浮遊大陸の星,エデンズ・ブルーアクア
小鬼の里の鬼丸を連れ新たな場所に戦いに向かう。
-エデンズ・ブルーアクア-
星の全てが水で一応火山島も在るが,人の住むのは浮遊大陸のみ,海には狂暴な海王生物が住み,地球の白亜紀クラスの海底恐竜が生息する星,そんな星の人類は浮遊大陸でしか生きられない,海に出たら一口で餌として大量の人が食べられてしまうからだ。
だがその均衡を破る者達が現れた…………
浮遊大陸を避けエトワールは降下し,ある程度の高度を保つとキャナル調べでは,海王生物が豊富らしいのでトムと狩に行く,エトワールから出て海の上空から。
「挨拶代わりだ受け取れ!」
魔力を開放しリミッターを解除し,全力の魔法を海に向かい解き放つ。
「行け全力のコスモサンダー!!」
青白い高出力の稲妻の巨大な柱が,轟音轟ながら海に堕ち海面に広がる蒼きブマラズマは,更に広がると海中からキングクラーケンに,古代鮪に海王恐竜が浮いて来たので,カバンが回収を開始丸々太ったトムの食料を回収,海王恐竜一体はまたお土産に持って行く,まあ前回の旅行の恐竜達は渡したが,何かまた驚いてたけどまた持って行っても大丈夫なはず,だが下からとんでもないのが現れた。
「マサさん何か下から来ます。」
トムが指差す海面に黒い影が濃くなり,エトワールを上昇をアステリアに頼み,雅史はトムと急いで高度を上げると,でかく黒いクジラの見た目な,巨大な魚?に遭遇。
❪ブラック・グランドホエールクラウン❫
この星の海の主の一体,クジラと名前が有るが獰猛でキングクラーケンを,一口で絶命させるが大型のモンスターなら,何でも食べるが同じ強さの敵とは不毛な戦いを仕掛けない。
身体の革はどんな物理攻撃も寄せ付けないし,どんな魔法攻撃にも外皮は無敵の防御力を誇るが,同じモンスターが同レベルに居るため不毛な戦いに成るのだが,弱点も存在する。
『マスター,あのブラック・グランドホエールクラウンは外皮は祐奈の神様防具級ですが,誰にも倒せません異形の魔族でも,外皮の防御力の前には。』
面白い情報を得るとエルビー博士が。
「絶対倒して持って来なさいよ。」
まあ倒せない訳ではない,だがどんな攻撃も外皮は全ての攻撃無効化する革なら,内臓か脳天を攻撃すれば良いが脳天は攻撃が通らないから,それに防具無効攻撃も地上でないと威力が発揮されないし,それに弱点の内臓いや口が丁度足元で開く鯨くん。
「ワザワザ殺られに来てくれて有り難う………」
此方を食べようと口を開いてるマヌケに,もう一撃魔法を解き放つ。
「そしてさよならだ,コスモサンダー!!」
蒼き稲妻が轟音と共に雷の柱が,ブラック・グランドホエールクラウンの口の中に落ちる,焦げた匂いがブラック・グランドホエールクラウンの口から匂うと共に,その計り知れない巨体は倒れカバンに回収された,だが忘れては成らないどうやって解体出来るのかだ,また何か都合の良いアイテム探しもする事を考えながら,クジラ肉をどうやって手に入れてあの二人に出すか,考えるのを後回しにした。
「絶対ジェラールさんは,竜田揚げにしろて言うだろうな。」
トムは毛が逆立ち静電気を帯びて居た,だがトムは海面をまだ見て居る,暫くすると古代鮪の団体が浮いて来た,どうやらブラック・グランドホエールクラウンのお尻から,稲妻が突き出たの影響かも知れないし,余剰威力が海に伝わったのかは分からないが,古代鮪大量ゲット。
「今日は鮪三昧ですよね?」
トムが聴いて来たが調べた後だ,一角マグロ皇帝並みの巨大なマグロだし,黒く光るボディーは何か硬そうな見た目だった。
「戻るよトム。」
「楽しみだなマグロ。」
エトワールに戻り腕を振るう,解体状況を見たらあのブラック・グランドホエールクラウンは解体されてた,どうやらご都合アイテム探しはしなくて良いレベルだったらしい,古代鮪の革はそれなりに硬いが,誰にでも解体出来そうな位の固さだった。
