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良いことと悪いこと

本日、都内の感染者数は100人を割ったようである。ニュースだと72人かな。


緊急事態宣言の効果がやっと数字にでてきたか?

と思う人もたくさんいるだろう。


確かにそれはあるかもしれない。何もしなければもっと増えていただろう。

きっと500人とか1000人とか、都内だけでも十分あり得たと思う。


しかし、3月中旬までの世間の感覚はどうだろうか。


(わー。そろそろ感染者が100人到達するかもしれない・・・)

そんな感じで皆ハラハラしていたのではなかろうか?


人の慣れとは本当に怖いものだ。


数字の錯覚にも気づかない。


例えば、

100円の缶チューハイが200円に値上がりしていたら(高すぎる!)って思うだろう。

しかし、19500円のワインが19600円になっても、大して気にせず買うと思う。

同じ100円は変わらないはずなのに。


これは咄嗟に考えた例であり、私の感覚なので、まぁ雰囲気が伝わってくれればいい。


一度感染者数が200人を超えてしまったので、100人が少なく感じる数字の錯覚である。


そして、100人を割ったという事実であるが、

3月とは状況が異なっているので、一概に比較もできないことをわかってほしい。


今はコロナの情報であふれているし、偏見も世間の目もある。

隠れコロナなんて数えきれないと思う。


そんな状況で、手放しに100人切った!といって喜ぶ気にはなれない。


ニュースではこれを報道して、少しでも国民の気持ちを落ち着かせたいのだろうが、

本当は全く気を抜けない状況であること。

入院待ちの自宅待機者が亡くなっているという事実にもっと危機感を持ってほしい。


これを読んでいる方には是非気づいてほしいと思う。








さて、濃厚接触者になって7日目、8日目のことを記そう。



この時期からは良いこともあった。


コロナ陽性者だった同居人(今は隔離のため別居中)の症状が改善してきているということ。


数日前までは味覚嗅覚異常で、食事の楽しみさえ失っていたが、今は味がだいぶわかる。

匂いもわかる。料理と食事が楽しくなってきたとのこと。


これはすごくうれしかった。


同居していた頃の発言なんて、

「別に何食べても味しないから、栄養剤とか水分だけでいいよ。」

人は、一歩も外に出られず、唯一の楽しみであった食事の楽しみが奪われると、

自然と鬱になっていくのだと物凄く身近に感じていた。


抜け殻状態だった頃を考えると、もとに戻ってきていると本当に思う。







しかし、悪いこともあった。




「不眠」である。最近寝付けないらしい。





味覚が治ったら、次は眠れない。これはきっと個人差があるだろう。


別に日中寝ているわけでもない。原因はストレスと運動不足しか考えられなかった。


たとえ寝ることができても、変な夢も見るから寝るのも嫌だと言い出した。

いわゆる「悪夢」である。



夢の中で何か訴えているだとか、職場の自分のロッカーの中身がすべて捨てられていただとか

コロナ陽性になった知人が、人工呼吸器をつけて何か話しかけてきただとか。




完全にコロナ鬱だ。




電話していたときに、こんな話をしたのも印象に残っている。


濃厚接触者の私「そんなに自分を追い詰めるなって。被害者なんだからさ」


陽性の同居人「コロナになったことは被害者でもあるし、加害者でもあるんだよ。」

      「もしコロナにならなかったらって、やっぱり何度も考えちゃうから。」




・・・そうやって追い詰めていたのか。

そりゃあしんどいよ。


気づかされることは本当に多い。



身近な私でさえ、いかに軽く考えていたか思い知らされることは多い。




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