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和製ファンタジーにおける”魔法”の設定について  作者: 囘囘靑
第四講:魔法陣

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4.1.「魔法陣」の二形態

 「文様(書いて利用する呪文)」の第一義的な意義については、前講までで終了しました。今回からは同じく文様をテーマとしながらも、その派生的位置づけにあたる「魔法陣」について考えてみたいと思います。


 さて「魔法陣」と聞いたとき、多くの方はどのような形状を想像するでしょうか(ちなみに、小、中学校時代に教科書に記載されているのは「魔“方”陣」ですので、お間違えのないよう)。和製ファンタジー的な世界観でやはり目に付くのは、おそらく六茫星のように幾何的な形状ではないでしょうか。錬金術の通用する世界をバックボーンにして死生や人種問題など重いテーマを扱って人気を博した『鋼の錬金術師』というコミックでも、(厳密には魔法ではないにせよ)練成を行う際には幾何の規則に基づいた「練成陣」を利用しています。


 このように、一般的な印象としては、幾何学に基づいた図形的な魔法陣がスタンダードのようです。しかしながら、これ以外に魔法陣の形状として考えられるものは存在しないのでしょうか。


 私個人としては、「魔法陣は二種類存在する」のが妥当なのではないかと考えます。


 まず第一に、これまでも述べたとおりの魔法陣があげられます。すなわち幾何や図形を利用した、魔法陣の形状そのものに魔術的な意義が込められている「幾何法陣」。次に、これまで扱ってきた「文様」を何かしらの規則にしたがって配置した「配列法陣」。この二種類が代表的な魔法陣として確立・発展してゆくのではないかと思います。


 以降で、二種類の法陣の性質と弱点について考えてみましょう。

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