エルビー博士は今回倒した,モンスターの一部を持って行き研究室に籠った,宇宙ワラスボの牙や鱗は硬く宇宙空間でも生きてる解明を,解き明かすとか鼻息を荒くして居た。
古代鮪はやはり特トロ部分があり,トムが海面を見て居た訳だが言わなければバレないはず,暫くはご褒美様にカバンに隠して置く。
試しに定番の竜田揚げと,竜田揚げが在るなら唐揚げも作る試しにミンチ肉も行けるか試す事にした。
「後は宜しくスキルよ。」
外皮の革は硬いが中身の肉は柔らかく,たぶん上等な和牛の様なサシがあり,ワンブロックだけでも大きいだが普通の肉ブロック一つの塊で,まだ全体の0٠0001%位であるいやまだそれ以上かも,ふと気配がしたので言う。
「まだ来るなよトム。」
やはりトムが居たらしい,一気に気配が消える。
「何か牛肉ぽいなら,しゃぶしゃぶいけるかな?」
一応竜田揚げの下準備は完了,油を満たし二つの温度に分けて一回目の温度に達した,油で揚げ直ぐに出し次を入れて二回目の温度に達したので,一度揚げたのを入れてそれを何回も繰り返すと,大量の竜田揚げが完成したのでトムを呼ぶ。
「トム仕事だよ,竜田揚げを博士とイレイナの所に,あとトム用にテーブルに置いとくから,皆を呼んで来てくれよ。」
何か気配が遠ざかった気がする雅史,更にもう一ブロックを出して切り分ける,数本は素早く包丁で薄く捌きしゃぶしゃぶや,すき焼に出来るかの検証用にし端等の肉は小さくし,ミンチ機に掛けて大量生産して行く。
定番の竜田揚げは柔らかく小学校の時に食べたのとは,何か色々違った気がするが気にしたらループだ。
皆が食べてる間に部屋に戻り,作り疲れた身体を休ませそして目覚めると,身体は軽く甲板に向かい外に出ると眩しく?地平線の彼方から日が昇る。
どうやら大爆睡して居たらしい,ついでに海風に当たりながらストレッチをし,エトワールを今より西北西に移動して次の,珍しいモンスターに戦いを挑む。
「防具脱いだら寒そうだな。」
雪が遥か先に見えるポイントで,昨日の事を考慮し高度を上げ今日はこの魔法を,スキルマップで離れた場所から攻撃を始める。
「リミッター解除,大出力をイメージして…………」
空が曇り積乱雲が濃く黒く空を覆う,雲からは稲妻がスパークし音が轟く。
「行くぞ!リミッターフル解除版神雷×2」
2つの神雷が合わさり,轟音と共に雷の巨大な柱が海面を割,目標に向かい雷が注ぐと津波が起きるが火山島しか無く,人類が住んでは無いがドラゴン辺りが,喧嘩を売って来るかも知れない。
神雷により巨大な津波が起きて火山を飲み込む,神雷は強風と巨大津波を発生させ海水を蹴散らし,目標のモンスターを攻撃して居た,今回不意討ちで攻撃したのは,グランドイッカクマグロでマグロなのか鯨類なのか分からないモンスター。
昨日と同じブラック・グランドホエールクラウンと同類で,外皮は最強防具で物理や魔法や魔王魔法に,アビス瘴気無効化と最強だが神様防具の様に,防具の回りに見えないフィールドが有るわけでは無いので,それ対策のフィールドを付ければ足りない装備があっても,素材で賄えれば防具無効化攻撃や,瘴気を吸い込まなければ大丈夫なはずだたぶん。
今回はイッカクと同じく骨が突き出てるモンスター,避雷針成らぬ雷吸収角に成り倒せるかも知れない,暫くすると雷は収まり空は冬晴れの快晴,一部炭化したモンスターの残骸が有るが,一応2匹目も倒せた様だ。
ちなみにレベルは更に上がりレベル3382に成り,水魔法はいつの間にかレベル900に成って居た。
昨日と今日で結構強敵と戦ったが,レベルの上り判定が厳しく成って来た,もっと数を倒せて事かな?
