ねがいごと
寝落ちして真っさらになってる本文を見ると、記憶が消失してしまいます。
やる気ごと。
言い訳ですすみません。
遅くなってすみません。
「そう、だったんですね。」
「ああ、ただ、進化するにしろ滅ぶにしろ時間がかかる。私達にはあまり関係がない話かもしれないがね。」
「さて、次は君の番だ。私が答えられる限り知りたい事を答えよう。」
「知りたい事…」
何だろう、何を聞いても何も分からない気がする。
だから最近気になった些細なことでも聞いてみようかと思いついた。
「じゃあ先生が捕まった理由、山本を逃した訳を教えて下さい。」
「そんな事でいいのか?」
「はい、何かが引っかかるので。」
「そうかそうか。」
「彼女はこの村で唯一、HHEウィルスに感染していない。と言うよりは、発症していないと言うべきか。」
「どうしてですか?」
「簡単だよ、どんなものにも予想外はある。抗体を持っていたんだ、山本は。
そして、不良少女だった彼女は反抗期が手伝って家ではほとんど食事をしなかった。」
「それで、逃した理由は?」
「もちろん、ただ可愛くて逃した訳じゃないさ。
あいつが私の後を継ぐ。」
「それって」
委員長は何か知っているみたいだ。
「違うよ。あいつが私に代わってこの馬鹿げた計画を止める。私はただの偶像に成り下がる。」
「先生は"そっち"側の人間じゃかったんですか?」
「ああ、気が付いたらな。私は友の復讐のために名を変えて潜入した。
バレていたかは分からないが、私は力に魅了されていった。そうして、今 だ。」
「先生の後を継ぐって事は。」
「あくまで、この計画を止めるだけだ。私の復讐は私が果たさなければ意味がない。
それに、"復讐"として見ればそれは既に叶わない。」
「先生は誰に復讐したかったんですか?
「君達なら知っているだろ。
秋月 朱音だ。」
「「え?」」
「彼女が私の友人を殺した。
動機は、自分の異常を私の友人に相談しようとして食欲を抑えきれなかった。
たったそれだけの理由で私の友人は死んだ。殺された。」
聞き間違いでは無いようだ。
いつか夢で見た光景を思い出す。
「この町が狂っているのに気づいた時には全てが手遅れだった。朱音は死に、私も人型人食種になりかけていた。
『それでも』私は抗った、復讐の名の下に。
何でもしたし、何だってやった。
同士を集め、金を集め、情報を集め、敵に潜入し、もはや自分がどちらに居たのかすら忘れかけていた。
ただひたすら復讐に駆り立てられ、帰り道を忘れた私の前に、お前達が居た。」
先生は私たちの目に訴えた。
「後は頼んだ、この計画を止めてくれ。
私には何も出来なかった。」
「諦めるんですか!?私たちよりも強い先生が!」
「今の私には何も出来ない!こうして話をする事ももう…だから、後を託した!
この町を出て行けたとして後1人、お前達のどちらかだ。」
先生が声を荒げる。
「それって!?」
「もう時間がない。
外に出て、山本と会ったら、助けてやってくれ。
そして、一緒にこの計画を、止めてくれ。」
息を切らしながら話す先生。
「待って、先生!急にそんな事言われても、分かんないよ!」
私の問いかけを無視して先生は笑った。
「何も、してやれなく、て、すま、ん。
押し付け、て、ばかりで、すまん。
私は、先生、で!いれ、てしあわ、せだった。と思う。」
そんな顔をした人間をはじめてみた。
「先生、さようなら。」
委員長は行儀よくお辞儀をして、呆けている私を連れてその場を急ぎ足で離れた。




