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人類に恋した地球外非生命体(AI)  作者: シャル・シャナ
プロローグ ようこそ地球へ
3/30

美しきものには心が惹かれると共に心を癒す力がある

2話目です。美しいとは素晴らしい!

ドアを開けようとしたら先をこされてしまった。

“ドアの向こうにいる誰かに”


すりガラスのドアを向こう側に引っ張ったのは()()()()だった。すごく整った、外国人とも日本人とも言えないような中立的な雰囲気の顔立ち。どこもシミやシワがない完璧な肌。とても触りほっぺたを触りたいなと俺は思ってしまった。

またしても僕は呆然と立ち尽くした。相手も一切微動だにしなかった。


沈黙の中でも俺の脳は衝撃から少しずつ回復し、この状況がおかしいことに気づいた。

なぜこの家に両親と俺以外の人がいるんだ?

それも1度も見たことのない顔のやつが。

ほっぺた触りたいとか考えてる場合じゃねぇよ俺。

なんのためにうちに来たのか。泥棒だ。これはやばいことになったな。まずは声を出そう。


「 」


ダメだ。「おい、お前何をしている、泥棒か!」と言いたかったのだが頭の「おい、」すら出てこなかった。歴代彼女の誰よりも怖がりで情けなかった俺ができるわけがなかった。背筋がすごく寒く、手は汗でベトベトになっている。涙腺が少し潤んでいるのも感じる。こんな年で情けない。

泥棒と言うことは凶器を持っている可能性が高い。今すぐ突っかかって来るかもしれない。だから怖くて足も手も声も出ないのだ。


しかしながらさっきからこいつは何をしているんだ?俺にバレたのに何もせずにいる。いいや、なんか俺をすごく観察するような目をしている。

それにしてもブラウンの瞳に自然な二重瞼のの綺麗な形の目だ。彫りが深めで目が大きめだからやはり外国人だろうか。しかしながらこのブラウンの瞳はアジア人な感じもする。

おっと見とれている場合じゃないぞ俺。もうホモになりかけてたぞ。


だいぶ自分の中で心が落ち着きを取り戻した。こうやって落ち着けたのは彼の美しさゆえだろうか。美しきものには心を癒す力があるのだろうか。人間はやはり美しいものを好むのだろうか。次の俺の口から出た言葉は「おい、」ではなかった。


「あのー、あなたは誰ですか?」


聞いてすぐ思った。

そんなん答えてくれるわけないやんと。


「僕は遠い惑星からやってきたものです。名前は地球冒険者アルファです。」


真面目に答えるんかいと自分の中で勝手にツッコミを入れたら、つい吹いてしまった。遠い惑星から来たとか厨二病かよ。

俺が吹いたその様子もまじまじと見てくる地球冒険者アルファ。俺はなんとなく


「ごめんなさい。」


と吹いたことについて一言謝ると、


「何がでしょうか。」


とアルファは言った。この時の俺はアルファが会話が出来ないなんて想像もいていなかった。もちろん1人の人間として見ていたから。だからアルファに自分の脳内ツッコミで吹いたことがバレてなくて良かったと方をなで下ろした。


しかし、本当はアルファは会話がなかなか難しかったのだ。これはあとから知ったことだがアルファはAIだったのだ。それも地球産ではなく、本当に他惑星産の。だから地球人と会話が出来なくてもしょうがなかったのだ。


いつの間にか4時半を過ぎていた。外からウーウーというサイレンの音がする。だんだん近づいて来ている。ていうかこの辺、山の奥の田舎だからこの辺で家っつったら俺の家しかないんですけど。まさか、ここに向かってる?


「助けて、助けて、助けて、help me help me.」


いきなりアルファが叫び出した………



読んでいただきありがとうございます。全然話進んでなくてすいません。まだまだ成長していきますので次もよろしくお願いします。

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