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世界の暁  作者: ゆきかぜ
第6章
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賭け

1936年 6月25日 ドイツ 首都 ベルリン



ヒトラーは外務大臣のリッベンドロップ、宣伝相のゲッベルス、空軍のゲーリング上級大将、陸軍のベック上級大将、海軍のレーダー元帥と秘密会議をしていた。ラインラント進駐が成功し、自信がついたヒトラーは戦争も含めた今後の外交についての相談を5人としていた。



「総統、改めてラインラント進駐の成功を、陸軍を代表しましてお祝い申し上げます。」



「ありがとう、ベック君。我々は試練を乗り越えたのだ。」



「イギリスやフランスが特に騒がなかったのが予想外でした。」




リッベンドロップが安堵の表情でそう言った。




「リッベンドロップ君、イタリアとの協議はどうなっている?」



「は、概ね好感情を得られました。例の事案も実働段階に入る準備をしてあるそうです。」



「そうか!よくやってくれた!」



「総統。ムッソリーニ首相が首脳会談を望まれています。」



「よし。1週間後にイタリアに行こう。そう伝えておいてくれ。」



「はっ‼︎」



ここ数ヶ月でドイツとイタリアは急接近していた。エチオピア戦争でイギリスやフランスと敵対関係になりつつあったイタリアは軍備の近代化を図っていた。それに目を付けたヒトラーはイタリアに兵器工場建設の援助などを提案し、イタリアと同盟を結ぼうと画策した。


エチオピア戦争に関しての国際連盟の対応として、常任理事国の日本は一貫として不干渉の立場を取り、イギリスやフランスなども特に何もしないままでいた。この事は国際連盟の無力さが顕著に現れた事例でもあった。

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