ワズカ
「人聞きの悪いこと言うなよ。
そういうお前はどうなんだ?」
「こんなやつの言うことを聞いちゃダメだ。
行こう、穂花。」
「おいおい、先生の言うことは聞くもんだぞ、不良共め。
ちゃんと聞いておかないと後で後悔するぞ。」
もちろん、『後』があれば、の話だけどな。と付け足す。
「そうやって俺たちを騙してきたんだろう?
今更教師ヅラすんな。」
「はっはっはっはっは
その通りだ、まったくもって。」
「いつまでそこでうじうじしてるんだ。
教師としてでなく、先に生きていた者として言う。
聞けっ!
人生は選択の連続だ!
変えられる過去なんてない。
変わらない未来もない。
運命は結果でしかない。
最初から後戻りなんてできやしない。
ただ進め。」
それは私に向けられた言葉だろうか
人は言葉を選ばない。
言葉が人を選ぶ。
何を言ったかではなく 、誰が言ったかが重要だ。
そういえば授業中にそんな事を言っていた気がする。
「説教はそれだけか?」
「ああ、恥ずかしいからさっさと何処へでも行け。」
「…。」
「行こうぜ。」
説得力がなく、感動もない。
何も響かなかった。
眠くなるほど退屈な話。
お腹が空いた。
学校帰りによく寄ったスーパーに来た。
いつにもまして人が少ない気がした。
「おばちゃん、特製コロッケ2つ。」
「あいよ。」
パックジュースも一緒に買う。
「外はどうだった?」
「…」
「翔太とは会えたか?」
「会えてないよ。」
「そうか…
あいつ、お前を追いかけて行ったんだよ。」
え?
「俺は止めたよ。
どうせ会えないって。」
「何それ」
「外へ出て帰ってこれた奴なんて居ないって。」
「だから、お前は、ここにいちゃいけない」
「え?」
「見ただろう、先生を。」
「…」
「それが掟だ。
もうここにお前の居場所はない。」
「あの人は特別なのさ。
特別時間がかかった。
それだけの事。」
「私は「お前なら、
「お前なら俺1人で十分なんだ。」
「翔太を殺したのは俺だよ。」
「だから、お前も殺してやる。」
「後で俺もそっちに行くから。」
許されなら向こうで、、
ああ、きっと、また、俺の居ない間に、
ああ、それでも、
それでもまた3人で
そう思って
願ってしまった…
知らなければ良かったのにと。
知らないまま
3人で
夜もあけましてこんにちは




