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◇ 教団の生け贄 共通①


――陽も落ちかけ、辺りが暗がりになる頃。遊んでいた村の子供達が家へ帰る時間だ。


『また明日ね、ヴィン』

『ああ』

『ばいばい、ヴィン』


(ローブ)をまとって顔を隠し、よその国の者と思われる大人達は村にやって来た。


『お前がヴィンだな?』


『うわあああ!!』

『ヴィン!?』


ローブの者達は少年を取り囲み、何等かの言葉を唱えて気絶させた。


『あぶないよフュナ!』

『クリストはなして!ヴィンを連れてかないで!』


――無力な子供達には大人に抗う事などできなかった。


『ヴィンを返してよ!』


フュナは彼らの中でも少し背の小さな者にしがみつく。


『フュナぁ!』


クリストは彼女が殺されてしまうと目をおおった。


『いかないでヴィン――――!!』


叫びも虚しく、ローブの者等は姿を眩ませる。


『……悪いな』


差し出された花の甘い香りによって意識は途切れる。

その間際に聴こえたそれは、若い男の声だった。



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