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夏色

一緒に住み始めたけれど。

ぎこちない2人。

恋人同士じゃあない2人。


拓実君にいたっては今の状況を把握できていなくて、まごついている感じだ。


夏の太陽が眩しい。


久美姉に隠していたこの痛み。

今度は、拓実君に対して、必死に隠す。


次第にライフセーバーのバイトもままならなくなってきた。

ホワイトボードに「バイト」と書いてはきたれど。

バイトに行かずにずっと夕方まで海辺で時間を潰すことも。


少しずつ、拓実君に惹かれていくのがわかる。


“好き”っていう思いと“想いが通じても長くはないんだから”っていう思いが交錯する。


少しずつ、終わりに近づいているのがわかる。

カウントダウンが始まった。


挿絵(By みてみん)

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