雅史はエトワールに戻り朝食の納豆を食べてから,次はシャロ達といつか暮らす場所探しも視野に入れ,次は牛達が増えたし牧場に適した場所を探す,一応鶏とか色々な星のも探してどんな肉質かも調査,基本野生か飼い主が居ない牛や鶏メインで進める,モンスターは家畜には成れないから討伐して,肉質が良ければまた狩りに行く方針。
キジトラ亭は食糧不足には成らない様にしてるが,今回の鯨肉は何ヵ月持つだろうか?
キジトラ亭に食材補充とストックをして,一応ビックオークをアーサーに食べさせると,筋力と体力ステータス上昇効果等確認した,一応飛行大陸を見て回ったが此方の星も人間種族が少ない,一応江戸時代の旅の服装をした猫人とか人間とか居たので,この星でも宝石換金出来たのでドロップした,ブラックダイヤを売り,買い物をして果物を中心に大量購入した。
XLクラスのみかんが売られてたので,買えるだけ買いスパイスも買いエトワールに帰る。
ルリスティーナと甲板に出て,また助けられない時も在るから,魔法の制御を復習して防御は攻撃前にするように言う,まあ今回は色々有ったけどクジラ肉が一番の収穫,一応古い誰も近付かない寺院らしき場所にセットし,少し寺院を調べる事にした。
寺院に入るとダンジョンマップが機能した,キャナルが解析の一部を提示する。
『死霊系ゾンビとスケルトンを確認,僧侶系高位死霊ゾンビを確認しました,下層に悪魔とドラゴン系ゾンビの反応確認。』
「さてアンデッドダンジョンか,悪魔も居るし千石さんやカシム達を呼ぼうか迷うな。」
影から現れしキジトラ。
「呼んできますよ。」
何故かやる気満々なトム,まあ千石さんが入るだけでも良いが,たまには彼も入れて戦ってみるかと雅史は思った,ガヴリエフさんは前にトムの結婚式前に,一緒に食材狩りを手伝ってもらったし,この前は臨時か獣人の狐人や北欧の女性達が加わり,何かハーレムライフに成ってたので今回は,その彼の元に向かう事にする。
鬼丸さんは雅史とトムの話を聞き,妻の所に行き「雅史殿と少し武者修行に行く」と言ったら,「お土産宜しくね」と言われ送り出される鬼丸さん,一応XLみかん一箱とマグロの切り身を渡した。
何故か鬼丸は雅史に何か言いたげだった,呼ぶと刺身食べてるのだから,たまには家族にも食べさせようよと思う雅史だった。
雅史は次に和の国に向かう,五つの大きな島の国で中心が江戸が在り,周り救州藩に薩摩藩と水戸藩と心州が在り,江戸では君主徳川家が政治を司る。
千石さんは山が多く滝行も出来る,霊峰槍神山に居て山菜や茸や猪や,たまにキノコ魔物や魚を倒し食糧にして,簡易キャンプで水や火のエーテル魔石を使い,修行をしながら快適キャンプ生活をしてる。
一人だけなので風呂付き畳部屋に,トイレ付き異次元テントを渡して居る。
一応カシム達も所持して旅をして居る,しかも防犯機能も在る為良からぬ事を企む者が,中に入ろうとしても迎撃され待ち伏せや,待ち伏せ奇襲にも迎撃対応型の安心夜営キャンプテント。
だがルナリアはテントでは寝ずに,拠点の自分の部屋で寝てるらしいが,この頃は花梨を連れて空いてる部屋で寝泊まりしてる,祐奈は自分のアイテムが在るので,キャンプアイテムは必要ない。
彼女達と旅行に行く前にルナリアと,妖精の迷宮に行ったがアレはもう忘れたい………まあ精霊達と,酒を飲み交わした楽しさは忘れないし,また飲み交わしに行く予定。
たまにルーシエ達だけに会うと,何か変な視線を感じるがなんだろうか?
