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MY song

境目。

作者: caem


 はるか越えた ずうっと向こう側


 ーー眼差し


 まだ先にある眩しい 夕焼けよりも暗くて


 夕やみを迎える前の壁 ひっくり返された


 灰色の 仕切られた感覚


 檻のなかに閉じ籠られたような 窓ガラスから


 同席者の拙い疑問はさりげなく


 あれ 雲なの? って


 この時期ならではのありふれた現象


 景色 日常 山よりも深く 蒼空よりも


 秋口の水平線上 その向こう側で見えたけど


 雄大な雲の壁は まっ逆さまに落ちてきて


 いつしか感じた 清々しいまでの 夜空より


 邪魔だった 街灯

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