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空の空  作者: lycoris
空の空
24/115

青い首輪

「2人目が、代償を払ったぞ。」

「邪魔するなよ。」

「…君は、 いや、そうじゃない。君は答えを出さなきゃいけない。」

「それで夏七子がはしゃいで•••」

「2人も君に対価を払った。君はいい加減大人になりなよ…」

ぼとっ

楽しく話をしていたのに、それを遮るように宙を舞った"足"が目の前に落ちて来た。

「それが今回の代償だよ。君はこれに見合うだけの答えが出せるか?」

「………」

「そしてまた、そうやって同じ部位(ところ)を埋めて自己満足に浸るのかい?」

「………」

「あははははははははは」

悪魔は愉快に笑う。



「フッ!」

先生が私の首を掴みベッドに叩きつける。

「かぁっ!?あっぅ、げほっぇっほ!!」

「これで少しは静かになったか。いいからそいつを噛んでろ。」

先生が絞める力を弱めた。

むせながらなんとか手に持っていたハンカチを噛み締める。

「よし。」

首から優しく手を離し、私の足の処置を始めた。


「ふぅ、こんなものか。」

「ありがとう、ございます。」

「仕事だからな。それでこの後どうする、大きい病院に行くか?」

「いや、いいです。今は少しでも長くここに居たいです。」

「…その事なんだが、」

先生が歯切れ悪く切り出す。

「お前と山本は自宅謹慎になっている。」

「え?」

「あれだけ騒いだんだ、仕方がない。」

「…」

何も言葉が出なかった。

「もうすぐ交換留学の期間も終わる。

それまで少し勉学から離れて、ゆっくりしてくれ。」

「ぁ…」

「今日はここで寝てていい。動けるようになったら、荷物を忘れずに帰れ。じゃあな。」

先生は片付けをして部屋を出ていった。

「…さようなら。」

先生が居なくなった後にやっと出た言葉。


「すまない、高崎…」



「こんにちはー」

小声で青山さんが入って来る。

「あ、先生居ないじゃん。」

青山さんと委員長が保健室を訪ねてきた。

「カーテン閉まってるからまだ居るね。」

カーテンの隅から委員長の顔が覗いた。

「うん、寝てるみたい。」

「そっかぁ、大丈夫かな、あの足。」

「…私達は何も出来ないからね。」

「お見舞い持って来るくらいしか思いつかないもんね。」

「それでも、何もしないよりはマシだよ。」

「そうだよね!」

私に気をつかって小声で話してる。

ドアが開いた時に目を覚ましたけど、気まずくて寝たふりをしている。

そんな私に荷物と購買のパンを持ってきてくれた。

すごく胸が痛んだから、2人が出た後に少し泣いた。



後悔を噛み締め、皆より早く下校する。

下駄箱には手紙が置いてあった。

【あやねちゃんへ

教科書はロッカーに入れておいたよ。

もう必要無いかもしれないけど、ここで勉強する時には必要だから。

また、遊ぼうね。 友美】


さっき止まったはずの涙がまた溢れそうになった。

慣れない松葉杖のせいで両手が塞がっている。

()いて来る涙で両目が塞がる。

目の前に見えるのは大切な思い出。



…嫌だ、 ここから離れたくない…

私はここに居たい…






















青山さんのフルネームって出てたっけなぁー

って事で、出てなかったら、青山友美で

出てても友美でお願いします

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