ホテル生活初日から
濃厚接触者となって4日目
ホテル生活を開始すべく、私は自宅を後にした。
陽性者の同居人を1人残しておくのは本当につらかったが、子供ではない。
自立している大人だし、何かあれば一人でも行動できるという信頼もある。
毎日電話しよう!と約束した。
2週間程度の単身赴任と思えば、今後そんな時も来るかもしれない。
これも経験だ。成長できると思うしかない。
そう自分に言い聞かせた。
19時近くに電車に乗り、職場の最寄り駅へ向かった。
さすがに緊急事態宣言の効果か、この時間の電車はほぼ誰もいない。
ましてキャリーケースを押して歩く人なんて一人もいない。
ホテルへ到着。チェックインを済ませた。
B社から話は通っているはずだが、どこまで話しているのかは知らなかった。
自分はコロナ陽性の濃厚接触者として話されているのだろうか。
物凄く差別的な目で見られるのではないかと急に怖くなった。
これが最近ニュースでも話題になっている。コロナ差別なのか。
まだ誰にも差別を受けていないが、自分が一番、自分を差別している気がした。
その気持ちとは裏腹に、
ホテルのスタッフは、通常の注意説明と、簡単な場所の説明のみで終了。
あれ?普通だな。
朝のベッドメイキングの話もあったし、
単純に、避難場所として確保してくれただけなのかな。
B社はそこまで詳しく話していないのだろうか。
それはそれで微妙に問題なのでは??
軽く疑問には思いながらも、B社が話をつけてくれたホテルである。
ここまで来たらホテル生活を満喫してやる。と開き直っていた。
今日から長いホテル生活の始まりである。
この時点では、濃厚接触者の同居人が、
「みなし陰性」となる日まで滞在すれば問題ないだろうと思っていたので、
滞在期間は12日程度の予定で話していた。
しかし
今後、濃厚接触者としての「経過観察期間」の数え方で、振り回されることになる。
(序盤にある程度、その描写はあったので読者の方は予想がつくかもしれない。)
まぁそれは次回にしよう。
※また少し言わせてほしい。
コロナ差別のことを、「コロハラ」と世の中では言うようになってきたようである。
現状、私は体調に明確な変化は認めない。まだ時々むせるような咳は残るが。
私は後輩に、「復帰しても2メートル以内には近づかないでくださいね(笑)」
と冗談で言われたことがあった。
そのセリフは、信頼関係があってこそ冗談として受け入れられたが、
他の人は、もっと心の中で思ってることがあるんだろうなと、感じずにはいられなかった。
何も悪くないのに、悪者というか、私の存在がウイルス扱いである。
被害妄想が過ぎるぞ。とツッコミたくなるかもしれないが、
もし本当に陽性者になったら、この比ではない。と皆に伝えたい。
身近に同じ境遇な人が現れた時に、絶対にそんな気持ちにはさせたくない。
と強く思った。
もうすぐ、完全なホテル生活のみの話になるので、今までのような長い文章はなくなります。
ひとまず現状の生活が打破できるようになるまで、更新し続けたいと思うので、お付き合いいただければ幸いです。