魔王様との対談Part2
やらなきゃいけないことは、早めにやっておくべきでした……やらなかったせいで、更新が遅れてました……すみません……
「さて……これからリヒトはこの国で過ごすことが決まったのだが……色々と決めておくべきことがある。まず、衣食住のうち、住からだな。私としてはここ魔王城で過ごして欲しい」
「分かりました。そうします」
一も二もなく承諾する。安全だろうし。
「ここで過ごす以上、その他の衣と食に関しては保障しよう。何か食べられないものはあるか?」
「特にないですね。強いて言うならピーマン……」
「その気持ち、分かるぞ。しかし、栄養のバランスを考えると食べなければいけないだろう?」
「まあ……そうですね……」
「では、衣食住以外について話そう。リヒトは確か、『四属性魔法に適性なし、魔力も極少』だったな」
「ええ、その通りです」
「では、炎水風土の四属性以外の魔法の属性は知っているか?」
「いや〜、知らないです」
魔法は四属性では無かったのだろうか? まだ僕が知らないことは多いとはいえ、少し疑問だ。国立魔法研究院の出した論文に、はっきりと『魔法は四属性』と書かれていた。
「そうか。魔法は全部で六属性ある。四属性の炎水風土と、闇、光だ。四属性は攻撃か防御か回復しかできないのに対して、闇属性と光属性は、攻撃にも防御にも、移動にも補助にも使えるという利点がある。そして、君には闇属性への適性があるようなんだ」
「えっ、でも適正があるということは、魔力も多少はあるはずですよね?」
「そうだぞ」
「じゃあなんで僕は魔力が極少って結果だったんだろ……?」
「それは簡単だ。光と闇の二つは、他の四属性とは魔力そのものが違うからな。おそらく人間が使っている『魔法適性検査用器具』は、四属性に関してしか測れない」
「つまり、僕には魔法に適性はあるものの人間の国ではそれがわからなかったということですか?」
「おそらくその通りだ。まあとにかく、君の闇属性に対する魔法の適性を見せてあげよう。ついてくるといい」
そう言って魔王様は立ち上がり、扉に向かって歩き出す。僕も慌てて立ち上がり、ついていく。途中でメイドさんたちに「美味しかったです。ごちそうさま」と言うのを忘れない。
廊下を少し歩いていると、魔王様が振り返ってこっちを向いた。
「そうだ。私はうっかり素の口調で喋ってしまうことがあるが、気にしないでくれ」
「わかりました」
素の口調って、どんなのだろうか。ボクっ娘(ボクっ子)だったりするのだろうか?
しばらく廊下を歩き、途中で一度曲がり、またしばらく歩くと、大きな扉の前に来た。
「ここで君の適性を見ることができる。まあとりあえず入るといい」
言われるままに部屋に入る。部屋の中央に大きめの魔法陣が描かれてあり、それを囲うように六本の柱が立っていた。
「あの魔法陣の真ん中に立てば、柱が光る。赤い柱は炎、青は水、緑は風、黄色は土、紫は闇、白は光に対しての適性を表している。輝きが強い柱の属性に、より大きな適性があるということだ。ではさっそく、魔法陣の真ん中に立つと良い」
言われた通りにリヒトは、魔法陣の真ん中に立った。
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