第22回元オッサン達異世界人飲み会
数日前に異世界人を集めた食事会をしたが,今日は何時もの場所ではなく新しく建てた場所から,今日は先にゲスト夫婦2組が来てる,キャスビル王夫婦とロイド夫婦には奥の静かな場所で,焼き魚や雪鶏のから揚げを食べて感想を聞く。
キャスビル王達の方はユリに頼み,ロイド夫婦はトムに頼んでるが,お酒が美味いしか帰って来ないどうしてだ?
そして何時もの常連の顔が現れる,何時もの二人にパウエルギルマスにローリエに,千石と鬼丸が入り思い思いの場所に座る,今日は座敷しか無いがエルビー博士も回復した,温泉を足湯に使って居る。
「新しい酒泉と魚とまたから揚げを出しますよ。」
「から揚げか」とジェラールとルーデウスの顔に出る,だがこの後物凄く後悔する二人だった。
「トム焼き魚持って行ってくれ。」
「アイサー!」
分身らしきトムが2体岩魚の塩焼きを持って行く,勿論あの湖の岩魚である,普通なら山間の岩場にの川に生息してる筈だが。
野郎共は纏まり置かれた人から食べ始める,ローリエの方は少し離れた場所だがトムが届け見守る。
熱燗の酒泉大吟醸を忍びトム1が運び,ルーデウス達が飲み始めると大吟醸スパークリングを,忍びトム2が運び置いてから去って行く。
「また普通ではない酒だなコレ。」
「なかなか良い酒ですな。」
ルーデウスと千石は酒を一口飲み言うと,鬼丸とジェラールも。
「辛口だが美味い。」
「魚に合うなこれは。」
ローリエは美味しそうに食べ,スパークリングにご満悦らしいとトムから聞く。
だがキャスビル王夫婦の所は………
「何だこの肉は美味いではないか………」
「食べた事無い鶏肉よね………何の鳥?」
ユリは聞かれても困るのだった。
「私めも分かりません,家の旦那なら知ってると存じますが………余り期待出来ません。」
ユリはどうせ雅史に聞いても答えないし,旦那は基本雅史の嫌な事はしない,たまにやらかして怒られてるけど。
「この酒も美味い。」
「そうですね,何のお酒かしら?」
興味津々な夫婦を他所に,次の料理を運びに向かうユリ。
「骨抜きフライドチキンな成ります。」
また揚げ物かと言う顔の二人は,ナイフとフォークで切り分け引き分け一口食べると,また違う味に二人は固まった。
「また違う歯応えだが,食べた事無い味だ。」
「…………」
ムムと言った顔で言うキャスビル王,黙々と食べるエフェルナ王妃。
『他の星まで来てキャスビル王様夫妻の接待,どんな信頼なんだろう私。』
トムよりちゃんとした接客が出来ると,雅史は評価していたがその頃ジェラール達は,狂暴一角兎のクリームシチューを食べていた。
全員舌鼓をし楽しんだのだった,そしてロイド夫婦は。
「美味しいわねアナタ♪」
「そうだなアルテネ………」
『何を企んでるだ?彼は………フローラを妻にと遂に………』
そして雅史が現れ,二人はとある話を持ち掛けられたのだった。
「……………娯楽感覚で音楽BARねぇ…………」
「普通に店在るがあの馬鹿かエーベリックか,妻の歌を聴きに来るだけの奴らだけだしな…………」
雅史は言う。
「娯楽的感覚なので,気分次第でやって構わないですよ,隣は凄腕シェフの店ですから。」
煽っては無いが煽ってる様な言い方である。
「何か癇に障るな………」
雅史は続ける。
「酒は酒泉のお酒に売上は,そのまま店の稼ぎにして構わないですよ,内装はお任せしますよリクエスト有れば,突貫工事もしますし。」
悩む夫婦は保留にした。
「では決まったらジェラールさんか私に言って下さいね,直ぐには改装とか出来ないので。」
雅史は酒を一本置いて去って行く,この酒を飲んだ夫婦は父と同じく少し若返った姿に成ってた。
『嵌められた…………』
家に帰って知るのは翌日だった,そして何時ものメンバーは…………
「何か丸味がある酒だな強いが。」
「ウイスキーポイが何か違うな………」
唸りながら飲むジェラールとルーデウス,静かに酒を味わう千石に鬼丸にパウエルに何故か居るエーベリック。
「美味いですね………妻にも飲ませたい。」
エーベリックに振り向かない面々,そして次の酒も新しいらしく6人は,楽しい酒を楽しんだ。
「……………で話とは?」
雅史はローリエに呼び出されて居た。
「旦那の素行調査をお願いしたいの,王様………いいえキャスビル王のプライベート依頼でね。」
雅史は何か嫌な予感がした。
「薔薇マニアが何かやらかしましたか?真っ当な領主と思ってますが,一部薔薇の骨董とかの収集家以外は。」
昔からハウゼンを知る四人からは評価は違う,悪さをして女癖悪かった学生時代と,最近ローリエは義父に真実を言われたのは,衝撃的で悔やんでも悔やみきれなかった。
ハウゼンに乱暴され初めてを散らされた日は,まだ結婚して無かったと知るが,親友の顔を立てる為に表向きだけ結婚にしたらしい,身体を重ねたのは同意したのかと思ってたらしい,私が襲われたとあの時言ってたらハウゼンは,今領主では無かったと言われた,その場合ハウゼンがやらかした子か,親戚の者を跡継ぎにする計画と知ったと,とんでもない爆弾を聞かされた雅史だったが,まだハウゼンの父は他にも隠してるが言わない,それは息子ハウゼンも知らない事。
「エルには言えないな………」
「クロイツには言ったわよ今日。」
何故息子と同じ日に言いますかローリエさんと,この頃頭を抱えてる気がする雅史だった。
「まあ何時かは私は離婚するから,その時は娘共々宜しくね。」
雅史は再び固まるのだったが,ローリエさんにやって欲しい仕事も正直在る雅史だった。
「トム達すまないが頼む。」
「「美味しいマタタビと刺し身の為に。」」
ローリエは何か言いたそうにトムを見て居た。
酒を楽しんだり,料理を楽しんだ面々は楽しそうに帰って行った千鳥足で。
その数日後ハウゼン領主には落ち度は無かったが,問題行動してたハウゼンの愛人達が何人かが姿を消したと,トムは直接依頼主のキャスビル王に話す。
ハウゼンに落ち度は無いがどうするか悩むキャスビル,後に隠居してたハウゼンの父と,お忍びで話し合いが行われ最悪の事態の時は,ハウゼンの代わりにローリエは断られてるから,息子のクロイツに領主を任せるか,隠居を中断し国に帰って来て貰いハウゼンの父,エドハルトが代理兼クロイツの教育する話に成った,だがエドハルトのにキャスビル王はある頼みをした,そしてエドハルトは驚きキャスビル王は,私と後一人しか知らないと言い,エドハルトにもう一つ約束させたのだったが,後にクロイツとエルリーナが驚き,エフェルナ王妃とローリエにボコボコにされるキャスビル王だった。
そして臨時で領主不在だったエギルダーに,赤毛と金髪の二人の見慣れない若き領主が現れ,この一帯の村や集落を把握して,名産小麦や財政再建を数年で何とかしたが,次にとある叱責で来た領主は,なかなか領民から信頼を獲るのは苦労し,離婚からの転落人生と嘆くとある人物。
色々動き始めるレーティシア国,だが雅史達はマイペースに刺身を出し,トムやルーデウスにジェラールはドンチャン騒ぎは変わらない,今日も千鳥足で帰るのだった。