まあ何時かこの寺院がカシム達の鍛練に使えそうなら,連れて来て対異形の魔族修行アンデッド修行をさせる。
ルーシエ達のアンデッドや悪霊系と戦い,光や精神魔法上達にも………成れば良いな程度にする。
「さて鬼丸さんにはこの剣を。」
冥府で使った大剣の聖光剣を渡して,使い方を教えて炎の様に赤いトレンチコートを渡して,寺院の中に入るとさっきとは何か違う気配が漂う。
鬼丸さんと千石さんも何かを感じ警戒する,周りにはさっき入った時に無かった人骨があり,苔や草が生えた寺院の石壁は少し響や崩れた部分も在る,爆発系の火魔法は使えないがまだ光魔法と,精神魔法が使えるので問題は無い。
良く見渡すと人骨以外にも,モンスターらしき骨もある。
「さて行きますよ。」
四人が進むと骨が動き出し,近くの骨を持つと剣に成り雅史達に襲い掛かる。
「どうして骨が剣に成るんだよ。」
「拙者も初めて見たから分からぬ。」
雅史と千石は,身長3mのスケルトンを見て言う。
「修行の成果見せよう,行くぞ!!」
「突撃しない鬼丸さん。」
何かエルリーナと祐奈が脳裏に過ると,何か二人が煩く文句を言う風景が目に浮かぶ,いや想像し易い。
「鬼丸さんは剣の固有技を使って下さい。」
鬼丸が言う。
「それでは俺の修行の成果が…………」
「成果より先に剣を知ること。」
言いくるめ雅史は鬼丸に技を使わせる。
「くっ………仕方ない,剣よ光れ聖光。」
剣から放たれる光は周りの骨やアンデッドを,光に包みそして周りが光に満ちる。
「凄い剣だぜ,だが疲れて来るな……………」
「剣を鞘に戻して下さい。」
「分かった。」
鬼丸さんが鞘に剣を納めるとアンデッドは無く,この浮遊大陸の通貨と宝石がドロップされて居た。
「エーテル魔石が無いな。」
千石さんが不思議そうに言う,カバンがドロップアイテムを回収し,鬼丸さんはレベル60からいきなりレベル2103に成り,一応レベル上げ疲労用エナジーポーション試作を渡す。
「何かの回復ポーションか,丁度疲れてたから助かるぜ。」
グビグビと一気飲みをする鬼丸だった,効果を知りたい雅史だがトムが先に向かって居た。
「何か変なのが居そうな気がする。」
トムは警戒しながら前に進み,雅史達に今は何もないと分子に伝えさせ,入り口の広場を過ぎ通路に入ると,何ヵ所かにスケルトンらしき骨が散乱してたり,固まって足りする。
「デカイ動物の骨だけど,スケルトンだよね?」
黒い宝石らしき塊を覆う大型の,恐竜の様な骨が有り嫌な予感しかない,通路はその先に延びて居てその先に向かう道が見えている。
「マサさん成ら分かるかな?」
トムは一旦戻り話すと,2階に上がるか地下に行く階段と,寺院の際奥に向かう道でも在るらしい。
「デカイ骨なら拙者が相手をしょう,久々に妖刀を使えるしな。」
四人はトムの案内の場所まで行き,千石さんは妖刀を出し妖刀を抜き攻撃のタイミングを待つ。
「行くよトム。」
「アイヤイサー!」
マサとトムはわざと行くとやはり組上がる,動物だか恐竜らしきスケルトンは立ち上がり?
「二足歩行の恐竜みたいに立ったぞ!」
「生意気ですね,スケルトンのクセに。」
グオオォォォォ!!
お怒りの様である。
「拙者の出番だ!」
他の骨も立ちあがりスケルトンに成り,阿修羅の様に複数の腕が在り,近くの骨を持つと今度は禍々しい色の刀身の色のサーベルを持ち,雅史とトムに向かい走る。
「ライト・ガードソード×4」
雅史は防御魔法を発動し,サーベルの一撃を防ぐ他のスケルトンの攻撃は不動剣を抜き弾く。
「何か痛かったですよ。」
不動剣から懐かしくも無いが声がする。
「黙ってサーベルを砕け不動剣。」
「やっと名前が付いたんですね。」
何か口調が微妙に変わった気がした雅史だった。
「悪しき魂を喰らえ!」
千石さんがやっと技を発動し,スケルトン達は粒子に成り消えて行く。
「…………鍛えてる筈だが,何故こんなに疲労する。」
千石さんのレベルが208からレベル2701に成って居た,刀のレベル120だったけどもうレベル408と恐るべき成長,何かの成長補正が在るのだろうか?
