空腹
これで上手く行く気がした。
それで上手く行ってる気がしていた。
どちらかなんて選べなかった。
だからどちらかが選んでくれたのなら、
私はそれに答えるつもりだった。
それでいい。
これでいい。
はずなのに。
私の前にはまた死神がいる。
「言ったはずだよ。
君が死ぬか、2人が生きるか。
残念だけど、残ったのは1人だったけどね。
君が最初からそれを選んでいたのなら、
こうはならなかったのにね。」
こちらを見て微笑む。
「もしくは君に力があれば。ね?」
こちらに歩み寄ってくる。
「じゃあね、また。」
そのまますれ違う。
「待って。」
「…。」
足音は止まらない。
「待て。待てよ!」
…
「待ちやがれ!!」
「うるさいなぁ、何?」
拳を防がれる。
「単調だなぁ。」
すかさず狙った首を手首を掴まれる。
「さっきも言ったよね。」
頭突きを相殺さえる。
「君に力がないからこうなった。って。」
勝てない。
勝てない。
「ならこれは無謀だよ。」
勝てない
「今すべき事じゃない。」
全てにおいてコイツに勝てない。
「でも。
いいよ、死にたいなら今ここで殺してあげる。」
気力が尽き、ただ立ち尽くす。
叫びたいほどの衝動と溢れ出る涙。
何が悲しいのか何が苦しいのか追いつかない。
ただただうめき声が漏れるだけだった。
「泣いていたって何も変わらないよ。
これでも忙しい身だから、もう行くよ。」
「時間の無駄だった。」
死んだ。死んだ。死んだ。
無駄だった。
私が何をしても。
何もしていない。
無駄だった。
残った。
私が1人だけ。
私が殺した。
何もしなかった。
ただ屍を、ただ亡骸を、
ただを人を食べていただけ。
私は化け物で、人食い、人を喰うヒト。
それだけだ。
それ以外はない。
だから腹が減る。
また貪り始める。
あゝどうしてこんなに腹が減る。
気ままに散策をしていると嫌な音が聞こえた。
響き渡る不快な音、そこに居たのは他所者。
雑音に耳を塞ぎ蹲っていた。
そして踏みつけられ嘲りを受けていた。
共感はなく、ただただ不快だった。
音の正体は分かった。
後のことはどうでもいい。
今はとにかく腹が減る。
だから、また気ままな食べ歩きに戻る。
今日は食事が向こうからやってくる。
見覚えのある顔が多い。
みんな何かに怯えている。
だけど私はお腹が減っているのだ。
「いただきます。」
減っていると空いてるがゲシュ崩しそう。
暇を見つけて後書きを下に下に下げる作業をしていこうかと。
シリアスを壊さない様に後書きを飛ばす様に




