外国人労働者
令和七年二月十二日(水)
外国人労働者の受け入れが増える中、労働災害事故による死傷者数も増加している。大きな原因としてあげられるのは言葉の壁による情報の伝達不足である。外国人労働者に指示を出す際は「やさしい日本語」で話すことが重用なのである。
「ここ! 掘る! そこ違う! ここ! 掘る!」
ぶっきらぼうなようだが、あえてこのように端的な言い方をしないと伝わらない。
「悪いんだけど、ここを人力掘削してくれるかな。あ~違う違うそこじゃない。そこじゃないってば。ここって言ったじゃん。なんで分らないかな。私はここをスコップで掘れってお願いしているの」
みたいな長ったらしい指示では、日本語がよほど堪能な者でなければ伝わらないのだ。
「弁当」は伝わるが、「お弁当」だと首を傾げる。
「集まれ!」では動くが、「集合!」だと動かない。
ネチネチとまわりくどいお説教をしたところで、まるで理解をしていない。
日本人特有の小難しい仕事論など、馬の耳に念仏。
このような日常的な言葉の壁が、ひいては労働災害事故に繋がっている。
外国人を雇っている業者さんを見ていると、とても大変そうだ。うちの会社はまだ外国人労働者の受け入れはしていないが、まあ、時間の問題でしょう。なにしろ建設業界全体に労働力が不足しているのだから仕方がない。日本人の担い手は壊滅的に少ないしね。時代を受け入れるより他に無し。




