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人類に恋した地球外非生命体(AI)  作者: シャル・シャナ
1章 あんたら美しすぎんだろ
17/30

なんって言われるだろう。

ついに30個目となりました!

あやの、ゆうりと別れたあと、私は今まで考えたことの無いことばかりで頭がいっぱいになった。

家に入る時なんって言いながら入ろうか。お母さんは最初になんって言うだろうか。心配して泣いてくれたりするんだろうか。それとも、いつも通りの「おかえり」かな。だいたい私がお母さんって言ってる人は私の本当のお母さんじゃない。お母さんのお母さん。おばあちゃんだ。だから周りのお母さんに比べれば年だけど、私にとってはお母さん的存在だから、みんなと同じようにお母さんって呼んでる。

なんで本当のお母さんが居ないのかは私もよく分からない。でも、あんまり気にしてない。それにうちのじいばあは若いからそこまでこまってもない。

でもやっぱり本当の娘じゃないと、気持ちも違うのかな。

「大丈夫だった?ほんとに心配したよ。無事で良かったー」って言われたら、私はなんって言えばいいんだろう。怖かった?心配しないで?大丈夫だよ?

逆に何もなかったらこっちから話を振るのも辛いし、夕食の時暗くなりそう。

こうやって被害に遭った女子中学生はどんな気持ちで家に帰ればいいんだろう。これだけはさすがにエンジェープも答えてくれない。

というかさっきふっ飛ばされたせいで、右斜め前が傷ついて、白い線が入ってしまった。お気に入りだったのに。

アスファルトの地面を見ながら、歩く運の悪い帰り道。過去にも痴漢にあったことがあるけど、それとは全く違うレベルの恐怖。



重い足取りで、歩いていたから。

ずっと下を向いていたから。

周りの音を聞いてなかったから。

私は気づくのに時間がかかった。


「あみ!あみーーーーー。おーーーーい。聞いてるのか?反応しろよー。」

「え、あ。ごめん。聞いてなかった。ってなんでまだこんな所にいるのーー?」

顔をあげたらそこにはさっき別れたはずのときやが自転車にまたがってこっちを見ていた。


「いやーーーー。大丈夫だったか?なんか、落ち込んでるみたいだけど。話は全部聞いた。怖かった?」

「うん。すごく怖かった。」

私はなぜか目が潤んできて、ごまかすために、瞬きを繰り返した。

最後の方のあみのセリフで、

「うん、こわかった。」って書こうとして、あっぶねーって思いました。

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