りますが温泉も有りますよ」
4人は温泉を知らない,家族用の施設のマジックポートで靴を脱いで貰い,施設の中を案内してエルビー博士もキャスビル王も絶賛の,温泉の前に脱衣場の使い方を教え混浴良ければ,そのまま一緒に家族で入ってと言って温泉掛け流しを,案内して身体を洗う場所や洗剤等の場所を教え,一家は口から魂が出てたが見なかった事にした雅史だった。
「疲れも吹き飛びますよ,キャスビル王も満足してましたし」
目の色を変える夫婦は引っ越しを始めた,基本雅史がハルモニアのセフィール家の家具類を運び,ラボに残ってた道具を運び夫婦の寝室とかに置いて行く,ルイーズちゃんは新しいキッチンに目を輝かせ,やっと料理の基本を学んだフィーネちゃんが目玉焼きを焼き,成長した姿に目から汗が流れた雅史。
「これで死人が出なく成りそうだ」
「それ俺の事も入ってるよな」
色々思い更けるゲルダー,そして数ヵ月後フィーネは料理の腕も人並みに成り,数年後更に腕はフィーネを越えたが,やはりお菓子作りは無理だったのだったが,その時にはルイーズはもう家に居なかったのだった。
雅史はゲルダーとフィーネにラボの新機能を教え,新しい魔物やモンスターを見て,良く分からないテンションに成って居た。
一家は温泉を楽しみ,疲れた身体を休めグッスリとフカフカ過ぎる布団で,寝坊する位安心して寝たのだった。
新しい狩り場の星2日目?は,陸上の魔物やモンスターの調査と狩り,首長恐竜達は主にフルーツを食べてるが,このフルーツが地球常識サイズと,巨大で外の皮が鉄の様に硬い果物や青い皮なのに,熟した香りがするジャイアントバナナや,硬い毛の様なのに更に覆われたジャイアントキウイに,見た目大きなオレンジだが皮を剥くと,L7級のみかんとかポン柑やキンカン等の柑橘類や,ラグビーボール3倍の大きさのレモンや,巨大なクルミに暑い赤道場所にはカカオや,バニラビーンズやナツ類が採れ,更に暑い場所には巨大なカカオやバニラビーンズを収穫して,アーモンドやナツ類の巨大な巨木で収穫して,アーモンドやナツを食べる首長恐竜は肉質が良く,陸をのろのろと歩く巨大亀の甲羅には,糖度30クラスのリンゴや梨が有りバレない様に収穫した。
一部草原や湿地には原始の小麦や稲が有り,原始の割に糖度や質が人類に改良されたかの様に,質が良いがサンプルとして実を回収する。
そしてエネーブルとトムはリベンジに燃え,またマグロを釣ってるが戦果は分からない,白夜とクロは釣りは向かない。
更に北に向かうとマンモス再びだが。
『アレはマンモスでは有りません』
「…………どう見てもマンモスだが?」
見た目完全牙の無いマンモスだが,何故か額に突起が見える気がした。
『アレはマンモス牛です』
「まさかマンモス級の牛だからとか言わないよね?」
『流石マスターです』
「褒められても嬉しくないぞ」
光魔法レーザーで脳天を撃ち貫き,近くのマンモス級の牛達を20頭狩り,何故か陸上のモンスターは解体するが,海の大型モンスターとかは解体しない。
まあ珍しい海のモンスター以外は解体してるが,まあセフィール親子に仕事頼んでるし,珍しいモンスターや魔物解体は楽しいらしい。
「まだ色々モンスターや魔物居るし,新しい武器防具素材や食材を手に入れて,ある程度貯まったら暫くはのんびり……出来ないよな,特にトムの食欲とか」
だがトムとエネーブルの釣りのおかげで,十分な魚の確保が出来たのだった。
そして数日雅史とトムにエネーブルは釣りをし,モンスターや魔物狩をする。
「何だ?この赤や青や黄色の3頭巨大ヘビは?」
『ヒドラ系魔獣のですねまあ,アレはパイロヒドラですが地球のギリシャ語の火が語源らしいです,その為火にも耐性が有ります』
「アレもヒドラなんだな………」
キャナルがこの魔物を簡単に言うが,連結して口から毒溶解液や何か口から霧状の攻撃を吐くし,たま赤いのから火炎弾を吐くし。
しかもヒドラ系だから毒耐性に打撃に斬撃に強いし,普通バージョンのリープ・エアースラッシャーが,パイロヒドラの皮に弾かれたしレベルは何と8000と,お前は何処のボスだと言いたい。
「強敵過ぎるな」
『向こうもマスターを強敵認定してるみたいですよ』
不思議シリーズの着物と袴で戦ってるから,毒や火はダメージには成らないが,あのデカイ牙で噛み砕かれたらと思ったらゾッとする,火炎弾を更に放って来るのを躱し毒や溶解液を躱し,巨木等を使い視野を撹乱し攻撃の次の手段を考える。
「新しい防具素材だし,革鎧としては高く売れそう何だよな,またキャスビル王に赤いのが欲しいとか言われそう」
