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対応の変化

私のことを書く前に、陽性者の同居人の症状について記す。


熱はなし(やや平熱より高い程度)、咳は話してるとむせる咳あり。呼吸困難なし。

味覚嗅覚異常は少しずつ改善傾向。段々完治にむかっている印象である。


いい感じかな。



さて、濃厚接触者として5日目、6日目について記す前に、ホテルの状況なども書いておこう。


もはや小説というか、私の活動日記も含めているので、悪しからず。



ホテルはというと、なんの変哲もないシングルルームであろうか。

部屋の大部分をベッドが占めており、

小さい椅子と机、テレビ(32型くらい?)と小さい冷蔵庫、空気清浄機などが置かれていた。


ビジネスホテルの1人部屋をイメージしてほしい。


部屋に入り、自分の居心地が良くなるようにレイアウトするところから始めた。


キャリーケースが広げられないので、椅子と机を端にどかして広げた。


あとは必要な着替えと、持ってきたお菓子などをだして、


リュックからはPCを出した。これがなければ、物語など書けるはずもない。


Wi-Fiは完備されており、そこは本当に助かった。

今時Wi-Fiのないホテルを探す方が難しいのかもしれないが、ホテル事情はそこまで詳しくない。





テレビの横にPCをセッティングして、ニュースを見ながら、PCをカタカタと。

これが今の私のスタイルだ。


段々リアルタイムに近づいてきている。妙に緊張するような恥ずかしいような・・・。





さて、5日目、6日目である。

もう後は、2週間の経過観察が終わるのを待つばかりである。



実際、私の症状は安定していた。むせる咳は体が冷えた時によくでる。主に風呂上り。

この症状は、同居人が症状を訴えたあたりからなので、個人的にはコロナ症状だろうと疑っている。

でも日常生活をしている分には咳はないので、気にしても仕方ないだろう。

検査したくても無理だろうな。




今の問題は、いつ社会復帰するのかという点である。



陽性者の同居人と随時連絡をとり、保健所の方に聞いてもらった。




陽性者本人は、陽性の連絡をもらった次の日から数えて14日間の経過観察。


濃厚接触者の私は、陽性者と離れてから14日間である。

(ここで、あえて「離れてから」と書かせてもらうのも理由がある。その理由はまた後程。)


当初は陽性者が「みなし陰性」となれば、同時期に復帰と思っていたので、

チェックイン時にはやや短めのホテル滞在期間を伝えてあった。



そこでB社へ、ホテル滞在期間の訂正の連絡をいれる。


「私の経過観察期間は、離れてから14日間みたいです。」


訂正が伝わり、B社からホテルへ再度連絡を入れるとのこと。


ほんとに何から何まで迷惑をかけてしまっているなと申し訳なくなる。




次の日





昼の買い出しのための外出時に、フロントに鍵を預ける際に呼び止められた。



ホテルスタッフから、サービス変更について説明であった。




「今後ベッドメイキングなどで、スタッフは部屋に入りません。

 タオルと歯ブラシ、ゴミなどは10時までに外に出しておいて下されば回収します。

 よろしくお願いします。」







「わかりました。」






・・・おっと、ここでコロハラですか・・・






それならチェックインの時からやってくれよ。

B社もホテルにちゃんと説明しとけよ。


と言っても仕方ない。



チェックイン時に、特に濃厚接触者の対応ではなかったので違和感を感じていたが、

途中から変わるパターンである。


頭ではわかっていたし、最初からやれよと思っていたが、

結構、心は傷ついていた。

自分でもこんなにじわじわと落ち込むのかと思った。


その言葉に傷ついたというわけではないが、ホテルスタッフ全員が、

私のことをコロナ陽性者のように見ているのではないかと思って、気まずくなった。

これで全員認識したなと。


悪いことをしていないのに、目を合わせられない感覚である。




部屋番号を告げる度に、「要注意人物」というレッテルを貼られたと思わざるをえなかった。


周りとの接点を遮断して、ずっと引きこもっていたいと、その時は本当に思った。




しかしそんなこともいかない。

被害妄想は1日で終わりにして、また明日につなげようと、自分に言い聞かせるしかなかった。









※また言わせてもらう。


不安はなくならない。


ホテル生活を始めて現在1週間程度。

外界の情報をテレビからしか入手できないから不安だけが大きくなる。


仲の良い友人には、一通り説明が終わり、連絡をとる頻度も減った。


今なら働けるありがたみが本当によくわかる。復帰したらもっと真面目に働こうと思った。


次回は良い話も少し書こうと思う。

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