「千石さんもポーションを。」
「かたじけない。」
グビグビと飲み回復する千石は。
「終わったら酒がのみたいですな。」
「俺もですね。」
催促が来たので後でリホームした隠れ家で,クジラ肉と酒を振る舞おう。
「さて進みますよ。」
四人は奥に進むと大きな通路と,下に続く階段に上の見張り台に向かう階段に別れてるが,2階は何もないし廊下の先を目指す事にした。
廊下には照明用の松明か蝋燭かの台らしきのが在るけど,朽ち果て原形が崩れ無いがスケルトンも居ない,更に先に進むと木の扉は朽ち果て壊れ,扉の意味が失われて居た。
「何か良からぬ気配がしますぞ。」
千石さんは妖刀を抜き,鬼丸さんも聖光剣を抜き雅史も不動剣を抜き,トムは中を伺うとミイラらしき3体を,目撃するがそのミーラーの後ろに変な物が居た。
「何かミイラに憑いてる化け物居ますよ。」
一応見るとお坊さんに似た姿の僧侶のミイラから,何か怪しげな物が出てたが良く見ようとしたらキャナルが。
『アレは明王と菩薩と阿修羅ですね,アレは仏の神ではなく異世界人が想像して形成された,まあ異世界人が死んだ時に邪霊が形に成った,死念の具現化された神ですね。』
『傍迷惑な物をモンスターにしてくれるが,何か知ってる明王と違う気がするな,何か文化祭に作る的な………』
雅史は意を決して向かう。
「俺も大将に付いて行くか。」
「拙者も行こう。」
「あの変な物なんだろ?」
トムはキャナルの説明聞いてた?鬼丸は聖光剣を抜き,千石も妖刀を抜き雅史の後ろを歩く。
「来るぞ!」
動き出す仏神擬きが憑依したミイラ,良く見ると具現化が微妙だけど何か美術の課題で,仏神を描いた様な感じだ。
だが阿修羅と明王の憑いたミイラには,神々しい剣が持って居て日本初期の神話時代の剣にそっくりだけど,鉄とも青銅でも神鉄でも無さそうな剣。
「リミッター解除,金剛の盾×4!」
床から金剛の盾が現れ一人一つ魔法浮遊盾を装備,トムと鬼丸さんで阿修羅に向かい,菩薩には千石さんが向かい雅史は強そうな明王に向かう。
「先手必勝の,神速サードと思わせの貫き。」
トムが何かやってたが無視,鬼丸さんが静かに構え腹の底まで深く息を吸い,神速を使い一気に間合いを詰めると。
「小鬼秘伝,秘剣抜刀ツバメ切り!」
❪小鬼秘伝,秘剣抜刀ツバメ切りとは❫
低空から居合い抜きをし,ツバメの様に滑空するかの様に一気に切り上げる技。
正面から体勢を低くし一気にミイラの腹を切り上げると,胴を真っ二つに切り裂きトムの活躍は消えたのだった。
「初めて技が決まったぜ。」
「え!?」
唖然とするトムだった,その頃千石は菩薩とミイラのパンチを避けて居た,風圧のある謎の拳と細いミイラの腕から繰り出す,台風の様な強風を纏った拳を躱し隙を伺う。
「なかなか強烈そうな拳,だが隙が無いわけではない。」
たまに大振りに拳が振り下ろされるが,ミイラの細い腕が邪魔で決定だが出来ないが,この不思議なミイラに妖刀の固有技が通用するか,分からずに居た。
『ならもう一つの技を解き放とう……………』
「!?」
不思議な声に一旦間合いを開け見渡すが,今の声の主が居ない。
『静かに構え心の眼で悪しき魂を見極めよ。』
千石は眼を閉じゆっくり深呼吸をし,浮かぶ言葉を言う。
「悪しき魂よ眠れ。」
千石が一振剣を振り下ろすと,何故かミイラと菩薩が真っ二つに成り,一瞬でミイラ共々光の粒子に成り天に向かう様に,消えたのだった。
そして雅史は明王の剣を躱し,躱しきれないのは竜神刀で力ごと受け流し躱す。
