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和製ファンタジーにおける”魔法”の設定について  作者: 囘囘靑
第七講:錬成

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7.2.等価錬成

 「錬成」と「科学」――それぞれをどう折衷させるのかという問題については、書き手の裁量に任せるべき問題ですので、ここではとくに追及したりしません。そしておそらく、よほど突飛な設定を想定しない以上は、「錬成」と「科学」が相互に矛盾しあう可能性はあまり存在しないように思われます。


 次に取り扱うのは、錬成そのものに付随する「価値」をどのように判断するのかといった問題です。


 ややとっつきにくい問題ですので、またモデルを引き合いに出して考察を進めていきましょう。前回は「錬成」を、


物質A + 物質B ⇒(魔法による反応)⇒ 物質C


 というモデルで示しました。そしてこのモデルはとりもなおさず


物質C ⇒(魔法による反応)⇒ 物質A + 物質B


 となる可能性をも暗示しております。化学における「酸化」と「還元」の双方向性が、魔法によって促進されるということになります。


 これ以降は、この双方向モデルを「等価錬成」と称したいと思います。それは両モデルにおいて、左辺と右辺とが等価のまま反応が形成されているからです。


 また、このときの「魔法」は、やはり単なる反応促進作用を担っているにすぎません。そうなると、この「等価錬成」はもはや「科学(化学)法則」の一形態に分類してしまった方がよいかもしれません。


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