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一人と一匹暮らしの日常  作者: 音葉 響鬼
7/13

『覚え』

「ただいま…疲れた〜…」


バイトから帰り、玄関で少し伸びをしたあたりで、黒が出迎えてくれる。


「……ん?」


なんだろう……?なんか誇らしげ……?


黒との生活もそこそこ長くなってきた僕は、なんとなくでも黒の考えていることや感じていることが分かるようになってきていた。


「(……って言うかあからさまなんだけどね…)」


なんかもう鼻息荒く、「こっち来て」と言うように僕の袖を引っ張っている。


「ど、どうしたの黒?……っておお…!」


この前は帰ってきたら散らかっていた部屋が、今日は綺麗に片付いている。


「おー!!凄い!全部朝と変わらない!偉いぞ黒!」


嬉しさのあまり過剰に頭を撫でると、流石に恥ずかしかったのか顔を赤らめてしまった。


「(す、凄いな……こんなところまで人間っぽい……!)」


女の子との交流もそれほどない僕からすると、こう言う仕草は可愛いのなんのって……


「ニャ〜……」


煙を出しながら、それでも嫌がらないところ、まぁ、嫌ではないんだろう。


「ごめんごめん。つい嬉しくて……偉いよ。黒。」


今度は優しく、ゆっくり撫でたが、黒の顔は真っ赤なままだった。

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