「流石明王て名乗る強敵,レベルが表示されないしどんなモンスター何だよ。」
毒づく雅史だったが。
「僕の出番ですよ。」
明王のミイラ後方から現れ,剣の刀身を伸ばし一気に振り下ろすが,もう一振剣が現れ受け止めるが明王の一部を,トムの剣が少し切り裂いていた,すかさず雅史はがら空きなミイラに,上段から一気に竜神刀を振り下ろすと,呆気ない程一撃で敵を倒せた。
「やったぞて危な!」
倒し消えた明王と剣にガードが解けたトムの剣は,危うく雅史を倒す所だったのだった,雅史は紙一重で躱したが少し遅かったら,蘇生されるまでこの世界で最初の死を迎えて居ただろう。
「ふう………危なかったですね。」
他人事であるトムだった。
ドロップの剣や不思議な木の杖に,不思議な宝玉を手に入れた,だが久々に宝箱が降って来たので躱す。
「危うく潰れそうだった。」
「拙者もだ。」
宝箱に文句を言う鬼丸と千石だった。
「虹色何て久しぶりだな。」
罠は無いの4つの宝箱は一人一つ空けると。
「拙者は緑の袴に鶴の紋様の着物ですぞ。」
何か嬉しそうだが。
「脇差し付きで刀まで在るぞ,あと足袋まで入ってますな。」
そして鬼丸さんは?
「炎の様な赤き着物に赤き柄の刀と,紋様は鶴の様な赤き鳥だな,背中にも紋様が。」
それは不死鳥か火の鳥だと思った雅史。
「何か不思議な宝玉と勾玉が在るな。」
それは後で調べるとして,二人は今の服を脱いだ途端,自動で着物が着させられて居た。
「…………便利ですな。」
「…………便利ですね。」
何か腑に落ちないらしいが,着るのに楽なので刀と脇差しを差し,二人は何故かポーズを取る。
「何だろうなアレ。」
「放置しときましょう。」
やれやれとトムと雅史は自分の宝箱の中をみる。
「…………何ですか?コレ?」
忍びの様な黒い服装だった。
「忍びですな。」
「忍びですね。」
千石さんと鬼丸さんにズバリと言われたのだった。
「猫忍者ですかね?」
「何時もと変わらない気がする。」
雅史はカワセミ色の袴とカワセミ色の着物だった。
「初心に帰れて事だろうか?」
ついでに紺碧色の幾何学模様の着物まで有った,3振りの太刀と脇差しが2振りに,一回だけ全てのステータスを限界突破し,2倍のステータスで,戦闘が終わるまで効果のある不思議な実が在り,その他にも効果が隠されてそうだが使わない事は無いと思う雅史,何故か5つもある不思議な実は,いつか真意が分かる日が来るのだろうか?
「白装束まで在るのだが,まだ死ぬ気は無いのだが。」
良く見ると家紋らしき紋様を見ると,猫のシルエットに桜の花びらが有った。
『世直し侍かよ。』
何かフラグ臭い白装束と思ったら,薄い水色で山を表現してたり,桜の花びらが背中に描かれてたり何がしたいんだこの着物てか,また不思議シリーズだったりする。
「試しに着替えるか。」
一応試しに早き替えで着物を自動で着ると,何故か鬼丸さんと千石さんが両隣に来て,私を巻き込み鬼丸さんは背中合わせに,千石さんは肩を組ポーズをする。
「なんか凄く度し難い。」
何とも言えない虚しさを雅史は感じた。
「やれやれですね。」
トムは冷めた眼で鬼丸と千石をみるのだった,ついでにトムも着替えてるが誰も来なかった。
「次回に続くぞ。」
「そうですね千石殿。」
また背中合わせに,ニヒルなポーズをする二人だった。
雪「私はこれに立ち会ってません,どうして立ち会わせてくれないのですか!!」
怒った顔で独り言を言う雪だった。
雪「ちょっと作者待ちなさい!!」
オッサンは素早くその場から姿を消した。
次回に続く。
世間は休みだけど(泣)………