雅史は魔力リミッターフル解除する,次はリミッターフル解除して試す,ダメならレーザーを何ヵ所か撃ち込み倒す。
「これで倒れてくれよ,リミッターフル解除バージョン,トリプルリープ・エアースラッシャー行けぇぇぇ!!」
巨木の藪から唸りを上げて三つの,リープ・エアースラッシャーが,パイロヒドラのアゴ下にに向かうと牙やブレスや溶解液で,リープ・エアースラッシャーに抵抗するが,リープ・エアースラッシャーは回避して目標に行き,血飛沫を無視し骨を火花散らしながら切断し倒すのだった。
「何とか?倒せたな」
パイロヒドラの死体は解体され,皮は色分けされて居たが性能は変わらない,毒無効化に皮の弾力性で打撃と斬撃に強いが,弓や槍の突き攻撃が弱点だが,ある程度の皮の強さが有るので下手な人間に,装備されると死の武器防具職人に成ってしまう。
「信頼出来る人に売って貰った方が良いかな,まあマンモス牛の角は売るけど」
だが一角鮪皇帝の角をたまにトムにバレずに,売りに行こうとすると何故か居るトム仕方なく,マンモス恐竜の牙に変えたけどね。
また足にすがり付いて泣かれても困る,あんな情けない姿を衆目に去らして,変な目で見られるのは私は嫌だ。
「もう居ないよねあのパイロヒドラ」
雅史はエルビー博士が追加武装した,万能スーツを起動させまた何かライフルみたいなのや,ビームサーベルみたいな棒が有る。
「システムも改良されてるな,よく一晩で追加武装に改装や新機能とか出来るよな,あの博士は。」
『そうなんだよ,あの者俺を新しいスペックアップて,色々弄られたが変な空間や仕様を追加してたぞ,あとその鱗……』
「鱗言うなドラン。」
『…………俺ドラグーンだけど,武器として使われてた』
「…………まさか貸してて言ってた,ハンマーは………」
雅史は嫌な予感いや真実から目を背けたい。
『色々した結果ドランが融合して,俺ドラグーンの意志のバックアップに成った』
「……………………さよならドラン」
『勝手に殺すなよマスターよ』
雅史は新機能を試すべくコンバータの出力を上げ,レベルが更に上りレベル5125に成ったが,何故か不思議に高揚感は無く何故かそんなに嬉しくも無い,加速や重力制御等はエルビー博士の,プロフェッサーエルビーMkIV学習えいあ~いちゃんが,搭載されてるらしいが前回のと今回のシリーズ1~3は何処に行った?
「まあ色々ツッコミたいが仕方無い」
『俺も元の武器の時はツッコミたかったな,余り使われなかったし』
雅史は聞かなかった事にし西に向かうと,またパイロヒドラを発見青と赤と紫色の3頭のパイロヒドラは,雅史に向け火炎弾を放つが普通に回避,青のヒドラから青い火炎弾も回避しランチャーを起動させ,バスターランチャーの様な砲身を脇に固定し,首?の合流点に照準を合わせながら上空で火炎弾を回避し,一瞬のチャンスにトリガーを引くバーニアを吹かして,放ったエネルギー反動をバーニアでカバーする。
「墜ちろ!!」
放ったエネルギー波は心臓か核が有りそうな場所を貫く,それでも火炎弾を放ってたがそれが,最後の一撃だった。
カバンが回収して西に進むがモンスターや魔物が,豊富だが臆病なのは隠れてるし亜種の,ゴブリンやオークや魔物やモンスターの,不死系も見ない気がするがゴブリンやオークは,巨大モンスターの餌にされてそう。
少し進むと双頭の赤きドラゴン?に出会ったが,いきなり口を開き炎のブレスと火炎弾を撃って来た。
『初ドラゴンがまさかの双頭の,ファイヤードラゴンかよ』
バレルロール旋回して回避する。
『頼んだぞドラグーン』
『任せろマスター』
4枚のフィンをパージし変形し,双頭のドラゴンに向かうが火炎弾の雨に,ファイヤーブレスが鬱陶しいしバレルロールで回避してるが,二つの頭で連携は鬱陶しいしかない。
『アレは双生児ファイヤードラゴンです,変異種ですね』
キャナルの説明と同時にフィンが心臓と脳天を狙い,一斉にエネルギービームを双頭と胸に放つ,頭は躱されたが心臓辺りをビームが貫き撃墜完了。
「鬱陶しく攻撃して来て疲れる」
『マスターは回避し逃げてただけですが………』
雅史は明後日の方向を見て,聞いてないふりをした。
『困ったマスターだ』
雅史はフィンを回収し更に西を目指した。
『次回に続くが俺の出番は?』
『これからは俺の出番だお疲れ兄弟』
『そんなバカな…………』
キャスビル王「むむ………新しい防具の予感」
アムロ「そんな世迷い言より,早く書類にハンコをしてくれ王よ」
キャスビル「私も忙しいのだアムロ」
アムロ「それはあの喫茶店に,二時間も居たからだろ?」
キャスビル王「うるさいぞアムロ!」
やれやれと言った顔をするアムロだった,次回に続く。