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和製ファンタジーにおける”魔法”の設定について  作者: 囘囘靑
第三講:呪文(文様)原論、および封印
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3.2.2.「魔術媒」について。および質媒から派生する各種の魔術

 “質”については特に規定することがないので、書き手は好きなように小道具を設定すればよいのですが、“媒(文字が書かれる媒体)”に関してはそのかぎりではありません。


 第一に、文様の永続性の問題があります。口唱呪文は一回唱えたら一回だけ魔法が発動します。しかし文様の場合は一回書き付けたからといって、一回だけしか効果を発揮しないというわけにはならないはずです(呪文も文様も効力が一回だけならば、魔術的な封印が不可能になります)。


 第二に、現実ではありえないものも和製ファンタジー世界の中では“媒”として機能しうる、ということがあります。空気や水といった、通常では絶対に文字の書けないところに文字を書く際には、何か問題が発生するのかを調べてみなくてはなりません。


 初めに「文様の永続性」から、どのような「魔術」体系が派生してくるのかを探ってみましょう。


 魔術質のところでは意図的に除外しましたが、“書く”行為を行わずとも文様を施すことは可能です。例えば“彫る”ことを考えてみましょう。木や金属に文様を施すことにより、特殊な呪具を作り出すことは容易です(「刺青」、「仮面」、「壺」)。また呪符も容易に作り出せそうです(「呪符」)。“縫う”ことを考えたら、外套に文様を施して「透明マント」なども作れそうです。


 また、文様の効力は永続的に続くわけだから、「封印」に関してもここから発達しそうです(「封印」、「結界」)。


 次に、固形でない媒に文様を施すことについて考えてみましょう。空気(媒)に書き記した文様を、魔法使いが浴びることによってパワーアップする、知らず知らずの内にワナに陥る、などといった設定が可能ではないでしょうか(「魔罠術」)。


「」内の用語に関しては、今後別の項目で設定いたします。

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