雲の隙間
前回の後書きが、
『贈りもの』を『拾いふだ』と誤っていました。
まあどっちのキャラもどっちにも出てますから拘る必要は無いんですが、
まあ主役側かどうかと言われると。
そんなわけで今はもう修正済みです。
気付かなかった、何だそれと言う人も多いでしょうが、とりあえず私の中では誤表記だったと思うので、すみませんでした。
「もしもし?」
「…しもし…」
電波が遠いのかな。
「お母さん?」
「綺音?元気そうで良かったわ。」
「うん。お母さんも元気?お父さんは?」
「う、ん。父さんはもう酔っ払って、寝ちゃってるわ。」
「大丈夫なの?」
「ふふ、父さんったら明日が楽しみ過ぎて飲むうちに、寝ちゃったのよ。」
「なら明日は来れそうなんだね?」
「うん、私も楽しみに、してるわよ。」
「じゃあ美味しいの用意して待ってるから!」
「楽しみだわ。それじゃあ切るわね。」
「おやすみなさい、お母さん。」
「おやすみ、綺音。元気でね。」
「おはよう、真斗。」
「ん、ぁぁ、おはよう。」
「ほら、早く起きて!着替えてささっと行くよ。」
「好きだよなお前、学園祭。」
「だってずっとずっと見てる側だったのに今日は開催する側なんだよ?」
「それ去年も聞いた。」
「それだけ楽しみ!って事。」
「気楽で良いなぁ。」
「他人事じゃないでしょ。授業とどっちがマシ?」
「学園祭。」
「ほら、即答じゃない。」
「誘導尋問だ。」
「だから何?ご飯出来てるから早くね。」
「お前なぁ…」
嵐のような彼女が去って行く背中に呆れる事しか出来なかった。
他に何も出来なかった。
「あ」
伸ばす手は空中を彷徨っていた。
伸ばす手は何も掴めてはいない。
最悪の寝覚めだ。
「今日、学園祭か。」
体を起こす。
同時に耳を澄ませるが家からは何の物音もしなかった。
壁に掛けてある時計を確認するともう12時を過ぎていた。
そりゃあ誰も家に居ないはずだ。
…
俺も行かなきゃな。
「今日は 学園祭だよ。
お前が好きな。
お前が好きだった。」
すぐに着替えて、何も食べずに家を出た。
今はもう、授業の方が好きかもな。
今更もう。
何もない、今日に至っては誰も居ない田舎道を快調に飛ばした。
だが、その心の足取りだけは重かった。
今回は短かったですね。
はい。
本文の方をもっと意味深にさせて前書きに書いて、本文で本編を進めようとしてた矢先にこの始末。
そんなわけで短くなった次第です。
逆に長くすると前みたいに詰めちゃって間隔空いてしまうのでまあまだましだったのかなぁって。
設定確認してると所々誤字脱字や終いには付箋ミスなど悔しいものがチラホラ。
改善していけるように頑張ります
後書きまで長くなってしまっては、本文をもっと書けってなってしまうのでこの辺りで。
ありがとうございました。
それでは