name is
寒い…寒い…
はぁ…腹減った
…それにしても今どこだ…
あの日からずっと腹が減る
満たされたはずなのに足りない
ずっとずっと
いや、もっと前から満たされていなかった
欠けてしまった
元々足りていない
それはきっと生まれるその前から
「やっと見つけた。」
「…」
「今までどこに行ってたの?」
「今さらお前には関係ないだろ。」
「っ…」
「お腹が空いてしょうがないんだよ。
動く生き物を見るだけでヨダレが出て来る。」
「ねぇ、真斗は何を食べたの?」
「知らないよ…
向こうが言ったんだ、『私を食べればあの子と同じになれるよ。』って。」
「真斗はそれで良かったの?」
「今更だろ
後悔したって何も戻ってこない…!」
今更!、俺の家族も、俺の腕も、お前の腕も、!
「だから俺はもう、これ以上何も失いたくないんだ!!」
「来るな!」
「真斗…」
「来るなぁっ!!!」
「…」
「お前まで食したら、俺はもう…」
私だ…
私のせいだ…
あの時も、あの時も、
全部、私の行いのせいで、
真斗はこんなにも苦しんでる。
獲物を見据えた目で、
腹を空かして凍えてる。
「こっちに来るなっ!」
「私のせいだから…」
「は?」
「もう終わりにしよ
苦しいのも
悲しいのも
痛いのも
寒いのも
空腹も
絶望も
全部
。」
全身に
彼女の重みを感じる。
彼女の匂いを感じる。
彼女の熱を感じる。
彼女の息を感じる。
ふと そっと 、
彼女の首筋に歯を立てた。
それが終わりなのだと
や゛めろぉぉおおおおおっっ!!!!!
鼻先から強い衝撃を受けた。
「お姉ちゃんから離れろ!バケモノ!!」
「このクソガキ…!!またお前か!」
あと、少しだったのに。
「しつこいんだよいい加減…殺す…!!」
「こっちのセリフだ!死ね!!」
「やめてよ!!
邪魔しないでっ!!」
朱音が俺の前に立ち塞がる。
「ごめんね真斗。
すぐに終わりにしよう、こんなこと。」
「お姉ちゃん?」
「さあ早く」
「ダメだよお姉ちゃん、そいつはバケモノだよ。
なんで?なんで??なんでなんでなんでなんでなんでなんで
どうして_私だけ 置いていくの?
」
いかないで
どうか
私をおいて
そんな記憶を見たんだ。
「私たちきっと、出会わなければ良かったね。」
誰かが言った。
誰かに言った。
そんな彼女を ̄は抱きしめる事さえ出来なくなった。
遅れてすみません。
これでもなんとか絞る出した形です。
事故ったり事故ったりしてて、
精神論云々より普通に参ってました。
降参です