0段落目.プロローグ
はじめまして!小説は初めて書くので、拙いところはあると思いますがどうかご了承ください!
それではお楽しみください!
ペンは剣よりも強し――――
これはエドワード・ブルワー=リットン卿の著作に出てきた言葉だ。言葉や情報の伝達は暴力よりも勝るという意味だったはずだ。だが、この意味はリットン卿の意図するものではないらしい。なら本当はどんな意味なのだろう…。
そんなどうでもいいことを考えているのは私立の高校に通うもうすぐ3年生の絵戸率人だ。
俺は勉強も運動も至って普通で、趣味はラノベとアニメ鑑賞といういわゆる「陰キャ」よりの人間だ。というか俺は一体誰に対して自己紹介しているんだ…?
「率人、さっきから何、考え込んでいるんだ?」
「え?いや、お前をどうやって彼女と別れさそーかとおもってさ」
「なんでだよ!」
今、一緒に話しているこいつの名前は、赤嶺光だ。金髪にピアスをつけている不良だ。まぁ、不良とは言っているが、根はとても良い奴だ。
「なにしてんの?」
「なぁ、聞いてくれよー。率人が俺の幸せを奪おうとしてんだぜ?酷いと思わねーか?」
「全然思わんわ!逆にリア充は死すべし!」
「味方なんてこの世にはいなかったんだ…。」
この関西弁のやつは井沢斗真だ。赤い髪の身長が180あって、家がたこ焼き屋をやっている。同じく今年、光の紹介で仲良くなった。
こうして適当に昼休みを過ごしていると、急に教室に魔法陣のような模様が浮かび上がってきた。
「これはまさか…!?」
「なんだ?これは!?」
「なんやなんや?」
と騒いでると、みんなも気付いたようで一層騒がしくなった。魔法陣はどんどん光り輝いていき爆発したように真っ白になった。