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人類に恋した地球外非生命体(AI)  作者: シャル・シャナ
プロローグ ようこそ地球へ
9/30

昔話

今回はいつもより長く書いたので読みがいあると思います

アルファはなんだか感情表現が下手くそだ。

こんなに真顔で「おかえり」って言うのを俺は初めて聞いた。「おかえり」ってもっと嬉しそうに待ってましたって感じの顔して言うもんでしょ。

そういうところがまだ人間にはなれないAIなんだなって思う。

「ただいま」

俺はなるべく感情込めて言った。というかアルファの存在が誰にもバレていないようで心からほっとしたので、自然と優しい声が漏れた感じだった。


ほっとしたので俺はトイレに行きたかったことを思い出し、また1階まで戻るハメになった。1階ではもうとうに諦めたのか父と母が和室の布団で寝ていた。夏は朝でも暑いので窓は前開で扇風機も回っていた。何となくふるさとに帰ってきたんだなと思ってしまう。トイレにこもって考えた。なんか疲れて、つい座ってしまった。そして考え出した。



俺はこの家を出て一人暮らし初めてから5年、上京してから2年経っていた。毎年正月と夏の2回実家に帰ってくるが、やっぱり田舎はとっても不便で人も少なく、街も小さく、ほとんどの店を行き尽くしてつまらなくなってしまった。

それでも故郷は半年に1回必ず帰ってきたくなる。

この前(冬)の成人式であった、中学の同級生と昨日久しぶりに遊んだ。俺らの中学は1学年人クラスの20人ぐらいしかいなかったから男女仲も凄くよくて、毎日のように遊びまくってた。

都会の小中学生みたいにショッピングとか、カラオケとか、ボーリングとか、プリクラとか、プールとか、ディズニーとか行かなかったけど自然の中で遊ぶのも楽しかった。

秘密基地はやっぱ憧れで先輩達が作ってるのを真似して、自分たちのを作った。どんどん改造して、ついには観光地の旅館ぐらいの広さと大きさになっていた。

そこで花火をした。火が草について、焼けた。家事は意外な程に速いスピードで広がって、なんとか川の水ぶっかけてで鎮火させた。でも、もうその時には遅かった。何かと言うと、大人にバレたってこと。親と学校の先生には散々叱られた。

1ヶ月は秘密基地出入り禁止にされた。

でも僕らは懲りずに、こっそり地下の隠れ家作って、大人が見張りに来た時はそこに身を潜めてやり過ごした。

さらにそんな部屋(地下の洞窟)を作ったもんだから、中学になると付き合ったカップルがセッ〇スをするようになった。こんな田舎なのにコン〇ームの自販機だけはしっかりあったのでみんなそこで買ったやつを財布に1つは忍ばせてた。

中学卒業時にはシャイなやつを除くほぼ全員が経験者となった。

その他にもお泊まり(ほぼキャンプ)、川遊び、肝試しなどいろいろやったけど、みんな高校に進学したり、就職したりで滅多に合わなくなった。個人での繋がりは多少あるが…。

そんなみんなと今日は久しぶりに再開して、BBQをやってきた。ほんとに昔話に花が咲いて、なんかBBQしかしてないのにあっという間に午前9時から午後の6時になってた。


そんなふうに考えていると、頭にまたあの嫌な感覚が。

「はよ帰ってこーい、トイレ長いぞ。」

アルファが呼んでいる。俺は10分もこもっていたようだ。そろそろ戻ろう。


廊下を歩きながら考えた。あいつって俺の考えてることも分かっちゃうのかな。だとしたら今の昔話全部バレた?




オワタ\(^o^)/




まあいいか。別に大した話じゃない。部屋に帰る時、階段を上がったところの窓からまだ警察が捜索してるのが見えた。とても小さく見える警官たちがもう何も落ちてない山をさがしてるなーと思いながら、窓から目を話すとすぐ目の前にアルファが来ていた。顔が近い。足音してなかったぞ。どうやって移動したんだよ。

「もう、遅いです。」

さっきの無表情「おかえり」とは違って綺麗な肌をしたほっぺを存分に膨らませて、男とは思えない可愛らしい声で言うもんだから、ちょっと女の子に見えた。

「ごめんね。」と俺も可愛らしく言ったら、自分で笑いがこみ上げてきた。


どうでしたか?回想シーンとなったので話は進まなかったんですけど、小中学生の頃の昔話って面白いですよね!少し設定が明確になったかなと思います。さあそろそろ美少女の方に繋げる感じでやっていきます。

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